ドラえもん のび太の聖杯戦争   作:悪・猫

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第二章:5日〜8日/魔霧の殺人者
27.二章~魔霧の殺人者~聖杯戦争開始五日目/未来の大英雄


ドクン…

 

聖杯(この世全ての悪)が少年を呼んでいる…

醜悪な呪いの泥と対峙する俺と少年…

 

少年は禍々しい聖杯の姿に唇を噛みしめ…険しい表情で聖杯を見ていた

 

「こんなの…こんなの…くっ!!!」

 

少年はカウボーイハットを深くかぶる…そして、背中に背負ってある狙撃銃をつかむ…

 

「……壊す」

 

少年はボルトを引き…狙撃銃のスコープを覗きこむ…

銃口から溢れる…黒い強力な魔力…そして、静かに標準を聖杯の中心に合わせる…

 

「ごめんね…ドラえもん…ジャック…桜…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの聖杯戦争が終わってから…少年は俺と遠坂の前から姿を消した…

 

何度も…何度も…俺たちは少年の家に行った…だけど、少年は俺と遠坂、源、ジャイアン、スネオに顔すら見せず…そして、すぐに冬木からその姿を消した

 

その後、あいつがどこで何をしているのか分からなかった、俺と遠坂は魔術を習うため、時計塔へ…しずか、ジャイアン、スネオは行方をくらましたあいつを探すために旅に出た

 

だけど…見つからなかった…しずか、ジャイアン、スネオの必死の捜索も虚しく…8年が過ぎた

 

それほどの傷と後悔を心に刻まれたのであろう…親友を救えず…恋人と子を救えなかったことを…

 

あいつは悪くない…あいつの力不足で桜とジャックが救えなかったわけじゃない…ただ、単純にあの金色の英雄が強すぎただけだ…

 

だけど、あいつは後悔している…

 

もっと力があれば…もっといろいろな技術があれば…

 

そんな感情が野比のび太と言う人間の心を壊して行った…

 

もう、野比のび太と言う人間は俺達の前に姿を見せないと思っていた…

 

だけど…

 

 

 

 

 

 

 

 

聖杯戦争終結から8年後…運命の悪戯が彼を…野比のび太と言う人間を再び魔術の世界に引き込んだ…

 

その理由は…

 

恋人と同じ運命をたどろうとしている16歳の少女を救ったことが始まりだった―――――――――

 

その少女の里親を殺害し…彼女を救った

 

そう、それが始まりだった…彼、NOBITAと言う大英雄の誕生だった

 

彼は彼女の敵を8年間の自分への虐待に近い修行で身に付けた軍備知識、戦闘技術、魔術で次々と蹴散らしつつも…封印指定を受けた子供たち、魔術のせいで死ななければいけない子供をその一人の手ですべて救いあげた

 

だが、その代償は大きかった、魔術の掟を破り…魔術教会、さらに封印指定の子供を庇っていると知った聖堂教会が彼とその子供たちを殺害しようとした…

 

二つの大勢力を敵に回したのび太…しかし、彼は動じる事もなく…世界一の早撃ちと…その戦闘技術で…二つの大勢力を壊滅に追い込んだ…

 

代行者も…魔法使いも…その身に秘めた強大な力で踏みつぶし、蹴散らし…蹂躙した…

 

それは彼女達の償いだったのかもしれない…

 

生まれて来なかった子たちの悪霊の集合体だったジャックと…魔術師と言う存在によって、人生そのものを歪められた桜への…

 

のび太は子供たちの敵になる者を蹴散らし、蹂躙した…徹底的に…ただひたすらに…

 

魔術教会が潰れたのを機に俺と遠坂、のび太を捜索をしていた静香、ジャイアン、スネオはのび太に協力する事を決意し、のび太について行った

 

だけど…のび太はあまりうれしそうではなかった

 

そのことに…俺は…気づけてやれなかった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二年後…再び冬木の地で…あの”戦争”が起きた…

 

 

そう、ドラえもんを…ジャックを…桜を殺したあの聖杯戦争が…

 

その聖杯戦争に…不運にも…彼が最初に救った少女が…巻き込まれた

 

「君はサーヴァントと一緒にいて…大丈夫、僕がすぐに終わらせるよ、こんな戦争…」

 

のび太はそう言うと…彼女のサーヴァントと俺たちに…彼女を任せ…再び、聖杯戦争に身を投じた…

 

のび太は殺した…彼女のためにマスターを…サーヴァントを…その強大な魔力で蹴散らした…

 

蹴散らして…

 

蹴散らして…

 

蹴散らしつくした…

 

 

 

 

 

だが――――――――――――その行動は無意味だった

 

「衛宮さん、遠坂さん…ごめんなさい…私、もう長くはないんです…」

 

その衝撃的な真実に…俺と遠坂…静香、ジャイアン、スネオは絶句することしかできなかった

 

彼女が衰弱してゆくのを…見ることしかできなかった

 

そして―――――彼女が衰弱していることを知ったのび太は夜の道を駆けているごろ…彼女は俺に涙を流しながら…俺に言った

 

「衛宮さん…私を…殺して下さい…」

 

最初は断った…だが、彼女は…

 

「私…嫌なんです…彼の眼の前で魔術回路に喰い殺されるのは…あの人の人生はまだあるの…此処で壊れてはいけないの…だから、私の身が魔術回路に喰い殺される前に殺して下さい」

 

彼女は怖かったのかもしれない…自分自身の【死】よりものび太が壊れるのが…

 

「分かった…後の事は任せておけ…」

 

こうして…俺は彼女に剣を突き刺した…

 

だが…彼女の死を知ったのび太は…

 

「どうして…彼女を殺した!!衛宮!!」

 

唇を噛みしめ…叫ぶのび太…

 

親友の裏切り―――――

 

彼女の死―――――――

 

ジャイアン、スネオ、静香は必死でその理由を話した

だけど、納得など出来るはずがなかった…いや、納得はできていたのかもしれないけど…聖杯戦争で疲れ果てた体と心境ではとても受け止められるようなことではなかった

 

彼女の死は―――――――野比のび太の心を壊した

 

逃げ場はない…心境

 

その先にたどり着いた物…それは…

 

復讐―――――怨みだった

 

英雄と言う存在が…桜とジャックを殺し――――

 

さらに魔術師が彼女を殺した…

 

そして…野比のび太と言う英雄は…人生で初めて魔術師と言う人間と、英雄を怨んだ…

 

 

そんな時――――――

 

聖杯(この世全ての悪)は彼の心に呼びかけた

 

ウラメ―――――――――

 

憎メ――――――――

 

壊セ――――――――

 

 

 

 

「のび太…?」

 

「英雄・エミヤ…お前と言う英雄を…断罪する」

 

「やめろ!!のび太!!!のび太ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

 

 

彼は聖杯(この世全ての悪)をつかんだ…

 

呪いは…普通の人間では耐えられないほどの…量と濃さ…

 

 

 

「ナニ…支配サレナイ…ダト」

 

だが、その呪いをのび太はすべて、自分の身の器に納め…

 

この世すべての呪いの力を手に入れた

 

そして、誕生したのが…過去・未来…史上最悪の大反英雄だった

 

「のび太…」

 

「今宵は地獄、我は炎…雨…復讐の化身、我、この世全ての英雄を断罪する者…我、この世全ての魔術を否定する者……断罪せよ、この世全ての英雄に断罪を(ヒーロー・オブ・ジャッジメント)

 

黒い霧が彼の心境世界を展開する

 

地面に滲む血

 

地面に散らばる空薬莢

 

積み上げられている魔術師と英雄の亡骸

 

燃え盛る朽ちた樹木

 

 

「くっ…投影開始(トレース・オン)

 

俺はあの聖剣を強く握りしめる

 

そして、真紅のフードをかぶり…愛しかった人の聖剣を振るう

 

「のび太ァァァァァァァ!!!!」

 

「エミヤァァァァァァァァァァ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「つっ…夢か」

 

弓兵(アーチャー)・織田信長はホテルのベットで眼を覚ます…

先程の夢…あの夢は自分のマスター・衛宮の過去…いや、未来で起きた出来事だ

どうやら、マスターが言っていたことは事実らしい…この町の聖杯は汚れている、願いを最悪の形でしか、叶えることしかできない欠陥品だと言うのは…

 

「ふっ、マスターの馬鹿じゃのぅ…あんな奴を未だ、救おうなど…だが、マスターの友情論にはその身を引かれる物がある…フフッ…さぁ、この戦…どう動くか」

 

織田信長は狂気を笑みを浮かべながら…この先の未来を楽しみにしていた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ、もう動いていいかな?」

 

「ああ、存分に解体(・・)して来い…俺の事は気にせずにな」

 

「うん、分かった…ねぇ、あの人はどうすればいい?」

 

「邪魔になるようなら…殺せ」

 

「わかった♪お母さん(・・・・)がそう言うなら殺すねっ!滅茶苦茶に荒らすね、殺すねっ!」

 

無邪気な笑みを浮かべながら…幼き少女は…漆黒の英雄を抱きしめる…

その無邪気な笑みを見て…漆黒の英雄は微笑みながら…彼女の頭をなでる

 

嬉しそうな笑みを…浮かべながら幼き少女は彼からもらった銃を手に…冬木の町を駆け巡る

 

「さぁ…俺も動くか」

 

漆黒の英雄は笑みを浮かべながら立ち上がり…コルト・SAAを握りしめた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ジャックちゃん、ピックアップが近い…魔法のカード買わなくちゃ(使命感)
ジャック!!!ジャッァァァク!!!!!!

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