ハイスクールD×D~降臨せし黒き王~(更新停止) 作:エアーMk-2
転生した黒き王
とある世界
「ふふ……、この世界も中々楽しめたな」
そのはるか上空。『人間』であればまず居るはずのない空の上にそれはいた。
「この世界から離れるのは惜しいが……そろそろ、か」
静寂の闇に輝く月を背景に長い髪をなびかせ青年は一人空に浮いていた。
月の光を反射し美しく輝く黒髪、静寂の闇の光る紅い瞳、凛々しく整った顔立ちの青年。
その名はアキハ。
無限の力を持つ永遠の存在、無限転生体。それが彼だ。
「時間か。さて、次の世界はどうだろうな?」
彼は静かに笑う。それと同時にアキハの体が徐々に消え始める。
彼は無限転生体。その名の通り数多の世界に転生する。
つまり今日が別世界へと転生する日なのだ。
「ふう、次の世界は私をどう楽しませてくれるかな?」
そう言葉を残し、アキハは世界から消えた。
秋葉のいなくなった空は静寂を取り戻し、月の光が輝くのだった。
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≪……ん、転生できたか≫
どうやら無事に転生できたようだ。
「………」
≪声が聞こえる……誰だ…………≫
妙に重いまぶたを上げ、目を開き辺りを確認する。すると目の前に見知らぬ女性の顔。
「あら、お父さん秋葉起きたわよ~」
「おやおやお母さんに似ていて可愛いなぁ~」
≪お父さん?お母さん?どういうことだ?≫
試しに声を出してみる。
「あう」≪はっ?≫
喋れない。それどころか変な声がでる。
ま、まさか……!?
「ほらお母さん秋葉が返事してくれたぞ」
「あらあら。ほら秋葉お母さんですよ~」
「お父さんだぞ~」
「あうぅ……」≪赤ん坊……だと…?≫
どうやら今度は赤ん坊からのスタートらしい。
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転生して一年がたった。
兵藤秋葉。それが今の私の名らしい。
兵藤家の一人息子として転生したようだ。
父親と母親は特に能力とか持っているわけでなく普通の人間だった。
家も特に裕福でも貧しくもないありふれた家庭だ。
ただちょっと親馬鹿なのが困りものだ。まあ嬉しくもあるが。
「ふむ、最大で魔力が元の五割、身体能力が七割といったところか」
私は今、自分の体について調べていた。
この体は私本来の体ではない。転生する際に用意される仮の器だ。
本来の力は使えないしある程度能力も制限される。
「まぁこれだけ使えれば上等だろう」
魔力が元の五割使えるだけでも上々だ。身体能力も七割使えるし問題はないだろう。
「一様リミッターで力を抑えるか」
日常生活では早々使う機会もないしリミッターで力を隠しておく事にした。
「これで良い「ねえねえ何してるの?」…イリナか」
私の事を不思議そうに見るこの少女は紫藤イリナ。
私の家の隣に住む少女で格好は男っぽく見えるがれっきとした女だ。
「何考えてたの?」
「いやなんでもないよ」
その姿は無邪気で微笑ましい。
「じゃあ一緒に遊ぼう?」
「いいよ」
「やった!えへへ~」
イリナが笑う。それに釣られて私も微笑む。
「こんなのも偶には悪くない」
イリナに手を引かれながらそう思うのだった。
魔力五割=宇宙がヤバイ
身体能力七割=光速で動ける