ハイスクールD×D~降臨せし黒き王~(更新停止)   作:エアーMk-2

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結局一話に収まらなかった罠。


決着(前編)

アーシアを助け出した次の日。

 

私は部長に堕天使上層に掛け合ってもらっていた。

 

事の発端は私が

 

「あの堕天使たちは上に関係なく勝手に行動しているのではないか?」

 

と言う可能性を示唆した為である。

 

堕天使たちの行動はあまりにも不自然だ。

 

公に行動するわけではなくコソコソとまるで何かに見つからない様に行動している。

 

さらには自分たちに害がありそうなものは徹底排除している上、はぐれ神父なんかも引き込んでいる。

 

極めつけは悪魔の領地であるグレモリー領で行動を起こしている点だ。

 

敵の領地でそんなことをすれば戦争の引き金になるかもしれない。そんな事をするのはよっぽどの馬鹿か戦争狂位のものである。

 

堕天使たちも昔の大戦で大打撃を受けているためこれ以上戦争を起こそうなど考え難い。

 

だからこそ一部の堕天使が勝手に行動している可能性が出てきたのだ。

 

それに部長たちも今回の件を黙って見過ごす訳には行かなくなってきたので丁度良かったようだ。

 

そして夜。グレモリー眷属全員が部室に集まっていた。

 

アーシアは父さんと母さんに預けてきた。

 

ちなみにアーシアはこの件が解決するまで私の家で預かることになった。

 

何故私の家なのかと言うと私の実力とアーシアからの願い出があったからだ。

 

それに私の家には私特性の防壁が何十層にも張り巡らされているためアーシアを匿うにはピッタリなのだ。

 

「今回の件は上と掛け合った結果、秋葉の言った通り上層部は関与しておらずその堕天使たちの独断という事が判明したわ」

 

やはりな。

 

「それで対処のほうは……?」

 

祐斗が部長に聞く。

 

「このまま私たちに不利益があるようなら対処して構わない、とのことよ」

 

まあそうだろうな。堕天使上層も悪魔と今イザコザなんか起こしたくないだろうしな。

 

「それでは部長……」

 

「ええ、私たちを邪魔するものは何もない。倒してしまっても大丈夫よ」

 

部長が微笑む。これで邪魔するものは何もない。好きに奴らを叩き潰せる。

 

「後日、教会で堕天使討伐を実行するわ。各自準備しておきなさい!」

 

「「「「了解」」」」

 

そしてこの日の部活は解散となった。

 

そして私は如何に堕天使たちを料理してやろうか考えていた。

 

その胸の内に潜む怒りを滾らせながら……。

 

 

 --------------

 

 

次の日私とアーシアは街に出かけていた。

 

憂鬱な気分でいるのもあれだし今日はぱあっと遊ぼうと言うことになったのだ。

 

まず最初にアーシアが食べてみたいと言うのでハンバーガーショップに行った。

 

よく考えたらアーシアはまだ日本語をうまくしゃべれないので注文でしどろもどろしていた。

 

私が助け舟を出したが自分で注文出来なかったためショックを受けていた。

 

そのあと初めて食べたハンバーガーに感激していたので良しとしよう。

 

その次はゲームセンターに行った。

 

アーシアはこういう所に入ったことが無いようで目を輝かせていた。

 

特にアーシアは「ラッチューくん」と言うねずみのマスコットが好きなようでクレーンゲームを食い入るように見ていた。

 

なのでぬいぐるみを取ってあげる事にした。

 

クレーンを魔力で強化すると言うズルをしたので一発で取れた。

 

ぬいぐるみを受け取った時のアーシアの輝くような笑顔は忘れられない。

 

こうして私とアーシアはこれでもかと言うほど遊び倒した。

 

そして時刻は夕方。帰り道の歩道を歩いていた。

 

「どうだアーシア、楽しかったか?」

 

「はい!とっても楽しかったです!」

 

笑顔のアーシア。

 

「そうか」

 

自然と私の口元も緩む。

 

「ただ注文がうまく出来なかったのがショックでした……」

 

しょげるアーシア。

 

「まあ、それは仕方ないさ。これからゆっくり言葉を覚えていけばいいさ」

 

そう言ってアーシアの頭をやさしく撫でる。

 

「あ……///」

 

アーシアは恥ずかしいのか少し顔を赤くしながら気持ちよさそうに目を細める。

 

不意に私がその手を止めある一定を見つめる。

 

アーシアは少し残念そうにしたが私が手を止めた理由がわかったようだ。

 

「……レイナーレ様…」

 

アーシアが少し怯えたように言う。

 

そこにいたのは夕麻、いや、堕天使レイナーレだった。

 

「ほう……堕天使が何か用かい?」

 

少し挑発気味に問う。

 

それに対して相手は嘲笑し

 

「汚らしい下級悪魔が気軽に私に話しかけないでちょうだいな」

 

そう言いながら私を睨む。二度もボコボコにされておきながらその自信はいったいどこから来るのだろう?

 

「その子、アーシアは私たちの所有物なの。返してもらえるかしら?アーシア、逃げても無駄なのよ?」

 

人を物扱いとはつくづく気に入らない。

 

「……嫌です。私、あの教会に戻りたくありません。人を殺すところへ戻りたくありません」

 

キッパリ言い返すアーシア。

 

「だ、そうだ。それにアーシアは私の新しい家族でね。お前たちに渡すわけないだろう?」

 

そう言って私は右手でアーシアを抱き寄せる。

 

「っつ!なら力ずくでも返してもらうわ!」

 

レイナーレは私に向かって槍を投げた。

 

「愚かな!」

 

私は左手を振るい槍を砕く。

 

「アーシアこれを持ってろ」

 

そしてアーシアに特殊なお守りを持たせレイナーレに攻撃を仕掛ける。

 

<Boost!>

 

瞬時に神器を発動させスピードを倍化、同時に大量の魔力弾をばら撒く。

 

「この程度ッ!」

 

対するレイナーレは槍をいくつも形成、投球して魔力弾を破壊していく。

 

私は爆煙に乗じレイナーレヘと接近。籠手から発生させた刃でレイナーレを切りつける。

 

「っく、この!」

 

レイナーレは槍でその斬撃を防御した。

 

双方いったん距離をとる。

 

「何故アーシアを狙う!」

 

「ふん、それはあの子の神器『聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)』が私たちの計画に必要だからよ!」

 

槍を投球するレイナーレ。

 

「計画だと?」

 

ドラゴンショットで槍を相殺する。

 

「そう、あの子から神器を奪って私は至高の力を手に入れるのよ!」

 

「神器を奪うだと!?貴様、そんなことすれば!」

 

再び斬撃を仕掛ける。

 

「そうね。あの子は死ぬでしょうね。でもすばらしいことでしょう?だって私のために死ねるんですもの」

 

再び槍で防ごうとするレイナーレ。

 

「貴様ぁっ!!」

 

しかし今度は刃が槍を両断する。

 

「っち!でもいいの?私ばかり構って」

 

「何?」

 

その時

 

「きゃああああああああ!」

 

「アーシア!?」

 

アーシアの悲鳴が聞こえた。急いでアーシアのいる方向を見る。

 

するとそこにはアーシアを担いだ神父、フリードがいた。

 

「てめぇっ!」

 

すぐにアーシアを助けに向かう。しかし

 

「後ろがお留守よ!」

 

「ガハッ!」

 

胸の中心を貫かれた。

 

「じゃあアーシアはいただいていくわね」

 

「待て!」

 

槍を引き抜きすぐに後を追う。しかしどこからともなく現れた神父たちに囲まれた。

 

「邪魔だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

私は魔力を右手に纏わせ神父たちをなぎ払う。

 

一撃で神父たちをなぎ払ったもののレイナーレたちはすでに見えなくなっていた。

 

「くそっ!待ってろアーシア、すぐに助けてやる!」

 

そして私はあの教会へと駆け出した。

 

 

 

 

 

 




次回決着(後編)
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