ハイスクールD×D~降臨せし黒き王~(更新停止)   作:エアーMk-2

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更新遅くてごめんなさい。


堕天使

ある日の放課後。

 

「あの兵藤秋葉君ですよね?」

 

「ああ、そうだが」

 

見知らぬ女の子に話しかけられた。黒髪の可愛い女の子だ。

 

「兵藤君!好きです!付き合ってください!」

 

「いいよ」

 

告白を受けた私はそのまま返事を返す。

 

女の子は即答でOKがもらえるとは思っていなかったのか少し驚いた表情をしていた。

 

「あ、ありがとうございます!私天野夕麻って言います!」

 

女の子は天野夕麻と言うらしい。

 

「夕麻ちゃんか、いい名だ。早速で悪いけど今度の日曜一緒に遊びに行かない?」

 

「えっと、それってデート…ってことですか?」

 

「そう受け取ってもらって構わないよ」

 

夕麻は笑顔になった。

 

「私楽しみにしてます!」

 

そう言ってメアドを交換し彼女は去っていった。

 

『……いいのか相棒』

 

先ほどまで無言だったドライグが口を開く。

 

「何がだ?」

 

『さっきの女、堕天使だぞ』

 

「知ってるよ」

 

夕麻本人はうまく隠したつもりなのだろうがその程度気づかぬ私ではない。

 

「彼女が私に接触したのは神器かそれとも私が目的かのどちらかだろう。もっとも神器を持っていることは知っていてもそれがドライグとは気づいていないようだがな」

 

『そこまで分かっているなら何故……』

 

「何故?そんなの決まっているだろう」

 

ドライグの質問に笑って答える。

 

「だってその方が面白いだろう?それにもし敵対するというのなら叩き潰すだけだ」

 

私はそうはっきり返す。

 

『……全く相棒らしいぜ』

 

ドライグは若干呆れたように言う。

 

「まぁせっかく此方からデートに誘ったんだ、楽しまなくてわな」

 

『おいまさかそっちが本音じゃないだろうな』

 

「……さてデートコースは王道で良いか」

 

『おいぃっ!?』

 

ドライグと多少漫才を交えながら帰路へと付いた。

 

 

 ---------

 

 

約束の日曜。

 

私は待ち合わせの場所へと向かっていた。

 

その道中街頭で一枚の紙を貰った。

 

その紙には「貴方の願いを叶えます」と書かれており裏に魔方陣も書かれていた。

 

「転移の魔法陣か……」

 

私は紙をポケットに入れた。いざとなったら使わせてもらうか。

 

その後時間どうりに待ち合わせ場所にやって来た夕麻と合流し一緒にデートへと出かけた。

 

デートの内容は洋服を買ってあげたり一緒にご飯を食べたりと一般的に王道と呼ばれるものだ。

 

まぁ私自身それなりに楽しめた、とだけ言っておこう。

 

そして現在私たちは町外れにある公園に来ていた。

 

「今日は楽しかったね」

 

噴水をバックに夕麻が微笑む。

 

「ああ、私も楽しかったよ」

 

「それでね?一つお願いがあるんだけど」

 

「ん、何かな?」

 

「あのね、死んでくれないかな」

 

(ああ、やっぱりか)

 

 

---------------

 

 

「死んでくれないかな」

 

夕麻がそう告げる。その手には光で出来た槍が握られておりその槍を秋葉に突き刺すべく振るう。

 

しかし秋葉は体を後ろへと反らし攻撃を回避する。そのまま後ろへと跳び距離をとる。

 

「へぇ人間にしてはやるじゃない」

 

やや見下した感じで言う。

 

「……」

 

対する秋葉は無言だ。

 

「でもこれならどうかしらっ!」

 

すると夕麻の背中から黒い翼が生えた。

 

そして槍を構え一気に秋葉との距離を詰める。

 

常人であれば目で追うことすら難しいスピードだ。

 

だがそれはあくまで相手が「常人」であった場合だ。

 

夕麻のすばやい斬撃を秋葉は体を自在に動かし必要最低限の動きのみで避けていた。

 

「ちぃっ!人間風情がちょこまかと!」

 

大きく槍を振りかぶって秋葉に叩きつけようとするもそれも避けられた。

 

地面に1mくらいのクレータを作っただけでまた距離を取られてしまった。

 

「人間ごときがっ!!」

 

夕麻は秋葉を憎憎しげに睨む。

 

「一つ聞こう。何故私を殺そうとする」

 

秋葉が口を開いた。

 

「何故?それは貴方が私たちにとって危険因子だからよ。怨むならその身に神器を宿らせた神を恨んでちょうだい」

 

「……そうか」

 

秋葉が短く答える。

 

「あと一つ良いか?」

 

「何かしらっ……?」

 

此処で夕麻はあることに気がついた。秋葉の右手のひらから透明な何かが出ていることに。

 

「左腕、大丈夫か?」

 

「はっ?」

 

夕麻は不意に自分の左腕を見る。

 

すると肩の部分から血が噴出し肩から先が地面に落ちた。

 

「ぎゃああああああああああぁぁぁぁぁぁっぁぁぁ!??」

 

激痛。突然左腕が肩から落ちたのだ。あまりの激痛に夕麻はその場に座り込む。

 

傷口から噴出す血は地面を赤く染め上げる。

 

「き、貴様ぁ……一体何をしたぁ!」

 

「簡単だよ。お前の攻撃を避けながら斬った。ただそれだけだ」

 

秋葉がやった事はただたんに攻撃を避けながら左肩に一閃……それだけだった。

 

「くっ、うわああああああああああああ!!」

 

夕麻が空へと飛び上がり右腕で槍を形成、秋葉へと向かって投げた。

 

対する秋葉は右手を横に薙ぎ払う様に振った。

 

すると槍は途中で砕け散った。

 

夕麻は驚くがすぐに槍を形成しなおす。

 

しかし気づいた時には目の前に秋葉はいなかった。

 

「くっ、何処に!?」

 

「後ろだよ」

 

後ろから声が聞こえた時には解き既に遅し。

 

「ゴバァッ?!」

 

背中に蹴りを喰らいそのまま地面へと落下した。

 

「ガッ……グギッ………!」

 

痛みに耐えながらも尚立ち上がろうとする夕麻の前に秋葉が立つ。

 

「以外に頑丈だな。まぁ当たり前か」

 

「がは……ごほッ」

 

「痛いか?だがもう大丈夫だ。痛みすらなく消し飛ばしてあげるよ」

 

そう言って構えた秋葉の右腕には膨大な量の魔力が収束していた。

 

「消し飛べっ……!?」

 

秋葉はとっさに後ろへ跳んだ。

 

刹那、秋葉が立っていた場所と周りが爆発した。

 

爆発により周りの砂が巻き上げられ視界が悪くなる。

 

秋葉は巻き上がった砂を吹き飛ばし視界を確保する。

 

しかし先ほどまで倒れていた夕麻が居なくなっていた。切り落とした左腕もない。

 

「……逃げられたか」

 

『追わないのか?』

 

初めての戦闘で使って貰えなかったからかやや不機嫌気味にドライグが言う。

 

「いや、放っておけ。それにあのプライドの高さだ。いずれまた復讐に来る。だからその時に……」

 

『一網打尽……と?』

 

「そういうことだ。ねぇリアス先輩?」

 

秋葉が後ろに振り向く。するとそこには見慣れた赤髪の少女が立っていた。

 

「秋葉……あなたは一体………」

 

リアス・グレモリー。秋葉の学校の先輩であり秋葉とはよく知った仲だ。

 

「いえいえリアス先輩。私はまだ人間ですよ?」

 

秋葉はあの戦いのさなか実はあの時貰った紙の魔方陣を発動させていたのだった。

 

「……」

 

「まぁ今日はもう遅いですしややこしい話は明日、といたしましょう?」

 

「……仕方ないわね。いいわ明日使いを寄越すから一緒に来て。その時に話してもらうわ」

 

「いいですよ。それではまた明日」

 

そう言って秋葉は暗闇へと消えた。

 

 

 -----------

 

秋葉が去った後リアスは一人考えていた。

 

(兵藤秋葉……確かに彼は只者ではないと思ってはいたけど………)

 

堕天使に無傷で勝ってしまう実力、そしてあの魔力。どれをとっても人間からはかけ離れすぎている。

 

「秋葉、あなたは一体何者なの……?」

 

その言葉に答えるものは今はまだ誰一人居なかった……。

 

 

 

 




長めに書いてみました。

次回は何時になるかな~。
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