剣姫と白兎の淡い恋物語。   作:ゆきうさぎ。

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遅れてしまいましたけど一応3話のつもりです…。書きたいことがいっぱいあってそれを書こうとするとごちゃごちゃになってしまってる気がします…。それでもよければ読んだください!


剣姫と白兎の淡い恋物語。(3)

ヘスティア・ファミリアのホームである教会にアイズたちが来た一騒動から1週間ばかりがたった日のこと。ダンジョンまで歩いていた時によく見知った少女にベルは声をかけられた。

「あ!ベルさん!」

「おはようございます!シルさん!」

その少女の名前はシル・フローヴァ。冒険者になったばかりの頃に魔石を拾ってもらった時にお弁当を貰ったことがきっかけとしてそれから仲良くなったのだった。

「今日もこんな朝早くからダンジョンに行かれるんですか?」

「はい!そうなんです!」

そう答えるとシルは手に持っていたバスケットをベルへの手渡す。

「良ければ持って行ってくださいっ!」

「い、いつもすいません…」

ベルは申し訳なさそうに手渡されたバスケットを受け取る。この光景はそう珍しいものでもなく、ベルはそこそこな頻度でシルからお弁当を貰っていた。

「おや。クラネルさんじゃないですか。」

「あ。リューさんおはようございます!」

店内からベルの名前を呼んだ少女。彼女の名前はリュー・リオン。シルと同じ酒場で働いているエルフ族の少女だ。

「シル。またクラネルさんにお弁当を?」

「ま、まぁ…」

シルは頬を赤く染めてもじもじとしている。この光景もまた珍しいものではない。ここ。「豊穣の女主人」という酒場で働いているシルとリューはベルとは仲の良い友人たちだ。

「あっ。ベルさん。少しお聞きしたいことが…」

と。シルが少し目を伏せながら話しかけてくる。

「どうしたんですか?」

ベルは少しシルの様子が気になったが質問の内容を聞いてみる。

「ロキファミリアの剣姫と付き合いだしたって噂を耳にして…」

「っ!?」

シルの口から出てきた疑問は誰も知るはずのない事だった。ベルは誰がみてもわかるようにわかりやすく動揺する。顔を真っ赤に染めてあたふたと必死に返答する。

「ど、どどどこでそんな噂を…?」

「その反応…本当のことだったんですね…」

シルは悲しそうな表情で俯いてしまっている。そしてシルは店内へと走って言ってしまった。

「シルさん…」

「クラネルさん。」

「は、はい!」

店内へと走り去って行ってしまったシルをベルがぼーっと見ているとそばにいたリューから声をかけられた。

「本当のことなのですか?」

「まぁ…はい…。」

ベルは申し訳なさそうにリューへとそう返す。やはり報告したほうがよかったのだろうか?それともこんなぼくじゃ不釣り合いだと言われてるのだろうか。ベルはそんな事を自身の中で悶々と考える。

「シルの様子を見て来ます。クラネルさんはしばらくそこにいてください。」

「はい…」

リューはシルの事がよほど心配だったのな店内へと駆けて行った。

そのあとしばらく経った後、リューとシルが2人揃って店内から出て来た。

「ベルさん。今夜お店に来ませんか…?」

シルの口から出て来た言葉はベルが予想していたどの言葉とも違う食事へのお誘いだった。ベルはしばしの間困惑したがやがてこう答えた。

「ぜ、是非行きます!」

「なら今夜待ってますね!」

シルはふわっと微笑むとリューと共に店内へと戻って行った。そんな2人を見送るとベルはダンジョンへと続く道をまた歩み始めた。

 

ダンジョン探索を終えたベルはシルとの約束どおり豊穣の女主人へと出向いていた。扉を開け仲の様子を伺ってみるといつも通り中はとても賑わっている。

「あ。ベルさん来てくれたんですね!」

厨房の方からベルの姿を見つけたらしく、シルがこちらに駆け寄って来た。

「約束しましたからね!」

「ではこちらに!」

そう言ってシルはベルをカウンター席へと案内する。カウンター席に座ったベルにシルはメニューを差し出す。

「何にしますか?」

「えーっと…じゃあこのスパゲッティで!」

ベルは真っ赤なトマトの乗ったスパゲッティを注文した。

「わかりました!」

そういってシルはとてとてと厨房の方へと戻って行った。1人残されたベルは席に座りながらアイズの事を考えていた。

(アイズさんとご飯食べたらきっとすごい楽しいんだろうなぁ…)

ロキファミリアは一騒動のあった次の日から遠征に出ていてもう1週間ほどの会えていない。

(あれ…そういえば遠征の終わるのって今日じゃ…)

ロキファミリアは遠征の終わった火の夜にここ。豊穣の女主人で打ち上げをすると決まっている。なら今日ここにいれば会えるんじゃないか…。と考える。そんな事を考えているうちに料理は出来上がったらしくシルがスパゲッティを運んでくる。

「ベルさん!お待たせしました!」

できたてのスパゲッティからは白い湯気が立ちのぼり、トマトの甘さと酸味を感じされるような美味しそうな匂いが鼻腔をくすぐる。

「い、いただきます!」

ダンジョン探索終わりでお腹の減っていたベルはスパゲッティを食べ始める。そのスパゲッティひ美味しさのあまりベルの顔がにやけてしまうほどだった。

「美味しいですか…?」

「はい!すごく美味しいです!」

少し不安げに聞いてくるシルにベルはそう答える。するとシルは顔をぱぁぁっと輝かせて笑顔になる。ベルは昼間見れなかったシルの笑顔が見れてホッとしていた。でも次の瞬間。シルの笑顔はぎこちないものへとなっていた。シルの見る先。店の入り口の方に目をやると…そこには遠征終わりのロキファミリアの人達がいた。当然アイズもいるわけで…

(気まずい…)

その頃アイズは。店内にベルの姿を見つけてとても嬉しがって居た。でもその横のウェイトレスの少女から凄い睨まれてる気がする…。と。感じていた。それもそのはず。シルはアイズの事を睨んでいたのだった。その様子を見かねたのか。厨房からリューが出て来てシルに声をかける。

「シル。顔が怖くなっていますよ。」

「え…あ。リュー!どうしてここに?」

シルはハッと我に返ったかのように振り向いた。リューはシルの手を引いて厨房の方へと戻って行った。それから暫く経ったあと、昼間と同じように2人揃って出て来てベルに話しかける。

「ベルさん。少しこっちに来てもらってもいいですか…?」

シルは店の外を指差してベルを手招きする。ベルは言われるがまま、シルの後をついていく。

「あの…昼間のことなんですけど…」

「はい…」

シルの口から出て来た話題はやはり昼間のアイズと付き合ってるという噂の件だった。

「本当のことなんですか…?」

シルは瞳に涙を浮かべて見上げるように聞いてくる。ベルはそんなシルを見ているのは正直辛かったが正直に答えた。

「はい…。本当のことです…」

「っ!」

シルはベルの答えにびくっと肩を震わせて動揺しながらもこう続けた。

「もう1つだけ…言ってもいいですか…?」

「どうしたんですか?」

「私…」

シルはエプロンの裾を摘む指の力をキュッと強くしながらこう続けた。

「ずっと前からベルさんのことが好きでした!」

「え…えええぇ!?」

少し賑わう夜の街。そんな夜の街に少年の驚愕の声が響いたのだった。




読んでくださってありがとうございました!良ければ感想をください!悪いところは改善していきたいのでそういう事も書いてください!
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