変なのに愛されて悪夢しか見れない   作:蒼穹難民

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前回のあらすじ

「黒いフェストゥム…一体何者なんだ…?」


いつかめっ!

ーー『新国連人類軍』(NUNHF)ーー

 

 

彼等は人類最後の砦ーー

 

ーー人類を護り、繁栄を齎すが使命ーー

 

そう、誰もが願い信じていたーー

 

ーーーあの日の[楽園]を取り戻すのだとーーー

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『新国連人類軍本部(南米チリ)』

 

『 第2軍事会議室』

 

「これより、第36回対Si(シリコン)型生命体による、

軍事会議を行います。配布資料を各自確認の上、進行します」

 

1人の青年がプロジェクターを立ち上げる。

今では珍しいアジア系の顔であった。

 

「私、第3アジア支部海軍所属リオウ・チョウ少尉が

司会とアジア支部の軍事報告を勤めさせて頂きます。」

 

「待ってくれないか。」

 

黒人の軍人が顰めた顔で手を挙げる。

アフリカ第2支部の少佐であった。

 

「なぜ君の様な階級の低い佐官が司会、それに報告までするんだ?

担当の少佐と調査班の中尉はどうした?」

 

そう、会議室にいた誰もが思っていたがアジア支部の人間が異常に少ない。

そして1人の佐官に報告だけではなく司会もするなどありえない。

 

「それを含めて始めさせて頂きます。」

 

「・・・・・」

 

彼は批難するつもりではなく、

本当に疑問・不安があり質問をした。

それを含めてと言う事はそう言う事(戦死)なのだろう。

ここではよくありそして堪え難いものであった。

 

「先日元日本海付近にて、近年より確認されている

特異型Si生命体と思われる存在と遭遇。

これと戦闘を開始しました。」

 

「新しい特異型か・・・」

 

モニターでは漆黒のフェストゥムが映る。

 

「こちらにコンタクトをとりにきましたが

作戦担当の大尉が攻撃を指示、

少佐は誤射で亡くなり巻き添えで中尉も亡くなりました。」

 

「・・・・・」

 

しんみりした空気を返せコノヤロウ。

 

「大尉は明らかな殺害目的で行い、

特異型は攻撃をしなかった為

上司の死亡による昇進を狙った物と思われ

翌日、直ぐに軍事裁判で死刑が確定しました。」

 

「・・・・・」

 

これも人類軍でよくある事だから困る。

誤射と言うのは表向きで軍への批難を避ける為だろう。

それをここで言うのだからこの少尉はいい性格をしている。

 

「それではこちらの映像をご覧ください」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

『あっ!船がいる!しかもあんなにたくさん!』

 

オオーイ!「少佐、こちらに手を振っていますね。」

「うむ、近年確認されている特異型は友好的で

危険は少ないと思われる、大尉に連絡して

コンタクトをとると伝えてくれ。」

「了解致しました、大尉、こちら指揮艦

これより特異型とコンタクトを…『少佐になりたい!』

は?」ドォーーーン!!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「申し訳ありません、間違えました。」

 

「・・・・・・・・」

 

なるほどこれはキレる。

思われるじゃねーよ、確信犯じゃねーか。

 

軍の黒すぎる部分を見て少佐は溜息をついた。

 

「尚、特異型による被害は認められません、

大尉の暴走により巡洋戦艦が轟沈、

護衛イージス艦が二機大破しました。」

 

「・・・・・・・・・・・・・」

 

もう人類が生き延びる為には大粛清をした方がいいのではないか?

 

「こちらの映像が特異型の映像となります。」

 

「・・・ふむ」

 

特異型が対防空システムCIWS[ファランクス]による

対空ミサイル、バルカンを全て避けている映像が映る。

 

「 珍しいな、避ける(・・・)とは」

 

「ええ、耐久性は低く機動性があると思われます。」

 

「防壁がない…もしくは使えないのかもしれません。」

 

「最初のコンタクトを取ろうとしたのは読心能力もないからでは?」

 

真面目な話なると他の佐官達も語り始めた。

面倒を上司に丸投げんなよコンチクショウ。

しかも仕事できるから困る。

 

各地では近年特異型のフェストゥムが発見された。

 

エジプト付近では花の様な粒子を撒き水を促し、

砂漠に潤いを与え、花を慈しみそこの人々と

ピラミッドを護る褐色のフェストゥム。

 

ブリテン海域では通常のフェストゥムとは違う、

近づくフェストゥムを切り捨てる王のような

黄金の輝きを放つ騎士の様なフェストゥム。

 

中国海域では癒しの力をもつ光を放つ、

慈愛に満ち溢れ、しかし同化を促し

人々と一つになろうとする橙色のフェストゥム。

 

ヨーロッパでは人々を管理し、

適材適所の労働をさせ、福利厚生を徹底させた

まるでユートピアとディストピアを混ぜたような

政治を行う白いフェストゥム。

 

 

これらは人型をし人類とコミュニケーションがとれ

友好的であるフェストゥムで特異型と呼ばれる。

 

「これよりこれらのフェストゥムを

オルフェン・エノク、死より蘇る人を意味する

通称オルフェノク型と呼称する。

アジア支部は引き続き漆黒のフェストゥムを追ってくれ」

 

「了解致しました。」

 

「他に何か意見があるものはいないか?」

 

その中に初めて参加する准尉が手を挙げた。

 

「あの…この事を上層部に報告しなくてもよろしいのでしょうか?」

 

「あの BBAにフェストゥムより先に人類が核で滅ぼされるからだ。」

 

 

なお近年の調査によると死因第1位の蚊の病気感染を上回り、

人類の敵は人類になったとか、因みにフェストゥムは3位です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「そういえば君の名前も考えなきゃね」(そうだね。)

 

うーむ、私の頭の中の先輩が論議している…

海…汚染…そうだ!

 

「君の名前はラハム、ラハムなんてどうかな?」

(ああ、メソポタミアの最初の人類の1人…

うんいいんじゃないかな?海で産まれたようなもんだし。)

 

私の中の先輩が「その名前はまずい!」とか言ってるけど

大丈夫だろう、もう一人の先輩は「塵…塵をよこせ…」

とか言って気に入ってるようだし。

 

「君はそういえば何ができるの?」

(スペックが下がって急激な変形はできなくなったね、

後は防壁、読心ができなくなってワームスフィアも作れない。

まあ、泥の様なものが代わりに作れるし読心もされないから。

それでも破損すればワームスフィアは発生すると思う。)

 

「なにその生きた棺桶」

 

汚染して自爆するのって敵味方問わず怖いと思う。

 

(君は気づいていなかったけど

昨日のロボットは飛べなさそうだから

空を飛んで防壁を突破することもできるから

人類からしたら大分凄い方じゃないかな?)

 

「そっか、デメリットばかり考えてたけど

君大分すごかったんだね。」

 

棺桶ではなく人間ミサイルだったか。

 

「それより他の島は見当たらない?」

(昨日島以外見当たらないね…)

 

私のパンツが体感時間的に

もう5日目に突入するのだが。

 

 

ーーーーーーその日、私は叔父さんがBBAに誘惑される悪夢を見たーーーーーーー

 

いいぞもっとやれーー

ダメだ吐き気がやばい。

 

 

 

 

 

 




ここの人類軍は頑張っています。
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