今回は学校での一日を書いてみたんですがなかなかに苦戦しましていつも通り駄文となっています。
ですが、それでも読んでくださる方がいればうれしいです。
それでは、「新たな日常」始まります。
湊の学校生活が始まってすでに一月ほどが経過したある日、
「おはよう、佐藤、木田」
湊は登校して教室に入ると、この一か月でできた男友達である二人に挨拶をした。
「おう、おはよう!遠山」
「おはよう、遠山君」
佐藤、木田の順に湊に挨拶を返してくる。
「そういえば、今週の練習は来れるのか?」
佐藤が湊に質問をする。佐藤はなのはの父である高町士郎が監督を務める翠屋JFCに入っていて、湊は佐藤に誘われて時々だがその練習に参加しているのだ。ちなみに、佐藤はサッカーバカである。
「どうだろうな、まだわからないな」
湊はつい最近、なのは達三人娘に敬語はやめてほしいとお願いされて(アリサだけは命令だったが)敬語をやめ、入学当初のメッキがだんだん剥がれてきていた。
「そうか、お前は即戦力だからできるだけ来てくれるとうれしいよ」
「佐藤君はほんとにサッカーが好きだね」
今度は木田が佐藤に話しかける。木田は丁寧な口調と眼鏡を兼ね備えたThe優等生と言った見た目である。そして、何を隠そうこのクラスの男子学級委員なのだ。まあアリサが目立つので基本的に忘れられているが、陰から気配りができるいいやつである。
「木田、佐藤からサッカーをとったらバカしか残らないんだ。仕方がないだろう」
湊が佐藤の代わりに木田に答えてやると
「おい遠山!それは俺のことを馬鹿にしてるだろ!」
佐藤は湊に怒り出すが
「まあまあ、佐藤君落ち着いてよ。きっと、遠山君は佐藤君の一生懸命さを褒めてるんだよ(笑)」
「そ、そうか?なるほど、俺はサッカーを愛しているからな!あっはっはっは!」
木田にうまく丸め込まれていた。
「木田って時々黒いな・・・」
湊は少し木田がこわくなったそうな・・・これが湊の最近の朝の風景である。
そんな、会話をしてると
「湊君、おはようなの!」
「おはよう、遠山君」
「おはよう、遠山」
なのは、すずか、アリサの三人が来た。
「おはよう、高町、月村、バニングス」
湊が挨拶を返すと
「うん、ちゃんと敬語やめたわね、合格!」
とアリサが返してきた。
「はぁ、それ最近毎日言ってるだろ」
湊はため息を吐きながら答える。
「しょうがないじゃない、アンタの敬語それくらい違和感あったのになかなかやめなかったんだから」
「そんなに変だったか?」
湊がアリサのとなりにいるすずかに聞くと、
「う、うん、まあ」
と微妙な返事で返し、次に湊がその隣のなのはに顏を向けると、
「にゃはは」
と苦笑いで返された。
「ほら、見なさい。やっぱり変だったのよ」
アリサが三人の意見をまとめるように言うと
「ナ、ナンダッテー」
湊は適当に返した。
「アンタ、一気にキャラ崩れたわね。」
アリサは呆れて言う。
「いや~、キャラ作りもばれちゃったからな、素でいることにしたんだ」
湊は諦めたように言った。
「でも、その方がいいよ」
「そうだよ、そのほうが湊君らしいの」
すずかとなのはも今の口調に賛成のようだ。
「そうか、ありがと。そういえば月村、これ借りてた本ありがとう」
湊はお礼を言った後、すずかに借りてた本を返す。
すると、すずかは
「えっ!もう読み終わったの?遠山君は本読むの早いね、それでどうだった?」
少し驚いたように本を受け取り、湊に感想を求める。
「面白かったよ。主人公が負けるって分かってるのに敵に向かっていくところとか惚れそうになったね」
湊が感想を楽しそうに答えると
「だよね!私もあのシーンがかっこよくて何度も読み返しちゃったよ!」
すずかは湊の感想が嬉しかったのか少し興奮した様子で湊に返す。
「えっと、うん、あはは」
湊はあまりに普段とテンションが違うすずかに少し戸惑いながらも同意する。
そこでアリサが
「はいはい、すずかそこまでよ。もうチャイムが鳴るから席に着きましょ」
すずかを連れて自分たちの席に行こうとする。
「えっもう?じゃ、じゃあ遠山君また本貸すから感想聞かせてね」
すずかは湊にそう伝えるとアリサと自分の席に向かう。
「にゃっ!わたしも席に着かなきゃ湊君またね~」
なのはもそう言って自分の席へ去って行く。
こうして、少し騒がしい湊の朝は終わった。
~そして昼休み~
「湊君!一緒にお昼ご飯食べよう」
なのはが湊をお昼に誘っていた。
「えっと、ごめん今日も佐藤たちと食べるつもりなんだけど」
と、湊が断ろうとすると
「アンタ最近そればっかじゃない!ダメよ」
と今度はアリサが会話に入ってきて
「というわけで、遠山は借りてくわよ」
と近くにいた木田に声をかけると
「え、うん わかったよ」
と木田が返事をした。
そして湊は
「ちょっ!俺の意思は?おいてか、引きずるな~」
という声を残しアリサ達に屋上へ連行されていった。
屋上
「まったく、アンタはあたしたちと一緒にお昼食べるのがそんなに嫌なわけ!?」
アリサがキレ気味で湊に聞く
「別に嫌ってわけじゃないんだけどな」
湊が困りながら答えるが
「だったらなんで断るのよ!」
やはりアリサが納得しない
「まあまあ、アリサちゃん落ち着いて」
そこで、すずかがアリサをなだめる。
「でもどうして嫌じゃないのに断るの?」
すずかがアリサをなだめている間に今度はなのはが湊に聞いた。
湊は
「えっと、嫌ではないんだけど女だけの中に男一人って言うのもなかなかいずらいんだよ」
と答えると、
「そ、そうなの、だったら仕方がないけどたまには付き合いなさいよ」
落ち着いたらしいアリサが湊の答えを聞いていたようで答えた。
「ああ、わかったよ」
湊がアリサの答えを了承すると
「ふふっ、アリサちゃんよかったね。じゃあ、お昼食べちゃおう」
すずかが横からアリサに声をかける。
「べ、べつに嬉しくなんかないわよ!」
アリサがすずかに顔を少し赤くしながら答えるがすでに残りの三人でお昼ご飯を食べ始めていたので誰も聞いていなかった。
「ちょっ!すずか!もう、あたしを無視するな」
そう言ってアリサも一緒にお昼を食べ始めた。
そして、四人がお昼を食べ終わったころ
「そういえばアンタ今だにお昼はコンビニね」
アリサが気になった事を湊に聞く
それに湊は
「まあ、自分で弁当作るのは面倒だからね」
本心で答えた。
「あれ?転校してきた日はまだ生活に慣れてないからとか言ってなかったっけ?」
すずかが湊の転校してきた日を思い出しながら湊に聞くと
「ああ、それ嘘だな本当は面倒だっただけ」
湊は笑いながら答える。
「はぁ、アンタ本当に猫かぶってたのね」
「にゃはは」
アリサとなのはが呆れている。
こんな会話をしていると昼休みが終わった。
午後の体育の授業
「ハイ、今日はドッジボールをします」
体育館で体育教師が今日の体育ですることを告げると
「「やったー!」」
周りの生徒達が喜ぶ、
この時湊は(なんでみんな喜ぶんだろう)と心の中で思っていた。
そして、チーム分けは小学生らしく男子対女子となった。
「じゃあ、俺は外野行くから」
湊は男子チームのみんなにそう言い外野に行こうとすると、
「いや、お前はダメだ遠山!」
「「そうだ!」
佐藤を始めとする男子達に止められる。
「は?なんで?」
湊がみんなに理由を問うと
「お前はいつも外野だから月村の弾丸を受けたことないからだ!」
「「そうだ!そうだ!俺たちの気持ちを味わえ」」
と答えられる。
ここで説明すると、このクラスの男子対女子の戦績は女子が勝ち越している。
その理由が月村すずかなのだ。彼女は見た目のおしとやかさからは想像できないが運動がとても得意で、特にドッジボールで彼女の投げる球はまさに弾丸であり、何人の男子がその球に屠られてきたかわからない。
という理由があるので外野しかしたことがない湊に内野をやれとのことなのだ。
というわけで、湊はしかたなく内野をすることになった。
こうしてドッジボール開始
「あ、遠山君が内野って初めてだね」
すずかが湊を見つけ楽しそうに話しかける。
「男子達に無理やりな、月村とバニングスも内野で高町が外野か、まあ妥当だな」
湊は女子チームを見て簡単な感想を述べた。
「あはは、なのはちゃん運動苦手だからね」
すずかは苦笑いで答える。
そこにアリサが来て
「遠山、やっと出てきたわね。まあ今日も女子が勝たせてもらうけどね」
なぜか悪役のようなセリフを言っている。
「うん、負けないよ遠山君!」
そして、すずかまでなぜか燃えていた。
それを見て湊は
「はぁ、お手やわらかに」
ため息を吐きながら自分の陣地へ戻っていった。
そして、なかなか白熱した戦いが繰り広げられていたが男子がやはり押されていた。
そんな中、湊はただ避けることだけをしていた。
「なんで、アンタは当たんないのよ!」
アリサの声が聞こえた湊は避けながら
「月村のあんな弾丸に当たってみろほかの男子みたいになるだろうが!」
そう答える。男子チームの外野にはすずかに当てられた場所を抑えながら座りこむ男子達がいた。
そうしているとまた一人男子がすずかの弾丸の餌食になる。
その男子に当たって落ちたボールを湊が拾った。
それを見てすずかが
「遠山君がボールを投げるの始めてだね。勝負だよ遠山君!」
姿勢を少し低く構えながら答えた。
「ほんと、なんでこのクラスはドッジボールでこんなに熱くなるんだよ!まあいいか“勝負”だしな」
湊はそう言いながらボールをすずかに向かって投げる・・・と見せかけて視界の端に映っていたアリサに投げた。
そして、そのボールは見事アリサに当たる。
「きゃっ!こんの~卑怯よ遠山!」
アリサは当たった後小さな悲鳴を上げ、湊に怒鳴る。
それを見て湊はアリサに当たって返ってきたボールを拾い上げながら
「だから、先に勝負だしなって言っただろうが、勝負に卑怯も何もないんだよ」
と返す。
「く~、でも納得できないわ!」
そう言いながらもアリサは外野に行った。
「よくもアリサちゃんをやってくれたね」
すずかがまじめな顔で湊に言う。
「はぁ、体育のドッジボールでそんなに熱くなるなよ。それに男が全力で当てると女子からブーイングされるだろうし、怪我させるかもと思うと気が引けるからこうやって当てるしかないんだよ」
と、湊はため息を吐きながら愚痴を言うと
「あはは、でも私には全力を出してほしいな」
すずかは苦笑いをした後まじめな顔でいう。
「いいのか?」
「うん、負けないから大丈夫」
湊の質問にすずかが答えた。
そして、湊は本気ですずかに当てに行った。
「きゃっ!え?今なんで足に当たったの?」
ボールが足に当たったすずかは尻餅をつきながら自分にボール当てた湊に聞いた。
「いや、全力で投げるフリしてアンダースローに変えて投げただけだ」
湊は何でもないような顔で答えた。
「え!全力でって言ったのに」
すずかが不満そうな声を上げるが
「まあ、それが月村が負けた理由だよ。全力でくるって思ったから身構えて足の反応が遅くなったんだよ」
湊が淡々と理由を述べた。
そしてその後
男子チームは久々の勝利を収めた。
放課後の帰り道
いつもの三人娘と湊は一緒に帰っていると
「やっぱり納得できない!」
アリサが今だに怒っていた。
「まだ言ってるのか」
湊は呆れつつ言う。
「だって、あんなの卑怯じゃない!」
アリサがキレているので
「はあ、わかったよもうしないから許してくれ」
そう言いながら湊はおもむろにアリサの頭をなでる。
この時、湊は「(ヒステリアモードの自分ならこうするだろうな)」と思っていた。
するとアリサは
「ふぁ、わ、わかったわよもうしないなら今回は許してあげる」
落ち着きを取り戻したと思ったら今度は頬赤く染めながら湊に言った。
しかし今度はすずかが
「私もまだ納得してないんだけどな~」
少し頬を膨らませながら言ってくる。
「いや、もうしないからさ」
湊はすずかにも言うが、
「私の頭はなでてくれないんだ?」
すずかは不満そうな顔をして湊に言う。
しょうがないので湊はアリサの頭から手を離し(その時アリサが「あっ」っと名残惜しそうな声をだしていたが)すずかをなでると
「ふふっ、ありがと遠山君」
すずかは意地悪な笑みを浮かべてお礼を言う。
「おい、月村からかったな?」
湊はそう言うとすずかの頭から手を離した。
「体育の時の仕返しだよ」
すずかが笑顔で言う。
湊とアリサとすずかがそんな話をしていると隣のなのはが
「む~、三人だけでおしゃべりしてずるいの!なのはだけ仲間外れにしないでほしいの!」
と怒っていた。
「えっと、ごめん高町」
湊が謝りながらなだめようとするが
「それに湊君ずるいの!今までずっと外野だからなのはと一緒で運動が苦手な仲間だと思ってたのに!」
なのはの暴走が止まらない、湊が困って他の二人に顔を向けるが他の二人も困った表情で首を横に振る。
その間にもなのはの暴走はエスカレートし
「仲間外れはずるいの!」
と騒ぎながら泣きそうな顔をするので、湊はしょうがなくヒステリアモードならこうするであろうと思い、なのはを抱きしめながら頭をなでることにした。
それを見てアリサとすずかが
「わあっ」と声を上げ顔を少し赤く染めていたが、
湊はそんなことを気にしている暇はなく、
抱きしめていることで多少静かになっているなのはに
「仲間外れにしてごめんな高町、もうしないから許してくれないか」
とヒステリアモードのようなキザなセリフを耳元でささやくと、
なのははだいぶ落ち着いたのか
「え、えっと、うん、わかったの、だから、その、離してほしいの」
と言うので湊がなのはを話すと顔を真っ赤にしたなのはが
「その、ご迷惑をおかけしました」
と恥ずかしそうに湊に言った。(それを見た湊が一瞬ヒスりそうになったのは秘密である。)
そして、湊が照れている間に
「その、すずかちゃんにアリサちゃんもごめんね」
「いいわよ気にしなくて」
「そうだよなのはちゃん私たちだって悪かったから」
「うん、ありがとうなの!すずかちゃん、アリサちゃん」
と三人娘も仲直りをしていた。
そしてまた帰り道を歩みだしたところでアリサが
「しかし、アンタあんな恥ずかしい行動にセリフ、よくできたわね」
とからかうように湊に言ってきた。
「しょ、しょうがないだろ、あれが頭に浮かんだんだから、たぶん昔本で読んだんだと思うけど」
と湊が適当に返すと
「へー、なのははどうだった?遠山に抱きしめられて」
アリサは湊の答えにつまらなさそうに返し標的をなのはに変えた。
それに対しなのはは
「え!?えっと、あの、湊君の腕の中はその、あの、あったかくて、落ち着くの」
と顔を赤く染め、しどろもどろになりながらも答える。
その感想を聞いたアリサはまるでいいおもちゃを見つけたかのようなイイ笑顔でなのはをイジリ続けた。
高町が途中で湊に視線で助けを求めるが自分に矛先が向くかもしれないので湊は無視を続けるしかなかった。
だが途中ですずかが
「アリサちゃんそのくらいにしておかないとだめだよ」
と言ったことでなのはは救われた。
そして、分かれ道
「じゃあな、三人ともまた明日」
と湊が言うと
「ええ、また明日ね遠山」
「さようなら、遠山君」
「湊君今日はありがとうなの!バイバイ」
アリサ、すずか、なのはも返事し
湊と三人娘は別れそれぞれ帰って行った。
その夜
湊 side
はぁ、俺は何してんだろう。高町を抱きしめるなんて、あの時はヒステリアモードでは決してなかった。
なのに俺は!確かに女性を落ち着かせるなんて普通の俺じゃあできないが、だからと言っても恥ずかしすぎる。
「はあ、もう寝よう」
こうして、湊は後悔しながら眠りについた。
Side out
同時刻
なのは side
今日は体育の時から少しさびしかった。アリサちゃんとすずかちゃん、そして驚くことに湊君も運動が得意だったから三人が楽しそうにしてるのを見て私はちょっと羨ましかった。
そして四人の帰り道、四人で帰っているはずなのにわたしは疎外感を感じていた。
そのせいで、感情が爆発してしまった。でもその時、湊君がわたしを抱きしめて落ち着かせてくれた。
あの時の湊君はあったかくてとっても落ち着いた。でもやっぱり恥ずかしかったな。
「もう一度してくれるかなあ」
そんな、湊にとってあまりよくないことを考えながらなのはは眠りについた。
Side out
さて、どうだったでしょうか?
次回も不定期ですができるだけ早く上げようと思ってます。
それでは、こんな駄文でよければまた次回。