【if】もしも緑谷出久に〝個性〟があったら   作:ウドの大木

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こつこつ書いてるので更新が死ぬ程遅いですすみません


第2話 人気者は努力も欠かさない

目が覚める。見慣れた天井。昨日の出来事が走馬灯のように頭の中を駆け巡る。

僕はかっちゃんにノートを爆破された後、『超常協会』なる団体から手紙を受け取って――気づいたら、数年前に戻っていた。

そうだ、それでその後〝個性〟が発現した。火を操る〝個性〟だ。

昨日は色々ごたごたがあってそれどころじゃなかったけど――間違いない。

 

僕は、今『僕に個性が発現した世界』の僕なんだ。

 

そこにはやっぱり、手紙の『超常協会』が関係して――「出久!起きて!」

 

「あっ……はーい!」

 

お母さんに呼ばれ、僕は急いでベッドから飛び起き、リビングに向かった。

 

朝ごはんを食べ終え、学校の準備をして、ドアを開ける。空はびっくりするぐらい真っ青で、どこか僕の新しい門出を祝福しているようだった。

幸せな気持ちでいっぱいになりながら、僕は学校へ向かう。

 

―――――

 

学校では、色々なことがあった。

まず教室に入ると、クラスのみんなが僕を囲んだ。

「〝個性〟が発現したんだって?」「4歳以降に〝個性〟が発現する例は初めてなんだって!」「お前有名人じゃん!」……などなど、僕にも劣らないマシンガントークが繰り広げられた。大事になるのは嫌だったから口止めしておいたんだけど……誰が言ったんだろう。

クラスメイトをなんとか捌き席に座ると、昨日僕をリンチした子達がいた。

「あの……昨日は、ごめん」「〝無個性〟だからっていじめていいなんて訳ないもんな。ごめん」と、翼の子と手の子は素直に謝り僕も許したが、問題は主犯格。……かっちゃんだ。

「〝個性〟が発現したからって調子乗ってんじゃねーぞ、デク!てめえに〝個性〟があろうがなかろうが、一番になるのは俺だ!」

やはりかっちゃんはかっちゃんだった。顔は腫れ、涙の跡もくっきり残っているのに、すごい自信だ。

僕はじわじわと自分は〝個性〟持ちだという実感を持ち始めていた。もう〝無個性〟という檻ち囚われず、自由に羽ばたくことができる。

自分への期待を胸にそっとしまって、僕は帰路につく。

 

―――――

 

僕はまた、昨日の市民体育館に来ていた。自分の〝個性〟の特訓の為だ。

石は、磨かなければその輝きを最大限に発することはできない。いくら優れた原石だとしても、努力をそこにつぎ込まなければ誇ることはできないのだ。

だから、今僕は〝個性〟という原石を磨こうとしている。

僕の『火を操る』〝個性〟は、今のままでも十分強い。……けど、それじゃあオールマイトのような、『誰でも必ず救け、常に笑顔を絶やさない、最高のヒーロー』にはなれない。このままじゃだめなんだ。

できることは色々ある、その中で重要なのは……やはり、『操作精度の向上』だと……思う。目標は……思った通りのコースをきちんと走る。まだ発現したてだし、そのくらいが妥当かも。あと……やっぱり炎でドラゴンくらいは作りたいな。

目標も決まったし……早速特訓だ!

 

この後僕が小学生以下は保護者の監督無しでは〝個性〟が使えないと言われて体育館を追い返されるんだけど、それはまた別の話。




今のデクの個性の操作精度は、下手な人がやるマリカくらいなイメージです。本編には全く関係ありません。
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