ハイスクールD×D~降臨せし黒き王~(更新停止)   作:エアーMk-2

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最近モンハンばかりやってます。

上位ぇ……。


新たな幕開け

ある日の深夜。

 

自分の部屋の窓に腰掛け月を見上げていると突然床が光りだした。

 

「グレモリーの紋様?誰だこんな時間に」

 

床一面に広がる転移魔方陣。

 

誰かが私の部屋に転移してきたようだ。

 

魔方陣から人影が現れる。これは……。

 

「部長?」

 

魔方陣から現れたのは我らグレモリー眷属が(キング)、リアス・グレモリー。

 

様子がおかしい。なにか思いつめた表情をしている。

 

そして部長は私の姿を確認すると私の前までやってきて口を開いた。

 

「秋葉、私を抱きなさい」

 

突然の発言に困惑しているとさらに一言。

 

「私の処女を貰ってちょうだい。至急頼むわ」

 

……何故?

 

 

 ------

 

 

(いったいどうしたんだ?最近様子がおかしいとは思っていたが……)

 

私が思考を廻らせているのを他所にどんどん制服を脱いでいく部長。

 

「うおっ!?」

 

考えをまとめていると急にベッドへと押し倒された。

 

「いろいろ考えたのだけれど、これしか方法がないの」

 

……ん?方法だと?

 

「待ってください部長、いったいどうしたんですか」

 

「私も初めてだから、お互い至らない点もあるでしょうけれど、大丈夫、仕組みは簡単だわ」

 

ダメだ、よっぽど切羽詰っているようだ。こちらの声が聞こえていない。

 

仕方ない。

 

「リアス」

 

「っ!?」

 

突然名前を呼ばれたことに驚きこちらを見る部長。

 

「いったいどうしたんですか?何があなたをそこまで追い詰めているんですか」

 

「秋葉……私は……」

 

「悩み事があるなら話してください。一人では無理でも複数であれば解決できるはずですから」

 

優しく部長の頬を撫でる。

 

「……ごめんなさい。さすがに事を急ぎすぎたわ」

 

謝る部長。

 

「とりあえず服を着てください。話はそれから似しましょう」

 

裸のままではアレなので服を着てもらった。

 

(部長ももう少し恥じらいを持ってくれればな……)

 

いくら長き年月を生きた秋葉といえど男であることには変わりなかった。

 

「それで何故こんな事を?」

 

「それは……」

 

部長がしゃべりだそうとした瞬間再び床が光りだした。

 

とっさに私は部長を庇う様に部長の前に立つ。

 

紋様は先ほどと同じグレモリー家のものだが感じられる力が眷属の誰とも違う。

 

「こんな事をして破談へ持ち込もうというわけですか?」

 

魔方陣から現れたのは銀髪の若いメイドさんだった。

 

(ドライグ、こいつは……)

 

《ああ相当な実力者だ》

 

彼女から感じられる力は凄まじい。それでこそ部長や今の私では敵わぬほどに。

 

「はじめまして。私はグレモリー家に仕えるメイド、グレイフィアと申します。以後お見知りおきを」

 

「こちらこそはじめまして。リアス・グレモリー様が兵士(ポーン)、兵藤秋葉です」

 

互いに挨拶を交わす。

 

「今代の赤龍帝ですね。話はお嬢様から聞き及んでいます」

 

「グレイフィア、あなたがここへ来たのはあなたの意思?それとも家の創意?……それとも、お兄様のご意志かしら?」

 

少しへそを曲げたように聞く部長。いつもは見られないから新鮮だ。

 

「全部です」

 

そう即答するグレイフィアさん。

 

「そう。兄の女王(クイーン)であるあなたが直々人間界へくるんだもの、そういうことよね」

 

これだけの実力者を女王にするとはもしや部長のお兄さんは今代の魔王の一人か?

 

「グレイフィア、私の根城で話しましょう。朱乃も同伴でいいわよね?」

 

「『雷の巫女(いかずちのみこ)』ですか?私は構いません。上級悪魔たる者、『女王』を傍らに置くのは常ですので」

 

部長の提案を了承するグレイフィアさん。

 

「秋葉、今日は迷惑かけたわね。明日また部室で会いましょう」

 

そう言うと部長は私の頬にキスし、グレイフィアさんと一緒に魔方陣の光の中に消えた。

 

「……ふぅ、また一波乱ありそうだな」

 

『そうだな』

 

 

------------

 

 

次の日の放課後、私は祐斗とアーシアと一緒に部室へ向かいながら話していた。

 

「部長のお悩みか。多分グレモリー家に関わることじゃないかな」

 

「かもな」

 

昨日グレイフィアさんは「破談」と言っていた。つまり縁談関連であることは間違いないと思われる。

 

あまり部長の事情を詮索するのは気が引けるが眷属全員に関わりかねないし何より部長本人が破談させようとしていたから相手はろくな奴じゃないな。

 

まあ話は部長本人からあるだろう。グレイフィアさんも来ているようだし。

 

「……僕がここまで来て初めて気配に気づくなんて……」

 

「気づくのが遅いぞ」

 

とは言えグレイフィアさんの実力は魔王クラスなので祐斗が気づけないのも致し方ない。

 

部室の扉を開く。中には部長達とグレイフィアさんがいた。

 

……空気が重い。

 

アーシアも部屋の空気に気圧され私の制服の袖口をつかんでいる。

 

私は無言でアーシアの頭を撫でる。

 

メンバーが全員そろった事を確認すると口を開いた。

 

「全員そろったわね。少し、部活をする前に話があるの」

 

「お嬢様、私がお話しましょうか?」

 

グレイフィアさんの申し出を制す部長。

 

「実はね-」

 

その瞬間、部室の床の魔方陣が光りだす。

 

(グレモリーの魔方陣じゃない?誰だ一体)

 

「-フェニックス」

 

私の疑問に答えるかのように祐斗がそう口から漏らした。

 

(フェニックス……不死鳥だと?)

 

魔方陣から人影が姿を現し同時に炎が巻き起こる。

 

私は翼を盾のようにしてアーシアと小猫ちゃんを熱風から守る。

 

「ふぅ、人間界は久しぶりだ」

 

炎が振り払われ、その中から姿を現したのは赤いスーツを着たホストっぽい見た目の男。

 

男は部屋を見渡し部長を見て口元をにやけさせた。

 

「愛しのリアス。会いに来たぜ」

 

(……なるほどなこいつが部長の縁談の相手か)

 

私はグレイフィアさんに質問する。

 

「あの男は誰です?」

 

「あの方はライザー・フェニックス様。純血の上級悪魔であり、古い家柄を持つフェニックス家のご三男であらせられます。そしてリアスお嬢様のご婚約者でもあらせられます」

 

予想は的中、やはり縁談がらみだったようだ。

 

「しかし婚約者か……」

 

静かに部長達の様子を見守っているがさっきからこの男、部長に対して馴れ馴れしいことこの上ない。

 

しかし意外と話は複雑であり、出生率の低い悪魔にとって純血同士の結婚はとてつもなく重要なこと。

 

しかし無理やり婚姻を結ばせるのも解せない話だ。

 

私が思考を廻らせているのを他所にヒートアップしていく部長とライザー。

 

「私は家を潰さないわ。婿養子だって迎え入れるつもりよ」

 

「おおっ、さすがリアス!じゃあ、さっそく俺と-」

 

「でもあなたとは結婚しないわ、ライザー。私は私が良いと思った人と結婚する。古い家柄の悪魔のだって、それぐらいの権利はあるわ」

 

ライザーの言葉をさえぎりはっきり宣言する部長。

 

それに対し機嫌をが悪くなるライザー。器の小さい男だ。

 

「リアス、俺だってフェニックス家の看板を背負った悪魔だ。この名前に泥をかけられるわけにもいかないんだ。こんな狭くてボロい人間界の建物なんかに来たくなかった。というか人間界じたいあまり好きじゃない。この世界の炎と風は汚い。炎をと風を司る悪魔としては耐え難いんだよ!」

 

その瞬間ライザーの周囲を炎が駆け巡る。

 

「俺はキミの下僕を全部燃やし尽くしてでもキミを冥界に連れ帰るぞ」

 

殺気と敵意をあらわにするライザー。

 

「……やれやれ、まったく器の小さい男だ」

 

私が指を鳴らすとライザーの周りを巡っていた炎が消失した。

 

「なっ!?貴様何をした!」

 

「何、暑苦しいから炎を消したまで。それと貴様、皆に手を出してみろ。跡形もなく消し飛ばすぞ」

 

「貴様、俺を誰だとっ!」

 

「秋葉様、ライザー様、落ち着いてください。これ以上やるのでしたら私も黙ってみているわけにはいかなくなります」

 

間に割ってはいるグレイフィアさん。私もライザーも大人しく引き下がる。

 

「最強の『女王(クイーン)』と称されるあなたにそんな事を言われたら、さすがに怖いよ。化け物揃いと評判のサーゼクス様の眷属とは絶対に相手したくないからな」

 

自分とグレイフィアさんの実力の差を微妙に分かってないなこいつ。

 

「こうなる事はサーゼクス様も両家の皆様も重々承知でした。これは最後の話し合いの場、これで決着がつかない場合を予測し最終手段を取り入れることとしました」

 

「最終手段ですって?」

 

「お嬢様、ご自分の意思を押し通すのでしたら、ライザー様と『レーティングゲーム』にて決着を付けるのはいかがでしょうか?」

 

「-っ!?」

 

グレイフィアさんの意見に言葉を失う部長。

 

(なるほど私達は最初から手のひらの上で踊らされていたというわけか)

 

部長は少し考えると顔を上げていった。

 

「いいわ、ゲームで決着をつけましょうライザー」

 

「へー、受けちゃうのか。なら俺も構わない」

 

両者共にその案を承認した。

 

「承知いたしました。お二人のご意思はは私グレイフィアが確認させていただきました。ご両家の皆さんには私からお伝えいたします」

 

確認したグレイフィアさんはペコリと頭を下げた。

 

「しかしリアス、キミの下僕達じゃ話にならないんじゃないか?キミの『女王』である『雷の巫女(いかずちのみこ)』ぐらいしか俺のかわいい下僕に対抗できそうにないな」

 

おもしろおかしそうに言うライザー。パチンと指を鳴らすと再び魔方陣が光りだした。

 

先ほどと同じフェニックスの紋様。その中から続々と人影が出現する。

 

「と、まぁこれが俺のかわいい下僕たちだ」

 

堂々と言うライザー。それを囲うのは総勢15名の眷属。

 

しかも全員が女性。趣味悪。

 

「眷属全員女性とはいい趣味してるな」

 

「ふ、羨ましいか下級悪魔くん?」

 

嫌味が通じないのかこの馬鹿。

 

しかも何を思ったか眷族の一人とディープキスまで始めた。

 

部長が毛嫌いする理由も良く分かる。とりあえずアーシアの目と耳を塞いでおく。悪影響になりかねん。

 

「お前じゃ、こんなことは一生できまい」

 

挑発的な態度。

 

「はいはい、そうですね変態焼き鳥くん」

 

こっちも挑発で返す。

 

「焼き鳥?!こ、この下級悪魔!調子こきやがって!上級悪魔に対して態度がなってねぇぜ!リアス、下僕の教育はどうなってんだ!?」

 

ライザーの言葉に知るかと言わんばかりにそっぽ向く部長。当然の反応だな。

 

「貴様にフェニックスの名は似合わん。焼き鳥で十分だよ」

 

「貴様ぁっ!ミラ、やれ!」

 

面白いぐらいに挑発に乗ってくる。そしてライザーの命令で構えを取る棍を持った少女。小猫ちゃんと同じくらいか。

 

祐斗に劣るスピードで接近し棍を突き立ててくる。遅い。

 

私はそれを軽く身をひねって回避、そのまま腕を掴む。

 

「っきゃ!?」

 

そしてそのままライザーへと投げ返す。

 

「来いよライザー。ゲームなんか必要ない、ここで貴様を潰す」

 

私の言葉に切れるライザー。

 

私とライザー両者の殺気がぶつかり合う。

 

「お二方これ以上は私も黙ってはいられなくなります」

 

先ほどとは比べ物にならないほどのオーラが部室を包む。私は慣れているからどうって事無いがアーシア達がやばいな。

 

「……すみません」

 

大人しく引き下がる。ライザーも同じく引き下がった。

 

「リアス、ゲームは十日後でどうだ。今やってもいいが、それでは面白くない」

 

「随分余裕ね。私もそれでいいわ」

 

部長もライザーの提案に了承する。

 

「そこの下級悪魔。十日だ。ゲームで貴様にフェニックスの業火を味合わせてやる」

 

「そちらこそ精進するのだな」

 

言うだけ言ってライザーは眷属と共に魔方陣で帰っていった。

 

その日部活はそのまま終了した。

 

 

 ---------

 

その日の夜。

 

『相棒どうする気だ?相手がフェニックスとは言え相棒なら『アレ』を使うまでもないだろう?』

 

「ああ、当日は基本的にライザー以外とは戦わんよ」

 

『ま、それが妥当だろう。そうでなくてはゲームが一瞬で終わる』

 

「『アレ』はまだ温存しておくが赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)の能力は禁手(バランスブレイカー)を含めて最大限使用する。当てにしてるぞドライグ」

 

『まかせておけ』

 

 

 

 

赤き龍の覚醒の時は近い……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ライザーとのゲームに備え山へ修行に出かけるオカルト研究部の面々。

秋葉に本音を漏らすリアス。

秋葉はそんな彼女の夢を叶える決意をする。

次回「修行」

『ああ、フェニックス終わったなこりゃ』
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