ドラえもん のび太の聖杯戦争   作:悪・猫

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12.聖杯戦争開始二日目/後戻りはできない

全力で走るジャックと僕…

士郎の連絡を受けて、5分…僕たちは士郎の家の近くまで来ていた

 

(「のび太!!今すぐお前も逃げろ!!!”あいつら”が…!!”あいつら”が!!!!」)

 

士郎の言葉を思い出す、”あいつら”…つまり、士郎を襲っているのはたぶん、学校で僕達に襲いかかった魔女と…騎兵(ライダー)だろう

たぶん、この戦争を目撃した士郎だけでも殺そうという魂胆だろう…

 

(ジャック、士郎の家はもうすぐだ、今回は”倒す”じゃなくて、あくまで士郎の救出と敵の撃退だ)

 

僕は冷静にジャックに指示を出す

今回の目的はあの二人の英雄を倒す事ではない、士郎の救出と撃退

士郎はこの戦争とは無関係だ、ただ、僕と一緒にいて、この戦争に巻き込まれた"被害者”だ

 

ドラえもんは救えなかった…それは僕の力が足りなかったからだ…

絶対に助ける!今まで僕は士郎に助けられてばかりだ…

だけど、今度は僕が助ける!!

 

そう心に決意しつつ、士郎の家の門に向かう…僕…

 

その時だった…

 

(お母さん!!危ない!!!)

 

ジャックは突然、実体化し、僕を後に下げつつ…見えない剣をかろうじてかわす…風圧でジャックは引き飛ばされる

 

「くっ…」

 

 

ザザザザザ!!!

 

かろうじて持ちこたえるジャック…

 

一瞬、何が起きたのか分からなかった…いや…見えなかった…

そして…冷たい眼をした金髪の少女が僕とジャックに見えない剣を向ける…

 

この時、僕はドラえもんの言葉を思い出す

サーヴァントには7つのクラスがある

剣士(セイバー)】【弓兵(アーチャー)】【槍兵(ランサー)】【騎兵(ライダー)】【魔術師(キャスター)】【狂戦士(バーサーカー)】【暗殺者(アサシン)】…

剣こそ見えないが、このサーヴァントは…剣士(セイバー)のサーヴァントだ

 

「くっ…」

 

まずい、剣士(セイバー)のサーヴァントはクラス名通り、接近戦を得意としたサーヴァントだ

そして、僕の暗殺者(アサシン)は接近戦にはあまり向いてなく、不意打ちを得意としたサーヴァント…

相性はかなり最悪だ…ここで戦えば…僕もジャックも敗北するであろう…

 

そんな時だった…

 

「やめろ!セイバー!!」

 

突然、聞こえてくるあの声…

そして…慌てて門をくぐり…姿を現した…士郎

 

「の…のび太!?」

 

「し…士郎!!」

 

顔を見合わせる僕と士郎…

士郎の手の甲には僕と同じく、真紅の紋章が刻まれていた…

 

いや…待て…どういうことだ?

この聖杯戦争は”魔術師”が聖杯を勝ち取るバトルロワイヤル…

その戦争に…どうして士郎が…セイバーを…

 

疑問を抱く…僕…

 

「士郎…お前…”魔術師”だったのか?」

 

身構える僕…

まさか、初めて、人を疑う相手が親友である士郎だとは思ってもなかった…

 

「まてまて!!のび太!落ち着け!!俺もわけがわからないんだ!!」

 

士郎は何が起きているのか分からない様子だった…

その様子を見て、僕は士郎が本当の事を言っていると判断した

士郎は今まで、誤魔化すことはあるけど、【嘘】をついた事は全くない

この様子だと、士郎も僕と同じく、この聖杯戦争に巻き込まれた被害者と判断した

 

そんな時だった

 

 

衛宮邸の門から顔を出す…青いタイツ男と遠坂凛…

二人を見たジャックは武器を構える

 

「ちょっ!!ストップ!!!!」

 

いきなり武器を構えるジャックを止める士郎

 

「あ~…お邪魔だったかしら?」

 

凛は身構えるジャックを見て言う…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

衛宮邸

 

「つまり、あなたも衛宮君と同じく、偶然にもサーヴァントを呼びだして…この聖杯戦争に巻き込まれた…と言うことね」

 

僕は衛宮邸のリビングで遠坂 凛に今まで起きたことをすべて話す

なぜ、遠坂凛がここにいるかと言うと彼女もこの聖杯戦争に選ばれたマスターで、この聖杯戦争に巻き込まれた士郎を保護するためにこの家に来たのだが…

士郎がセイバーを偶然にも召喚、騎兵(ライダー)とあのRPG魔女は不利と判断し、撤退したらしい…そこへ、僕たちがやってきて、今の状況にあたるらしい

 

彼女もまだ【聖杯戦争】についてあまり詳しくない士郎と僕を潰すのは気が引けるらしく、今は一時休戦らしい

 

「つまり、あなたはある程度の事は知っているのね…聖杯戦争については…」

 

「うん…だけど、あまり詳しい事は知らない…親友は僕に大事なことだけ教えて…死んだから…」

 

僕は鮮明覚えている…ドラえもんが最後の力を振り絞って…僕に言った言葉を…

 

「その”ドラえもん”って言う猫型ロボットは…本当の事なの?私にはとても信じられないんだけど…」

 

「本当の事だ…ドラえもんは実在する、ドラえもんは不思議な道具を持っていて、どんなことでもできる未来のロボットだ」

 

辛そうな表情をする僕に士郎は凛に言う…

士郎の真剣な表情に遠坂は少々、押される…その時、遠坂はテレビの上に置かれている写真を見る…

写真には士郎、のび太、桜、藤村先生…そして…青いタヌキがいた…

 

「青タヌキ?」

 

「猫型ロボットだよ!」

 

つっこむ僕…なんか、天国にいるドラえもんが僕に乗り移ったみたいに言ってしまった…

 

「ふ~ん、まあいいわ…一応、ドラえもんが本当いると言う証拠は見させてもらったわ…まあ信じてあげるわ」

 

士郎とのび太の真剣な表情に苦笑いしながら言う遠坂…

 

「まあ、”冬木のビリー・ザ・キッド”様は聖杯戦争については多少は知っている…けど、何だかんだで、分からないことがある、そして、衛宮君は聖杯戦争についての知識が全くない…

しょうがない、私が豆知識程度の知識は教えてあげるわ…まあ率直に言えば衛宮君と野比君はマスターに選ばれたの、手のどっちかに聖痕があるでしょ?それは令呪、それがマスターの証、その証がある限り

あなたたちはサーヴァント従えることでき、そして、三回きりの絶対命令権よ」

 

僕と士郎は手の甲を見る

僕の令呪は先程、使用したため、一画は薄くなっていた…

 

「つまり、この三回きりの令呪を使用すれば契約を断ちきられる…と言うことだね…」

 

「そう言うこと、衛宮君と違って、やっぱし、冬木のビリー・ザ・キッド様は物分かりがいいわね」

 

「その名前で呼ぶのはやめてくれない?僕の中二病時代の黒歴史だから…」

 

中学二年生の時、僕はこの名前がかっこいいと思い、名誉とも思っていた

しかし、次第に思春期が薄れてゆくにつれて、かなり恥ずかしくなり…今ではその名を聞くたびに鳥肌が立つ…

 

「でも、本当の事でしょ?早撃ち世界大会4年連続で一位、世界格闘術戦世界三位、世界サバゲー大会世界一位…あなた、言っとくけど、あの学校で知らない人いないからね」

 

平然とした表情で僕の過去に刻んだ成績を言う遠坂

 

「・・・・・・とにかく!ビリー・ザ・キッドはやめてくれ!!!恥ずかしいから!!」

 

顔を真っ赤にして叫ぶ僕…

あ~恥ずかしい!!!恥ずかしすぎて、引きこもりになりそう!!

 

そう、ジャックや、士郎のサーヴァント・セイバーの眼線からそらしながらうつむく

 

「あっ、脱線したわね、まあ要するに衛宮君と野比君はあるゲームに巻き込まれたのよ、聖杯戦争って言う、聖杯をめぐる7人のマスターによる殺し合いにね…

その証拠に、あなた達は殺されかけた…いや、衛宮君の場合、”殺された”と言った方がいいわね?よく生き返ったわね、衛宮君♪」

 

笑顔で平然と言う遠坂…その笑みを見た瞬間、僕の背筋は凍りついた、異常だ、こんな殺し合いに参加しているのに、彼女は感情を出しつつも、その身に秘めている”殺気”を隠している

士郎は気付いていないだろうが…彼女の中にいる”殺気”はいつでも自分達を殺せると言っている…

 

「何をいっ…」

 

僕は士郎の口をふさぐ…

その理由は僕と遠坂の会話を聞かすためだ…

士郎は理解していない、今、僕と士郎は戦場(バトルフィールド)のど真ん中にいる…

そんな真実を否定している士郎に分からせる…もう、後戻りできないことを…

 

 

 

「親友が言っていた、サーヴァントには七つのクラスがあるって…【剣士(セイバー)】【弓兵(アーチャー)】【槍兵(ランサー)】【騎兵(ライダー)】【魔術師(キャスター)】【狂戦士(バーサーカー)】【暗殺者(アサシン)】…僕の予想が正しければだけど…遠坂のサーヴァントは【槍兵(ランサー)】だよね?」

 

少々危険だが、情報聞き出す、彼女もこの聖杯戦争に参加している魔術師…

平然とこんな殺し合いに参加できる異常者と言って過言ではない存在…こっちもそれなりの情報を持っている…あの二人のサーヴァントのマスターについては不明だが

あの二人の内、一人のクラス名は分かっている…多少、情報を遠坂に渡しても構わない…まずは遠坂のサーヴァントの”クラス”を割り当てなければならない

 

「あら?なんで、そんなことわかるの?あなたも見ていたでしょ?槍を持ったサーヴァントは二体…私のサーヴァントが【槍兵(ランサー)】とは限らないじゃない」

 

眼つきが変わる…やはり、遠坂は僕を”危険視”している…

僕の過去の成績を警戒しているのか?それとも、僕のサーヴァントに警戒しているのか…?

 

「あの魔女が言っていたんだ…あの槍使いのことを騎兵(ライダー)と…だとしたら、同じく槍をつかっていた遠坂のサーヴァントは【槍兵(ランサー)】だよね…」

 

「…早速情報収集かしら?」

 

「そうだね、君だって、僕のサーヴァントと士郎のセイバーがぶつかりあった時、遠坂は僕のサーヴァントを”見学"していた…僕のサーヴァントがどのクラスかをね…まあ、僕のサーヴァントは見れば、誰でも分かると思う…実際、君は僕のクラスを特定しているはず…だから僕も君のクラス名を聞きたいんだ…

だって…もう殺し合いは始まっているんでしょ?だったら、情報収集に動いて当たり前じゃないか…僕も士郎も”命は惜しい”からね」

 

「!?」

 

やっと気づいたらしい…僕と遠坂の会話を聞いて…

遠坂は僕を危険視している、そして、彼女は隙あれば真っ先に潰したいと思っている…

さっき言っていた、初心者を真っ先に潰したくないと言うのは真実だろうが、それ以外にも目的がある…情報がほしいんだ…遠坂は…あの二体のサーヴァントの情報と…僕の暗殺者(アサシン)の情報を…

 

「……はぁ、やっぱり、あなたは要注意人物ね、さすが【ビリー・ザ・キッド】、たとえ、命を失わないサバイバルゲームでも命を失うの前提で勝利のために何でもする…それ、意外にできないのよ…

だから私はあなたを危険視している…勝利のためならどんな手段でもやる…そう言う人間はとても厄介だからね…」

 

遠坂はため息をつきながら僕に言う…

 

「確かに、私のサーヴァントは【槍兵(ランサー)】よ…あなたの言うとおり、あなたのサーヴァントのクラスは特定できているわ、あのステータスと、あの戦闘スタイル…まさしく、”暗殺者(アサシン)”ね」

 

遠坂は真剣な表情で僕に言う

やはり、先程の衝突で僕のサーヴァントのクラス名はばれていた…いや、バレるにきまっている

暗殺者(アサシン)は不意打ちが得意なサーヴァントのはず…つまり、正面衝突による戦闘は不得意だ…

 

「俺達に近づいたのは俺達二人の情報を聞きたいがためか?」

 

「最初は純粋に衛宮君を助けようとしたわ、この聖杯戦争に運悪く巻き込まれた”被害者”だからね…彼がセイバーを召喚した時は驚いたけど、彼は混乱してた…」

 

「その時から?情報収集に回ったのは…?」

 

「いいえ、セイバー召喚に混乱している様子から彼は魔術に関しては”ド素人”…だからまあいろいろと教えてあげようと思ったのよ…あなたとイレギュラーな暗殺者(アサシン)が現れるまではね…」

 

やはり、危険視していた…僕を…

 

「僕を危険視しているのは…なんで?」

 

「さっきも言ったけど、あなたの才能は私達、魔術師にとっては脅威になる…それだけ…どうする?ここでは今すぐ決着つける?衛宮君を巻き込んで…」

 

冷酷な声で僕に問う遠坂…

だが、その提案には乗らない…ここは狭すぎる…そして、この場での争いは危険だ…

ここで士郎を巻き込みたくない…そして、僕はまだ、聖杯戦争ついて、まだ無知だ、この場で戦うの不利…

 

「遠慮しておく、ここでドンバチやらかしたら衛宮邸がぶっ飛ぶからね…話を戻そう…それで?大体の事はわかったよ、続けてくれ」

 

「賢明な判断ね…まあ話を続けるわ、あなた達が召喚したのは過去の英雄、それをサーヴァントって言うの…さっき野比君の言った通り、サーヴァントには7つのクラスが存在するわ…

剣士(セイバー)】【弓兵(アーチャー)】【槍兵(ランサー)】【騎兵(ライダー)】【魔術師(キャスター)】【狂戦士(バーサーカー)】【暗殺者(アサシン)】…それがサーヴァントよ」

 

「過去の英雄?」

 

「そうよ、過去だろうと現代だろうと伝説上の英雄をこの世界にひっぱり出してきて実体化させる…呼び出すのはマスタ―、実体化は聖杯の現象と考えて、そうでもなければ、魂を再現して、固定化するなんて

無理だからね…サーヴァントを倒せるのはサーヴァントだけ…まあ簡単に言えば、サーヴァントはマスターの兵器…と考えて…そして、私から言えることは一つ、野比君はもう分かっているのよね…もう後戻りできないって…そして、あなたの眼…あなたの願いはもう既に決まっている…だから、後戻りするつもりはない…でしょ?」

 

遠坂は僕を見ながら言う…遠坂の言葉を聞いた士郎は震える僕の手に気付き、そっと僕の顔を見る…

 

(ドラえもんを治したい…そのためなら…僕は勝ち残る…)

 

「お母さん…」

 

心配そうにジャックちゃんは僕を見る…

その顔を見た僕は無理やり笑顔を作り、ジャックちゃんを安心させるために頭をなでる…

 

「まあ、野比君も、衛宮君も理解できなことも多いと思う…と言うことで、聖杯戦争をよく知っている奴のところへ連れて行ってあげるわ、これでおしまいよ、私があなた達の"味方”でいるのは…」

 

遠坂は立ちあがり、コートを羽織る…

僕と士郎は顔を見合わせる…

 

「行くしか…」

 

「ないよな…」

 

僕と士郎は立ちあがり、遠坂について行くことした

知識不足は命にかかわる…知っていて、損はないはずだ

 

そう思いつつ、僕と士郎は遠坂について行った…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

教会…

 

聖杯戦争監督役の言峰綺礼は神壇の前に立っていた…

彼は今…今までにないくらい追い詰められていた…その理由は一つ、彼のサーヴァントであるギルガメッシュが行方不明になったからだ

ギルガメッシュが何者かにやられたと言う可能性はあった、だが、彼はサーヴァントの中でも最強クラスのサーヴァントである

そんなギルガメッシュが簡単に倒されるはずがない…

 

そう考えている時だった…

突然の停電…それと同時に無数の飛行物体が言峰綺礼に迫る…

 

「!?」

 

綺礼はすぐに黒鍵を出し、向かってくる飛行物体に向けて、投げる

 

機体に突き刺さり次々と落ちてゆく飛行物体…しかし、それと同時に飛行物体から強烈な閃光…爆音、そしてガスが放たれた

 

「くっ!催涙ガスとスタングレネードだと」

 

罠と知った綺礼はその場から避難しようと考える…

しかし、催涙ガスとスタングレネードの影響で逃げ道が見えない

それと同時に綺礼に襲うかかる投擲ナイフ…空を切る音を聞き分け、綺礼は黒鍵で切り落とす

しかし、それだけではなかった…数え切れないほどの投擲ナイフが全方向から綺礼に襲いかかる

 

「くっ!!」

 

令呪を使って、催涙ガスと投擲ナイフを蹴散らすことはできる

だが、令呪を発動するのに一秒…しかしその一秒の間に、首を掻き切られる…

そう判断した綺礼は致命傷に向けられた投擲ナイフのみを蹴散らす…

しかし、さばききれなかった投擲ナイフは肌を少しづつ削ってゆく…

 

「耐えた…」

 

わずか20秒足らずの襲撃で傷だらけになった綺礼…

致命傷は避けた…後は弱ったと見せかけて…

 

ドクン…

 

「ガッ…」

 

突然、胸が苦しくなる…

どうやら、投擲ナイフに毒が塗られていたらしい…

だが、この現代の毒程度なら魔術で…

 

そう思った時だった…

魔術回路を動かそうとする…しかし、魔術回路は反応しない…

 

「なっ…」

 

何が起きたのか…分からなかった…

ただ、分かるのは魔術回路が動かないことと、体の自由が利かないことだった

 

「やはり、代行者との正面衝突は避けて正解だったな…」

 

霊体化を解き…姿を現した謎のサーヴァント…

漆黒のカウボーイハット…漆黒の革ロングコートに身を包み、顔はフェイスガードと髑髏のマスクにサングラス…そして…真紅のマフラーをしたサーヴァント

ベルトにはあやしく光るリボルバーが装着されていた…

 

「貴様…弓兵(アーチャー)だな…」

 

綺礼は鋭い眼で…弓兵(アーチャー)を睨みつける…

弓兵(アーチャー)は冷たい眼で……綺礼を見つめる、そうまるで虫けらを見るような…眼で…

 

「貴様…何者だ…なぜ、私が元代行者と言うことを知っている…」

 

「生前…代行者と魔術教会を同時に敵に回したことがあってね…代行者の特徴はよく知っている…だから、危険なお前を排除しに来たと言うことだ…」

 

「答えになってないぞ……弓兵(アーチャー)、なぜ私が(・・)元代行者と言うことを知っている?」

 

「なぜ知っているかって?そんなの簡単だよ…生前、おまえには世話になったことがあってな…やはり、代行者はまともな正面衝突で対処するのは間違いだな…

おかげで貴重なドローン10機と神経型の呪毒ナイフ100本を無駄にした…まあまた作ればいいがな…」

 

弓兵(アーチャー)は投擲ナイフを手なれた手つきで操る…

 

「お前の目的はなんだ…単純な排除ならお前の腰にぶら下げてある銃を使って、銃殺すればいいだろうに…なぜ、神経毒など使う必要がある…?」

 

「やっぱり、無駄話はよけいだな…俺の本当の目的…それはな…」

 

弓兵(アーチャー)は綺礼の袖をめくる…

 

「おまえが所有している令呪だよ…」

 

「なに?令呪…だと」

 

「ああ…俺の宝具は令呪を一画使用しないと本来の力を存分に発揮できない…マスターの令呪だけでは足りないのでな…おまえの令呪を奪いに来た…」

 

「馬鹿め…この令呪は奪えやしない…この令呪は特殊な暗号を唱えなければ譲ることはできない…」

 

「そんなの関係ない…そんな暗号関係ない……俺の【呪い】の前ではな」

 

弓兵(アーチャー)は綺礼の令呪に触れる…

その瞬間、皮膚が焼けるような痛みが襲いかかる

 

「ぐっ…」

 

一画…二画…三画…次々と消え…弓兵(アーチャー)の腕に刻まれてゆく令呪

 

綺礼は驚きを隠せなかった、無理もない、この令呪は特殊な暗号で保護されているため、奪うことはできないはずだ…

しかし…弓兵(アーチャー)は暗号その物を無力化して…無理やり、令呪をはく奪してゆく…

 

「九画か…まあこれだけあれば、バーサーカーを殺すことなど容易い…」

 

「き…貴様…」

 

「もうおまえは用済みだ…ゆっくりと…ゆっくりと…溶けて死ね」

 

ブォン…

 

教会に広がる…濃い霧…

 

霧は除々に言峰綺礼の体を溶かしてゆく…

 

「き…貴様……弓兵(アーチャー)

 

「・・・・最後に貴様に言いことを教えてやる」

 

身動きができず、ただ、溶かされて死ぬ運命の言峰綺礼を見る……弓兵(アーチャー)

 

「俺のクラスは弓兵(アーチャー)ではない…俺のクラスは―――――――」

 

耳元で囁く…弓兵(アーチャー)

 

髑髏で見えなかった………が、弓兵(アーチャー)は不気味に笑っていた…

 

「待て…待つんだ…ま…」

 

とうとう…眼から血を流し…息絶える言峰綺礼…

 

息絶える姿を見た…弓兵(アーチャー)はゆっくりと…ゆっくりと…姿を消した…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




Q1.えっ?…弓兵(アーチャー)じゃないの!?

A1.作者「…作者もはじめて知った」←おい、とぼけるな

Q2.あれ?のび太ってこんなキャラだっけ?

A2.この世界ののび太はサバゲー部入部していたため、それなりの判断力を持っています

Q3.前回の話で出てきた秀才君は何者ですか?

A3.のび太と士郎の天敵です、ちょっとしたら本格的に動き出します

Q4.最後に一言

A4.感想&お気に入り登録よろしくお願いします!

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