ダンジョンで見た目だけじゃなくガチになるのは間違っているのだろうか?   作:両義

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よくあることです


死の先は『 』、そしてダンジョン

一つ、おかしな話をしよう。

俺事【神成 志貴(かみなり しき)】はある二次作品の主人公達に似ていた。と言うより似すぎていた。

もう名前からもわかるだろう。それは俺が生まれる前から流行っていて名前の由来がこれかもしれないとさえ思う。

そのせいかよくいじられもした。しかし高校生になって特に驚愕される。

 

見た目とか家が武家の関係であり【空の境界】の主人公(ヒロイン)と似ている。(家は姉が継ぐが)

 

でも俺はそのキャラも好きだが、月姫の主人公のほうがよく使っている。どうでもいいが……

 

名も同じであるためごちゃ混ぜ、設定多すぎだろとよく言われた。

狙って生まれるわけがない。だが狙ったようにこんな生まれである。

 

因みに近くにある教会のシスターの幼馴染もあるキャラと似ていたため、「リアルのキャラ」と言う意味不明な呼び名をされ20年……

 

 

 

 

 

俺はその生涯を終えた。

 

それは土砂降りの雨の日だった。

 

それは幼馴染の誕生日の日だった。

 

毎年のごとく拉致られ、来ていた買い物帰り……ダンプに幼馴染を庇い、弾き飛ばされた。

視線にあるのはどう弾き飛ばされたのかわからない()()()左腕。そして血まみれで泣く幼馴染。

そこまで恐怖はなかった。後悔は……あったと思う。

例えキャラに似てるとからかわれながらも、血反吐を吐くような修行をしながらも充実してたから。

友達とふざけ合い、歳に見合わないと思う伝位をもらった。

 

後悔と言えば……泣く幼馴染に何も声をかけられなかったことだろう。

 

 

 

 

さて話は戻り、俺は死んだ。そう、()()()()()なのだ。

じゃあもう長くいるここは?上下もわからず、浮いてるし沈んでいる。

 

「……この問答も何回しただろう」

 

事実は小説よりも奇なり。 空想だと思ってたことが現実になると、小説のような驚愕はない。逆に冷静になり、と言うより理解が追い付かず空白になる。

そして対応力と言うのもおかしく、この現状に慣れてしまっている俺もいる。

 

「けど、飽きてきたな」

 

どれだけの時間観てきただろう。どれだけ視て……

確かに漫画のようだ。終わりのない果てもない。これは確かにつらいのだろう。その感覚すら摩耗していく。

こうやって生は終わるのだろうか? それとも次へと向かうのだろうか?

だから俺はただ漂い、沈み、流され、浮いて……ただ視ている。

 

 

______________________

 

≪sideアイズ≫

 

 

 

 

『アイズ、ここはダンジョンだ。何が起こるか分からない。それだけは心にとめておいてほしい』

 

フィンの言葉が頭をめぐる。【組織の幹部】それもわかっている。ファミリアのみんな大事だから。

でも、やらなくちゃいけないことがある。叶えなければいけないことがある。

 

追い求めていた夢も……

 

湖につかり濡れた手を見つめていると空に紫電が鳴る。

 

「……?」

 

上を見上げるとそこには黒と白の入り混じった亀裂がはしり……

 

 

何かが落ちて、水飛沫を上げた。

 

 

_______________________

 

その時は違った。漂う自信の前にもう一人?の自分がいた。

いやこれは自分だろうか? まず性別が……って俺性別なんだっけ? いや男だろ。ここが長すぎて忘れかけてた。

その自分?は微笑みを浮かべこちらを指さす。……違う、俺の後ろを指す。

その瞬間、()()()

 

「……へ?」

 

いや投げ出された? 

光が目にいたい?

人と神?

魔法とスキル?

 

わかるけどわからない。

 

知らない知らない知らない知らない知らない視らない視らない視らない視らないシラナイシラナイシラナイ……

 

頭をかき混ぜるような濁流のような識にめまいをを感じ、どこかへと落ちた。

それは水だった。もうどれだけ長い間触れていないかわからないが……

 

志貴は左手をつき水面に顔を上げる。

 

「……あれ?」

 

左手……無くなったはずの左手があることに戸惑いを感じるも、頭の痛みにそれを理解する。

 

「おいおい、どんな漫画のキャラだよ」

 

元の手にしか見えない義手。いつも着慣れていた着物。水面に映る見慣れた顔……

 

しかし次の瞬間、志貴は顔をしかめた。黒と白の混じった線。

体を、地面を走る様にひかれた線と点。視ってる……そう、その()()()()()()()瞳で。

 

「ちっ!!」

 

今関係あるか!!

 

志貴はそう思考すると点は消え、線は薄くなっていく。しかし消えはしない。

 

「……まぁいいか」

 

今気にすることでもない。正直そこら辺は……なぜあそこからいきなり出たかは今はいいだろう。

 

「さて……現実を見ないとか……」

 

 

_______________________

 

亀裂から落ちてきたのは人だった。着物を着て、左手を見ていた。

そしてため息をつき、こちらをちらりと見、すぐ目をそらす。

 

「……一応聞くがどちら様だ?」

「……アイズ、アイズ・ヴァレンシュタイン」

 

その人は眉間を揉む。 周りは自分のことを人形のようと言うが違う綺麗と言える見た目をした人だった。

 

「後でもう一度言うが……すまない。席を外すから」

 

そう言って頭を下げると離れて行き、離れの木で背を向ける。

私は着替える間その人はなぜかこちらから目を逸らすようにしていた。

 

「……終わったか?」

「……うん」

 

私が返事をするとその人はこちらを向き、再度「すまん」と言ってきたが何故だろうか?

その人は何か悩むように頭をかく。

 

「あ~名前言ってなかったな。俺は神成志貴だ」

「シキ?」

「……いきなり呼び捨てなんだな……」

「だめ?」

「別にいいが……さて悪いんだが情報が……」

 

 

 

 

 

 

「うわああああああああ!!!!!」

 

「「!!」」

 

ファミリアの悲鳴が50階層に響き渡った。

 

「行かなきゃ……!!」

 

私は悲鳴の方、51階層入口に向けて駆け出すと、音もなく隣をシキが付いてきた。

 

「!!」

「何かあったみたいだな」

 

確かにベートさんほどではない。 しかし私も第一級冒険者だ、風を纏ってなくても速さに自信はある。なのにシキはそんな私と並走している。

 

「手伝うとするかな」

「えっ……でも……」

「なに、多少の情報欲しさって下心さ。それに一筋縄ってわけでもなさそうだしな」

 

シキの視線の先では煙を上げるキャンプと這いまわるモンスター。入り口だけじゃない。 視認できるところまでモンスターが現れてる。

 

「とりまあのキャンプ地は任せてくれ。君はあの虫達が這い出てるとこを頼む」

「大丈夫なの?」

「あぁ、(まぁこの違和感の解決にもなるだろ)

「何か言った?」

「いいからはよいけ」

 

なんかぼそりと呟いたがぼかされてしまった。

 

「……わかった。後君じゃない、アイズで良い」

「……はぁ、わかったよアイズ。 じゃあ、またな」

 

そう言うとシキの姿が霞み、消えた。

 

「えっ……」

 

そして視線の先でモンスターが弾き飛ばされていた。

 

 

 

___________________

 

「さて、あぁ言ったがどっすかな」

 

志貴はとりあえず自分なりに早く走ると、明らかに想像以上のスピードで駆けていた。

明らかに現実離れした速さ。なのにそれに対応してる感覚。

 

「面倒な」

 

知識()ってるのと理解()ってるのとでは意味が違う。明らかにハイスペックな体に志貴の現在の常識が追い付いていない。

 

「そこはまぁ……考えずやるか!!」

 

無意識とは違う。志貴は流れるまま飛び上がり、モンスターの数mの巨体を蹴り飛ばす。

モンスターは数体巻き込まれるように転がっていくが、それは氷山の一角に過ぎない。だがそれで問題ない。

 

「ちょいと失礼」

「えt!?」

「あらよっと」

「ひゃっ!?」

「ラストか?」

「キャッ!!」

 

とりあえず近くにいた人物達を離れた場所に担いでいく。

 

ー獣耳に尻尾。長い耳に魔女のような恰好。マジでファンタジーかー

 

志貴はそんなことを思い、モンスター(ヴィルガ)を見る。

何やら後ろから非難の目も多少あったが、

 

「君!!! 助けてくれたのはありがたいが……逃げるんだ!!!」

「そうよ、そいつの体液は強力な腐食液で……」

 

志貴はそんな声を背に帯びからナイフを取り出す。

そして……

 

「「「……は?」」」

 

ヴィルガ数体を解体した。

灰になるヴィルガを見、ナイフを見る。

 

「練習相手には困らないな」

 

気怠げに呟き駆け出した。

 

 

 

 




ちょこっと設定
神成志貴

見た目 両儀式

年齢 20

身長170cm

左手義手。 着物(男性物)を着、下にズボンをはいている。
伝位を受け取るほどに身体能力はかなりの模様。 なおどうも魔改造されてるようである。
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