インフィニット·ストラトス〜液蛇の挑戦〜   作:三角定規の角

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お待たせしました。え?待ってない?


第九話 液蛇の企み

まずいぞ、これはまずい

目の前の女は招く客、そしてその客には手出しできない上に銃を突きつけられ俺

コレはこの女を殺してでも逃げ出さなくてはならんかもしれん。

 

そう考えていた俺をよそに、レベッカは銃をおろした。予想外の行動に少し驚いていると表情を読んだのか理由を説明してきた

曰く「敵でもないガキを殺す趣味はねぇ」だそうだ。

 

取り敢えずセレンに通信を入れておき

この二人組から情報を聞き出すことにする。

 

「この辺のデュノア社の事を何か知らないか?」

 

「すまねぇ、ここには仕事で来てるだけで詳しくは知らねぇ」

 

「済まないね…ただ、コレは根も葉も無い噂だけど…ウチのクルーの1人のベニーがここら辺にデュノアの隠し財産があるって言ってたよ」

 

「隠し財産…そうか、情報提供感謝する」

 

…隠し財産、か。響きは良いが貰った情報を鑑みるに妾の類か。ISの新技術、またはそれらに類するものだろう。

正直に言う、くだらない。全く持って意味のない任務だ。俺からすれば信頼を得る事ができるが、ルウムの姫からしたら旨味がない。確かにデュノアは大企業だ、弱みを握る事ができれば交渉は有利に働くだろう。…しかし、所詮は企業止まりなのだ。わざわざ俺を派遣しなくとも、軽い圧だけで物事が動く。更に、相手からすればコチラは客、商品は必ず売ってくれるはずだろう。

 

…となると、残す理由はあと2つ。1つは俺の抹殺。しかし可能性は低いと俺は判断している。何故なら俺を殺しても利点はない、ただのガキ扱いだからな。

そしてもう1つの理由、俺の判断だ。俺の信疑だけでなく、俺の能力の把握。これが目的なんだろう?えぇ?違うか、ルウムの姫!俺を出し抜き判断しようとは…舐められたものだ、しかし今は耐えなくてはならん。いずれは…あの親父(BIG BOOS)ですら、あの男(ソリッド•スネーク)ですら成し得なかった事を!俺達兵士の!この俺の存在の為にも!天国でも地獄でもない天国の外側(OUTER HEAVEN)を創り上げてやる。その為に…俺は俺で勝手にやらせてもらうぞ…姫様。

 

[こちらシュランゲ…サイサリス、セレン、応答願う]

 

[こちらサイサリス、何か情報を得られたか?]

 

報告は…隠し財産の件だ。

 

[この街の治安が良くない、あの王女を連れてくるなら別ルートが良いだろう。それと…デュノアについて1つ変な噂を聞いた]

 

ガトーは噂と聞いて変な唸り声あげていやがる。

何なんだ。

 

[…続けてくれ]

 

[この街にデュノアの隠し財産がある…という噂だ。真偽の方は知らんがもし本当なら十分なカードになるだろうよ]

 

[隠し財産…妾か?それとも技術か?]

 

[恐らくは]

 

ガトーは唸りながらも返答する。

 

[分かった、引き続き任務を遂行してくれ]

 

[了解]

 

さぁ、忙しくなるぞ…

 

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