ルイズアドベンチャー~使い魔のガンマ~   作:三船

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お待たせしました次の話です。
ついに来ちゃいました初戦闘回です。 戦闘の表現って表すのが難しいというのが書いててよくわかりました(汗


ミッションー112:薔薇を守る青銅の盾

ヴェストリの広場で決闘が行われている頃――――所変わって、ここは学院長室。

 

 

 

ミスタ・コルベールは、口から泡を飛ばして興奮したようにオスマン氏に説明していた。

春の使い魔召喚の際に、生徒のルイズが見たこともないゴーレムを召喚したこと。そのゴーレムと『契約』したことでゴーレムが起動し、自我を持って喋る事ができたこと。そして、左手に『契約』の証明として現れたルーン文字が気になって、昨日の夜から図書館で調べていたら・・・。

 

 

「それで、始祖ブリミルの使い魔『ガンダールヴ』に行き着いた……と言うわけじゃな?」

 

 

オスマン長老は長く伸びた白い髭を弄りながら、コルベールが描いたガンマの手に現れたルーン文字のスケッチをじっと見つめた。

 

 

「そうです! あのゴーレムの左手に現れたルーンは、伝説の使い魔『ガンダールヴ』に刻まれていたものとまったく同じであります!」

 

「で、それで君の結・・ 「それだけではありません! あのゴーレムは私の知る限りハルケギニアにいる『土』のメイジが作り出すゴーレムやガーゴイルとはまったく異質なんです! ただの鉄とは違う材質の金属、細かな部品で構築した身体、人間と大きく異なった形をした姿、それに驚くことに! あのゴーレムはミス・ヴァリエールを抱えて馬よりも早く走れることができるんですよ! 想像できますか!? 一体どこのメイジがあのようなゴーレムを作ったのでしょう・・!擬似的な自我で作られたガーゴイルと違って自分でものを考えて判断し、会話が成り立つのならば、まず間違いなく高位のゴーレムに違いありません!!」

 

「コ、コルベールくん、少しは落ち着かんか・・」

 

オスマンはコルベールの熱弁にドン引きしながらも落ち着くように促す。 コルベールはここトリステインでもメイジでありながら研究所に篭ってはよくわからない道具を作ったり弄くったりしている変人として有名でもあった。だから彼はガンマが現れたことで、目を輝かせて子供みたいに夢中になっていたのである。

 

 

「す、すみません・・・つい」

 

やっと我に返り、オスマン氏に謝罪する。オスマン氏は気を取り直し、再度問いかける

 

「もう一度聞くぞ?コルベールくん、君の結論は?」

 

「はい、あのゴーレムは…『ガンダールヴ』です! これが大事じゃなくてなんなんですか! オールド・オスマン!」

 

コルベールは禿げ上がった頭をハンカチで拭きながらまくし立てた。

 

 

「ふむ・・・・。確かに、ルーンが同じじゃ。ルーンが同じと言いうことは、そのゴーレムは喋れる上にただ珍しいというだけでなく、『ガンダールヴ』にもなった・・・と言うことになるんじゃろうな」

 

「どうしましょう」

 

「しかし、それだけでそう決め付けるのは早計かもしれん。そのゴーレムはどのような姿をしておるのじゃ?」

 

「え~っとですな・・・こんな姿をしてまして・・」

 

コルベールは昨日ガンマの使い魔のルーンを描くついでに、ガンマの姿もスケッチしていたようで、ごそごそと懐をあさり一枚の紙を取り出してオスマン氏に手渡す。

 

 

 

「これが・・・そのゴーレム・・なのかね?」

 

 

オスマン氏は渡されたコルベールが描いたガンマの絵を見て、拍子抜けしたように首をかしげてコルベールを見る。

 

「たしかに、普通のゴーレムと比べて珍しい形をしておるがのう・・・、コルベールくん。こういっちゃぁ悪いが、君は本当にこの見るからに弱そうなゴーレムが『ガンダールヴ』だと言うのかね? こんな卵に棒をくっ付けたようなのが?」

 

コルベールが熱弁したゴーレムの説明を聞いて、騎士の鎧のような姿のゴーレムなのかと思ったのだが・・・想像していたのとかなりかけ離れたデザインをしている。

 

たしかにこれだけ細い上に、足が『幻獣ヒポグリフ』の前足に似た形をしているから、馬より速いというのは納得できそうだが・・・そもそもゴーレム自体が使い魔になることが異例なのに、こんなへんてこなのが『ガンダールヴ』と言うんだから輪をかけて信じられないようだ。

 

 

「はい!この目で見て何度も確認しながらスケッチしたのですから間違いありません!たしかに・・・見た目は変なゴーレムに見えるかもしれませんが…この古書に記載されているルーンと同じなのはたしかです!」

 

「ふむ・・・・・ん?」

 

オスマン氏は机をコツコツ叩きながらガンマの絵を眺め、ある部分に注目する。

 

 

「どうしました?」

 

「コルベールくん、このゴーレムの右腕はこんな形をしておったのかね?」

 

ガンマの絵の右腕を指差し、コルベールに問いかける

 

「はい、こんな形をしてました。左腕は普通なのに対し、右腕だけこのような鉄の塊のような形をしてて、形状からして恐らくはメイスのような武器なのかもしれないのですが・・・私でもこれがなんなのかはわからないのです」

 

「・・・・・・」

 

「・・・オールド・オスマン?」

 

オスマン氏は眉間に皺をよせ、何かを考え込むように顎に手をやってガンマの絵を見つめる。 コルベールはオスマン氏の様子を見て、このガンマの右腕がどうしたのだろうかと気になって声をかけるが、オスマン氏は無言のままそのスケッチを睨んだ。

 

 

 

 

「(・・・この形状は・・・もしや・・・)」

 

 

 

 

――――コンコンッ

 

 

「誰じゃ?」

 

ドアがノックされ、オスマンは扉の向こうにいる人物に尋ねる

 

「私です。オールド・オスマン」

 

扉の向こうから、ミス・ロングビルの声が聞こえてきた。

 

「なんじゃ?」

 

「ヴェストリの広場で、決闘をしている生徒がいるようで大騒ぎになっています。止めに入った教師がいましたが、見物に来た生徒達に邪魔されて止められないようです」

 

オスマンは呆れたようにため息を吐く。

 

「まったく、暇をもてあました貴族ほど、性質の悪い生き物はおらんわい。で、誰が暴れておるんだね?」

 

「一人は、ギーシュ・ド・グラモンです」

 

「あのグラモンとこのバカ息子か。親父も色の道では剛の者じゃったが、息子も輪をかけて女好きじゃ。おおかた、女の子の取り合いじゃろう…それで相手は誰じゃ?」

 

「・・・・それが、相手は人間ではありません。 ミス・ヴァリエールの使い魔のゴーレムのようです」

 

 

オスマン氏とコルベールは顔を見合わせた。あのゴーレムと・・・決闘?なんでそんなことに?と疑問を浮かべているようだ。

 

「教師達は、決闘を止めるために『眠りの鐘』の使用許可を求めております」

 

オスマン氏はそれを聞いて、目が鷹のように鋭く光った。・・・が、その目はすぐに消え思考を巡らせる。

 

 

本来なら、教師ともあろう者が子供のケンカを止めるのに秘宝を使おうとしているのに対して『アホか。大人が揃いも揃ってケンカを止めるのに秘宝を使ってどうするんじゃ。放っておきなさい』…っと言うところだが、オスマンはこのゴーレムのことが気がかりになっていた。

 

 

 

もし・・・このゴーレムの右腕が、"自分の知っているもの"と同じだとしたら・・・。

 

 

 

「…いいじゃろう。じゃが、使うかどうかはわしが『遠見の鏡』から状況を見て判断する。使用許可の合図はモートソグニルを通して伝えよう。それまでは『眠りの鐘』を使う事は許さん。それと、もし生徒達を眠らせたさいに、そのゴーレムが話しも聞かずまだ暴れるようだったら、拘束するか・・・最悪破壊してもかまわん」

 

 

破壊という言葉を聞いて、コルベールは驚いたようにオスマンのほうを見る。

コルベールの話しぶりからすると、そのゴーレムは自我があっても主人であるルイズを運んでいったということは、ちゃんと使い魔として従順に従っているということだ。『眠りの鐘』を使用したさいに周りの人間達が突然眠って驚くかもしれないだろうが・・・自分の意思を持って会話が成り立つと言うのなら、主人以外の人間の言葉も理解はするはず。

 

だがもし、あの"右腕"をもつそのゴーレムが話も聞かず暴走をしてしまうようだったら・・・生徒の命を守るために、実力行使にでなければならない。とオスマンは眉間に皺を寄せそう判断した。

 

 

「わかりました」

 

ミス・ロングビルはそう返事し、扉を少し開けネズミが通れるほどの隙間を作る。

 

「モートソグニル」

 

肩の上に居たモートソグニルは「ちゅうっ」とオスマンに返事するように鳴き、扉の隙間を通ってミス・ロングビルの肩に乗る。扉を再び閉めミス・ロングビルが去っていく足音が聞こえた。

 

 

 

コルベールは唾を飲み込んで、オスマン氏を促す

 

「…オールド・オスマン」

 

「うむ」

 

オスマン氏は杖を振り、壁にかかった大きな鏡に、ヴェストリ広場の様子が映し出された。

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

――――先ほどまで騒がしかったヴェストリの広場は、静寂に包まれていた。

 

 

 

 

本来なら聞こえるはずのない、一発の銃声が・・・生徒達の口を一斉に閉ざし、皆一体何が起こったのか理解できず、中心にいた2体のゴーレム、ワルキューレとガンマのほうへ視線が集中していた。

 

「・・・・・うそ・・・」

 

ガンマの決闘を見守っていたルイズも、信じられないものを見たかのように呆然と立ち尽くしていた。

 

ギーシュのワルキューレが襲ってきているというのに、自分が避ける様指示したにも関わらずガンマは動こうとしなかった。

いくらガンマが丈夫だろうと、あんな勢いで突っ込んできたワルキューレの鉄拳をまともに受けたら只ではすまない。 自分の使い魔を信じていたルイズだったが、ガンマが成すすべも無くワルキューレに体を砕かれる未来を想像していた・・・。

 

 

 

 

――――――だが、その時起こった一発の銃声が、ルイズが想像したその未来を撃ち砕いたのだ。ただの鈍器としか思っていなかった、『ガンマの右腕』で。

 

 

 

 

「な・・・あ・・・っ!」

 

そしてギーシュは、薔薇の杖を持った手をわなわなと震わし、今目の前で起こった事が信じられず声にならないうめきをあげ、ルイズのゴーレムに攻撃をしかけていたはずの『ワルキューレ』を見た。

 

 

 

 

 

そのワルキューレの体には、向こう側が覗きこめるほどの・・・大きな風穴が開いていた。

 

 

 

 

 

ドシャリッ とワルキューレはそのまま力なく地面に倒れる。 その場に立っていたのは……右腕を構えたままのガンマだった。

 

 

「("15.5cm単装誘導速射砲一基一門"。機能、及ビ性能、威力共ニ問題ナシ。)」

 

ガンマは自分の唯一の武装である銃の調子を確認し、この世界でも十分活用できると判断した。いくら魔法で生み出した金属の兵士と言えど、所詮はただの青銅。エネミーを一撃で破壊することができるこの武器でも対処可能だということがわかり、これなら決着は早急に着くだろうとガンマは思った。

 

 

 

――シュウゥゥ…

 

 

そしてそのガンマの右腕の先端の穴から、硝煙が上がってるのを見て、生徒が口を開きだす。

 

 

「あれって・・・もしかして、銃か?」

 

「あのゴーレム、腕が銃になってたのか!!」

 

「嘘だろ! ただの銃で青銅を打ち抜くなんて事できるのか!?」

 

 

静まり返っていた生徒達は、ガンマの右腕の正体に気づき、ざわざわと騒ぎ出す。それもそのはずだ、ハルケギニアに存在する銃は軍における銃士隊の基本装備としてる『火縄銃』と『マスケット銃』の2種類のみで、現在のハルケギニアの技術では近距離でしか威力を発揮できず、しかも今倒れているワルキューレのように、体に大穴をあけられるような威力などあるはずがない。

メイジにとって銃など脅威にもならないというのに・・・・今目の前に居るゴーレムは、あの青銅でできたゴーレムを、"たった一発の銃弾"で倒してしまったのだ。

 

ギーシュも周りのギャラリーと同様に思ったようで、ガンマの銃の威力に驚きを隠せず硬直していた。

 

 

 

「・・・モウ、戦闘ハ終了デスカ?」

 

ガンマは構えてた右腕を降ろし、固まっているギーシュに静かに問いかける。

 

「!! わ、ワルキューレぇ!!!」

 

ギーシュはハッ!と我に返り、慌てて薔薇の杖を振る。二枚の花びらが舞い、新たに二体のゴーレムが現れる。

 

「行けぇ!!」

 

取り乱しながらも、薔薇の杖を振って二体のワルキューレに指示を出し、ガンマに向かって駆け出す。

 

 

「(いくらあの腕の銃が強力だろうと、単発式のはずだ!再装填される前に攻撃できれば問題ない!!)」

 

ギーシュはガンマの銃に驚きはしたものの、知ってる限りではハルケギニアにある銃は一発撃った後再装填するのに時間がかかる。ガンマの銃もそれと同じで、いくらゴーレムの体を砕くほどの威力があろうと、撃つ前に決着を着ければいいと考えた。

念のため2体のゴーレムを出したのも、もし仮に一体を倒されたとしても、残ったもう一体で装填される前に一気に攻めかかれると判断したようだ。

 

 

だが、ガンマは慌てることなく、"まるで慣れてるかのように"銃を構え、新たに現れた二体を再びスコープが捉える。

 

「ワルキューレ 二体確認。ターゲット、ロック。発射」

 

 

――――ドウンッドウゥンッ!!

 

 

再び銃声が鳴り、ガンマに向かって突っ込んでくるワルキューレに二発の光弾が放たれる。

 

一体目は胴体に被弾し、腹部を砕かれ真っ二つにされ、二体目は両手でとっさにガードをするが、その両手ごと頭部を吹き飛ばされ青銅の破片がバラバラと散る。

 

 

「あ・・・ああ・・!」

 

ギーシュは自分の予想が外れ、しかも確実に当てれるような命中精度で装填もしないで連射ができることに驚き、近づく前にあっと言う間に二体のワルキューレを倒されたことで、ガンマに対して恐怖を感じた。 もしあんな弾をまともに食らえば、自分もワルキューレのように粉々に砕かれてしまうことを想像してしまったようだ。 今まで見せていた余裕の表情が消え、顔がサーっと青くなる。

ギーシュが錬成できるワルキューレの数は全部で七体。破壊された三体を除いて残りは四体。 たとえ全部を錬成させて突撃させたとしても、さっきの三体のように銃の連射で破壊されるのが目に見えていた。

 

 

その光景を見た生徒達からは動揺の声から歓声へと変わり、ただの弱いゴーレムと思っていたガンマの活躍に熱狂していた。

 

 

「す、すげぇ~!! なんなんだあのゴーレム!!」

 

「装填も無しでさらに二体もギーシュのゴーレムを倒しやがった! ただの銃じゃないぞ! なんなんだあの光の弾は!?」

 

「ひょっとして魔力を弾丸にして撃ちだすマジックアイテムか? あんなの見たことない!」

 

「いいぞへんてこゴーレムー!!」

 

 

ギーシュを応援していたはずのギャラリーも、ガンマへ声援を送る側へと変わり立場が逆転してしまった。なんともすごい手の平返しである。

 

 

「・・・・・」

 

そしてそのガンマの主人であるルイズは、ただただ開いた口が塞がらないというほどに呆然と見ていた。ただの鈍器と思っていた右腕が・・・実は銃で、しかも見たところ実弾ではなく魔力を弾として撃ち出せれるマジックアイテムのようだ。いくらギーシュが『ドット』メイジと言えど、それでも実力は本物だ。そのギーシュのワルキューレを簡単に倒してしまうだなんて・・・見た目では力のない執事のゴーレムくらいにしか思ってなかったのに、このガンマは一体・・・。

 

 

そこでルイズは、昨日の夜にガンマが言った言葉を思い出す。

 

 

――――『ソノ心配ハナイ、ボクハ戦闘用トシテ造ラレテイル』

 

 

「・・・あいつ・・・本当のことを言ってたんだ・・・」

 

最初は信じられなかったが、こんな光景を見せられては信じるしかあるまい。もしかしたら、このまま本当にこの決闘に勝ってしまうのかもしれないとルイズはガンマを見て思った。

 

 

 

 

「ミスタ・ギーシュ。マダ決闘ヲ続行シマスカ?」

 

ガンマは震えているギーシュを見て、戦意を喪失していることを感知し、まだ続けるかどうかを問いかける。

 

「・・う・・・ぐっ・・・ぐぅぅぅ・・!」

 

恐怖に染まっていた表情が悔しそうな顔になり、ギーシュはガンマのその余裕な態度を見て、自分が見下されているように感じたようだ。 『青銅のギーシュ』と言う二つ名をもった自分が、恐怖し、しかもそのゴーレムにプライドを傷つけられたのだ。

 

 

このまま引き下がれば・・・それこそグラモン家の、貴族の名折れだ。

 

 

「・・・ゴーレムくん、まずは君に謝ろう。『土』系統のメイジである僕が見た目で君の力量を見誤ったことをね。」

 

「・・・?」

 

ガンマは、突然謝ってきたギーシュに疑問を抱く。自分はたしかにギーシュに謝らせるために決闘を受けたのだが、なんで自分に謝ってきたのだろうか? それにさっきまでの震えた様子もなく、逆に落ち着いているかのようだ。・・・もしかして、まだ何かあるのだろうか? とガンマは警戒を解かずにいた。

 

 

「だから!」

 

 

――――バッ!

 

 

ギーシュは目をカッと見開いて、薔薇の杖を振り、残りの四枚の花びらが宙に舞う。

 

 

「このギーシュ・ド・グラモン! 敬意をもって、今ある僕の全てで、君を倒す!!」

 

 

 

――――――ズズゥゥウンッ!!!

 

 

 

「・・・!」

 

ギーシュが放った四枚の花びらが再びワルキューレへと姿を変えるが・・・さっきの素手の三体と違い、その四体にはそれぞれ武器が持たれていた。

 

 

 

一番後方にいる一体は、二本の手斧を持ち、二体目はショートソードと盾、三体目は槍と盾を持って左右に並んで立っている

 

 

―――そして、一番前衛である四体目のワルキューレは、他のワルキューレよりも鎧の装甲が大きく、両手には巨大なタワーシールドを二つ持っていた。その姿は見た目でだけでも威圧感があり、タワーシールドも相まってまさに動く青銅の城とも言えそうだ。 

 

 

ガンマはそんな武装したワルキューレたちを見て、スキャンしたところ装備もすべて青銅製であることがわかったが、あの前衛に位置する大きなワルキューレが他のワルキューレよりも装甲が厚く、いくら青銅だとしてもあれだけ分厚ければ一発撃っただけでは破壊できないだろうし、あの巨大な盾も厄介だ。壊すだけでも時間がかかるだろう。

 

あのギーシュの雰囲気からして、これが切り札に違いない。 だが、ワルキューレのデータをとってみたところ、動きもソニックのように素早いわけでもなく、E-シリーズのような装甲を持っているわけでもない。 確実にホーミング弾を当てていけば勝てるはずだ。

 

 

 

――――ジャキンッ

 

 

 

ガンマは、静かに銃を構え臨戦態勢を取る。

 

 

 

 

 

「いくぞ!!ゴーレムくん!!!」

 

 

 

――――ギーシュは、最後の四体のワルキューレに、薔薇の花びらを失った杖を振った




長くなりそうなので二話分にわけました。
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