怪物は少女の歌に酔いしれる   作:Dr.P

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シンフォ×HELLSINGが書きたかった...それだけなんだ。


始まり

「本当に申し訳ない。儂の部下のミスが原因でお主を死なせてしもうた。お詫びとしてはなんだが、別の世界に転生できるようにしておる。さらに転生する際にお主に特典を付けよう。AUOの宝物庫が欲しいでも良いし、無限の剣製を使いたいでも良い、ニコポナデポができるようになりたいでも良いぞ。さあどうする?」

 

「いや理解が追いついてない人に矢継ぎ早にアレコレ言っても意味ないと思うですけど」

 

頭から後光が差している爺さんにこのような事を言われて、このように返してしまった俺は悪くないと思う。

 

目の前の爺さんは所謂"神様"というやつらしく、説明通り部下の人、多分天使的な人がミスをして、本来死ぬ予定ではなかった俺を死なせてしまったらしい。そのお詫びに特典付きで転生させてあげるよ!と言っている様だ。

 

死んだことに関して思うことがない訳では無いが、今更言ったところで仕方の無いことであるし、仮に生きていたとしても無気力のまま社会の荒波に飲まれていっただけだろうし、別に言うこともない。まあ、オタクではあったから未だ完結してなかった作品やまだ見ぬこれから生まれてくる作品を見れないことは惜しい。

 

さて、このまま長時間爺さんと二人っきりでいる必要もない、というか皆無なのでさっさと特典を決めて転生しよう。

詳しく聞いてみると、特典の数を増やすとか、世界を行き来できるようにしてとか、神様にしてなどの特典は無理のようだ。願い事追加は論外だし、世界間移動や神様になる等といったものは転生した後の世界のバランスの崩壊を招きかねないため、ダメのようだ。

あと、転生する世界は完全にランダムらしい。ゆるふわになるか殺伐になるかは運次第だそうだ。なお、特典で行き先を決めることはできるらしい。

 

転生先はランダム、最悪バイオハザードみたいな死亡フラグ×∞的な世界も有り得るので、それを考えて特典を決めなくてはいけない。かと言ってバリッバリの戦闘系の特典を貰って転生先がのんのんびよりとかだったら特典が無駄になってしまう。

どんな世界でも一定以上の有用性を発揮する特典にするのがベストアンサーだ。

 

うーん、何かいいものはないか......あ、そうだ。

 

「HELLSINGのアーカードの力を特典にしてください」

 

HELLSINGのアーカード。

最強のアンデッド、不死者(ノスフェラトー)死なずの君(ノーライフキング)などと呼ばれる吸血鬼の真祖。

対化物用の切り札であり、殺し屋にしてゴミ処理屋。

その能力はまさにチート。

特殊な武器を使わなければダメージが与えられない吸血鬼の肉体、怪物(フリークス)の名に恥じない身体能力、そして、同じ吸血鬼からしても化物と呼べる程の不死性。

通常時は拘束制御術式(クロムウェル)によって力を制限しているため、無闇矢鱈と国家滅亡やら大陸消失やらの事故も起きない...はず。

吸血鬼であるために姿形を自由に変化させることができるため、仮に何者かに追われても逃げることも容易い。まあ、殺してしまったほうが速いのだが。

 

ゆるふわ系の世界だとしても、チートスペックな肉体があれば生きていくのには困ることもないだろう。確かアーカードは頭良かったはずだし。仮にも王様やってたんだから。

 

「なるほどの。HELLSINGのアーカードの力じゃな。わかった、転生すると同時にお主に授けよう。

さて、これで準備は整ったの。お主がどのような世界に行くかは分からぬが、後悔のない第2の生を送れることを祈っておるぞ。では、達者での」

 

こうして俺はアーカードの力を手に、新たなる世界へと旅立っていった。

 

願わくは難易度インフェルノな世界ではありませんように。

 

 

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現代よりも少し先の未来にて。

 

突如として世界各地に出現した人を炭化させ死に至らしめる怪物、認定特異災害"ノイズ"。

現代兵器を持ってしてもノイズに対して効果的なダメージを与えることは叶わず、人類はノイズの脅威に晒されていた。

 

ノイズに対抗できる手段はただ一つ。

 

太古より遺された聖遺物を歌の力で纏い、武装化する最強の鎧にして最強の剣、シンフォギアのみ。

 

これはシンフォギアを纏い、ノイズと戦う少女達の物語。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

のはずであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紛れ込んだ異物が一つ。

 

それは、最強にして最凶、最恐であり最狂の怪物(フリークス)

血と魂が蠢く不死なる吸血鬼。

 

 

物語は運命(シナリオ)から外れた。

 

 

この先にあるのは誰も知らない新たな物語。

 

 

歌を奏でる少女たちと最悪の怪物の物語である。

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