病犬は夜も死亡フラグが立つ   作:ボージョレ

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陰獣大好き!…というわけで書いてみました。後悔は…多分ない。


プロローグ

俺は所謂転生者というやつだ。前世では普通のサラリーマンとして生活していた。毎日同じ仕事を繰り返し、自分で言うのも何だが、怠慢で退屈な日々であった。

 

しかしある日トラックに轢かれるという、二番煎じな死に方によって前世での人生は幕を閉じ、今俺は新たな世界で生きている。

 

何故、前世とは違う世界にいるのかがわかるんのかって?

俺も最初は同じ世界で生まれ変わったと思っていたが、物心がついた時に俺は勘付いた。

蚯蚓のような文字。そして度々耳にするハンターという言葉。そして通貨のジェニーという名称。

俺はHUNTER×HUNTERの世界に転生してしまったのだと。

 

 

それに加えてわかったことがある。

俺が大体10歳程度になった時だ。鏡で顔と体を凝視していると、俺はあるキャラの造形に似ているなと思った。

 

陰獣の病犬だ。

 

彼のボサボサした髪型、ガリッガリの身体。そして彼の特徴でもあり武器でもあるギザギザの歯。

全てが合致している。

 

病犬に転生したという事実に、最初は念が使えるかもしれないという喜びがあったものの、ある事を思い出し徐々に絶望していった。

病犬はぶっちゃけると筋肉ダルマことウヴォーギンに殺されるのだ。

しかもスイカの種のように飛ばされた蛭の頭蓋骨によってな!

 

いや、絶望もあるが、希望も共にある。

俺には原作知識という強い味方がある。今の段階ではネオンの天使の自動書記(ラブリーゴーストライター)よりもチート並の能力だ。

この知識によってウヴォーギンとの戦いは陰獣に所属しなければ、避ける事が出来る。そして俺には平穏な生活が訪れるのだ。

 

 

そんなこんなで現在、俺は1人で薄暗い廃墟に住み着いている。病犬だと気づいた後の10年間は色々と生き延びて行くのに精一杯だったため、今はもう大人だ。

親は物心がつく前にどっかの感染病で亡くなっていた。財産や金目の物が残されていなかった為、裕福な家庭ではなかった筈。

 

病犬さんの幼少期はこんなにも悲惨だったのか。拷問好きなどと捻くれるのも頷ける。

…陰獣を含む裏の人間等は、こんな環境で生きてきたのだろうか。んーこんな暗い事考えても仕方がないよな。

 

「ふぅ…」

 

廃墟といっても、案外屋根も付いている為中々快適な生活は送れている。

現に俺はゴミ山から枕などを取り出して寝転がっていた。

食料自体も鼠とかをバラして食っているので困らない。鼠はおぞましい程の菌がタップリと不着しているものの、こちとら将来に毒を仕込むレベルの殺し屋になるのだ。そんなもの全然怖くない。

 

とはいえ、鼠ばっか食っていても飽きる。牛とか食いたいな…あと豚。

その為にはこの世界の通貨であるジェニーが必要。そのジェニーを手に入れる為には仕事が必要。その仕事を手に入れるには…

 

ハンター試験か…いや、生活範囲がこの廃墟でしかない俺にとって試験会場がどこにあるかなんて知るわけがない。

途方を彷徨っていて、餓死なんて事もありうる。

 

ここは素直に裏の世界へと…

 

いやいや駄目だろ。そのまま陰獣に入ってしまっては二の舞になる。例え陰獣に入らなかったとしても、ヨークシンでのオークションでマフィアが旅団によって虐殺されるのだ。それに俺が巻き込まれる場合もある。

 

くー、考えても仕方がないよな。とにかく念を覚えないと。念能力を身につければ、ゾルディック家の様に殺しを生業とする仕事に就ける。

あ、いや、別にあいつ等(ゼノ達)の様に化け物じみた強さにはなれないとは思うけどね?

 

念を覚えるには数年かかるとも言われるが、才能が溢れている病犬さんには数ヶ月レベルでマスターできると確信。多分強化系でもある為、発を覚えてなくとも戦闘では多大な力を発揮できる。

少なくとも四大行は全部覚えないとな。

 

先ずは精孔を開く為に瞑想だ瞑想。

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