そん、ごはく。孫 悟白っていいます。   作:鯱の助

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前回までの閲覧、お気に入り、感想、ありがとうございました!
とてもキリがよかったので投稿した日にもう一つ投稿します!


これが…ポタラ合体…!

「悟白!!」

悟空が、自分を呼んだ。

何かと悟空の方を見ると、自分へ飛んで来ていたため、それを受け取る。

何かと見れば、それは悟飯が付けるはずだった装飾品であった。

「…」

「それを、おめぇの右耳につけろ!!元に戻ってだ!急げ!」

そう言われ、装飾品を見た。

…これを付ければ、合体して、魔人ブウを倒せる。

「…わかっただ」

出来ることがあるならやりたい!

耳につけるだけなんてお安い御用だ!

そう思って、元に戻って右耳に装飾品を持っていく。

「させるかぁ!!!」

「!!」

すると、すぐ目の前から声がした。

右から正面を見るとエネルギー弾の群れが自分へ向かっていた。

付けるのを一旦やめ超サイヤ人になり、高速で次から次へ飛んでくるエネルギー弾をかわす。

「ははは!つける暇など与えんぞ!」

「くっ…!」

装飾品を右手に落とさないように握りしめ、避ける事に徹する。

「うわあわわわ…ご、悟白ー!」

本気で焦っている悟空の声が耳に届いた。

…自分も焦っている。

エネルギー弾だけでなく本人まで追ってくる。

……これじゃあ付けられない!

「っく、しつこいだぞ!!」

そういって、ひとつ気弾を放った。

弾かれて、そのまま追いかけてくる。

「はははは!菓子にでもしてやろう!ほら!!」

「うわっ…!」

桃色の光線が真っ直ぐ飛んできて、それを死ぬ気で避ける。

あれをは死んでも当たりたくない!

…おそらくつける暇もなく殺される!

だが、逃げるしか手立てがない!

 

 

暫く逃げていると、遠くで一つ、大きな気が現れたのがわかった。

…この気の感じは……

「ベジータだ!!」

悟空がそう叫んだ。

「おっしゃ、ラッキー!」

そう聞こえたと思ったら、肩に誰かの手が触れた。

見ると、額に人差し指と中指を当てた悟空がいた。

「悟白、行くぞ!」

「え?」

目を瞬きした瞬間、景色が変わった。

…瞬間移動?

「ベジータ!」

「ご、悟空?!」

ベジータの斜め後ろにいた占いババが驚いたようにそう言った。

「か、カカロット!?」

「やっぱりそうだった!助かったぜベジータ、これで悟白に時間が出来たぜ!!」

困惑したが、悟空の言葉を聞くに、自分がこの装飾品を付けるための時間稼ぎの為に現れたベジータの気を頼りに瞬間移動したらしい。

…なるほど、そういうことか。

「さ、悟白耳にポタラを「な、なぜお前がここにおるんじゃ悟空…!?お前はもうこの世には2度と戻れん筈じゃ!…こ、こんなことは…有り得ん…!どどど…どういう事じゃ!?オマケに、頭の上の輪っかがない…!」え?あ、これは…大界王神様っていうじっちゃんの命と引換に、オラの…!!」

説明をしようとしたが、悟空の言葉が止まり、ある方向を睨んだ。

ベジータも、自分も分かっている。

…魔人ブウがこちらへ猛スピードで向かって来ているのだ。

「は、話は後だ。魔人ブウが超スピードでこっちに来る!

ばあちゃん、早くあの世に!早く逃げろ!」

「そ、そうじゃな、頑張れよ3人とも!あの世で応援しておるぞ!!」

先程までゆっくり動いていたはずの占いババが一瞬であの世へ帰ったことに気が抜けたが、自分は気を取り直して魔人ブウが来る方向へ向き直る。

「おめえ…もう地獄で消されちゃったかと思ったぞ…おめえをそのままにしておくなんて、閻魔様も粋なことすんじゃねぇか!」

「ふん」

「さ、時間がねえ!悟白、早くポタラを付けてくれ!」

「…?そいつはなんだ。」

「こいつを二人の人間がつければ、そいつらは合体できんだ。」

「合体?」

「そうだ!二人の力がかけ合わさって、とんでもねぇパワーを持った戦士が生まれんだ!」

そういうと、なんとなくベジータが面白そうだと笑った気がした。

「さぁ、悟白!早く付けてオラと合体だ!」

自分は、会話をしている間に考えた。

…自分が付けるより、ベジータがつける方がいいのではないかと。

自分はまだまだ、きっと及ばない。

だが、悟空とも並べるかもしれないベジータなら。

自分は確信した。

そして、悟空を振り返った。

「…お父」

「ん?どうした」

「これは…おらが付けるべきでねぇ。」

そして悟空の手を取って装飾品…ポタラを握らせた。

「?!なっ、何言ってんだ!?」

「これは…お父とベジータさが付けるべきだべ。」

「…なに?!」

見る分には楽しそうにしていたベジータが、途端に顔を歪めた。

「…おらはまだまだ弱ぇ。だから、ここは時間稼ぎ役を買うだ。」

「え、ええ?」

「早く!魔人ブウが来ちまう!」

唐突なお断りに動揺した悟空だが、既に背を向けてしまった自分に仕方なく思ったのか、ベジータに向き直って説得していた。

「で、俺と…というわけか?巫山戯るな!そんな事信用できるか。」

「な、ベジータ!」

説得を聴きながら、自分は振り返らず迎え撃つように構える。

「そんなに言うなら、やはりあいつに無理矢理にでも付ければいいだろうが!超サイヤ人の状態であれだろう。くそ、お前ら親子はポンポン強くなりやがってクソッタレ…俺を馬鹿にしているのか!」

「何言ってんだ!!いいから付けてくれって!もうこれしかねぇんだよ!!!あの魔人ブウに勝つにはよ!!!」

「何故俺が貴様なんかと!貴様と一緒になるくらいなら消された方がマシだ!!!!」

全力で否定するベジータに、何も言えなくなった悟空の様子が見なくてもわかったが、気にする余裕はない。何故なら自分は時間稼ぎ役なのだ。

「あっはぁ!!見つけたぞ!!」

「お父、本当に…頼んだだよ!」

「い!?」

「ええぃどけ!!邪魔だ!」

「!」

「よせベジータ!そんなで勝てる相手じゃねぇ!!!

頼むよベジータ、これを付けてくれ!」

「断る。何度言われても同じだ!どけ!」

「うわっ」

悟空が強く押し退けられる。

自分も肩を掴まれ退かされる。…だが悟空よりは強くない…らしい。

そして、ベジータが気弾を用意し、魔人ブウを待ち構える。

「くそ…!はあああ!」

悟空も仕方なしに超サイヤ人になる。

そして悟空も気弾を用意する。

「…」

…おかしいな、時間稼ぎ役をかったはずなのに…

自分も気弾を用意し、飛んで来た気弾へ、三人同時に放つ。

それにより弾かれた魔人ブウの気弾は、海へ飛んでいった。

いつの間にか自分より前に出ていた二人に、ため息をついた。

 

 

 

必死で悟空が声を張り上げて説得するが全く聞く耳を持たないサイヤ人王子。

「ベジータさ!いいからおらに任せて下がって…!!」

「ガキに任せて後ろで控えるなど出来るか!悟白、貴様は下がっていろ!!」

「あ!…ああもうベジータさ!!!」

考えてくれるのはとても嬉しいが、それよりもお願いだからポタラ合体をして欲しい。

そんなもやもやした思い通りにならないという感情にやきもきしたが、ベジータが魔人ブウへラッシュを仕掛け、魔人ブウに捕まってしまったのを悟空が助けた横につく。

「3人掛かりでも俺は構わないぞ…?」

「…!くそが!」

「はああ!」

「…はぁ!!」

飛び掛って行くが、3人ともボコボコにやられ、そして二人が飛び、自分が思い切り当たりに行くとやはり受け止められてしまった。

「っ…く、」

「ははは!自分から飛び込んできてくれるとは、好都合なやつだな…!」

「!!」

自分の拳を握り受け止めている魔人ブウの、その手がどろりととけて自分を取り込もうとしてきた、

「な、…く、はな、れろ…!!!」

「ははは!」

「なっ…悟白!!そらあああああ!!!!」

「チッ…でやぁあああ!!」

悟空が気円斬を放ち、ベジータがレーザーを放った。

すると悟空の気円斬で自分の手を飲み込む魔人ブウが切り離され、ベジータのレーザーが魔人ブウの頭を狙った。が、そちらは避けられてしまう。

「ふん、まあいい…」

急いで離れて手についたのを気で消し飛ばす。

「あぶねぇ…!悟白が吸収されちまったら本当に一瞬だ…!」

「すまねえお父…!」

そして息をついていると、前から気味の悪い笑い声。

それに触発でもされているのか、ベジータが今にも飛び掛りそうになっている。

「やめろベジータ!!」

それに苛立ちながら反応するベジータ。

「何度やっても敵わねえ!やっぱ合体するしかねぇぞ!!」

「くっ…」

「ベジータ、頼む!このポタラを付けてくれ…!」

本当に必死に頼み込む悟空。

「頼むだよ…!本当に、やられちまうだよ…!」

「……く……!!」

「ベジータァ!!!」

「〜、断る!!!!!」

 

「頼む、ベジータ…!こだわってる場合じゃねぇ!

なあ、終わっちまうんだぞ何もかも!!!」

「……気に入らんのだ…!」

「、?」

「この前、貴様は俺と戦った時、さらに上の力があるのを隠していた!!」

「えぁ?」

「俺はあの世で見ていたんだ!何が、超サイヤ人3だ!ふざけやがって…!!!」

「……で、でもベジータさ、」

「貴様もだ悟白!!」

「えっ」

「一々感に触る野郎だぜカカロットてめぇ…!!そんな奴と合体なんて、出来るかぁ!!!」

「……わ、悪かった…あの超サイヤ人3は、変身する時間が限られてんだ…」

「言い訳などどうでもいい!俺との戦いに手を抜いたことに変わりはない!!……舐められたもんだぜ…!

しかも悟白に至ってはなんだと言うんだ!カカロットの言うタイムリミットなど無いみたいじゃないか!」

「えっ」

「そこまでになれる程の力を、今まで隠してやがったというわけだ…!俺を舐めているのか!」

「えっ」

唐突に言葉の総攻撃を受ける事になり、困惑する。

「な、なめてねぇ!というか、おらなんかベジータさの足元にも…」

「黙れ!」

「えっ」

「おい!仲間内でごちゃごちゃうるさいぞ!!

そっちで攻めないのなら、こっちから行くぞ!」

「「いぃ!?」」

「…チッ!」

 

 

 

 

「だめだ…どうやったって勝てねぇ…!」

「くっ…」

「地球も…何もかも、ぶっ壊されちまう!全て終わりだ!」

「……ふ、フッ!知ったことか!」

そう言った悟空に、ムッときたのか、言葉を返した。

「ベジータ……みんなブウに食われちまったんだぞ…!!!

クリリンも、チチも……!ブルマもだ!!」

最後の人物に、驚いたような顔をしたベジータ。

…自分は、その時のことを思い出して泣きそうになるのを堪える。

すると、頭に手が乗ったのがわかった。

「え、」

「ピッコロも、悟飯、悟天、そしてトランクスも!!

悟白を残してみんな奴に吸収されちまった!!!

ブウの急激なパワーアップはその為だ!!!

そんで、それを…!この全部の出来事、最初から最後まで悟白は目の前で…ブルマに、悟天とトランクスに庇われて!全部間近で見たんだ!」

「!」

「悟白は背負って頑張ったけど…敵わなかった!みんなの為って!託されたからって!最初から全部見て、手も足も出せず全員やられたのをみて!それでも折れずに頑張った!!」

「く、…!!」

「そんな悟白のここまでの頑張りも…!悟白に託して食われたブルマも…!悟白が吸収されかけたとき助けて吸収されちまった悟天とトランクスも…!!他のみんなも、犬死だ…!!

オラ達も、このまま何の成功もできず、殺されちまう!!」

ベジータが、手を強く握りしめ、唸っている。

自分は思い出して、泣きそうになるのを堪える。

すると悟空は一度強く自分を撫で、

「それでいいのか!!!!ベジータ!!!!」

と一帯に響き渡るほどの大声でそう叫んだ。

それにより、魔人ブウがこちらを見たのが分かった。

ベジータが立ち上がってこう言った悟空を見、泣きそうになっている自分を見…立ち上がった。

「…カカロット。

……合体すれば、本当にブウに勝てるのか?」

「そ…そりゃ分かんねぇ。ただ、とんでもねぇ強さになることは確かだ!!」

ベジータがぐっと表情を固くしていると、遠く、上の方でエネルギーが集まっている感じがした。

そこへ全員が目を向ける。

…そこに、魔人ブウが大きなエネルギー弾を作り出しているのが見えた。

そして、こちらへ向かって飛んで来た。

それをみてすぐにベジータが、悟空に向かって手を差し出し、

「よ、寄越せ!!早くしろ!!!」

と叫んだ。

「へ?」

と言いながら、悟空がかなり嬉しそうな顔をした。

「ええいグズグズするな!!早くしろ!!!」

「ベジータ!そら!」

そう言って、悟空がベジータにポタラを放った。

「べ、ベジータさ…!」

「畜生……!悟白!右耳だったな?!」

「え、あ、そうだ!」

「ベジータ!言っとくが、この合体は一度やったら、2人は2度と元に戻れねぇ!いいな?!」

「は?!」

「な!?」

そんな事を自分は言われていない、と本気で驚いて悟空をベジータと二人して見た。

「くそ…!!こんなギリギリで言いやがって!!!

くっ……!おい悟白!!」

「?!」

ベジータを見ると、焦って付けながらこちらを見ていた。

「頑張ったな」

「!!」

「最後になるかも知れんからな!!!これだけは言っておくぞ!!」

「は、はい…!」

「チッ…!」

「悟白!危ねぇからちっと下がってろ!」

「はい!!」

少し下がって、最後になるかも…いや、最後になってしまう二人の姿を見る。

「よ、よし…いいんだろうこれで!?」

「サンキューベジータ!……じゃあな、悟白!」

すると、二人のつけたポタラから、青い光が放たれ、周囲を青く染めた。

そしてすぐに、2人はすごい勢いで引き寄せられ…衝突した。

そして、混ざりあって一つになり、丸くなった。

「…!!」

そして人型をとり………

 

 

「よっしゃあ!!!」

 

 

そう、叫んだ。

 

 

 

 

 

 




みんな大好き最強お父さん!
頑張ったな孫悟白!
だが油断はするなよ!絶対するなよ!?絶対だぞ!!?
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