そん、ごはく。孫 悟白っていいます。   作:鯱の助

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そして、孫悟白シリーズが60,000UA達成となりました!
こんなに沢山の方々に見ていただけている…という事が、大変嬉しく、励みになります。
そして、お気に入りが380件に到達致しました!
本当に、本当に、ありがとうございます!!
こんなに見て頂けていること、お気に入りに登録して頂けているということ…全て力になっていると思っております…!

さて…今回はどうなってしまうのか!!


予想外の助太刀!?現れた邪悪龍?!

やってやるぞ、という思いで悟空と構えていたのだが…

何故か周りの、自分達2人で以外のみんながぽかんとしたままでこちらを見ていた。

「オラは最後まで諦めねぇぞ!」

「うん。そうだ!

……で、あの…視線が父さんに凄く刺さってるけど…これは…?」

「カカロット…貴様まさか、邪悪龍になるんじゃないだろうな?」

「ん?なんだよオラの顔ジロジロ見て。オラの顔になんかついてっか?」

「な、なんかついてるか、じゃないだろ!!」

「??」

何がついているんだろう、と悟空の顔を見た。

ついてるついてないの問題じゃなかった。

「……父さん…あの…、デコから…」

「?デコ?」

悟空は手でぺっとりちゃんと問題のものを触った。

「……いっ?!な、なんだ?!たんこぶか?!」

「たんこぶだと思うのかそれが!!」

「えぇ!?な、なんでオラのデコに四星球!?なんでだ!?

………んー……でもまあ、別に問題ねぇしいっか!」

深刻そうだったのにあっさりと認めてしまった悟空に一同がずっこけてしまう。…ドラゴンボールが生えてきたのにそれでいいのか。

「おめぇ呆れてっけどよ、おめぇも人の事言えねえぞ?」

と悟空に指を指されて何を馬鹿な、と額を触ったが、特に何もなった。ほら見ろ。

「ちげえぞ。ほら、心臓の上んとこ。」

そこじゃねぇぞ、と言われて手を下げていき、心臓の上辺りに手を持っていくと有り得ないはずの感触があって、視線もそこへ下げた。

「えーと?ひぃふぅみ…六星球か!」

あん時六星球が落ちて来てたんだな、なんて何でもなさそうに言っている悟空に反応出来ない。

…自分から…ドラゴンボールが生えている?

ドラゴンボール周りの皮膚は押されているみたいに僅かにもりあがっているし、爪で軽くつつけばつついた振動が自分に来た。

…完全に自分から生えている。

「…お前達は本当に、こんな時まで楽しませてくれる。

そのサービス精神には頭が下がるぞ。」

愉快そうに、だが馬鹿にするように笑う一星龍へ視線をやる。

…例え自分からドラゴンボールが生えたとしても、嘆いてばかりはいられない。やることはやらなくては。

「だが、これもこれで終いだ。」

「そうはいかな……っ、」

構えたところで超サイヤ人4が解け、通常の状態に戻ってしまった。

「クハハ!お前はお前で残念なやつだ。このタイミングで戻ってしまうとはな。

…さあ、さよならの時間だ!」

紫色のエネルギー弾を片手に作り上げた一星龍が、こちらへそれを投げた。

……そんなわけにいくか!!

 

「待て一星龍!!」

「其の方、一度待たれよ!!」

 

2つの声が、隣とすぐ下から聞こえてきた。

隣からは太陽のような光、下からは蒼い光が放たれ、何事かと下を見たら服を通り抜けて六星球が出てきていた。

「……?」

悟空の方では、額からは四星球が出ていた。

そしてその2つのドラゴンボールは、自分達の前へ飛んで行ったかと思うと一旦眩く輝き、それぞれ一度見た事のある姿形を取り、2人でこちらへ飛ばされていたエネルギー弾を弾き返した。

着弾は一星龍の遥か後ろのビルだったが、そんな事はどうでもよかった。

「四星龍!」

「六星龍!」

片方は嬉しそうに、片方は疑問を問うようにその名を呼んだ。

「…悟空は私が倒す。」

「悟白は妾が倒す。」

両者共にこちらを振り向かず、一星龍へそう言った。

…どういう事だ?

まず、何故…自分達の中から彼らが浮き出て来たのか…さっぱり…

だが、自分があまり理解出来ていなくても状況は変わっていく。

「四星龍、六星龍。邪魔をするな。」

どうやら聞いていると、二人は自分達から出たとしても所詮は真似事で、一星龍の体内に一度入るとその中に流れるマイナスエネルギーにより汚染されるらしい。

つまり、一星龍に撃ち殺された四星龍もそんな事を気にすることなど無く、邪悪龍として再び現れた…という事になるらしい。

自分の中からでた六星龍も然りである。

 

…しかし不思議な事がある。

六星龍は、ウーロンではなく悟空を殺そうとしており、勿論怒りの矛先は自分ではなく悟空であった。

あの時もパンやビッシュ、自分には率先して手を出さず、悟空だけを狙っていた。接点も、自分にはない。

何故なら、願いの時点から自分には関連していなかったからだ。

…なのに、さっき六星龍は自分を倒す、と言っていた。

……どういう…ことだ?

 

 

その謎は解けることはなく、邪悪龍2人の攻撃が始まる。

だが、それによって更に謎は深まった。

「ほう!妾を前にして考え事か!

良い身分だな…孫悟白!喰らえ、空烈気弾!」

「うわぁ!!」

六星龍は以前の時よりパワーアップしているし、強さが上がったのは確かだ。

…だが、なぜ…?

ビルの上の瓦礫に腰掛けて見下ろしている一星龍に見える位置、しかし遠い距離に飛ばされて倒れている自分へ、どんどん近寄ってくる六星龍。

「り、六星龍!おめぇ、なして手を、ッ」

ほぼ目と鼻の先となった時、六星龍が人差し指をこちらの口に当てて黙らせた。

……?………高速回転を…していない?

「…し。

…良いか、妾は四星龍と共に一星龍を欺いておる。

…悟白。お前は妾に合わせよ。」

「……!……成程、わかったべ」

何故手を抜いているのか、と聞こうとしたのだが…まさか六星龍が一星龍を騙しているなんて。

理由はまだ分からないが、とにかく味方だとわかった今、協力をする為にだいぶ負傷した体で六星龍を見た。

六星龍もそれに合わせて見下すような顔になり、口元の手を自分の胸倉を掴んで持ち上げる事で誤魔化す。

「無様よのう、悟白。

1度倒した相手にこうもやられるなど。

……お前は今から、わらわの技によって死ぬのじゃ。」

「…、く……っ」

それを見て優雅に笑った六星龍を悔しげに見つめ、それと四星龍の方を見ていた一星龍が焦れったいと言うように声を上げた。

「ええい、何をしている四星龍、六星龍!

さっさと殺してしまえ!」

その言葉に従って六星龍は自分をぱっと手放し地面へ放る。

「さあ…死ぬがよいぞ。」

そう言って、旋風回転刃の構えをとった六星龍。

あちらでは、バーストアタックであろう気弾を構えている四星龍が見えた。

「さぁ!やれ!四星龍、六星龍!

悟空と悟白をあの世へ葬り去るんだ!」

その言葉が届けられたと同時に、四星龍と六星龍はお互いに合図を送れるところにいた為目を交わした。

「ああ。分かっている。」

「だが…地獄へ葬られるのは」

そこで、六星龍とバッチリ目が合った。

笑った六星龍を見て、成程と頷いた。

『お前の!』『おめぇの!』

どうやら、悟空はこれを知っていたらしい。あっちは1度もそれらしい視線なども交わしていなかった。

4人が一斉に一星龍へ向き直り、悟空は四星龍、自分は六星龍の隣へと並んだ。

『方(じゃ)!!!』

その行動に目を見開いた一星龍。しっかり騙されていたらしい。

『波ぁ!!!!』

4人の攻撃を防ぐ為に腕でガードした一星龍の後ろへ、四星龍が現れた。

そして四星龍は羽交い締めにした。

そこで、ようやくこの2人が味方である謎が解けた。

一星龍が最初に言っていた通り、彼らは確かに一星龍の体内に流れるマイナスエネルギーで汚染された。その後一星龍から離れ、自分達の体内に入った彼らは体の中で自分達の体内のプラスエネルギーで満たされ、邪悪龍ではなく、龍として再びここに現れることが出来たらしい。

「まさか、わらわはゴゴットとかいうやつの頭の上に落ちて、そこから悟空によって悟白の口の中に放り込まれるなど露ほども考えていなかったがな…」

ほとほと飽きれたように自分の隣で声を発した六星龍になんだか申し訳なく思えて口を開いた。

「…なんか、お父がごめんな」

「……良い。

…別に、わらわは悟空を恨めしく思いはすれど、お前にはこれっぽっちもそうは思っておらん」

「え?……そ、そうなんけ…?」

「ふん、好ましいエネルギーに包まれておったのじゃ、悪い気など一つも起きん。悟白、お前が謝らずとも良い。」

ふんぞり返ってぺたりとこちらにくっつく距離で隣に立つ六星龍に首を傾げたが、今は構う状況では無いことを思い出した。

「いいか、私は貴様に復讐するために蘇ったのだ!!

これが私の究極の技だ!!受けろ!!

バーニングスピン!!!」

この距離でも分かるほどの熱を発し、炎の気は一星龍と四星龍を丸く覆って天高く上がり、太陽のように光を辺りへ撒いた。

 

 

四星龍の安否を心配しながら、六星龍へ質問を投げた。

「…なあ、おめぇはこうやって出てきたけんど…ああいう風に、復讐…とか、あるんけ?」

「妾にそんなものはない。

やつは元々、邪悪龍として生まれた時からああじゃった。

故に、正々堂々とは言えない卑怯な手を使ってトドメを刺した、という事実が倒された後でもこびりついていた。それが悟空のプラスエネルギーで一星龍のマイナスエネルギーから解放された時に思いが膨れたのじゃ。」

「成程…じゃあ、なんでこうして…?」

「…。

……わらわも、馬鹿だったというだけじゃ。」

「へ?」

「……………お前の体内に取り込まれた事によって絆された……という事じゃ。」

「………………???」

「………、も、もういいだろう…四星龍の方を見ておけ!」

難しく言われ、これ以上しっかり言う気は無いと言われてしまった様なもので、これではしっかりとした言葉は聞けないな、と四星龍の気の球と同じように顔を真っ赤にしてしまった六星龍から目を離す。

悟空は先程から気の球に声を掛けていた。自分も話してはいたがちゃんと状況は掴めていたので、四星龍の安否が酷く心配だ。

……でも、そういえば…確か、四星龍は何とか℃まで温度を上げられるとか、耐えられるとかなんとか言っていた。

…無事、だよな?

 

 

無事、四星龍だけが降りて来た。

一星龍の姿は何処にも見当たらず、四星龍が見事復讐を成し遂げたのだ。良かった、と思って悟空に続いて近付いて行こうとすると、腕をがしりと掴まれた。

「??…な、なんだべ六星龍…?」

「………待て。…やつは………」

何故、と聞いたが返答はなく、難しい顔で四星龍を見ている六星龍に習って、自分も四星龍を見た。

「?どうしたんだよ?四星龍…?」

「……………。

……す…すまない、悟空」

傍まで嬉しそうに近付いた悟空が、後ろを向いたままの四星龍を不思議そうに見上げた。

四星龍はそんな悟空に、酷く申し訳なさそうに、辛そうに謝った。

…何故?

動向を見ていると、四星龍の体に亀裂が入った。

「な……?!」

そして、その亀裂の中からは緑色の光が漏れ出してきていた。

「……四星龍のやつ、しくじったか…!」

自分を抑えている六星龍が、隣で悔しそうに呟いた。

「それはどういう…!」

「やつは、やつの中身は四星龍ではない…」

四星龍の胴体からは、随分と見飽きた角が飛び出してきていた。

…まるで、雛鳥が殻を破って出てくるように。

そして四星龍の脇腹からは腕が飛び出した。

「……………一星龍じゃ」

 

________

 

 

妾は孫悟白の体内に入ってから、孫悟空の体内に入った四星龍とテレパシーで通信をしていた。

やつはいつ頃からかは知らぬが孫悟空と作戦を練っており、一星龍を倒してやろう思っているらしい。

入ってすぐの妾は、四星龍のやつめ、ついに邪悪龍として存在する癖に狂ったか、と鼻で笑った。

…しかし、妾はすぐにその中にみっちりと充満している心地好く、包み込むようなプラスエネルギーの波にとらわれた。

抵抗という抵抗などしようとも思えぬ程に優しいエネルギーはゆっくり、強制するでもなくじわりと妾の根本を変えて行った。

…邪悪龍として恨んでいたものも、特に殺してやろうと思うほどの憎みではなくなってしまったし、生まれた理由など些細な事だと軽く捉えることが出来る柔軟さが身に付いた。

…先程鼻で笑った復讐を、妾は協力すると言って快く受け入れた。

妾自身に一星龍を恨む様な心は無いといえど…、やり遂げねば孫悟白達が困るだろう。

仕方ないなと思うところはないことも無いが、このエネルギーの主が消える…というのは、客観的に見ても酷く…虚しさを感じる。

もっと、長く生きて他の者にもこのエネルギーを分け与えて欲しいと思う。心から。

ここで死なせるには惜しいにも程がある。だから、妾も芝居に付き合い、四星龍にやりたい事をさせてやった。

その動向を見守っている中、何処からか一つの強い恨みが妾に向けられた気がしないでもないが、今はそれを気にしている場合ではない。

…四星龍が、これを成功させることを祈るばかりだ。

………だが、祈りは無駄となった。

四星龍からテレパシーが入ったのだ。

…一星龍に、体を乗っ取られたと。

それはつまり、灼熱に耐えられる体の内に入られたと言う事。

…もっと簡単に言うと、一星龍は生還し、四星龍は死んだと言う事だ。

それを、一星龍は悟白達に説明した。

…なんという事だ。

この場に、一星龍よりも強い者などいない。

…妾も、悟白のプラスエネルギーにより強化されたと言えど、やつより強いわけではない。

せいぜい時間稼ぎが良いところだ。

「さて…六星龍。貴様を取り込めば、俺は完全体になれる。というわけだ。」

「く、」

六星球以外が一星龍の胴体に収まっているのを見て、妾は1歩下がった。

…妾が取り込まれれば、瞬く間に悟白達は殺されるだろう。

…プラスエネルギーで、少しパワーも上がったのだ、余計にまずい。

そんな妾の前に、悟白が立ち塞がった。

「!お前、」

「…いいか?よく聞くだぞ。

……安全な所まで下がって、一瞬足りとも隙を作らない事。

…分かってると思うけんど、あいつはおら達より早いし、反応も出来ない。…だから、倒すんじゃなくて自分を守る事に全てを注いでけれ。…いいべな?」

「…しかしだな、…………。……分かった。」

悟白はひとつ頷いて、四星龍を二度殺されたという事の怒りで一星龍へ攻撃をしかけてかめはめ波を撃つ孫悟空の元へ飛んで行った。

…これでは何のために出てきたのか分からない。

…しかし、立ち向かえど戦力にはならないし、下がるしかない。

…だが、自分がここにいることで一星龍は完全体にならない。…ならば、その為に身を護るしかない。

そう考えて、孫悟空の息子達の元へ下がった。万が一の時には、やらねばならない。

…少し後ろから激しい憎悪を感じたが無視をした。さっきと同じやつだ。さっきも言ったが構っている暇はないのだ。後にしてくれ。

 

 

__________

 

 

悟空と自分の攻撃は全く通らず、ほぼ完全体の一星龍の攻撃に成すすべなく膝をつく。

「さあ、誰が先に俺に殺されるか決めろ。」

「殺されるのが誰か決めろだと?!ふざけるな!!

はぁあ……っ?!」

怒りに燃えたベジータが力を貯めて飛んでいこうとしたのだが、それとは真逆に超サイヤ人4か解けて元に戻ってしまったベジータ。

…あれ、しかも尻尾が無くなっている。

…どうやら、ブルーツ波によるもので、自分達の様にちゃんと生やしたわけではないために変身が解けるのと同時に引っ込んでしまったようだ。証拠に、ベジータはブルマにブルーツ波を自分に浴びせるように頼んでいたし、あの時に完全に壊れたのを離されると酷く焦ったようになんだと、と言っていた。

「おめぇ、一々ブルーツ波浴びねぇと超サイヤ人4になれねぇんか?」

「うるさい!!ポンポンなれちまうお前らが特別なんだ!!」

「多分、尻尾ちゃんと生やして月見れば…」

「そんなの今何処にあるんだ!!まず俺には尻尾が再び生えてくる兆しすらないんだぞ!!そんな上手くいくかクソッタレ!!」

「えぇ…」

それを言われては自分にはどうともする事は出来ず、縮こまって声を漏らすしか出来なかった。

「参ったな、オラも悟白もベジータもエネルギー切れになっちまったしよ…ベジータはブルーツ波ねえし……ほんとに参ったなぁ…」

そう言いながらも構えたわけだが、本気で手立ては無くなった。

六星龍は先程自分が下がっていて欲しいと言ったし、もし呼んだとしても頼りきりになってすぐに一星龍にドラゴンボールを回収されるだろう。

 

諦めたくなんて無いが、これがどうして万事休す、と思わないでいられるのか。

 

 




どうなってしまうのか!!(タイトル)

さて、六星球か七星球か…という二択でしたが、六星龍でした!!
……まあ、でも妥当ですよね…だってこのシリーズ内では七星龍は超七星龍にならずにあっさり倒されていますし…ね…

皆様、2019年でございます!
あけましておめでとうございます!!
こちら、皆様への年賀状です。
どうぞ!

【挿絵表示】



では、次回もどうぞよろしくお願いします!
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