「え、ゲーム?」
「おう、なんかあっからやろうぜ」
自分が洗い物を済ませて戻ると、なにやら2人と一つが集まっていた。
なんでもそのゲームはこの宇宙船と沢山の敵機と戦うものらしい。
何でそんなものが…
「多分母さんかなあ」
「…そうだか。で、誰と誰でやってんだ?」
「俺と悟空さんだ。まあ…悟空さんあんまり得意じゃないらしくてさ…俺の全勝」
「んー、おらこういうので戦うよりおらがやりてぇっていうかさ」
「ああ、たしかにお父はちまちまやる感じではねぇな」
「おらもうやらねぇから悟白やっててくれよ」
「ええ?おらも別にそういうんは…」
「俺もそろそろ操縦に戻るからさ、説明はギルに聞いて、ギルとやっててくれよ」
「ええ?…まあ、1回なら…」
『ギルルー!』
「…これ、難しいべなあ」
『ギル!』
「うーん、向いてないからもうやめとくべ」
『ギルル!もう1回!悟白、もう1回!』
「ええぇ?」
『何回もやってたら、慣れる。だからもう1回!』
「うーん………まあいいけんど…」
「やっぱ…やっぱ無理だべ…」
『ギルルー!圧勝!圧勝!』
「……おめぇ意外と性格悪いんか?」
「なあお父、あそこにある星、ギルの故郷だってよ」
唐突に窓際によってそう言ったギルの言葉をその場にいた悟空に言ってみる。すると、故郷という言葉に反応したらしくこちらを見た悟空。
「ん?故郷?」
『ギル、帰る』
それを聞いた悟空は両手を後頭部に回しながら、
「ええ?帰りたい?でもギルがいなくなっちまうのはまずいんじゃねぇか?」
と言った。確かに。
『ギル…』
残念そうに項垂れたギルが可哀想になって、自分はこう言った。
「……うーん、立ち寄るくらいなら交渉してみっけど」
『ギルル!』
「流石に寄らないってのは薄情だしな。ギルは今まで短いけんど色んな事に役立ってくれたし、お礼だべ。」
「なあ、トラ兄さ、頼むべよ…あそこにある星はギルの故郷なんだぞ…?久しぶりに見るんだぞ?見るだけで終わらせるのはどうかと思うんだ…」
『トランクス、お願い』
「……うーん、でもDrミューのこともあるし急がないと…」
「寄るだけ!寄るだけ!でいいんだ…」
「……う、ーん…ドラゴンボール集めないと…」
「…食糧難」
「!」
「お父とおらの食事量」
「ぅ、」
「…次まであと何日かあるべ
……もしかしたら餓死して…」
「っ…ああもう!わかったよ!!」
『!ギルルー!トランクス!ギルル!』
「寄るだけだからな!」
「やった!」
ギルと喜んでいると後ろから声が聞こえた。
「はあ…またやっちゃったよ…」
「おめぇほんと悟白に甘いな。」
「…仕方ないじゃないですか…なんか弱いんです…」
降りた星はまあなんとも変な星であった。
植物かと思えば鉄で出来ているし…悟空が齧った果物も鉄であった。
街に行けば誰かしらいると思えば誰も居ないし…
悟空が声を上げてみて出てきたのは人ではなくロボット。
DB4649T2006RS、良くやった、英雄。リルド様、お喜び。
そう言われていたのはギル。そのギルに問い詰めようにも、ギルは行ってくるといって飛び去った後である。
「しっかし、変な星だべな。」
「ま、ギルが食いもん持ってきたら帰ろうぜ」
「うーん、ほんとに食べ物探して来ると思います?なんか、ギルのやつ様子変でしたし…大丈夫かな…」
「うーん…まあ……それに、おらは早いとここの星出てぇなあ。
なんか…気味悪いべ、人の気配が微塵もしないのは…なんか、寒気するだ。」
「お前昔っから人肌恋しいやつだな」
『ギルルー!トランクス、悟空、悟白!』
「!」
「お、ギル!」
『こっちこっち!』
帰ってきたギルを見て、3人でギルに向かって飛んでいく。
どうやらどこかへ案内する気らしい。
…なんだかギルがどこか変な気がする。
……気は抜けない。
「ギルー、おら腹減ったぞ…まだか?」
『もう少し』
「どこまで行く気だ?」
『もう少しもう少し!』
「…もう少しって場所には見えねぇが、本当にもう少しか?」
『ギルル』
「…ギル、おめぇ……、!」
なにかを感じて立ち止まる。
「…なんか変な気を感じるぞ…」
悟空も感じたらしくそういった。
「え?」
いつの間にか周りにある影。気はあれから感じる。
「気ぃつけろ…悟白、トランクス!」
「分かってるべ…」
『ほう、隠していた俺達の体内エネルギーを感じ取るとはな…
案内ご苦労だった、DB4649T2006RS。』
『ギルル』
それに返事をするようにした、自分の肩に掴まるギルを見る。
「…おめぇ…なんかおかしいな。ほんとにおめぇギルか?」
『ギル?違う。そいつはDB4649T2006RSだ。お前らの知るギルとやらは偽物、偽りの姿なのだ!』
自分が言ったのは、戻ってきたギルがギルではなくにたロボットが来ているのではないかという事。
信じたいから。
…だが、あちらから返ってきた答えは…ギル本体であるという答え。
「なっ、」
『よし…体内エネルギー発動』
途端、相手のロボット達から放たれる気。変な気だ。
飛ばされないように踏ん張り、眩しさを隠すように両腕を顔の前でクロスさせて防いだ。
トランクスは耐えきれず壁にぶつかっていたが、悟空と自分は耐えきる。
隣の悟空は強い相手にワクワクしていると言った表情…いつも通りすぎて緊迫感が無いが、まあ丁度解れていい感じだ。
名前を聞いた悟空に、あちらはM2コマンドー メガキャノンシグマと返した。
「覚えづれぇ…というか、ギル!!!いつの間にそがなとこいるべ!!帰って来い!」
『ギルとはこいつの事か?』
『ギルではない。こいつは、DB4649T2006RS。
…我々の仲間だ。』
「何!?」
「、」
「仲間ぁ…?何馬鹿な事言ってんだ!!ギルはおら達の仲間だぞ…!ギル!!帰って来いったら!」
『お前達の仲間だと…?ははは!笑わせてくれる!
こいつはお前達をここへ誘き寄せるためにお前達と仲間ごっこをしていたに過ぎないのだ!』
「っ…!!!お前達に決められたくねぇ!
なあ、ギル!ちげぇよな?なんかいじられたんだよな、なあ、ギル!!!」
ギルは何も言わなかった、無機質な目でこちらを見てくる。
…何が言いたい。
「何黙ってッ…!そんなに、おめぇッ……!!ギ……!」
酷い悲しみから言葉が出て来なくなってくる。
ギルは、何も言わない。
「悟白!!上だ!!!」
「!」
悟空の大きな声でハッとして上を見た。
すると、何か、鋭利なものが迫っていた。
何も考えず反射神経だけで避ける。
無数に降ってくるそれは悟空達にも降っていた。
気にする余裕は無く避けていくと、唐突にトランクスの悲鳴が聞こえた。
「うわぁあ!!」
「!」
見ると、トランクスが捕まっていた。
上から次々囲んでくるそれに対処できず、そのまま捕まってしまった。
助けに向かおうとするとその前に進路を塞ぐように1本目の前に生えてきて止む無く避ける事に徹する。
「大丈夫かトランクス!」
「悟空さん、俺はいいから逃げて…!」
「大丈夫だこんなもんかめはめ波で…」
「悟空さん避けて!!」
「え、うわっ!!」
「お、お父!?」
悟空が1度気で降ってくるものを吹き飛ばしてトランクスの元へ向かい、助けようとかめはめ波の構えをした所でそろりとやってきたそれが悟空の服を貫いて縫い止めた。まち針のような感じに。
驚いて動きが止まってしまい、それを捕まった悟空に怒られてまた逃げる。
だが、自分を捕まえずそれらはトランクス達を強固に捕まえ、ロボットの形になった。
『へへ、逃がすか!』
「!」
助けようと気弾を作ろうとすると他のロボットが両腕をロケットのように飛ばしてきた。
仕方なく逃げると、核ミサイルの様に追ってきた。
ちらりと悟空達を見ると、なんと眠っていた。…眠らされたのか?
「お父!トラ兄さ!!」
『構ってる暇なんてあんのかよ!!』
「てめぇ邪魔するでねぇ!!!粉々に吹っ飛ばすぞ!!!」
『ははは!!』
出来るわけがないと聞く耳持たず追い掛けてくる腕。
助けたいのに助けられないもどかしさから予備動作なしでかめはめ波を放った。
「かめはめ波!!!!」
すると、容易に片腕が壊れた。
驚いて腕を戻したロボット。
『な、』
「……なんだまだやんのか?」
脅し用に気弾を作る。
そのロボットは今度は体に仕込まれた武器を出してきた。
『ちっ、舐めんじゃ…!!!』
『待て、ナット』
「ギル、」
『なんだ!捕らえるのを邪魔するのか?!』
『あいつ、どうせこの星から逃げられない。警備引っかかってすぐ捕まる。それよりこいつらとドラゴンボールを。
その方がリルド将軍、喜ぶ。』
「!」
自分はそれを聞いて、少し前のギルがいない時の行動に感謝した。
最初ドラゴンボールはトランクスが持っていたのだが、小さな手持ち袋に入れていただけの為不安だからその袋に入れてくれと渡されたのだ。
なんとラッキーな…
『成程…戻るぞ!』
そういって行ってしまったギルとロボット達。
それを呆然と見送った。
…心の中で信じたくないと思っていたが、やはり信じるしかない。
ギルは……あのロボット達の仲間だったのだ。
耐え切れず1粒、涙が出た。
長くあいてしまいまして。
法事だったりお盆だったりで母の実家へ行っていました。
前書きでもいいましたが。
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