ドラえもん のび太の聖杯戦争   作:悪・猫

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11.聖杯戦争開始二日目/必ず生きて…

「ゼィゼィ…士郎はうまく逃げ切れたかな…」

 

僕は何とか、暗殺者(アサシン)、ドラえもんと共にうまく家に逃げ延びることができた

だけど、ドラえもんに腹には大きな穴が開いており、穴からはオイルとちぎれた配線から火花が散っていた

 

「の…のび太君…」

 

「ドラえもん!待ってて!!すぐにポケットからタイムふろしきを出すから!!」

 

僕はすぐにドラえもんのポケットを取り、タイムふろしきを探す

タイムふろしきの力でドラえもんの体を巻き戻し、体を修復する…そうすればドラえもんは…!!ドラえもんは…!!!

 

「タイムふろしき!!」

 

僕はタイムふろしきを取り出す…しかし…

 

「あ…穴が…」

 

こんなこと…ありえぬはずがない…そう信じたかった

どうやら、先程の攻撃は四次元ポケットにも影響したらしく…タイムふろしきに穴が開いていた…

これでは使えない…そうだ!お医者さんカバンだ!!お医者さんカバンさえ使えば!!

 

頭をフルに回転させる僕…絶対に助けるんだ!!ドラえもんを!!!

 

だけど…現実はそう甘くはなかった…

 

「そ…そんな!!!」

 

僕は眼を見張る…タイムふろしき同様…お医者さんカバンも破損していた

 

馬鹿な…そうだ、何でもいい…何でもいいから役に立つ道具を…

僕は現実に眼をそむけながらもポケットの中を漁る…だけど、秘密道具は全て…あの青年の槍によって破損しており…もう、使える物は…どこでもドア以外残ってなかった

 

「の…のび太君…」

 

弱々しい声で僕を呼ぶドラえもん…

 

「待ってて!!ねぇ!暗殺者(アサシン)!!ドラえもんを助けて…!!」

 

「…ごめんなさい…お母さん、私たちじゃ…青タヌキを救えない…本当に…ごめんなさい…」

 

残念そうに・・・そして、悲しそうに僕の眼を見て…言う暗殺者(アサシン)

 

僕の眼の前は真っ暗になる…

 

そんな…このままじゃ…ドラえもんが…ドラえもんが…

 

「そうだ!ドラミちゃんを呼んでくる!!だから待ってて!!ドラえもん!!」

 

僕はそう叫び…立ちあがる…

 

その時だった…ドラえもんが僕の袖をつかみ…首を振る…

 

「のび太君…未来に行っても僕は助からないよ…もうこの怪我は…治らない」

 

「そ…そんな…」

 

力なく…倒れる僕…

 

ドラえもんは最後の力を振り絞り、立ちあがり…僕の肩をつかむ…

 

「のび太君…僕の言うことをきちんと…きちんと覚えておくんだよ、君が今回巻き込まれた出来事は今までの冒険と違って…命にかかわる…

この戦いは【聖杯戦争】…7人の魔術師(・・・)と七人の英雄によって行われるバトルロワイヤル…簡単に言えば、殺し合いだ…」

 

「どうして…どうして、殺し合いなんて…」

 

「この戦いはただの殺し合いなんかじゃない…願望器…聖杯をめぐる戦い…最後に生き残った魔術師と…英雄がどんな願いも叶う聖杯を手に入れる…

そんな欲望渦巻く戦いに…君が…選ばれた…」

 

「ど…どうして、僕がそんな殺し合いに……まさか…7年前…僕がもしもボックスで頼んだから…」

 

僕の言葉にドラえもんは静かに頷く…

 

「どうやら、この世界の君は既に魔術を使用できる魔術回路を持っていたらしい…だから、君は…この聖杯戦争のマスターに選ばれた…」

 

「僕が…魔術師?」

 

「うん…のび太君、君の英雄のクラス”暗殺者(アサシン)”…この聖杯戦争に選ばれるサーヴァントには7つのクラスのがある…

剣士(セイバー)】【弓兵(アーチャー)】【槍兵(ランサー)】【騎兵(ライダー)】【魔術師(キャスター)】【狂戦士(バーサーカー)】【暗殺者(アサシン)

どの英雄も…強力な”宝具”と言う最終兵器を持っているから…油断は…禁物だよ…英雄の一撃を生身の人間が喰らえば…僕みたいに…なるから…気をつけて…」

 

「そ…そんな…僕のせいで…僕のせいで…」

 

「のび太君…気を確かに…これは君のせいじゃない…これは僕の不注意だ…もしもボックスが原因で…まさか、こんな危険に巻き込まれる可能性を配慮しなかった僕の責任だ…

ごめんね…のび太君…僕の道具のせいで…こんなにことになって…君はこの戦いに生き残って…必ず…生きて」

 

「ドラえもんのせいじゃないよ!!!僕が7年前、ドラえもんにもしもボックスを出してほしいって言ったから…こんなにことに…」

 

「……君のせいじゃない…よ…君のせいじゃ…」

 

突然倒れる…ドラえもん…

 

「ド…ドラえもん!!!」

 

何もできない―――――

 

ドラえもんを――――

 

救うことが――――

 

 

 

「青タヌキ…」

 

暗殺者(アサシン)は悲しそうな眼で…ドラえもんを見る…

 

「僕は…タヌキじゃない…僕は…猫型ロボット…だよ…暗殺者(アサシン)…いや…”ジャックちゃん”…のび太君の事を…よろしく…頼んだよ」

 

ドラえもんは弱々しい…声で…暗殺者(アサシン)の頭をなでる…

 

そして…ドラえもんはまるで…眠りにつくかのように…機能を停止した…

それと同時に…どこでもドアはノイズが走り…消滅する…

 

「ドラえもん…?」

 

呼びかける…だけど、ドラえもんは僕の呼びかけに答えない…

 

「ドラえもん…!!起きてよ…ドラえもん!!!」

 

涙を流しながら叫ぶ僕…

だけど…ドラえもんは…目覚めない…

 

 

「そんな…そんな!!!」

 

心が死にそうだ…

 

僕の過去の過ちのせいで…ドラえもんは…ドラえもんは…

 

改めて…七年前…あの日の僕を呪う…

 

僕のせいで…僕のせいで…!!!!

 

「お母さん…聖杯で…青タヌキを救おう」

 

「!?」

 

聖杯…

 

ドラえもんは言っていた…この戦いで勝ち残った者に…どんな願いも叶う願望器…

ドラえもんが機能停止した、今…タイムマシンでドラミちゃんに助けを求めることもできない…

昔みたいにスネ夫、しずかちゃん、ジャイアンと協力して、切り抜ける事も…まず不可能だ…

 

「僕と暗殺者(アサシン)だけで…生き残るしかない…この戦争を…!!」

 

この戦いに生き残って…聖杯を勝ち取る…そして、ドラえもんを治してもらう…

そして…元の生活に戻るんだ…あの時と同じ…安らかな生活に…

 

暗殺者(アサシン)…君の名前を教えてくれないか…今後、一緒に行動する以上…君の名を知っておきたい」

 

僕の真剣な眼を見た暗殺者(アサシン)は笑顔で…

 

「私たちの名は”ジャック・ザ・リッパー”!」

 

と言った…

 

切り裂きジャック(ジャック・ザ・リッパー)

 

本で一度、よんだことがある19世紀のロンドンを震撼させた連続殺人鬼(シリアルキラー)

この名を聞いた時…僕は驚きを隠せなかった、まさか、この子があの”ジャック・ザ・リッパー”だったとは思っていなかった…

 

そう驚きを表に出して…10秒後…突如、僕のスマホが鳴る

電話の相手は士郎…そうだった…士郎の安否確認がまだだった…そう思いつつ、電話に出る僕…

 

「のび太!!今すぐお前も逃げろ!!!”あいつら”が…!!”あいつら”が!!!!」

 

必死な士郎の声が聞こえてくると同時に通話が切れる…

あの必死な声から察するに…士郎はあの魔女と…ドラえもんを壊したあの青年に襲われている…

 

「くっ…ジャック!今すぐ、士郎の家に助けに行こう!」

 

「わかった!お母さん!!」

 

僕はすぐに状況を判断し、ジャックに指示を出す…

そして、すぐに士郎の家に…向かった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「野比君…まさか、君が僕の敵になるとは思ってもなかったよ…それに僕ならまだしも、聖杯戦争のルールを改変するなんて…許せない」

 

不気味な笑みを浮かべる一人の少年…その後に立つ…無表情な3人の少年少女…

 

「まっ…思い知らせてあげるよ…僕の力を…君では僕に勝つことはできない…なんせ、僕は君とは違って…”秀才”なんだから…」

 

手の甲に刻まれている令呪を見ながら笑う…少年…

 

「さぁ…聖杯戦争の…始まりだぁ…」

 

 

 

 

 

 

 

 




Q1.えっ?何でもできるって…まさか…!!

A1.ご…ご想像にお任せします(逃走)

Q2.ドラえもん、最後まで譲りませんでしたね…壊れかけてるのに…

A2.ドラえもん「僕はタヌキじゃない!!猫型ロボットだ!!」←二回目

Q3.最後に一言!

A3.お気に入り登録&感想よろしくお願います!!

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