テリー 冒険のその後   作:ストイコピクシー

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SF版ドラクエ6のデスタムーア討伐後のテリーの冒険のお話です。
私はRPGをじっくりと進めるタイプですので、デュラン戦後に仲間になったテリー(レベル23)と他のメンバー(レベル40以上)の差に愕然としたものです。
なので、テリーがずいぶん卑屈で後ろ向きなキャラとなっています。
20年以上前にプレイしたうろ覚えのゲームを思い出しながら書いておりますので、細かい設定の違いはご容赦下さい。



第1話 新たなる力

アークボルト付近の山奥の拓けた土地に一軒の山小屋があった。

デスタムーア討伐後、アークボルトの王より、その土地をもらった一人の青年がある呪文の訓練をしていた。

青年の名はテリー。

テリーが視線を集中させて10mほど先にある1本の木を見ると、テリーの体はその場から消え、木の手前に姿を現した。ふうっ、と息をついだ後、5m程離れた場所にある小さな岩へ視線を集中させると、テリーの体はまた消えて、一瞬でその岩の真上にテリーの姿があった。

移動距離により精度と消費魔力が異なるな、とテリーは思った。

使用者の目に見える限りがこの呪文の範囲で、それ以上はこの呪文は発動しないようだ。

目を閉じて、自分のイメージしている場所へ、この様に一瞬に行けないかと考えたが、それではただのルーラとなってしまった。

イメージを集中させ、体に魔力をまとい、体を宙(ちゅう)に浮かせ、空を飛び、目的の町や城まで移動し、飛行距離によって費やす時間が違うルーラと違い、目に見える範囲なら一瞬で移動する、瞬間移動やテレポートとも言えるこの呪文を、テリーは「レイルーラ」と名付けた。名付けたというより、頭の中にレイルーラというこの呪文の名が浮かんだ。他の呪文や特技を新たに覚えた時と同じ様に。

 

デスタムーアを倒した後、故郷へ帰っていく仲間たちと別れ、テリーは一人旅を続けていた。とある洞窟にて偶然見つけた「はぐれメタルのさとり」により、はぐれメタルに転職した彼が、すでに習得済みである「ルーラ」の呪文を得た際に、テリーの頭の中に「レイルーラ」という、この世界では未知の呪文を思い付いたのである。

転職により同じ呪文や特技が重複した際、ルーラがレイルーラとなった様に、別のものへと変わるのかと考えたがそうでは無い様である。「はぐれメタル」となり、最初に覚えた「アストロン」は、テリーの意思により、自分の体を鉄の塊にすることができる。ここまでは、レックが勇者の際に覚えたアストロンと変わらない。しかし、テリーが覚えているアストロンは自分の意思により解くことができるのである。レックのアストロンは使用者の意思で解くことはできなかった。数秒から数分の間、呪文の効果がなくなるまで鉄の塊として呪文が解けるのを待つしかなかった。アストロン自体は変わらないのだが、少なくとも自分にとってはより実用的なものとして進化していると感じた。

 

テリーは腹の中から出てくる笑いを堪え切れずにクツクツと音をたてた。すばやさとみのまわりは倍になる。しかしそれ以外の能力は絶望的に低下してしまう。特に、体力(HP)の低下は深刻だ。だが、それを補って余りある素晴らしい能力だ。レイルーラとアストロンだけでも素晴らしいのに、この「はぐれメタル」の職業はまだまだ先がある。「勇者」を超える呪文や特技を習得する力を持っている。そんな確信があった。だからこそ急がねばならない。魔王デスタムーア討伐後、魔物たちの数が少なくなってきている。魔王の魔力により力を得て、凶暴になっていた魔物は野生に戻ったり、地上より姿を消しつつあった。

今では森の奥深くや、洞窟、塔、迷宮でしか魔物とは遭遇しない。しかも、強い魔物ほど

少なくなってきているのだ。職業の熟練度は自分と同等、もしくは自分より強い魔物と戦わなければ上がらない。その強い魔物たちが消えてしまう前にはぐれメタルの職業を極め、

その後必要な各職業を極めていき勇者となる。それが、今のテリーの望みであった。

 

修行・研究により、レイルーラの発動時間を早めることができないか?消費魔力を下げることはできないかと考えていた時に空から一人の女性がルーラの呪文により着地した。知らない人間が見れば、天女が舞い降りたと思うであろうその美しき女性はテリーを見つけ、手を振った。姉のミレーユである。

 

テリー 現在の熟練度

戦士    ★★★★★★★★    バトルマスター ★★★★★★★★

武道家   ★★★★★★★★    パラディン   ★★★★★★★★

僧侶    ★★★★★★★★    はぐれメタル  ★★★★

魔法使い  ★★★★

魔物つかい ★★★★★

 

職歴 戦士→バトルマスター→僧侶→武道家→パラディン→魔法使い→はぐれメタル

 

一度も就いたことがない「魔物使い」の職業熟練度があることを不思議に思っている。

幼いころの記憶が一部欠けており、ミレーユもそのことについてはわからない。

 

「魔法使い」となり体力(HP)大幅に減ってしまったことにより、強い魔物がいない洞窟を探索中に「はぐれメタルのさとり」を発見

 

 




随分前から考えていたお話ですが、話は出来上がっていますので完結できるように頑張ります。
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