HSDD 転生生徒のケイオスワールド2 卒業生のアザゼルカップ   作:グレン×グレン

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今回、だいぶ長めです


本局、お邪魔します!

 

 時空管理局本局は、結構なんていうか過ごしやすそうなところだった。

 

「へえ。流石は多次元連盟組織の本部。中々いい感じじゃないか」

 

「そうだな、冥界と比べて近代的だ。冥界も参考にした方がいいのかもしれんな」

 

 俺とアルサムはそう言いながら、ヴィヴィ達と少し離れて、しかし離れすぎないように進んでいく。

 

「しかし、早朝トレーニングをこんな可愛い女の子達と一緒にできるだなんて、思わぬラッキーだな」

 

「お前は本妻も側室もいる身だろうが」

 

「男同士の会話ってやつだよ、お前は興味ないのか?」

 

 軽く馬鹿話に付き合えるかどうかの確認もかねて聞いてみるが、アルサムは静かに首を振った。

 

「仮にも未来の魔王となる身だからな。愛情だけで相手を選ぶわけにはいくまいて」

 

「硬いな」

 

 少しぐらい我儘言ってもいい年だと思うが。

 

「そうではない。魔王の道とはそれ相応に険しいだろう。私が愛しているというだけのわがままで、それに付き合わせるわけにはいかないだろう? その険しい道のりを、私とサポートし合いながらとはいえ歩いていけるものでなければ、苦しめるだけだ」

 

 ……ふむ、やはりこいつは真面目だな。

 

 恋愛に対しても、魔王を目指す道に対しても真面目だ。

 

 時々大ボケぶちかますとは言え、やはりこいつは立派な奴だ。

 

 是非魔王になってほしいと心から思うが、しかし嫁さんは本当にどうしたものか……。

 

「そういえば、シェンとかどうなんだ? 付き合いが長そうだが」

 

 ふと気になっていたことがある。

 

 シェンの戦闘能力は、憑依させた英霊の能力で持っているようなものだ。

 

 フォード連盟の復興に充てる傍ら、聖杯の力で英霊の憑依を永続化させているが、それ以外の戦闘能力はそこまで高い方ではない。

 

 ぶっちゃけ、素の戦闘能力なら右腕四天王の方が強いだろう。

 

 それなのに、彼女はアルサムの女王をやっている。これはどういうことなのか。

 

 もしかし、アルサムはシェンのことを―

 

「ふむ、シェンは、親父殿が連れてきた者だ」

 

 と、アルサムは告げる。

 

 ん? 連れてきた?

 

孤児(みなしご)ではあるが善意で拾ったのではない。教育の力をある程度は理解していた親父殿は、幼少期から英才教育を施せば、下級悪魔でもそれなりに役に立つ者を用意できるのではないかと考えた。忠誠心を植え付ける教育を与えれば尚更だとな」

 

 なるほど、独裁国家がそういうのたまにやるよな。

 

 ストリートチルドレンを集めて、閉鎖された場所で洗脳じみた教育を施して忠誠心の強い駒を集めるという手法。

 

「彼女は俺の付き人ととして及第点の人物を探すより、一から忠実に育成した方が確実との理由でそういった教育を受けたものだ。……まったく、実の親とはいえ一部の貴族の腐敗ぶりには頭を痛める」

 

 ああ、それに関しては俺も苦労している。

 

 かといってサーゼクス様クラスのフリーダムな人がメインになったらそれはそれで困るしなぁ。

 

「その洗脳じみた教育から引き離す為には、私個人の権力で庇うのが最も明白。それも、全能力があげられる女王の駒ならば護身能力も高まるだろう」

 

 そんな理由があったのか。

 

 アルサム、やっぱりお前は立派な奴だよ。

 

「ああ、やはりお前は人の上に立つ資格があるな」

 

「どうしてそういう話になる。……そういうわけで、もし彼女が望むのなら、彼女が望む相手にトレードするのもやぶさかではないのだが、シェン自身はそんな意志を見せていなくてな」

 

「そりゃそうだ」

 

 お前以上の好物件、そう簡単にはお目にかかれないって。

 

 そんな主の元で育っているのなら、一生仕えていきたいって思うのも不思議ではないが。

 

「私が彼女の忠誠を捧げられるに相応しい相手ならいいし、そうであろうともしているが、しかし本当にそこまでできているのかとなるとどうしても気になってしまうものだ」

 

「まあ、そういう不安は出てきちゃうよなぁ」

 

 ああ、俺に似たような不安を感じたことはある。

 

 感じたことはあるから、アドバイスだ。

 

「一度、腹を割って話し合うのをお勧めする。意外と馬鹿な考えだったりすることがあるからな」

 

「ふむ、お前が教会との模擬戦でやらかしたようにか。……あり得るな」

 

「そこでそれいうか!!」

 

「何がですか?」

 

 と、思わず大声を出してしまったせいでヴィヴィに介入の隙を与えてしまった。

 

「なに、この男は彼女が自分と主の為に鍛え上げる為、師とみなした相手と一緒に訓練をしているのを、その師とみなした相手に心変わりしたのではないかと勘違いして、もしそうならそうとはっきり言ってくれとか言ってしまってな。マウントポジションで殴られたそうだ」

 

「全面的に事実だがここでいうな……」

 

 お前をマウントポジションで殴ってやろうか。

 

「ん? 確かその人の嫁さんって、昨日いたシルシって人だろ? そんな風にする人には見えなかったけどな」

 

 ハリーがそう言って首をかしげるが、いや、確かに別人です。

 

 別人ですけど果たして言っていいものか。

 

「あ、確か冥界って何人とでも結婚できるんでしたよね、アルサムさん」

 

「少し語弊はあるが、おおむね間違ってはいないな。宮白兵夜ほどの実力者ともなれば、妻を複数娶ることも認められる」

 

 リオちゃんもアルサムもそんな会話はここでしないでくれないかな!?

 

「す、進んだ文化ですのね……」

 

「冥界すげぇ……」

 

「私も、最初に聞いた時は驚きました」

 

 ハイそこの金髪三人! これ以上話をそっちに進めないでね!!

 

 俺がどうにかして話を帰れないか頭を回転させたその時だった。

 

「……おや、兵夜くんにアルサムくんじゃないか」

 

 その良く通る声に、俺達は視線を一斉に向けた。

 

 あ、サーゼクス様。

 

「そういえば、サーゼクス様はこれから管理局と会談でしたね」

 

「ああ、これからの冥界の未来の為にも、いい会談にしようと思っているよ」

 

 そういって朗らかに笑うサーゼクス様は、ヴィヴィ達に顔を向けると軽く一礼した。

 

「兵夜くんのお友達かな? 私はサーゼクス・ルシファー。一応冥界の魔王をやっているよ」

 

「ま、魔王!? 魔王って、つまり一番偉い人かよ!」

 

「し、失礼ですよハリー選手! もうちょっとかしこまって!」

 

 思わず指差ししたハリーの手を下げながら、たしかエルスって名前の子が慌てて一礼する。

 

 それを見ながら、サーゼクスさまは軽く笑って手を振った。

 

「気にしなくていい。今は私の個人的な部下しか近くにいないからね」

 

「そうだぜ嬢ちゃん! 俺たちはあんま堅苦しいのが好きじゃねえからよ、何ならタメ口でもいいぜ!」

 

「駄目ですよセカンド。流石にそれでは魔王としての示しがつきません」

 

 と、スルト・セカンドさんとマグレガー・メイガースさんがしゃべる中、俺はどうしたものかと思った。

 

「それでサーゼクス様、会談の方は良いんですか?」

 

「そろそろ始まるところだよ。シェムハザ殿とミカエル殿もそろそろ着いている頃だろう」

 

「そういうわけなんでな! 俺達はちょっと急いでるんで失礼するぜ!!」

 

「いえいえ、お気になさらずー」

 

 と、結構平然と八神さんは受け止めて、サーゼクス様達は去ろうとする。

 

 が、その前にサーゼクス様達は足を止めた。

 

「そういえば、兵夜くん達が一緒にいるということは、もしかして高町ヴィヴィオくん達もいるのかね?」

 

「あ、はい。私がヴィヴィオです」

 

 と、ヴィヴィオ達が手を上げる。

 

 それを見て、サーゼクス様は振り返ると、ちょっと周りを確認してから深く一礼した。

 

「……ありがとう。君達のおかげで、冥界の民に新たな悲劇が生まれることを阻止することができた。そして、君達のような子供に一世界の命運を預けてしまってすまなかった」

 

「「「「えぇ!?」」」」

 

 四人揃って思いっきり驚いている。

 

 まあ、一世界のトップが自分に対して深くお礼とお詫びを入れてきたら、流石に驚くよなぁ。

 

 それに苦笑しながら、サーゼクス様は顔を上げると微笑んだ。

 

「できれば、兵夜くんとは仲良くしてやってほしい。それと、悪魔がらみで問題が起きたらぜひ相談してくれ。職権乱用にならない範囲で力を貸すよ」

 

 まったく。

 

 ウチの義兄はお人好し過ぎだぜ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんなこんなで無限書庫の該当区域の入り口付近で、俺たちは待機してる。

 

 子供達のレクリエーションというか交流会も兼ねてという感じだった。あと俺もアルサムもベルカ語はわからないからな。

 

「何ていうか、気持ちのええ人やったね」

 

「民の望む理想の王がそのままやってきたようなものだからな。民からの支持も厚い良い王だろう」

 

「とはいえリベラルすぎるところがあるからなぁ。俺としてはもうちょっと堅い方が好みだったりするわけですけど」

 

 八神さんとサーゼクス様達について話しながら、俺達はヴィヴィが本を見つけるのを待っている。

 

「そうなんか。まあ、色々裏技とか使わへんと上手くいかない時とかあるからなぁ。私もそれで苦労したわ」

 

「できれば正道で行きたいものではあるがな。しかし政治とは清濁併せ呑む精神でなければいかんものなのは理解している」

 

 政治的な話はアルサムに任せて、俺は無限書庫の中を見渡しながら色々考える。

 

 何でも無限書庫は、時空管理局があるよりも前から存在していたらしい。

 

 その上で、数多くの世界の本がどんどん詰め込まれていくから、中々解析が進んでないそうだ。

 

 十数年前まではもっと酷かったらしいし、色々時空管理局も大変だということか。

 

「そういえば、兵夜」

 

「どうした、ノーヴェ」

 

 ふむ、考えてみるに次の試合のことだろうな。

 

「次の試合、シュトリズセイバーチームだったか? 強いんだろ」

 

「まあ、な。向こうも結構出し惜しみしてるからなかなか難易度が高い」

 

 シュトリズセイバー。久遠がリーダーを務めるチームだ。

 

 シトリーの剣(シュトリズセイバー)か。あいつらしいネーミングだ。

 

「最強戦力は間違いなく久遠。そして次点として松田だろうな。あいつらの戦闘能力は高い」

 

 久遠の戦闘能力は痛いほど知っている。

 

 攻撃が大味気味の暁や須澄ではカモにされるだろう。相手をするのならば、俺か―

 

「ノーヴェ。悪いんだが、場合によっては久遠の足止めを頼んでいいか?」

 

「いいけどいいのか? お前の彼女の……一人、なんだろ?」

 

 ちょっと言いにくそうにしながら、ノーヴェは聞いてくる。

 

 まあ、できることなら俺が決着をつけるのが一番ではあるのだろう。

 

 だけど―

 

「俺がそんな素直なタイプじゃないのは知ってるだろ? あいつももちろん知ってるから気にするな」

 

 ああ、俺はそれより勝つことを狙うタイプだ。久遠もそんなことはわかってる。

 

 それで勝ち目が五割以上あるなら十分やるが、それよりもやるべきことがあるのならそっちを選ぶのが俺だ。

 

「まずは松田と元浜を始末することから始めないといけないしな。そっちに注力するとなると、おそらくお前が一番久遠と戦える。あいつの強さはいわば経験に裏打ちされた強さだからな」

 

「確かに経験じゃああたしが一番多い方だけどな。……で、なんでそんなに松田と元浜ってを気にかけるんだ?」

 

 まあ、そうだろう。

 

 シュトリズセイバーチームは、その大半が実戦経験こそないが久遠の教導を受けている剣士達で構成されている。

 

 そんな中、大会に出れるだけの実力があり、なおかつ出ようと思うだけの度胸がある奴だけが選ばれているわけだ。

 

 その上で、足りない数を松田と元浜を足すことで補っているチーム。そういう意味では、松田と元浜が人数合わせと思われても仕方がない。

 

 だがしかし。

 

「あいつらのスケベ根性なら、洋服崩壊(ドレス・ブレイク)を習得している可能性が高い。それがある以上気を付けないといけないからな」

 

「……ルール上は禁止されてるんじゃなかったっけ?」

 

 確かにその通りだ。

 

 洋服崩壊や乳語翻訳は、一応今回のルールでは使用できないようになっている。

 

 いかに中継では全裸になったら流石に加工されるとはいえ、試合している連中はガン見できるからな。その辺を考えればプライバシーにちゃんと配慮できてるかというと難点だ。

 

 そして。

 

「ノーヴェ。はっきり言うとお前も含めてウチのチームの女性陣は皆美少女揃いだ」

 

「お、おぅ。それが?」

 

 照れてるところ悪いが、これはかなり真面目な話だ。

 

「あいつらが我慢できずに暴走して洋服崩壊を発動する可能性がある。十中八九習得しているだろうしな」

 

「……どんだけ女の裸を見たいんだよ」

 

 頭痛を感じているのがよくわかるぞ。俺も時々頭痛い。

 

 とはいえ、それだけの魅力あふれる美少女達である以上仕方がない。

 

「ヴィヴィもハイディも変身前後ともにそこらのアイドルが裸足で逃げ出す可愛さをもち、姫柊ちゃんも名前の通りお姫様できそうな美少女。そこにボーイッシュ属性をフォローするノーヴェ(お前)がいて、お嬢様属性のシルシが追加。挙句にアホの子属性のトマリに、悪落ちアップとウチはバリエーションが豊富だ。ぶっちゃけ俺はテンションバク上がりだ」

 

「正直だな。いや、褒められて悪い気はしないけどよ」

 

「まあな。まあ、そういうわけであいつらが暴走しないかどうかと言われるとちょっと自信ない」

 

 そして……。

 

「ぶっちゃけ新技開発されたら初回はノーマークだ。あいつらの場合それも警戒しないといけないからな」

 

「なあ、そもそもルール改正した方がいいんじゃないか?」

 

 ごめんね、いい加減で!!

 

 何ていうか頂上存在だらけだからフリーダムなんだよ、ホント。

 

「アルサムが魔王になったら、ぜひ考えて欲しいところだ」

 

「魔王が代変わりしなけりゃ無理なのかよ」

 

 ああいうの面白がりそうな人達ばかりなんだよ、魔王って。

 

「とはいえ、ノーヴェ姉様が競技試合に参加できるのは何よりですね」

 

「そうだね。ノーヴェは真面目にストライクアーツを練習してたし、それを見せれるのは良いことだよ」

 

「うるせえよ双子。……ま、まあ応援してくれるのはありがたいけど」

 

 おお、姉妹同士で仲睦まじいことで。

 

「さて、それにしても、何もなければいいんだが」

 

 ああ、そこが不安だ。

 

「そんなに不安にならなくてもええよ。ここは一応本局の中やからね」

 

「そうもいかない。エイエヌがくたばって従僕が壊滅したことで、エイエヌが時空管理局にどこまで手をまわしていたのかが分からないからな」

 

 ああ、俺もできれば安心したいんだがそうもいかない。

 

「確かにな。それに絶霧の量産型のことがある。あれの対策術式は貴重ゆえに、まだ時空管理局にはサンプルを渡していないからな」

 

 アルサムの懸念も当然だ。

 

 絶霧の神出鬼没さには色々と苦戦した。今でも完全な意味での対抗術式はできていないし、量産型も存在するのが厄介だ。

 

 あれで転移されたら、時空管理局でも追跡や察知は困難だろう。下手をすればそれによってすでに何人か入っていることを考慮するべきだ。

 

 今回の会談、それを含めた各種危険技術の情報を教えるのが本命だったはずだ。少なくとも魔獣創造と絶霧のデータは渡す予定だ。

 

「……そんなに厄介なんか、絶霧っちゅうんは」

 

「ああ。聖書の神が作り上げし、神すら殺す究極の十三の兵器だからな。そちらでいうロストロギアにも匹敵するものと考えてくれていい」

 

 まったく。聖書の神も面倒なものを残してくれた。

 

 まあ、こちらも有効利用させてもらっているから仕方ないんだが、安全装置をシステムに組み込むぐらいはしてもいいんじゃないだろうか?

 

「ついでに言うと、割とイベントごとと重なる形で奴らとは揉めたんでな。今回の会談でも、ちょっかいかけてこないかどうかが不安なんだ」

 

「とはいえまだ交流が進んでいない組織との会談なので数も割けなくてな。そのため本来なら外務担当に任すべき事案だが、戦闘能力を重視した編成にしてあるのだ」

 

 そう裏事情を説明して、アルサムはため息をついた。

 

 ああ、俺たちも対テロ関係での実績がなければ、参加できなかったからなぁ。

 

 それでも全員が来れたわけではないし、色々大変だよ。

 

 ほんと、ちょっと迷惑がられてもおかしくないな。

 

 非難の目とか向けられてもおかしくないんだが……

 

「ふふっ」

 

 ん? なんで笑ってんですか?

 

「いや、笑い事じゃないんですけど」

 

「そっちじゃあらへん。……つまり、兵夜さんもアルサムさんも、ヴィヴィオ達の護衛の為に参加してくれてるってことやろ」

 

 ………

 

「ふむ、さすがは二十代で司令につくだけのことはある。慧眼の持ち主と称賛させてもらおう」

 

 ちょっと顔を赤くしながら、しかしアルサムは否定しない。

 

 まあ、俺も事実なので何も言えないんだが。

 

「フィフスは結構フットワークが軽かったからなぁ。その後継のフォンフも自分から来かねないし、だったらいっそのこと慣れてる俺自身が動くのが適任かと思いましてね」

 

 苦笑いしながら、俺はそう告げる。もう隠しても意味ないしね。

 

 まあ、本当に襲撃されたとしても、奥の奥であるこんなところまで入ってこられるとは流石に思えないんだが―

 

「あれ? おかしいな」

 

 と、そこでオットーとかいうノーヴェの妹が首を傾げた。

 

「どうかしたのか?」

 

 アルサムが聞きながらオットーが開く画面をのぞき込むと、すぐに警戒の色が浮かぶ。

 

「宮白兵夜。どうも通信妨害をされているようだぞ?」

 

 ………あの野郎。まさかヴィヴィ達を最初に潰すつもりか!!。

 

 くそ、急がないと!! 待ってろ、ヴィヴィ、ハイディ!!

 




一応地球もフォンフのことは警戒しているのです。

最優先は自分側とはいえ、お人よしがトップなので時空管理局のことも気にかけています。それでもいろいろ遅くなりましたが。

そして、これまでの経験からこのタイミングで仕掛けてくる可能性は十分にあるわけです。これまでの禍の団との経験則からある程度のタイミングは読んでいます。とはいえそんなカントともいえるようなもので時空管理局に警戒厳重にしろとは言えるわけもなし。

そんなわけなので、兵夜もアルサムもヴィヴィオたちが心配なのです。極秘会談とはいえ、フィフスの恐喝網はかなり広いですから。壁に耳あり障子に目ありです。
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