ハイスクールD×D───ドライグIF   作:Mr. KG

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3話に入れる予定だった話です。
話のテンポが悪くなるので分割しました。時系列的には2話の少し後ぐらいです。

礼装目当てでガチャ引いたら呼符一発目でブラダマン来ました。別に嬉しくないわけではないのですが、正直ちょっと好みから外れてまして………。おまけに本命のシュヴィブジックスノーは引けませんでした。


番外 末路

「くそッ!あいつら好き勝手言いやがって!」

 

兵藤一誠は憤慨していた。

事の原因は若手悪魔の顔合わせ。赤龍帝ドライグが復活を果たしたものの、それ以降姿を眩ませている為にまだ余裕はあると判断されて開かれたその場で待っていたのが侮蔑と嘲笑だった。

もちろん魔王の妹にして公爵家のご令嬢に面と向かって罵るような馬鹿はいなかったが、代わりに嫌味や嘲笑、陰口に晒されることとなった。

悪魔の駒を重宝し、転生悪魔を奴隷のごとく扱う上級悪魔の価値観からすれば、神器に封じられた存在に反旗を翻されたなど、あまりに間抜けな話だったのだ。

鼻息荒くドシドシと乱暴な足取りで怒りを隠すことなく晒す一誠に道を歩く悪魔達が距離を取る中、近づく者が一人いた。

 

「あ、あの! すみません。グレモリー様の眷属の方でしょうか………?」

 

声の方向を向くと、そこに居たのは高校生程の少女だった。

ビクビクとどこか落ち着かない様子であり、瞳は不安で揺れている。

質素な服装ながら、流れるような黒の長髪に白皙(はくせき)の、美少女と言って差し支えない整った容貌。そしてゆったりとした服を張り詰めさせるほど大きく張り出した双丘は誘蛾灯のように一誠の視線を吸い寄せた。

 

「あ、ああ。そうだけど君は……?」

 

胸に視線をやりつつ、下心の見て取れる表情で問いかける一誠に対し、その少女はそんな下卑た視線に一切気づいていないかの如く緊張した面持(おもも)ちを崩さずに辿々(たどたど)しく話し始めた。

その話を要約すると、近頃家の付近で度々怪しげな物音が響くので、正体を確かめて欲しいというものだった。

その程度なら、と一も二もなく承諾した一誠はその後の()()を妄想しながら少女の後ろをついていく。

しばらく歩き、人気(ひとけ)のない森を少し入ったところで少女が立ち止まる。

 

「さて。この辺りならば良さそうだね」

 

直後、少女の雰囲気が一変する。

先程と打って変わって堂々とした様子に、戸惑いながら声をかけようとした一誠だったが、その瞬間、腹部を何かが通り抜けるような感覚に襲われる。

 

「え………?」

 

違和感に腹部に目をやると、目に入った剣の切っ先に似た魔力塊が嘘のように消え失せた。

自覚した途端津波のように襲いくる激痛と虚脱感に声も挙げられず倒れ伏し、霞んだ目を前方に向ける。

しかし、そこに映ったのは少女の面影など欠片も無い壮年の男性の姿。

失血の為か働かない頭に男性の声が響いてくる。

 

「恨むなとは言わないよ、何せ私も恨みで行動したのだからね。君は貴族の婚約破棄という事態が及ぼす影響を考えるべきだった、という話さ」

 

何を言っているのか理解できず絞り出すように問うと、男性は心底呆れたといった風情のため息を吐く。

 

「それを本気で言っているなら大したものだよ。まぁ、良い。君の傷だが、急所は外れている。放っておけば死ぬことには変わらないがね。君の主人のように土壇場で助けてくれる誰かがいると良いね」

 

それだけ言って、男性は魔法陣の中に消えていった。

残された一誠は血を吐きながらも掠れた声で助けを呼び、そしてまともに声も出せなくなって、意識は全て黒く染まった。




次は竜人とディオドラ転生ですね。年内には片方だけでも投稿したいです。

そういえば小次郎って燕返し習得した時かなり高齢だったらしいですね。ということは、早逝したのに同じ魔法の領域に至っていた沖田さんって剣の才能だけなら小次郎より上………?

それではメリークリスマス。
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