サトシ「日本史わかんねぇ!」【解説】   作:ぽかんむ

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5,飛鳥時代

 

スイレン「今日は飛鳥時代だよ」

 

サトシ「ほんと何で覚醒剤なんてに手をだしちまったんだか......」

 

カキ「違う! それにそれもう古い!」

 

マオ「古いってなに? 薬物を禁止することは昔から変わらないでしょ!?」

 

スイレン「......まず蘇我氏の血が濃かった崇峻天皇が馬子によって暗殺された。聞いてる?」

 

サトシ「ごめんなさい......」

 

リーリエ「理由ですが、自分は天皇とはいえあくまでお飾り、実権は馬子が握っていたことが不満だったからです」

 

マーマネ「そして次の天皇として推古天皇が即位、だけど彼女は女性だったため政治を補佐する人が必要となった」

 

カキ「それに抜擢されたのが用明天皇の息子、厩戸王だった。だからこの時代の政治は推古天皇、厩戸王、そして蘇我馬子によって行われた」

 

マオ「ちなみに摂政とは天皇が子供もしくは女性のときに設けられる役職だよ。この先出てくる関白との違いをしっかりと理解しよう」

 

リーリエ「厩戸王の起こした政策といえば603年の冠位12楷、604年の憲法17条、607年の遣隋使派遣、が有名ですね」

 

スイレン「冠位12楷はこれまでの氏姓制度を一新して身分の上下に関わらず能力のある人を役人に役人にするという決まり。冠位は個人に授けられるので姓は世襲されるが、冠位は一身限りで世襲されない」

 

カキ「憲法17条は"和を以て貴しとなし"で有名だな。役人の心構えなどを書いたもので、他に"三宝を大事にせよ。三宝とは仏、法、僧である"とかもあるな。日本国憲法みたく国民全員が守らなくてはいけないものとは違うな」

 

マーマネ「遣隋使は600年に第一回が行われたけど一番有名なのはやはり第二回だよね。小野妹子が送った手紙で隋の皇帝・煬帝を怒らせたあれだよ」

 

スイレン「留学生として南淵請安、僧旻、高向玄理らも行った」

 

カキ「目的は対等外交を結ぶためだ。今までは朝貢だったから立場は中国の方が上だった」

 

リーリエ「日出処の天子、書を日没する処の天子に致す、恙無きや。意味は"東の国にいる私が西の国のあなたに手紙を送ります。元気ですか?"とのことですが、日が昇る国とはこれから栄える国、日が沈む国とはこれから衰える国と解釈した煬帝の逆鱗に触れてしまいました」

 

スイレン「だけどこのころ隋は高句麗と戦争状態にあった。煬帝としてもこれ以上敵を増やすわけにはいかなかったから、怒りを押さえると裴世清を遣いに出した」

 

マオ「しかし小野妹子が帰国するときになんと煬帝の返事(国書)をなくしてしまったんだ」

 

サトシ「容態が心配だな」

 

マーマネ「この責任によって小野妹子は一事処分を受けた。だけど結局翌年、裴世清を送り返す第三回の遣隋使としても行ったよ」

 

カキ「だから本当に無くしたのかは実はわかっていない。マイナーではあるが、聖徳太子が何らかの事情でわざとなくしたことにした、などの説もある」

 

マオ「それから天皇記、国記といった歴史書の編纂もしたよ。残念ながら現存はしないけどね」

 

スイレン「その後厩戸王は若くして亡くなったよ。最後に残した言葉は"世間は虚仮なり、唯、仏のみ是真なり"」

 

マーマネ「意味は"世間はむなしい、仏だけが正し"ということだよ」

 

マオ「ちなみに中国では618年に隋に変わって新たに唐という王朝が建てられた。そして朝鮮半島の緊張も高まっていたよ」

 

スイレン「そして時は過ぎて......この頃日本で一番権力を持っていたのが蘇我氏。とりわけ馬子の息子の蝦夷とその子供の入鹿だった」

 

カキ「彼等は自分達の血の濃い古人大兄皇子を天皇にしたいと考えていた。その方が政治がしやすいからな」

 

リーリエ「このときの皇太子候補は古人大兄皇子、厩戸王の息子の山背大兄王、そして時の天皇である皇極天皇の息子でいました中大兄皇子の三人がおりました」 

 

マオ「そしてなんと入鹿は643年に山背大兄王の屋敷に攻め込んじゃったの。そして彼は死亡してしまった。これには流石に蝦夷も怒ったらしいけどね」

 

マオ「そんな彼を疎ましく思っていた中臣鎌足は中大兄皇子に近づくと、彼等の排除を企てたの」

 

カキ「有名な話に、中大兄皇子が蹴ったまりが外に出てしまい、それを拾ってきた鎌足と出会った、とあるけど本当なのかね?」

 

マーマネ「まあそういったこともあり、645年に乙已の変が起きる。作戦としては、時の天皇であった皇極天皇の目の前で丸腰となっている入鹿に切りつけるというもの」

 

スイレン「そのために蘇我倉山田石川麻呂という人が文章を読み上げるのだけれども、なかなか斬りつけることができなかったの」

 

リーリエ「元々の予定よりも遅くなり、ブルブルと彼は震え出してしまったのです。そして入鹿にも不振がられてしまいます」

 

マーマネ「まあ最終的には入鹿を殺して、父の蝦夷も自殺したんだけどね」

 

サトシ「あっさりだな......」

 

リーリエ「無事に蘇我氏を倒した彼等は新政権を樹立しました。このとき中大兄皇子は敢えて天皇にならなかったんです」

 

サトシ「どうしてだ?」

 

カキ「天皇になると色々と窮屈だったんだろう。彼はある程度自由に動ける皇太子になったんだ」

 

マオ「天皇には中大兄皇子の叔父の孝徳天皇が即位、

 

中臣鎌足は内臣に、

 

左大臣に安部内麻呂、

 

右大臣に蘇我倉山田石川麻呂、

 

国博士に高向玄理と旻がなったよ」

 

カキ「そしてこのときに年号ができた。今で言う平成とか、昭和みたいなものだな。日本最初の年号は"大化"だ」

 

マーマネ「更に彼は都を、難波長柄豊碕宮に移し、改新の詔というのを出したよ」

 

マオ「一つ一つ見ていこっか!

1,公地公民(国民も土地もすべて天皇のものだよ)

 

2,都と地方制度(これについては奈良時代で)

 

3,班田収授法(同じく) 

 

4,新税制(同じく)

 

この事からわかる人もいるかもしれないけど、実際にすぐ行われたわけではないの」

 

 

カキ「一方、朝鮮半島ではこの時期に百済、高句麗が滅亡してしまっていた。やったのは新羅と唐なんだ」

 

スイレン「古墳時代のときでも触れたけど、百済は日本と仲がよかった。百済は王様が降伏しただけだったから国民の中には戦争の継続を求める声もあったの」

 

リーリエ「なので663年に日本は百済を助けるために海を渡り軍を派遣したのです。世に言う白村江の戦いです!」

 

サトシ「日本かっこいい! もちろん敵をぼこぼこにして凱旋してきたんだろ?」

 

マオ「大敗して逃げ帰ったよ!」

 

サトシ「えぇ......前回といい、日本負けすぎてね?」

 

カキ「まあな......それで新羅と唐の連合軍が日本に来ることをした怖れた中大兄皇子は北九州に防人を置いたり、太宰府に朝鮮式の水城、大野城を作った。これらは簡単に言うと防御施設だ」

 

スイレン「そういえば、この前後に孝徳天皇が亡くなり、皇極天皇が重祚(一度位を退いた人が再び天皇に就くこと)をして斉明天皇として即位した」

 

マーマネ「それから近江大津宮に遷都、斉明天皇が死んでも7年くらい、中大兄皇子は天皇にならずに政治を続けていたんだ(称制と呼ぶ)」

 

マーマネ「結局天智天皇として即位したんだけどね。近江令というのも出した」

 

スイレン「それから庚午年籍(戸籍)も作られたよ!」

 

マオ「そんな風に改革をしていったのだけど......次第に人がいなくなってしまったの」

 

リーリエ「裏切り者の汚名を着せられた蘇我倉山田石川麻呂や有馬皇子(孝徳天皇の息子)が殺されたりしたのも孤独を深めた原因でしょうね」

 

カキ「668年には遂に中臣鎌足も亡くなってしまう。死に際に天智天皇から藤原の姓と大職官という地位を与えられた」

 

スイレン「そして数年後に天智天皇も死亡、次の天皇は彼の息子の大友皇子とされ、弟の大海人皇子は出家して吉野に行った」

 

サトシ「出家って頭丸めてお坊さんになることだっけ?」

 

リーリエ「そうです!」

 

カキ「そのあとなんだが......大友皇子は天皇に即位していると思われるのだが、確かなことはわかっていない。まあ明治になってから弘文天皇という名前を与えられたが」

 

スイレン「吉野を出た大海人皇子は東国豪族の力も借りて大友皇子に戦いを挑んだの」

 

リーリエ「ちなみに何故一度は退いた大海人皇子が反乱を起こしたのか、詳しいことはわかっておりません」

 

マオ「最終的に大友皇子は自殺、勝利したのは大海人皇子! これが壬申の乱だよ」

 

サトシ「あっさりしてんな」

 

カキ「そして彼は都を飛鳥清御原宮に移して、天武天皇として即位した」

 

スイレン「都が近江から飛鳥になったことで近江朝廷を指示していた豪族達が失脚。それから八色の姓というものも出来た」

 

マーマネ「それから流通はしなかったけど富本銭の鋳造されたよ」

 

マオ「その後天武天皇の後を継いだのは持統天皇(彼の皇后)」

 

リーリエ「彼女は天武天皇の作った飛鳥清御原令を施行しました。庚寅年籍を作成して班田の支給も始まりましたよ」

 

マーマネ「694年には日本初の条坊制の都・藤原京が完成、遷都したよ」

 

リーリエ「彼女の後の文武天皇の時代には大宝律令が作られました。(701年)作業に当たったのは藤原不比等と刑部親王。ちなみに不比等は鎌足の息子です」

 

カキ「今回はここまで! 次回は律令から入るぞ」

 

サトシ「整いました!」

 

マオ「来たね」

 

サトシ「盲目の人とかけまして、近江令ととく」

 

スイレン「その心は?」

 

サトシ「どちらもてんじ(点字・天智)が必要でしょう」

 

リーリエ「次回も見てくださいね」




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