衛宮士郎であり、衛宮士郎ではない   作:夢幻パンチ

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殺生院キアラは……

私の名は、殺生院キアラ。元人間、元快楽のビーストでございます。現在はアルターエゴの一人として、藤丸立香さんに仕えている身です

 

私には野望がありました。時にそれは赤い男装のセイバーに、時に赤い外装のアーチャーに、時に狐巫女のキャスターに、時に人類最古の英雄王に防がれ失敗に終わりました。この四名が居ない時空には、正体不明のバーサーカーが居ました。

 

まだ他の四名はわかります。ですが、あのバーサーカー。彼の宝具は低確率で当たる一撃。まさか何もしていないのに、パンチ一発で負けるなんて……!そのマスターの白野さんも、そのバーサーカーも二人して「「あ」」とか言って、憎い。あのバーサーカーが憎い。おこぼれで一撃あげたら、このざま……

 

「という事で、復讐しますよ私」

 

「それはいいんだかな?別に俺の部屋でそれを宣言しなくてもいいんじゃないか?他所でやれ他所で!第一、暇人か貴様は?あのバーサーカーと絡むだけで、貴様は敗北確実だ。無駄無駄。暇人でもやらぬことをやるとは……、脳まで家畜同然か?牛乳女」

 

「……………アンデルセン。貴方一回のコメントで、よくそこまで言いますね?」

 

正体不明バーサーカーを打倒すべく、まずは情報からだ。弱点を知り、徹底的にイジメてあげましょう!フフ、フフフフ!

 

「で、よりにもよって私かね?」

 

「ええ、親友なのでしょう?あ、シコシコ麺なめろうもつけてくださります?」

 

一番の情報源はやはり彼だろう。エミヤ。私も多少面識はあるので話しやすい

 

「はいはい。あと私達は親友ではない。腐れ縁と言うやつだ。キアラ麺入りまーす!」

 

「おうさ!カレーだな?」

 

「アホの弱点か……」

 

「待ってください!今の感じですとカレーが来てしまいますよ⁈」

 

「弱点だらけだよ」

 

「………続けるんですね」

 

「精神攻撃はクリティカル。物理攻撃もクリティカルだ。だがまぁ、やめておけ」

 

「と、言いますと?」

 

「君のように、作戦を立てるような利口の者は、勝てんだろう。現に君は二回、奴に負けている。それも、足元をすくわれてだ」

 

たしかに、私は二回負けている。1度目は並行世界の月で、二回目は無かったことになった電脳世界でだ。そして全て、私が彼を下に見て、油断したから……

 

「やってみるといい、まぁだが、マスターに危害が及ぶなら……、俺も黙ってはいないぞ?」

 

「…………フフ」

 

なるほど、なんとなくわかりました。油断。それさえなければいい話のこと、格下なのは変わりないと言うことですね。ならば次です

 

「んー、バーサーカーねぇ。彼ならすぐに私にひれ伏したのよね。メイヴちゃん最高って、まぁ形式だけみたいな感じだったわ。心までは完全にひれ伏さなかった。よね?クーちゃん」

 

「他所でやれ」

 

女王メイヴと狂王クー・フーリン。彼らは第五特異点で敵だった者だ。そして、二回目にやられた時に、バーサーカーが言った。「メイヴちゃん最高!」が気になったのだ

 

「メイヴさん。バーサーカーの弱点を聞きたいのですが…」

 

「バーサーカーはね。素人童貞なのよ!」

 

「ッ⁈し、素人童貞。まさか、そんな……、伝説の素人童貞だったんですね」

 

「そうよ。私も聞いた時は耳を疑ったわ。でも本当よ。なんでもバーサーカーは嫁を抱いたことがないらしいわ。嫁に抱かれたのよ!白野が言っていたわ」

 

「白野さん。そういえばちょくちょく見かけますね…」

 

「(…………バーサーカー。あいつの知らぬところで、いらぬ情報が流れているみたいだな)」

 

月からちょくちょく来ている白野。サーヴァント達とも関係は良好で、バーサーカーが知らない間に恥ずかしい情報が漏洩しているのは、バーサーカーは知らない

 

「殺生院キアラ。もしバーサーカーに挑むならやめておけ、お前では無理だ」

 

「………それは、貴方が負けたから、私では無理と言っているのですか?」

 

「フン。それもあるが、違う。お前のような悪では奴を殺しきれんと言っている。当然俺もな」

 

私がカルデアに来て、いろいろな話を聞いた。今までの特異点は、ほぼまぐれでバーサーカーがサーヴァントに勝っていたらしい。だが唯一、正面でぶつかり、真っ当の戦闘で勝ったのが、第五特異点。クー・フーリン・オルタだったと…

 

「でしょうね。あーなんで負けたんだろうって思うけど、彼を知れば知るほど、自然と納得するもん」

 

「そうですか……、ありがとうございます。では」

 

「待て」

 

「何か?」

 

「バーサーカーに何をしようが、好きにしろ。だがなウチのマスターに手出すなら……、肉片も残らんぞ?」

 

「ヤダー!クーちゃん物騒。でもそうね。あの子が悲しむようなことがあるなら、死ぬなんて生ぬるいわよ?ふふ♪」

 

嗚呼怖い怖い。流石人類最後のマスター。我がマスターながら恐ろしい。このスリルはここでしか味わえないですね。それはさておき、私の目的はバーサーカーへの復讐ですから

 

「もっ!バーサーカーさん?あっち行ってくれますぅ?掃除の邪魔邪魔」

 

「えー、せっかくの休みなのに?俺部屋から出たくないのですが?」

 

「どうせ食っちゃ寝食っちゃ寝してるだけなら、子供達の遊び相手になってあげてくださいまし?」

 

「昨日遊んだ。だいたい疲れるのですよ。みんな格上の英霊なわけですし、おすし」

 

「相変わらずダメ人間ですねー。ミコ?ベットの下に「姉さん。もう大丈夫」」

 

ここ数日。バーサーカーを監視していました。いろいろと弱点がわかってきました。フフ、アッハハハハ!勝った。確実に勝った

 

第一の作戦

 

「ふふ、それでね。アマデウスとサンソンがね」

 

「マリー。それは本当ですか?二人とも度が過ぎますよ」

 

マリー・アントワネット。バーサーカーの弱点にして、天敵。彼女の周りは友が多く。誰にでも同じように接する女性だ。私は閃いた!彼女をバーサーカーにぶつけて、精神的にダメージを負わせることができると……

 

「黒髭のカス野郎。人の部屋に薄い本置いていきやがって!酷い目にあった」

 

来た来た。このままバーサーカーが進めば鉢合わせ、ッ!消えた⁈ど、何処に……

 

「あら?」

 

「どうしましたマリー?」

 

「さっきまでバーサーカーが居たような気がしたのだけど…」

 

「バーサーカー?あの人間のクズのバーサーカーですか?」

 

「ジャンヌダメよ。そんなツンケンしては嫌われてしまうわ」

 

「べ、別に私は………」

 

「ジャンヌかわいい!」

 

行ってしまった。バーサーカーは何処に行ったのか、まさかここまでの力を隠し持っているとは……、いけません。探さなければ

 

「ふー行ったか。助かったぜ小太郎」

 

「ええ、まさか殺生院キアラに付けられていたなんて……」

 

「あっちはいいよ。問題は王妃様の方だ。気配まで悟られるとは……」

 

「いい加減仲良くしてみてはいかがですか?」

 

「小太郎君って、さらっと難易度高いこと言うよね?まぁいい、小太郎。お礼にパスタ食わせてやるよ」

 

「あ、ありがとう、ございます…(金時殿の兄貴分。失礼のないようにとしていましたが……、マスター。再召喚お願いします)」

 

第二の作戦

 

「なんの真似ですか!殺生院キアラ」

 

「ちょっとアンタ!悪ふざけにしては度が過ぎるわよ」

 

「たすけてー!トナカイさん、バーサーカー!」

 

観察した結果。どうやらバーサーカーは、ジャンヌ・ダルクと仲が良く。白も黒もロリも、バーサーカーに片想いとか…。だから私、また閃いちゃいました。ジャンヌ・ダルクがピンチなら確実に来る。そして、この生前にジャンヌ・ダルクの最後を再現してみました。三人を吊るし上げ、薪を置き、目の前で燃やして差し上げます

 

「貴女達には、悪いと思っています。ですが仕方がないのです。恨むならどうぞ恨んでください」

 

「狂ってるわね」

 

「たすけてー!師匠、先代サンタ!」

 

「大丈夫ですよリリィ。彼は来ます」

 

そう来る確実に

 

「あー、誰か知らないですけど…、呼びました?何この状況?」

 

「「「バーサーカー!」」」

 

来たぁ。ふふ、最初からこうすればよかった!さあ怒りなさい

 

「………リリィとオルタは助けたっと」

 

は、速い⁈ナイフ?そうかエミヤさんからナイフを貰っていたから……!

 

「バーサーカー!信じていました。やはりバーサーカーはヒーローです」

 

「アンタ遅いのよ!……………ありがとう」

 

「殺生院キアラ。黒い服着て、俺の周りをカサカサしやがって」

 

「言い方を変えなさい!それではまるでアレではないですか⁈」

 

「ここでお前をまた倒して、忘れてた。マッチに火をつけて、ぽい。エミヤから護身でナイフを貰っといて正解だったぜ」

 

………………白い方のジャンヌが燃えてますよ!

 

「キャァァァー!バーサーカー何しているんですか⁈馬鹿なんですか?馬鹿でしたね!シンプルに私だけ残されたから、嫌な予感してましたよ」

 

「私サンタなんですけど、冷え性なんですよ」

 

「そうなの?ほら焚き火もあるし、あたっときなさい。あー、薪がいいのね。白い薪は最高ね」

 

「なるほど正しい薪なんですね。正しくない方じゃなくてよかったです」

 

「本当ね〜」

 

「ちょ、バーサーカー!早く助けてくださいよ。オルタもリリィも助ける気が無いんですけど?聞こえてます?聞こえているのでしょ⁈シロウ!」

 

「かかってこい殺生院キアラ」

 

…………ジャンヌさんには悪いことをしました。戦闘にはなりませんでしたよ?ジャンヌさんは、ちゃんと助けましたよ私が、ジャンヌさんを助けたら

 

「キアラさんだけですよ。ありがとう!」

 

泣きながら言われました。あの状況作ったの私なんですけどね……

 

第三の作戦

 

私はマスターから聖晶石を三つ拝借しました。そしてあの男を召喚しました。私に縁がある。あの男を……

 

「………チッ。なぜ貴様がいる?殺生院キアラ」

 

「お久しぶりですね。エミヤさん。いや名もなき英霊」

 

カルデア風に言えば、エミヤ・オルタ。バーサーカーのもっとも信頼するエミヤさんの、オルタ。親友のオルタなんてみたく無いに違いない!せいぜい苦しめバーサーカー

 

「ん?」

 

「ん?そうかお前の居るカルデアか」

 

「なんだ来たのかニワトリエミヤ」

 

「ニワトリだと?」

 

「三歩歩いたら忘れる」

 

「………あー誰かなお前は?アホ面過ぎて忘れてしまったよ」

 

「嘘言え!」

 

「はぁ、さっさと案内しろアホ」

 

「可愛くないぞボブ」

 

「誰がボブだ」

 

仲がいい?………そう言えば電脳世界で仲良かったですね。アレもダメ、これもダメ。本当に勝てない。なぜ?

 

「そんなのも分からんのかバカが!やっていることが幼稚なのを気付いてないのか?」

 

「アンデルセン」

 

「貴様は一周回ってバカなのか?作戦が愚策すぎるぞ?キアラ」

 

………………確かに、私は内心、もう彼に勝てないと悟っていたのではないだろうか?なら……

 

「勝てるはずがないですね」

 

「そう言う事だ。貴様はどう転んでも悪。奴は正義だ。悪が正義に勝てる訳がない」

 

「あら初耳。あなたがハーピーエンドを書くなんて」

 

「ふん。たまには書くさ。臭い臭いヒーロー物をな」

 

「そうですか。………………あの、見せもらってもいいですか?」

 

「キアラ。寝言は寝て言え、俺のいない所でな」

 

「な、貴方はそうやって!イジワルですね」

 

「ふん。本ばかり読まず、たまには色々な奴と会話したりしてみろ。立香とかとも話し合ってみる事だな」

 

……………素直じゃない人。そしてお節介

 

「変わりませんねアンデルセン」

 

「貴様もな変態女」

 

 

 

 

 




殺生院キアラ
復讐は諦めた。アンデルセンに言われた通りに交友を深めようと動くが……、あれ?どうやって話せば?と疑問に思い。仲良くなったのはメイブだけ…。ちなみにカレーは美味かった

アンデルセン
なんだかんだキアラの面倒を見る。今回の作戦を後ろで見ていた

マリー・アントワネット
まだ諦めておらず、バーサーカーに逃げられる

玉藻前
定期的にバーサーカーの部屋を掃除している。バーサーカーのベッドの下から薄い本を見つける。O☆HA☆NA☆SIしましょうか?

カス人間黒髭
バーサーカーの部屋で遊んでいて、ドレイクが来たから、咄嗟に隠した

ジャンヌ(白)
燃やされて、バーサーカーをぶっころ

ジャンヌ(黒)
倒し、倒され、意識する。今は背中を合わせる関係になり、意外と悪くないと思っている

ジャンヌ(ロリ)
懐いている。クリスマスは立香とバーサーカーと一緒に居た

エミヤ・オルタ
見知ったアホが居るカルデアに来た。記憶は曖昧だが、バーサーカーは忘れてない

エミヤとキャット
キアラ麺?無いよそんな物

風魔小太郎
再召喚待った無し

バーサーカー
変わらず自由に過ごしている。エミヤに護身でナイフを貰っているが、喧嘩になった際に爆破される
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