変なのに愛されて悪夢しか見れない   作:蒼穹難民

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前回のあらすじ

「パルパルパル…妬ましい…羨ましい…」

「おめーの席ねーから!!」L計画参加者一同


ようかめっ!

ーーその日村上 剛史は好調だったーー

 

仲間達の様に戦う仲間ではなく護るべきものが近くにいること、

それだけでも自分を奮い立たせる事が出来た。他の皆も志気が高い。

 

翌日にフェストゥムの襲撃があったがなぜかは解らないがファフナーの調子がすこぶる良いのだ。

反応も良いし、ジークフリード・システムも効率良く運用出来た。フェストゥムのワームスフィアの攻撃も同化攻撃も手に取る様に解った。

仲間達の行動も一瞬で理解し合えたし、連携も抜群で近接のガンドレイクによるヒット&アウェイ、離れる時にウェポンベイによる正面からのミサイル、仲間からの機関砲による援護射撃により反撃を許さぬ攻防を繰り広げ戦いは終わりを迎え様としていた。

 

「早苗!合わせろ!」『了解!突撃するわ!』

 

もう一機のパイロット鏑木 早苗の返事と共に、ガンドレイクによる左右からの突撃、ファフナーはお互い傷つく事なくフェストゥムは何も出来ずに沈黙した。ーーー

 

 

 

ーーーこの間の戦闘、僅か30秒の出来事である。ーーー

 

 

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(終わったか…)

 

剛史は収容されるファフナーの中で自分の想いを改めて胸に仕舞いこんだ。

 

(そうさ…俺達には仲間も…守ってやんなきゃいけないやつもいるんだ。)

 

剛史は頼もしい仲間と昨日保護された少年を思い浮かべた。

 

(必ず皆で竜宮島に帰る!俺が皆を守ってみせる!)

 

正史では1番恐怖していた少年が、今は1番勇気と希望に満ち溢れていた。

 

 

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「凄い…」「無傷であんなに早く倒せるなんて…」「すげーよ!剛史!」

 

「早苗さんも凄いよ!」「あんなに的確に援護できるなんてね。」

 

 

歓談室モニター前では浮かれた歓声が響いた。

 

初めての戦闘では52秒という速さで将陵僚と生駒祐未が倒したがそれを上回る30秒という速さで圧勝したのだ。

浮かれるのも無理はない、しかも無傷という資源が困窮しているなかそれは大きなアドバンテージであった。

 

いくらフェストゥムに資源の位置を探らせない為とはいえ、いつ受けられるか、そしてもうなくなってしまうのではないか?

そう考えてしまう時限式補給は不安がありこの勝利は異例で嬉しいものであった。

 

誰もが勝利に喜んでいた頃、自動ドアが開き医務担当の森田が車椅子に乗る少年を連れて部屋に入って来た。

 

「凄いな…もう戦闘が終わったのか…」

 

森田の感嘆する声に気づき皆が車椅子の少年に意識を向けた。

 

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(気まずい…)

 

先程大きな警報が聞こえ目を覚まし、森田さんが側にいてくれてとても安堵した。

昨日の事は珍しい夢などではなく、嬉しい現実であったこと、受け入れてくれる人がいた事に安心したが同時に恥ずかしくなってきた。

 

(ううぅ…昨日初めてあった人に泣きついて抱きつくなんてありえないだろ…)

 

「おや?起きたのかい?」

 

森田さんの声がする方に目を向けたが自分の手が未だに白衣を握り締めていた事に気づき、慌てて白衣を離した。

 

「あっ…!昨日はすみ…づっぅ…!?」「慌てないで、麻酔が切れて神経が戻ったばかりなんだから。」

 

森田さんの笑顔と暖かい手が私の手を優しく握り落ち着く事が出来た。

 

「先程警報があったんだが、もう5分前に鳴り止んでいる。

君の事を皆に紹介したいから歓談室に向かおうと思うのだが、大丈夫かい?」

 

「アッハイ、大丈夫です、喋れます。」

 

これ程大きな施設なのだ、沢山人がいるだろうとウキウキしながら森田さんに車椅子に乗せてもらい、

この施設の事や私の今までの事を談笑をしながら一昨日助けてもらったパイロットの人のところにまで運んでもらった。

 

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「初めまして、鈴木真由と言います。助けて頂いて本当にありがとうございます。」

 

森田さんの話しによると島だと思っていたこの場所は、実は人工的に造られたものでしかもそれの一部だと言う。

この施設は竜宮島と言う、人類軍に属さない勢力で対フェストゥムに置ける時間稼ぎの任務中だと言う。

ロボットの名前はファフナーと言い、対フェストゥム戦に造られたしかも新型らしい。なにそれしゅごい。

 

部屋にはかっこいいパイロットスーツを着た、私より歳が上だろう人達がいた。

私は30年寝ていてもはや43歳だがな!合法ショタとか誰得だ!いい加減にしろ!

 

「初めまして、私が貴方を運んだファフナーのパイロットよ。柴田 小百合っていうのよろしくね?」

 

「貴女が助けてくれたんですね!本当にありがとうございます!」

 

まさか助けてくれたのが、こんな可愛い人だとは。自分はいつのまにかシャングリラに行き着いていたらしい。

 

 

「私だけじゃないの、もう一人運んだのがそこにいるやつ。」「将陵僚だ、よろしく。」

 

「貴方が・・本当にありがとうございまっ…!?」

 

 

 

 

その時私の思考は停止した。

 

 

 

 

「・・・お兄ちゃん?」「えっ?」

 

 

 

 

「…っ!?すいません!間違えました!兄さんに似ていたのでついっ!」

 

「あっ・・ああ、そこまで慌てなくていい、お前の事を教えてくないか?」

 

なにこれすごい恥ずかしい…!私はどれだけ自分の恥を上乗せすればいいのだ。

自業自得?ですよねー。

 

それにしても兄の真兄さんにすごい似ている、ドッペルゲンガーが幽霊を本気で考えてしまった。

それほどまでにそっくりなのだ。私はこれまでの事を説明している時チラチラ見てしまうのは許してほしい。

 

「そうか・・・たいへんだったな、何か俺達にしてほしい事や欲しいものとかないか?

今なら物も食べれそうだし一週間なにも食べてないんだろ?」

 

「本当ですか!?」

 

久しぶりに文明的な生活ができる!そう喜んでいた時に重大な事をを思い出した。

 

「あの…厚かましいのですがお風呂に入りたいです。」「そうか、食事の後じゃダメか?」

 

 

 

「あの、一週間も入っていないので。」

 

 

私は無言で手錠をかけられた。

 

 

先程とはうって変わって皆がハイライトの消えた赤い目で私を見ていた。

 

 

涙目で森田さんを見た、目をそらされた。

 

 

あまりの手の平返しに私は涙を流した。

 

 

風呂に入り、離乳食の様なものを出されたが涙で塩味しかわからなかった。

 

 

 

ーーーーーその日、私はデコの広いヅラの様な人と風呂に入る悪夢を見た。ーーーーー

 

 

寝てても涙は止まらなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




無知は罪なり。
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