ニンジャスレイヤー・バーサス・マジカルガールハンター   作:ヘッズ

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これが最終話です


最終話 ニンジャスレイヤー・アンド・マジカルガールハンター・バーサス・ニンジャマジカルガール#13

◆リップル

 

「チッ」

 

 リップルは公園に着くと思わず舌打ちをする。少し前までは癖と言われても仕方がない程舌打ちをしていた。しかし思うところがあり、出来るだけ舌打ちしないように心がけるようになった。それでも思わず舌打ちしてしまうほどの光景が目の前に広がっていた。

 ベンチの周りにはジュースや缶チューハイの缶がぱっと見十数個、総菜を入れるフードパックも十数個が散乱していた。

 今日は木曜日なので暇な大学生辺りが酒盛りでもしたのだろう。この数を見る限り大人数で飲んだか、少人数で長い時間飲んだのだろう。公共の場で酒盛りするのはどうかと思うが、飲み食いしたものを片付けないのは論外だ。

 リップルは空き缶の1つを手に取りそれをじっと見つめ、どうやって運ぶか思案する。フードパックは一番大きいものに重ねればかさばらないが、空き缶は片手で持てる数は2個か3個ぐらいだ。両手でも一度に運べないのに片手だけでは運べるわけがない。

 魔法少女の活動として市内を見回る際は基本的に手ぶらだ。移動しながらゴミを拾う時もあるが大概が片手で事足りる量である。こういう場面を想定してこれからはビニール袋でも常備するか。

 数秒ほど思案した後に空き缶の上下を掴み一気に押しつぶすと瞬く間に平べったくなる。スチール缶を平べったくするという芸当は人間なら不可能だが、魔法少女の腕力なら容易い。そして平べったくなった缶を折り曲げるなどして圧縮していく。結果何とか持てるようになった。

 リップルは公園の水道で圧縮した際に付着したジュースやチューハイを洗い流し、目的地に向かうがてらゴミ箱を探す。

 

 今日の昼頃にスノーホワイトからメッセージが届いた。スノーホワイトは悪党魔法少女を捕まえるために日本各地に出かける。その際にリップルに行先を教える。所在を明かす事で有事の際に対応してもらうようにという意味合いもあるが、単純に心配しないようにという配慮だ。

 5日前に魔法少女を調査するためにS県に向かうという連絡があり、数日たっても帰ってこない。S県なら日帰りで帰ってこられる。調査が難航しているのだろうか、何よりスノーホワイトは心配しないように安否確認の連絡をしてくれるがそれもない。連絡もできない程切迫した状況なのだろうか、一抹の不安が過る。

 状況が変化したのはスノーホワイトが出かけてから5日後の昼過ぎだった。用事が済んだので本日の夜に会いたいという連絡があった。スノーホワイトが会いたいというのは珍しい、落ち合う日時と場所を決めてそれまではバイトをして、N市のパトロールをしながら時間を潰していた。

 

 リップルは集合場所の少し曲がった鉄塔を見上げる。この鉄塔はN市で一番高く最上層は人目に付きにく、落ち合う場所としてよく使っている。そしてスノーホワイトとラ・ピュセルの拠点だった。鉄塔が曲がっているのは魔法少女試験でルーラ一味に襲われた際に曲がったそうだ。

 リップルは手を使わず足だけで苦も無く鉄塔を登っていき、最上層に辿り着く。スノーホワイトはまだ居ない。来るまでの暇つぶしがてら街の様子を確認する。高さ数十メートルから魔法少女の視力で見下ろせばN市全体は無理だが、近辺なら何かが起こっても見つけられる。

 すると人間ではあり得ないスピードで人影が家の屋根や電柱を足場にして向かってくる。この速度は魔法少女だ、まさか他の魔法少女が襲撃にしに来たのかと臨戦態勢をとるが、すぐに解除する。その姿は見覚えがあるスノーホワイトだ。スノーホワイトは軽やかに鉄塔を登り最上層に辿り着き向かい合う。

 

 変わった。

 

 それが真っ先に浮かび上がった単語だった。具体的にどこがどう変わったかと言語化できず劇的に変わったわけではないが、とにかく何かが変わった。その何かを見つけようとスノーホワイトを観察する。

 

「久しぶり、リップル」

「久しぶりって」

 

 リップルは観察を止めて思わず苦笑する。自分の感覚では5日間は久しぶりではない。だがスノーホワイトはそうではないようで、まるで10数年ぶりの再会かのように嬉しさと感慨深さを滲ませている。スノーホワイトはこんなに寂しがり屋だったか、これが変わった要素かもしれない。

 

「定時連絡がなかったけど、どうしたの?連絡すると敵に逃げられるとか?それとも端末を奪われて連絡できなかったとか」

「ちょっと悪い魔法少女を捕まえるために異世界に行ってたから、連絡できなくて」

「は?」

 

 思わず昔のような尖った感じで相槌を打ってしまう。スノーホワイトなりの冗談かもしれないがオモシロくない、何より連絡がこなくてそれなりに心配していたのに冗談を言われれば腹が立つ。

 

「冗談としてはオモシロくないから」

「本当だぽん、本当に異世界に行ってたんだぽん」

 

 するとファルが会話に割り込んでくる。直接会話した機会は数えるほどしかないが、スノーホワイトから聞く人となり改め妖精となりだと、会話に割り込まなくスノーホワイトの冗談にのっかるタイプではない。冗談だと思われないように訂正するタイプだ。

 

「だったら異世界の話聞かせて」

 

 リップルは円形状の床の淵に移動して座る。魔法少女がいるのだから異世界があっても不思議ではない。それに冗談だったらスノーホワイトのトーク力や創作センスが分かる良い機会、本当であれば異世界について多少なり興味があるので訊きたい。スノーホワイトは隣に座り徐に語り始める。

 異世界というからには図書館で流行っていると紹介され暇つぶしに読んだ中世ぐらいの文明の剣と魔法のファンタジーのようなものだと思っていた。しかしその予想は大きく外れた。

 スノーホワイトはフォーリナーXの魔法でネオサイタマと呼ばれる場所に飛ばされ、ドラゴンナイトと言うニンジャの友人とネオサイタマで魔法少女として活動した。そしてニンジャと呼ばれる魔法少女と同じような超常的な者が存在し、そのニンジャが組織となり日本を支配しようとしている。

 かなりの変化球だ、スノーホワイトがこんなタイプの創作話をするとは思わなかった。そして魔法少女のコスチュームが忍者をモチーフにしているだけあってニンジャについて興味があった。ニンジャについて訊いてみるとテンプレ的な忍び装束を着ているニンジャはほぼいなかったらしい。

 スノーホワイトはその世界で体験した出来事を喋る。時折ファルがネオサイタマの文化や豆知識などを捕捉するなどして1時間弱程は話す。

 リップルはスノーホワイトの話を信じた。ファルが記録した映像や写真を見たが作られたフェイク系ではないというのは分かった。空に浮かぶマグロやこけし人形の形をした飛行艇などはこの世界には絶対に存在しなく、フェイクで作るにしてもこれを作る感性はスノーホワイトやファルにはない。

 何よりスノーホワイトから語られるエピソードの1つ1つが物凄くリアリティがある。楽しかった体験、辛かった体験、その時の喜怒哀楽がヒシヒシと伝わり、まるでその場に居たかのような臨場感がある。

 スノーホワイトは決して口達者ではない、もし創作話を本当の出来事のように話そうとすればどこかしらウソ臭さが生じる。だが今の話には一切ない。

 

「そうか、色々大変だったんだ」

「信じてくれるの?」

「信じる。もしウソだったら逆に凄い。将来は小説家か漫画の話を作る人になったほうがいい」

「私には無理かな」

「それにしてもニンジャね、魔法少女と同じぐらい強いんだよね。無事でよかった」

「常に先手を取れたから、そのアドバンテージを生かして倒した。そういう意味では魔法少女より楽だった」

「先手ってどうやったの?」

「ニンジャは戦う前にアイサツをする。そして私をニンジャと勘違いするみたいでアイサツをしてる時に攻撃する」

 

 スノーホワイトは説明するかのように「どーも、リップルさん、スノーホワイトです」と声に出しながらニンジャの挨拶を真似する。

 

「凄い変、まあ戦いの前に頭を下げるのはニンジャの勝手だけど、挨拶されたのに返礼しないのは失礼かも」

「うん、皆物凄い罵倒してゴミを見るような目で見てくる。相手に罵倒されたりするのはいいけど、ドラゴンナイトさんに同じような目線で見られるのは辛かったな」

 

 スノーホワイトは当時を思い出したのか明らかに落ち込み、その反応にリップルは戸惑う。軽口で言ったのだがそんなにガチで落ち込むとは思わなかった。

 友人でもゴミを見る様な目で見るとは返事をせずに攻撃するという行為は反吐が出る程邪悪なのかもしれない。

 

「それより、そのネオサイタマのお土産とかない?」

 

 別に期待はしていないし、無くても文句を言うつもりはない。ただ話題を変えるために言っただけだ。だが意外にもお土産があるらしく魔法の袋から物品を出してくる。

 

「何これ?」

「お寿司、ちなみにニンジャが体力回復させたり怪我を治す時はお寿司を食べるんだって」

「いや寿司なのはわかるけど、この色は何?青とか紫とか緑とかどうみてもおかしい」

「ネオサイタマだと私達の世界のマグロとかちゃんとしたネタの寿司は貴重品で、大概は何か化学物質とか入れてる混ぜ物みたい」

 

 リップルは恐る恐る口に入れる。異世界の寿司は多少なり気になる。変身していなければ絶対に口にしないが、魔法少女なら腐ってたり毒が有っても体に害はない。

 

「思ったよりマトモだけど普通に不味い」

「だよね。私も同じ感想」

 

 スノーホワイトは相槌を打つと次の品を出してくる。それは本で女児アニメ風の忍び装束を着た少女のイラストが表紙に描かれている。

 

「ニンポ少女シノビ?」

「あっちの世界の魔法少女モノかな」

 

 リップルはパラパラとページをめくる。魔法少女アニメは実際の魔法少女をモデルにして作られている。だとしたら実在するニンジャをモデルにしたフィクション作品があっても不思議ではない。

 内容は昔見た魔法少女アニメと同じような感じだ。だがこっちの漫画と若干違い読みにくい。あと主人公のシノビは髪型とか色とか何となく魔法少女の時の自分に似ている気がする。本を読み終わるとスノーホワイトは次の品を出す。

 

「これは羊羹?」

「そう。あっちの知り合いから餞別に貰った。高級品だって言ってたし美味しいと思う。一緒に食べよう」

 

 スノーホワイトは付属品の爪楊枝を使って羊羹を切り分けていき、爪楊枝をリップルに渡しスノーホワイトは素手で食べる。味は良くこちらでも大概の人が食べれば美味しいという程だ。

 羊羹を食べる間にスノーホワイトはこの羊羹をくれた人について喋る。名前はコバヤシチャコといい、ニンポ少女愛好家で色々あってスノーホワイトを本当のニンポ少女と勘違いしていたと恥ずかしそうに語る。

 あとニンポの国でニンポ少女に分けてくださいと言われたのでくれたとスノーホワイトは付け加えていた。まあスノーホワイトがニンポ少女なら自分もニンポ少女か。

 そして落雷を呼び忍者を倒したというエピソードを語ったが俄かに信じられなかった。だがスノーホワイトの語りは熱を帯び、その人に対する尊敬の念を感じられた。

 もし話が本当でそのコバヤシが魔法少女ならスノーホワイトと同じぐらい清く正しい魔法少女だ。

 

 次にスノーホワイトは魔法の端末を操作し自分の端末に何かデータを添付した。そのデータは漫画だった。

 

「これは?」

「セブンニンジャって漫画、色々有って漫画を作るのを手伝った。このページのこのキャラの髪の毛とか塗ったの私」

「異世界に行って漫画描くのを手伝うって、こっちでもそんな事しないけど、何か地味というか魔法少女らしくないというか」

 

 1話だけ読んだが主人公はニンジャで悪のニンジャ組織と戦うらしい。この作品はニンポ少女シノビの漫画と比べ読みやすく、こちらの世界の漫画に似ている。

 

「しかし偉人は実は忍者だったって、凄いとんでも設定、こっちで言うならジャンヌダルクは魔法少女だったってことでしょ」

「カワタさんが言うにはこれぐらい変な設定にした方が読者の興味が湧くみたい」

「確かに」

「でも何故か分からないけど、アマクダリにとって都合の悪い真実を知ったみたいで、殺されそうになった。最終的には私とドラゴンナイトさんでカワタさんを守りキョート大使館にまで連れて行って亡命させた」

「大変だったね」

 

 リップルは労いの言葉をかける。話を聞く限りアマクダリとかいう悪の忍者組織の忍者が襲い掛かったのだろう。そんな映画みたいな出来事が起こるなんてネオサイタマとは恐ろしい世界である。

 

「リップル、組手に付き合って」

 

 スノーホワイトは真剣な表情でお願いする。今日の昼頃に帰還しフォーリナーXXXとかいう魔法少女を監査部に送り届け、処罰に関する手続きを色々としてきたのだろう。いくら魔法少女でも流石に疲れているはずだ。やんわりと今日は休もうと言うが、スノーホワイトは頑なに今すぐしたいと意見を曲げない。

 この時のスノーホワイトは魔法少女試験後に組み手をしてくれと頼み込んだ時に似ている。大きな出来事が有って決意を持って強さを求めている目をしている。断れるわけがない。

 リップルは静かに頷くと鉄塔から飛び降り、スノーホワイトもついていく。

 

◆◆◆

 

 リップル達の組手は主に山で行われる。そして場所はその場の流れで決まる。一定の場所で戦い続ければ地面が抉れ、木々は倒され更地になってしまう。

 一回の組手でも土地は荒れるが手作業で治せばある程度元通りになる。多少木々は痛むが時間が経てば元の姿に戻る。別に自然破壊をしたいわけではない。

 スノーホワイトが場所を指定する。魔法で動物の声を聞き、出来るだけ被害が少ない場所を選んだのだろう。木々に囲まれているが比較的に平坦な場所だった。

 スノーホワイトが構え、リップルが応じる様に構える。スノーホワイトが先に仕掛ける。それが組手開始の合図である。

 

「イヤーッ!」

 

 スノーホワイトは間合いを詰めて声を出しながら前蹴りを放つ。その行動にコンマ数秒ほど面を食らう。何て意味のない行動だろう。声を出しているせいか動きがいつもと比べてぎこちない。それに声を出す前に息を吸うので攻撃がくるのがバレバレだ。

 リップルは前蹴りを躱しスノーホワイトの顔面にパンチを放つ。スノーホワイトは側転で回避し、先ほどのように驚く。今までに無い動きで無駄な動きだ。

 リップルは連続側転で距離を取るスノーホワイトに即座に追いつき側転でついた手を思いっきり蹴り払う。側転の勢いにリップルの力が加わり3回転した後に地面に激突する。ギリギリで受け身は取っているが完全に衝撃を軽減できず、多少なり隙ができるパターンだ、即座に追撃する。

 

「イヤーッ!」

 

 スノーホワイトはウインドミルのように回転しながら蹴りを放つ。だが動きがぎこちなく読めた。ジャンプであっさり躱すと瓦割りのような振り下ろしの正拳突きを放つ。拳はスノーホワイトの顔面から数センチ横を通過し、地面に拳が数十センチ埋まる。勝負ありだ。

 

「何今の?」

「ちょっと試したい事があって。もう少しだけ付き合って」

「いいよ」

 

 スノーホワイトは再度組手を申し込む。何回かやったが全てリップルの圧勝と呼べるような内容だった。身体能力は以前と比べて明確に上がっている。だが以前より大分弱くなっている。

 原因は攻撃の際の声だしや側転やバク転やブリッジなどの動作だ。これらの動作のせいで回避が遅くなり、回避からの攻撃が遅くなっている。

 試行錯誤するのは悪い事ではない。想像力を働かせ様々な可能性を試す、そうやってスノーホワイトは強くなった。だが今の試している動きは明らかに無駄で無意味だ。

 

「スノーホワイト、それは止めた方がいい」

 

 リップルは正直にアドバイスする。新しい気づきが全く通用しないのはショックだろうが、紛れもない事実だ。少しは落ち込むかと思ったが、そんな様子はなく即座に切り替えたのかいつも通り戦うと言い、構えをとる。

 

 スノーホワイトは間合いを詰めジャブを放つ。今回は声を出さない、いつも通り、いやいつも以上に速く鋭い。リップルは首を横に動かし回避を試みる。だが拳は途中で止まり引くと同時に左はハイキックのモーションに入っているスノーホワイトの姿が映る。

 この蹴りは貰ってはいけないと膝を曲げ首を下げる。しかし拳がブラインドになって動きが見えなかった分だけ回避が遅れこめかみに蹴りが掠る。その瞬間視界がグラつく。

 コンマ数秒で視界が元に戻ると気絶するように地面に倒れこむスノーホワイトの姿が見えた。そのまま激突すると思いきや顔面が地面まで数センチ迫った際に踏み込みこちらに突っ込んでくる。それは今までのスノーホワイトの動作で最も速度が有った。

 そして突進のエネルギーを上乗せするように居合切りのように右袈裟切り上げの手刀を繰り出す。手刀がめり込み体がくの字に曲がりながら吹き飛ぶ。

 

 リップルは強制的に息を吐き出されながら態勢を立て直し着地する。体を弛緩させ自ら飛ぶことでダメージを軽減に成功した。だがこれはガードが間に合わない時の最終手段にすぎない。そこまでダメージを軽減できていない。スノーホワイトは駆け寄り追撃しにくる。

 ダメージに顔を顰めながらスノーホワイトとの距離を冷静に測り、渾身の左ハイキックを繰り出す。今までは格下と扱っていたが一連の攻撃を受けて対等と改め、模擬戦ということを忘れて全力を出していた。

 スノーホワイトは挨拶するように頭を下げて蹴りを紙一重で躱し、膝を曲げ回転し手を地面につけながら顔面への左後ろ回し蹴り。

 回避と攻撃が連動した攻防一体の技だ、さらに蹴りは弧を描きながら死角の左顔面に近づいてくる。直感的に防御も回避も不可能だと悟る。だが直撃を受けるわけにはいかない。 

 顔面で迫りくる蹴りの風圧を感じながら右つま先に力を入れ腰を捻り、蹴りの勢いをさらに増やす。さらに顔面に蹴りが当った瞬間に首をひねる。リップルはその場でダンサーのように360°回転した。蹴りの動作による回転に首を捻ることでスノーホワイトの蹴りの勢いを受け流した。

 スノーホワイトと向かい合った瞬間景色が歪む。ダメージは確かに軽減できた。だが今の蹴りは最初のハイキック以上であり、よりダメージを与えた。

 スノーホワイトは心の声を聞いたのかダメ押しの一撃を放つ。右足で踏み込み右拳を横ではなく縦にしていた。それは腹部に突き刺さると今までの組手では受けたことがない衝撃が体中を駆け巡り、後方に勢いよくバウンドした。

 

「リップル!」

 

 スノーホワイトが今にも泣きそうな顔で駆け寄り体を抱き上げる。

 

「大丈夫」

 

 今にも胃液を吐き出しそうになるのを堪えながら声をかけ立ち上がる。ダメージのせいで足元がおぼつかずフラフラしてしまう。

 

「ごめんリップル、思いっきり当てて。リップルはいつも寸止めしたり外したりしてくれているのに」

「気にしないで」

 

 スノーホワイトは何度もごめんと謝る。確かに今の組手のスノーホワイトは真剣勝負と同じように攻撃してきた。だが文句を言うつもりはない。自分も我を忘れむきになってハイキックは全力だった。もしクリーンヒットすれば大怪我していただろう。

 

「初めて負けた」

 

 リップルは少しだけ悔しそうに呟く。スノーホワイトは強くなった。それでも自分には勝てないという驕りがあり、どこか見下していたかもしれない。だがこの敗戦で認識を改める。

 

「強くなったね。やっぱりニンジャと戦ったせい?」

「かもしれない、でも実感がない」

「本当に強くなった。左の上段突きのフェイントからのハイキックは拳がブラインドになって反応が遅れた。あの飛び込んでの手刀の切り上げも後ろ回し蹴りも速くて予想外で完全に躱しきれなかった。回避からの後ろ回し蹴りは攻防一体で凄かったし、それに中段突きも見えたけど重かった」

 

 左の上段突きのフェイントからのハイキック

 飛び込んでの手刀の切り上げ

 後ろ回し蹴り

 中段突き

 

 これらの攻撃が結果的にリップルを敗北に追いやった。初見の技というのもあるが威力や技の完成度は他の攻撃より上だった。

 一方スノーホワイトは一瞬呆けたような表情を見せると嬉しそうに笑った。その笑みは技を褒められた事とは別の意味で嬉しさを感じているようだった。

 

「さてと、負けたままで終わるのは癪だからもう一本やろ」

 

 リップルはスノーホワイトに構えを取る。確かに強くなった。同格だと認める。スノーホワイトはそんな事思わないとは分かり切っている。だが負けたまま終われば侮るかもしれない。ナメられるのは最も嫌いだ。それは昔も今も変わらない。

 その後組手を3回したがリップルの全勝だった。

 

 

♢スノーホワイト

 

「ただいま」

 

 スノーホワイトは窓を開け誰も居ないはずの自室にむけて声を出す。体感時間では5カ月、こちらの世界で5日ぶりに帰ってきた。

 自分の家ならば堂々と玄関から帰るべきなのだが、時刻は0時を回っている。両親達も寝ていて扉も施錠されているので入れない。なので自室の窓は常に鍵をかけていない。

 窓から部屋に入った瞬間思わず顔を顰める。初めて組手で勝利した後に3回ほど組手をしたが全て負けた。そして攻撃がいつも以上に苛烈だった。

 あれは本気で当てたことに怒っているのではなく、ナメられたくないからというのは心の声を通して分かっている。

 

 スノーホワイトは変身を解く、すると今までの疲れが押し寄せたのか一気に眠くなる。制服から寝間着になりベッドに飛び込む。

 明日からは学校で授業についていけるかと他愛のない不安が頭に過る。学校に行くので早く寝なければと思いながら気が付けば魔法の端末を手に取り操作する。

 画像フォルダを開き1つ1つに目を通す。それらはネオサイタマの風景写真だった。ファルがネットに繋がっていない時に地図を作っていた際に撮った写真だ。見るたびにネオサイタマでの日々が蘇る。改めてネオサイタマという地に居たことを実感する。そして動画のフォルダを開き映像を再生する。

 

「え~、記念に動画撮ろうって言ったけど、何をしようか?」

「私に聞かれても」

「じゃあ、あれやろう。ティーンエイジャーの主張、ボクは将来スノーホワイト=サンみたいに強くて優しくて正義の心を持ったニンジャになります。次スノーホワイト=サンの番」

「えっと、私はラ・ピュセル、ハードゴアアリス、ねむりん、シスターナナ、ウインタープリズン、リップル、そしてコバヤシさんやドラゴンナイトさんに胸が張れるような清く正しい魔法少女を目指します」

 

 思わず目を背ける。ドラゴンナイトが2人で映った画像や映像が無いと言い始め録画した映像だ、何だが恥ずかしくて背中がムズムズする。それにドラゴンナイトも妙なテンションだ、映像のデータはドラゴンナイトの携帯端末にも入っているが今頃見て同じように悶えているかもしれない。

 

 スノーホワイトはネオサイタマでの日々を改めて振り返る。ネオサイタマでの生活はボーナスタイムだった。あり得ないと分かっていながらも心の奥底では魔法少女になって試験が始まる前の生活がずっと続けばいいと思っていた。ラ・ピュセルではないが、ドラゴンナイトという大切な友人と同じような経験をして楽しめた。

 そして異様な空間でラ・ピュセルと再び言葉を交わせた。これらは元の世界では決して出来ない体験だ。もう充分に楽しんで幸せになれた。

 さらにネオサイタマでの体験はスノーホワイトに思わぬ贈り物を授けてくれた。

 

 今日の組手には目的があった。それはニンジャの技術を取り入れ組み込む事だった。ネオサイタマで戦ったニンジャ達は攻撃の際に叫び、側転やバク宙やブリッジで攻撃を回避し流れる様に攻撃に繋げていた。それが出来るようになれば理想を実現できる強さを手に入れられると考えていた。

 だがこちらがやるとぎこちなく隙が大きい。そして攻撃の時に声を出しても威力も速さも上がらない。あれはニンジャに最適化された技術であり魔法少女には適さないと身をもって理解した。

 それはドラゴンナイトとの組手やネオサイタマでの経験が全く意味がなく、何一つ刻まれていないようで無性に悲しかった。だがそれは間違っていた。

 

 左の上段突きのフェイントからのハイキック。

 飛び込んでの手刀の切り上げ。

 後ろ回し蹴り。

 中段突き。

 

 リップルが褒めてくれた技、それらには共通点がある。あれはニンジャの技だ。左の上段突きのフェイントからのハイキック、飛び込んでの手刀の切り上げ。あれはドラゴンナイトが漫画を参考にした技だ。良い攻撃だったので褒めて、とても喜んでいた姿を鮮明に思い出せる。

 後ろ回し蹴りはニンジャスレイヤーの技だ、お辞儀のような動作で回避と同時に後ろ回し蹴りの攻防一体の技、困った声を聞いていたのでギリギリで躱せたが、紙一重だった。

 中段突きもニンジャスレイヤーの技で、監査部秘伝の技術と魔法があって辛うじて凌げたにすぎない。

 ネオサイタマで受けた技は確かに刻まれている。思わず出たのが何よりの証拠だ。無理に再現しようとしなくていい。それらは確かに血肉になっている。それはドラゴンナイトがともに戦ってくれているような不思議な感覚だった。

 気が付けばスノーホワイトは意識を手放し眠りについていた。

 

◆◆◆

 

「ハァハァ」スノーホワイトは疲労と痛みで今にも止まりそうな体をニューロンの電気信号によって強制的に動かし裏路地を進む。頭につけている花飾りは無残に散り、魔法少女のコスチュームは切り裂かれ焼け焦げ辛うじて服としての機能を保っている。服がそうであれば本人はもっとひどい。体中に切り傷や打撲跡がある。

 

「「「「「ザッケンナコラー!」」」」」クローンヤクザが一斉射撃!ナムサン!待ち伏せだ!BATATATATA!マズルフラッシュが路地裏を照らす。スノーホワイトはルーラをバトンめいて回し銃弾を防ぐ。「「グワーッ!」」弾かれた弾丸がクローンヤクザ2体の頭に直撃する。

 

「「「グワーッ!」」」スノーホワイトは弾幕が薄くなった隙を狙いクローンヤクザ3体の首を飛ばすがスノーホワイトはその場で膝をつく。「ファル、逃走ルートを教えて」息を切らしながら指示を出す「無理ぽん!カウンターハックされないようにするのが精一杯だぽん」ファルは電子妖精らしからぬヒステリックな声で返事する。

 

スノーホワイトはアマクダリという弱者を虐げる悪のニンジャ組織を看破できなかった。清く正しい魔法少女として中東のテロ組織のように壊滅しようとした。だがアマクダリの力は予想より遥かに大きかった。最初はファルの力を借りてアマクダリの陰謀を阻止できた。だがアマクダリはスノーホワイトを明確な敵として対処していく。

 

あえて偽情報を流し、現れたところにアクシズと呼ばれる精鋭複数人をぶつける。下部構成員が遭遇すれば時間稼ぎに徹し、アクシズやアマクダリ最強ニンジャであるスパルタカスを派遣する。逃走すれば人海戦術で追跡する。その度に魔法少女の変身を解くという方法で難を逃れた。

 

だがそれもアルゴスと呼ばれるハッカーによって見破られる。アルゴスはネオサイタマのネットワークを掌握し、ネオサイタマにある全ての監視カメラから姫川小雪の姿を割り出した。ファルもアルゴスに対抗するが、タイピング速度の差は明確でベイビーサブミッションされ、辛うじてAIが破壊されないようにするのが精々だった。

 

魔法少女狩りと呼ばれ悪党魔法少女を震えあがらせるスノーホワイトですらアマクダリに追い詰められていた。スノーホワイトはルーラを杖替わりにして歩き続ける。先程のクローンヤクザの銃撃が脚部に当り赤色の線を作っていく。それは降りしきる重金属酸性雨ですら消せず、明確な痕跡と化す。

 

スノーホワイトは路地裏の袋小路のような広場に辿り着くと壁に背中をつけ倒れこむ。最早ダメージも疲労も限界まできていた。すると次々と色付きの風が広場にエントリーしてくる。「ドーモ、ドラゴンベインです」「ドーモ、スワッシュバグラーです」「ドーモ、ファイアブランドです」「ドーモ、インターセプターです」「ドーモ、スパルタカスです」

 

アクシズ4人にアマクダリ最強ニンジャであるスパルタカスがアイサツする。何と言う過剰戦力!これだけでアマクダリの本気具合がお分かりいただけるだろう!「得意のアイサツ中のアンブッシュはしないのか」スパルタカスはスノーホワイトに挑発的に声をかける。スノーホワイトは壁に背を預けながらルーラを構える。

 

まさに絶体絶命である。だがスノーホワイトの心は決して折れず切り抜ける手段を模索する。コトダマ空間でインクィジターに囲まれた時のように心折れラ・ピュセルに助けを乞わない。あの時の弱い魔法少女はもういない。それに選ばず後悔したあの時よりマシだ。今のこの状況は選んだ結果だ。最後まで理想の魔法少女として抗い続ける。

 

「「WASSHOI!」」

 

突如2つの決断的なカラテシャウトが響く。「「グワーッ!」」ファイアブランドとインターセプタ―が吹き飛ぶ。アンブッシュだ!「ドーモ、ニンジャスレイヤーです」「ドーモ、ドラゴンナイトです」ニンジャスレイヤーは圧倒的な憎悪、ドラゴンナイトは清らかな正義心を瞳に宿らせながらアイサツする。

 

「遅れてゴメン」「他のアマクダリニンジャを殺すのに手間取った」ニンジャスレイヤーとドラゴンナイトはスノーホワイトに詫びる。スノーホワイトは思わぬ助太刀に戸惑うが、すぐに笑みを浮かべ壁から背を離しカラテを漲らせる。

 

「ドーモ、ニンジャスレイヤー……」アマクダリニンジャがアイサツの動作の最中に流星群めいたスリケンとクナイが降り注ぎ、巨大な剣が襲い掛かる!アイサツ中のアンブッシュだ!言葉を失うほどのシツレイ!アマクダリニンジャは卑劣なアンブッシュを辛うじて回避、だが思わぬ攻撃に其々の手足にスリケンとクナイが数本刺さっている。

 

スノーホワイトは壁の上を見上げる。そこにはリップルとラ・ピュセルが居た。魔法少女のエントリーだ!そして魔法少女なのでアイサツ中のアンブッシュはシツレイに該当しない。「悪しきニンジャめ!スノーホワイトの騎士として錆にしてくれる!」「本当に挨拶するんだ」2人はスノーホワイトを庇うように降り立つ。

 

其々が目線を合わせ、アマクダリニンジャを見つめる。ニンジャと魔法少女、種族は違えど目的は1つだ。ニンジャと魔法少女の即席チームの結成である!「私も戦う」スノーホワイトは一歩前に出ながら呟く。体中にカラテが漲り傷は治っている。各ニンジャが相手を睨む。それぞれの感情がぶつかり空間がグニャリと歪む。

 

「イヤーッ!」皆が示し合せたように同時に動く。カラテシャウトが響き、スリケンが飛び交う。こうしてアマクダリとニンジャと魔法少女の混合チームの戦いが始まった。

 

♢姫川小雪

 

 小雪は勢いよく起き上がり周りを確認し慣れ親しんだ家具や勉強机が目に映る。ここは自室でネオサイタマではない。

 あれは夢だ、よくよく考えればラ・ピュセルとリップルがネオサイタマに居るなんてあり得ない。

 しかし嫌な夢だった。アマクダリという組織とニンジャの力に太刀打ちできなかった。だが最後まで心が折れていなかったのは成長の証かもしれない。しかし途中からリップル達が助太刀したということは無意識にまた助けて欲しいと思っているかもしれない。どう判断すべきか。

 小雪は数秒ほど考えた後に寝間着から制服に着替える。とりあえずは学校に行かなければならない。着替え終わった後に部屋を出て階段を降り食卓に向かう。

 

「おはよう」

「おはよう」

「おはよう小雪ちゃん、いつ帰ったの?」

「昨日の深夜」

 

 父は安堵の表情を浮かべながら、母は何事もなかったように朝の挨拶を交わす。小雪は気が緩み、涙が出そうなのを必死に堪える。

 ネオサイタマでも何度も死にかけもう帰ってこられないと何度か思った。だがこうして戻ってこられた。

 3人は何事も無かったように食事をする。5日間連絡ない娘がひょっこり帰ってきた。普通の家庭なら確実に説教され、外出禁止にされるだろう。だが母は特に気にせず、父は心配しながらも自分を信じ黙認してくれる。

 良く言えば信頼している。悪く言えば放任だが、小雪は信頼していると捉え両親達に感謝していた。

 理想の魔法少女として無茶することがある。だが死んで両親達を悲しませたくない。その想いが時にはブレーキとなり、生き残るというモチベーションにもなる。

 両親達を悲しませないために強くならなければ、何気ない日常を噛みしめながら決意を新たにする。

 

「おっ、久しぶり不良少女、ちゃんと単位の計算してる?」

「今回は5日の休暇ですか、ノートは昼ごはんで手を打ってやろう」

「それでお願い」

 

 小雪が教室に着くと友人の芳子と沙理が声をかけてくる。魔法少女活動を優先するせいか、どうしても学校を休む場合もあり、頻度もそれなりだ。大まかにカテゴライズすれば不良の分類だ。

 友人達も最初は何で休んだのと訊き、風邪ひいたとか色々と誤魔化していたがこれだけ休めば流石に怪しまれる。それでも友人達は特に追求せず友人として接してくれる。それはとてもありがたかった。

 

 それから午前中は授業を受け、昼食は友人達と一緒に食べ、午後も授業を受けるというかつての日常だった日々を過ごす。ネオサイタマを奔走しながら魔法少女活動をして、文化や風土の違いに驚かされ、時にはニンジャと戦う忙しない日々とは真逆のような穏やかさである。この学校で友人達と過ごす日々も両親達と過ごす日々と同じぐらい掛け替えのない愛しい日常である。

 いずれ魔法少女活動を重視するあまりこの愛おしい日々が零れ落ちるかもしれない。そうならないよう魔法少女活動も姫川小雪としての生活も頑張ろう。

 

「小雪、いつもの店行かない?今日はスミちゃん来るって」

 

 芳子に声をかけられた小雪は自分のスマホを見ると見せかけ魔法の端末を見る。今のところ悪党魔法少女についての目撃情報はない。予定は空いている。

 行くと言いかけた瞬間に魔法の端末にメッセージが届く。T県に詐欺で金をだまし取っている魔法少女がいる。自分じゃどうにか出来ないから捕まえてくださいという内容だった。

 

「ごめん、ちょっと急用が出来た。またね」

「そっか、またね」

 

 小雪は小走りで教室を出ていく。友人達とじっくりとお喋りしたかった。このメールの真偽は判別しておらず、緊急の用事ではなさそうだ。正直後ろ髪引かれている。だが明日に回せば悪党魔法少女によって誰かが不幸になるかもしれない。一刻も早く捕まえて被害を防ぐ。

 ネオサイタマでニンジャの悪事から誰かを守る魔法少女ではなく、この世界で魔法少女として悪党魔法少女によって不幸にされてしまう人々を助ける。それがニンジャスレイヤーの言った己が為すべき事だ。

 

 清く正しい魔法少女としての理想を目指す生活がまた始まる。

 

 




以上でニンジャスレイヤー・バーサス・マジカルガールハンターは完結となります。

 ニンジャスレイヤー対スノーホワイトを書きたいという想いから見切り発車で始めた作品でした。
 最初の話が2017年、魔法少女育成計画のアニメが放送されてから1年後でした。それから約5年半を経ての完結、その間にニンジャスレイヤー4部は第4章の佳境を迎え、魔法少女育成計画はブレイクダウンや黒白や短編集も出て、朗読劇がありリスタートのアニメ化発表と色々な事がありました。

 筆者も完結させられる自信は全くありませんでした。色々有って約2年間更新できない時期もありました。
 完結できたのは読んでくださった方、お気に入りに入れてくれた方、コメントをくれた方、誤字脱字を指摘された方など多くの人のおかげです。本当に感謝してもしきれません。
 誠にありがとうございました。

 あと活動報告に書きなぐった後書きのようなものがあります。
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