ハイスクールD×D───ドライグIF   作:Mr. KG

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続き1話目です。その後の日常編です。
感想とは恐ろしいですね。その気になって書いてしまいました。

そういえば英雄派って何語で会話しているんでしょうね。出自で考えると曹操:中国語、ヘラクレス:ギリシャ語、ジャンヌ:フランス語、ゲオルク、ジークフリート:ドイツ語になるんですけど。一応ヨーロッパ圏と元イギリスの植民地なので英語は共通ですけど、曹操は家庭環境から考えると中国語オンリーだと思うんですよねぇ。
あと、コカビエルってヴァーリ初登場時の台詞からしてヴァーリのこと知らなかったようなんですよね、幹部の癖に。



ドライグIF 2話

赤龍帝ドライグ復活。

 

 

この報せは瞬く間に全神話へと広がった。それに伴い、三大勢力は対策として他神話へ和平を提案するが、まず被害を受けるだろう三大勢力の味方をしようという動きは無く、万が一にも神が殺されては困る他神話勢力は三大勢力以外で協力して備えようという動きが強まっていた。

何とかしようと外交担当のセラフォルーを筆頭に三大勢力トップ陣が必死に奔走している中、リアス・グレモリーは兄、サーゼクスの計らいにより数人の魔王眷属が教員等として入った駒王学園にこれまで通り通っていた。

とはいっても、相当な出来事の後の為に表面だけでも今まで通りに振る舞おうとして、しかしどうしてもピリピリとした雰囲気が出てしまう。眷属達も、例え今まで通りに振舞っていても、言動の端々からこれからに不安を感じているのが伺える。

そんな中、事件の中心人物とも言える兵藤一誠はというと──

 

(おおっ!あの子、胸デケェ!あっちの子、良い脚してんなぁ!)

 

使用不可という張り紙のされたロッカーに隠れて覗きをしていた。

ドライグが去った後、一誠は落ち込んだ。たとえ、付き合った時間が短くても相棒だと思っていたのに、向こうは自分が復活する為に利用していただけだったのだ。

リアス達に慰められ、調子を取り戻し、失った両腕もアザゼルにより作られた義手を渡されたが、それでもどこかおかしかったようで松田と元浜に心配されたのだ。その二人によって誘われたこの覗きスポットは正しく絶景。一誠の心にあった裏切られた悲しみやドライグへの怒りは今この瞬間は消え去っていた。

一誠は心中で向かいと二つ隣のロッカーに隠れている二人の友人へ感謝を向ける。

女子生徒達の着替えの光景を堪能する一誠だったが、不意に向かいのロッカーからガタッと更衣室全体に響く程度には大きな物音が鳴る。

 

『‼︎!』

 

当然その物音を女子生徒達が聞き逃すなどということはあり得ず、視線が一斉に物音の鳴ったロッカーへと向く。

それと共に使用不可という張り紙が貼られたロッカーが丁度“三つ”という事に気付いた勘のいい女子生徒が幾人かに声をかけ、他の二つのロッカーへと不安を帯びた表情で歩み寄る。

マズイと感じ、切り抜ける方法を必死に考えるもそんなことを思いつくはずもなく、扉が開けられる。

 

「きゃあぁぁぁぁ‼︎」

 

その結果、当然変態三人組は発見されて女子生徒達が腕や手に持っている服で体を隠し、悲鳴を挙げる。

変態三人組はその後、当然の如く女子生徒達に縛り上げられた。

 

 

 

 

「ほんっと、最低!このエロ猿ども!」

 

縛り上げられた変態三人組に女子生徒達が罵声を浴びせる。

その怒りは当然であり、正当なのだが、変態達は盗人猛々しく反論をする。

 

「ウルセェ!俺たちは思春期なんだ!覗かない方がおかしいだろ!」

 

「そうだそうだ!モテない俺たちは、こうでもしないと一生、生のおっぱいなんて拝めねぇんだよ!」

 

反省のはの字も無く、開き直る変態三人組に女子生徒達の堪忍袋の緒が──今まで切れなかった方がおかしいのだが──切れる。

 

「ッ!そう。もういいわ。なら、こっちは警察呼ばせてもらうから」

 

警察──説明不要の治安維持機関。その職務は多岐にわたるが、最も有名と言っていいものは、そう───犯罪者の逮捕だ。

厳然として告げられた女子生徒の言葉に変態三人組は驚愕し、大いに焦る。

 

「な⁉︎ちょっと待てよ!ただ、覗いただけじゃねぇか!」

 

此の期に及んで未だ反省の色が欠片も見えない変態三人組に、僅かにあった女子生徒の慈悲が完全に消え去る。

変態達の静止や懇願、自己弁護を無視して警察へと電話をかける。

 

数分後、サイレンを鳴らして到着したパトカーから30代ほどの婦警が降りてくる。

 

「通報したのはあなた達ですね?」

 

「はい!この三人が私達の着替えを覗いたんです!もう何度も繰り返していて……。お願いです!早く逮捕しちゃってください!」

 

「分かりました。とりあえず、あなた達は教室に戻りなさい」

 

女子生徒達は婦警の言葉に従い、自業自得よ!等怒りの言葉を変態三人組に浴びせ、とうとう変態が居なくなる!と喜びながら戻っていったところで、婦警が鋭い目を変態三人組に向ける。本物の婦警の迫力に変態達はスケベ根性を発揮できず、暗い表情で項垂れている。

 

「それじゃあ、君達。ちょっと署の方に来てもらいますね」

 

「ちょっと待ってもらえるかしら?」

 

いきなり入って来た声に、全員がその方向を向く。

声の主は学園内で最も有名な人物といっても過言ではない二大お姉様の片割れ、リアス・グレモリーだった。

リアスは悠然と婦警に歩み寄り、問いを投げかける。

 

「何故イッセーが逮捕されなければならないの?」

 

「決まっているでしょう。覗きは立派な犯罪だからです」

 

犯罪だから逮捕する。リアスは呆れた様子で返された至極真っ当な答えに、余裕綽々といった態度で当たり前のことを教えるように更に返答する。

 

「あら?最近では覗きは寧ろ女性に対する礼儀だそうよ?」

 

告げたのは、普通なら何、バカなことを……と呆れられる明らかに無理のある理論。例え、それが本当だったところで現実として法律に違反した犯罪なのだ。しかし、そう言われた婦警は虚ろな様子でそういうものなのね……と呟き、お騒がせしました、とサイレンを鳴らさず帰っていった。

変態三人組の縄を解いたリアスは松田と元浜の方を向き、微笑を浮かべる。

二大お姉様と呼ばれるリアスの微笑を向けられた二人はというと、鼻の下を伸ばすのではなく、どこか虚ろな様子となる。暗示により記憶を誤魔化されたのだ。

 

「それじゃあ、戻りましょうか。話は放課後に部室で聞かせてもらうわね」

 

「分かりました、部長」

 

イッセーの返事にリアスは頷き、校舎へと戻っていく。変態三人組も喜色を浮かべてそれに続くのだった。

 

尚、後に残された記録などから不審に感じた警察による捜査が開始されたりするのだが、それはまた別の話。

 

 

 

▪️▪️▪️▪️▪️

 

 

 

「そう、それは大変だったわね」

 

放課後、オカルト研究部の部室。イッセーから話を聞いたリアスはそう言って、胸に抱き寄せる。

 

「大丈夫よ、イッセー。あなたは私が守るから」

 

抱き寄せたイッセーの頭をよしよし、と愛しげに撫でる。イッセーはだらしないを通り越して下劣に顔を歪め、リアスの胸に顔を(うず)める。

そこに、アーシアが加わったり、裸が見たいなら、私のを見してあげると言うリアスにアーシアがふくれたりといったことが起こる。

そのことをいつもの日常だと捉え、笑うイッセーは気付かない。

 

 

 

他のオカ研メンバー数人が凍えるような目をしていることに……。

 

 

 

▪️▪️▪️▪️▪️

 

 

 

場所は移り、禍の団アジト。そこでは魔王の血を引く少年が一心不乱に鍛錬に励んでいた。

少年の名はヴァーリ・ルシファー。魔王の血を引き、アングロサクソンの白い龍を宿した奇跡のような彼は、去り際の言葉が朦朧として耳に入っていなかったが故に宿敵と捉えている赤い龍を打倒すべく、朝からこのトレーニングルームに篭っていた。

それはヴァーリに宿る白い龍──アルビオンも同じ事。最も彼の方は努力の方向が少年とは違ったが。

 

(駄目だな……。これでは封印を破る時が何時になるやら……)

 

アルビオンが取り組んでいるのは自らを縛る聖書の神の封印からの脱出。それは、ただ一重に好敵手との約束のため。

その頭には既にヴァーリのことなど微塵もない。恐らく封印に宿主を好意的に見させる効果でも有ったのだろうが、一度自覚してしまえば聖書の神を含めた三大勢力の軍勢と渡り合った二天龍の片割れたるアルビオンにとってその印象を振り切るなど難しいことではない。

好意的な印象が無くなれば、世界最強のいる組織に誘われなければ単身で強者に戦いを挑む度胸も無い臆病者に、戦闘生物であるドラゴンの相棒と認められる要素など全く無い。

故にその程度の些事を気にも留めず、神の封印を冷静に考察していく。

この封印は自発的な能力の行使に大きな制限がかかる。ドライグが自らに劣る宿主の倍加した力を譲渡していたのもそれが原因だ。

アルビオンの能力は『半減』に『吸収』、そして、ドライグの『透過』を見て思い出した『反射』に『減少』。『半減』が使えない以上、『吸収』も使えない。故に狙うのは封印を無理矢理外す覇龍(ジャガーノート・ドライブ)による封印の緩み。

幸いにも今代の宿主は短時間とはいえ覇龍の制御が可能なために、発動のハードルが低い。体を取り戻してからのリハビリもある以上、早く復活を果たしたいアルビオンは宿主を利用するために声をかける。

 

『ヴァーリ、覇龍の修行もしたらどうだ?赤いのと戦う上で、あれは必ず必要になる』

 

その言葉にヴァーリはそれもそうか、と納得し、休憩を挟んで覇龍の修行に入る。

 

 

 

全ては白い龍の思惑どおりと知る由もなく……。




次回以降の予定としては聖書や他神話勢力の動向→ドライグの動向→VS二天龍といった感じです。

7巻でのロキの「試したことはないが、他の神話体系の神仏でも有効だろう」や16巻でのアザゼルの「同じ神話出身であるあれが効くはずだ!」って台詞から考えると、特定の神話に属する存在は他の神話に属する存在からの攻撃にある程度耐性を持ってるんですかね。

追伸
活動報告に新作の案を載せました。意見募集中です。(書くとは言ってない)
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