「ふう・・・少し押されたかな・・・」
独り言をつぶやきながらその部屋を後にした。その後もダンジョン内でスキルの練習などをしていていつものように何気なく周囲に索敵スキャンをかけると、一つの部屋にモンスターが5匹とプレイヤー一人が壁際で戦闘をしているのだ。さすがに一人では危ないと感じたキリトは、すぐその部屋に走って向かった。すると、部屋にはモンスターの数は2体に減ったがHPがレッドゾーンになっている女性のアバターが倒れていた。その女性は目が合うと
「助けてください」
と消え入りそうな声で助けを求めてきた。キリトは迷わず今背中に吊るした片手剣を抜いて戦闘態勢に入りモンスターに向かっていった。モンスターは2体とも87レベルの攻撃力の高い<ワイバーン>
で正直、片手剣だけでは難しいと思ったが、キリトは三刀流を人前では使わないことにしていたのでスピード勝負の片手剣で挑んだのだ。幸いなことに2体ともHPは半分まで減っていた。
「一気にいく・・・」
片方のワイバーンを麻痺薬を塗った短剣を刺して、麻痺させ上位片手剣スキルの<バーチカル・スクエア>で一気にHPをゼロにし、もう一体にかかろうとしたところで、もう1体のワイバーンが回復を終えた女性に倒されていたのだ。そしてこちらに来て
「私はマキナっていいます。助けてくれてありがとうございました」
と頭を下げてきたのだ。キリトはあわてて
「いやいやいいですよ。君はソロ?」
「いやいつもはギルドのメンバーで来ますよ。今日が特別なだけです。」
「マキナさんはどこのギルド?」
「くすっ・・マキナでいいですよ。ギルドは<緑王団>っていうんですけどそこの副団長やってます」
「ああ最近攻略組になったあのギルドね」
「はい、次のボス攻略から参加させてもらいます。宜しくお願いします」
「別に敬語じゃなくてもいいよマキナ、まあよろしく」
「キリトさんはこれから奥に1人で行くんですか?」
「うんあと少ししたら戻るけど」
などいろんな話をしているうちにだんだん時間も遅くなっていきマキナは76層の町へ帰って行った。
そして105レベルにレベルアップし町に戻った。
町に戻るとクラインたちがいきなり
「おれんとこのギルドがボスの部屋を発見したんだ。今からボス攻略会議が始まるから転移門前まで来いよ」
それだけ言ってクラインは走って行った。
「さっきまでいたのにもう早く言ってよ」
独り言をつぶやきながら歩いているとマキナがいた。
「おーいマキナー」
少し遠くから呼ぶと振り向いてこちらに向かって来た。
「キリトさんも攻略会議ですか?」
「ああ、今帰ったばっかりなのにな。」
こうして話している間に転移門前まで到着し会議が始まるのを待っていた。
そしてやっと攻略会議が始まり、攻略組の面々はまじめに話を聞いていた。そして会議が終わり明日ボス攻略になった。