「テリー、すごいね。魔王を倒したんだってね。すごいね」スラリンは言った。
「あなた方のお力で世界に平和がおとずれた。うれしいことです」ピエールも続けて言った。
「お前ら・・・」人間の幸せを喜んでくれる魔物がいるのか、いや、かつての仲間の偉業を喜んでいるのだろう。
「テリー、僕たちに会いに来てくれたの?うれしいよ!うれしいよ!」
「スラリン、落ち着くのです。 テリー殿、その格好ですとまだ旅を続けておられるのですか?」
「ま、まあその辺で話そうぜ。おい、受付の姉さん、この2匹と一緒に旅をさせてくれ」
テリーは言った。
「ああ、契約とか諸々の話はその2匹とやっとくれ」ルイーダの酒場の受付の女性も微笑んで答えた。
テリーは2匹に、彼らがいなくなった後の、デスタムーア討伐の旅の話をしようとしたが、
スラリンからその話は一度来てくれたアモスから聞いたとの答えがあった。俺はあまり役に立ってなかったけどなと、テリーが言うと、そんなはずはない、テリー殿は素晴らしい剣技で、魔物たちを倒していたとアモスは言っていたとピエールは答えた。アモスなりに気を使っていたのだろう。テリーは苦笑した。
その後、自分は一人で旅をしている。「はぐれメタル」の職をマスターしようとしていることと、後に勇者になりたいこと、ダーマ神殿に新しいダンジョンが出来たことも話した。
「ふむ、封印されし蠢くものたちですか・・・。それはなかなか・・・」
「行きたいね。行きたいね。僕行きたい!」ピエールはそわそわしてるし、スラリンはさらに高くぴょんぴょんと飛び跳ねている。
「俺はそこを攻略したいと思っている。だがそこは出てくる魔物たちも強い。デスタムーアの城の魔物と同じレベルだ。そして奥にはデスタムーアを超える力を持つ者がいる・・・かもしれない。何か強烈な予感がする。俺はそこへどうしても行ってみたい」
「テリー殿、我々2匹を仲間にして頂いたということは・・・」ピエールが尋ねた。
「ああ、俺一人じゃ無理だ。力を貸してくれ。けどその前に」
「我々の力が見たいという訳ですな」
「ピキー!じゃあ、テリーは僕たちと戦うの?戦うの?」
そんなことはしないよと、 テリーは言ってダーマ神官の元に行った。2匹の熟練度が見たいのである。
「レック殿達と離れた後は、強い敵と戦ってきた訳ではありませんが・・・」
ピエール 現在の熟練度
戦士 ★★★★★★★★ バトルマスター ★★★★★★★★
武道家 ★★★★★★★★ パラディン ★★★★
僧侶 ★★★★★★★★
職歴 戦士→武道家→バトルマスター→僧侶→パラディン
「バランスよく鍛えたいと思っております」とピエールは言った。パラディンをマスター職とした後は、魔法使いを経て賢者に成りたいそうである。
「僕はレンジャーになりたいんだよっ」
スラリン 現在の熟練度
僧侶 ★★★★★★★★ 賢者 ★★★★★★★★
魔法使い ★★★★★★★★
盗賊 ★★★★★★★★
商人 ★★★★★★★★
魔物使い ★★
「お恥ずかしい。職をマスターにした後はすぐにダーマ神殿に行き転職をしたかったのですが・・・」ピエールは申し訳なさそうに言った。
「ああ、そういうことってあるよな。俺もデスタムーアの城で武道家がマスター職になったっぽいけど、自分の熟練度のために引き返してくれとは言えないからな。黙っといたよ」
と、テリーはピエールに同意した。ちなみに俺は・・・と、自分の熟練度を見せた。2匹とも驚いていた。レック達について行っただけなんだけどなとテリーは言った。ともあれ2匹はテリーの仲間になることが決まった。
「じゃあ、報酬みたいなのは・・・」とテリーが言いかけたところで2匹の声はそろった。
「「スライム格闘場!!」」どうしてもそこでチャンピョンになりたいそうである。だがそこは人間の連れなしには入れないそうだ。そんなんでいいのかよとテリーは思ったが了承した。そうだよな、強くなって、その証明が欲しいよな。テリーは思った。それにしても久しぶりに会話をした。結構長く。人間とだってこんなに長く会話をしない。ミレーユ姉さんとだって。
「よし、いきなりダーマダンジョンは無理だ。まずはお前らにいい装備をつけてやるよ。その後、適当な所で鍛えようぜ。それから、フォーメーションも・・・」
「テリー殿、ひとつ提案があります」
ピエールがテリーの言葉をさえぎって言った。
「ドランゴを仲間にしましょう」