私の日常の朝は目覚まし時計を止めることから始まる
≪朝~朝だにゃ~早く起きにゃいと、目からビームだにゃ~≫
「・・・・・・」
私は無言で目覚まし時計を破壊した。これで何台目だろうか。
いや、最初に購入した時は普通のベルだったのだが。気が付くと、どこぞのナマモノを思わせる声が録音されているのだ。
こんなマネをするのは、一体誰なのかまだ不明だ。見つけたら屠る。
「まったく、朝から不快な思いをさせてくれる。あのナマモノに出会うことがあれば、主に誓って殲滅してくれる」
と言いつつも、アレらはゴキブリと同じく増殖するからな。しぶとさで言うなら死徒以上か。
イラつきを抑えつつも寝間着から神父服に着替え、キッチンに向かう。
キッチンには既に両親がいた。兄と姉は道場で修行中だろうな。
「「おはよう、なのは」」
「おはようございます。父上、母上」
見慣れた顔に対して、そっけなくも丁寧にあいさつを交わす。
家族に興味はないが、両親は料理人で、その腕だけは唯一認めている。
ふむ、コーヒーがうまい。この苦さの中にある香りがたまらない。先ほどのイラつきが癒されていく。父上の特性ブレンドはまさに主が与えた宝具だろう。
ああ主よ。今日もこのコーヒーを飲めることに感謝します。
「さてと。では、私は今日も教会に向かってから学校に向かいます」
「そうか。気をつけてな」
「ご心配なく。鍛えてますので」
ああ、実に他人行儀な会話だ。見ろ、父と母の罪悪感で何とも言えない悲しそうな表情を。
止めてくれ、嬉しくて笑いがこみ上げてきそうだ。
この状態で兄と姉に会ってしまえば、私は笑いを抑えきれる自信がない。早々に教会に行くとしよう。
玄関から出ると、大型のバイクにまたがったヘルメットをかぶった女性が私の事を待っていた。
「出迎えご苦労。わざわざすまんなセイバー」
「気にするな、マスター。趣味も兼ねてるから問題ないぞ」
彼女はセイバー。今は亡き神父から継承された私のサーヴァントだ。本来なら【あの戦争】が終わっているので、存在できないはずなのだが、受肉しているらしく、教会に住んでいる。
同一の存在が冬木という町にいるらしいが、まったく似ていない。特に胸が。
毎日こうして迎えに来てもらっているのだ。
セイバーに渡されたヘルメットをかぶり、彼女の後ろにまたがってしがみ付く。
はぁ、早く大人になりたいものだ。こう、羞恥心というのか?私だって男だ。いつかは一人でバイクに乗ってみたい。以前、亡き神父が乗っていたのに憧れていた気がする。
「では、しっかり捕まっていろ。警察に捕まらない程度に飛ばす」
「事後処理が面倒な運転だけはやめてくれ」
海鳴市の管理を半分任されている身としては、面倒ごとを起こしてほしくない。事後処理が面倒だしな。
もう半分?吸血衝動がある異端の怪物の血が混じった混血の子孫が管理している。一応、親戚ではあるが私個人としては関わり合いたくない。すずかはある意味、私の天敵なのでな。
「そういえばマスター、気が付いているか?」
「何の話だ?」
「昨夜、この町に正体不明の魔力が複数散らばったことにだ」
「はぁ?・・・・・・・何処の馬鹿か知らんが、私の仕事を増やしてくれたと?」
一応、この海鳴には結界が張られている。龍脈を保護するためでもあるが、死徒や異端の魔術師が来たらすぐに対応できるようにする為だ。
どうやらその結界が作動していないようだ。正直めんどくさい。
「セイバー、私が学校に行ってる間に月村の屋敷に出向いてくれ。放課後、管理者同士で緊急会議を行う」
「ハンバーガーとフライドチキン100個で手を打とう」
・・・・・・私の小遣いは無限ではないのだぞ?まあ、荒稼ぎしたからそれくらい余裕ではあるが。
「わかった。地獄に墜ちるがいいセイバー」
しかし、彼女が有能なのは間違いない。セイバーは海鳴でも有名なバイク専門店の店長をしている。
どこぞの冬木に存在する同位体とは大違いだ。自宅警備員とは違うのだよ。
◇
サーヴァントステータス
【クラス】セイバー
【真名】アルトリア・ペンドラゴン(オルタ)
【マスター】高町なのは(♂)
【性別】女性
【身長・体重】154cm/42kg?
【属性】秩序・悪
【ステータス】
筋力A++
耐久A++
敏捷A+
魔力EX
幸運A+
宝具EX
【クラス別能力】
対魔力(A)・・・闇に染まった事でランクダウンしたが、それでも三節以下の詠唱による魔術を無効化し、大魔術・儀礼呪法など大掛かりな魔術を持ってしても傷付けるのは困難。ランクが高いのは、なのはの魔力が膨大な為。
騎乗(A)・・・乗り物を乗りこなす能力。幻獣・神獣ランク以外を乗りこなすことが出来る。「乗り物」という概念に対して発揮されるスキルであるため、生物・非生物を問わない。関係ないが、愛車のバイクだと更にランクが上がる。
最果ての加護(A)・・・詳細不明。ロンゴミニアドの加護を表わすものと思われる
魔力放出(A+++)・・・なのはの魔力の影響か本来のランク以上の能力を持つ。また、防御力も相応に強化されている。武器、ないし自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出する事によって能力を向上させる。魔力によるジェット噴射。アルトリア自身の筋力は人並みだが、すべての行動をありあまる魔力で強化する事で数多くの敵を打ち倒してきた。
カリスマ(B)・・・軍を率いる才能。元々ブリテンの王であるため、率いる軍勢の士気は極めて高いものになる。
【宝具】
風王結界(インビジブル・エア)
ランク:C
種別:対人宝具
レンジ:1~2
最大捕捉:1個
セイバーの剣と槍を覆う、風の鞘。
幾重にも重なった空気の層により、不可視の剣へと変えている。
最果てにて輝ける槍(ロンゴミニアド)
ランク:A++
種別:対城宝具
聖槍ロンゴミニアド。別名『ロンの槍』。真名解放の際にはランクと種別が変化する。
聖槍は本来、世界の表裏(現実と幻想)を繋ぎ止める「光の柱」そのものであり、万一これが
解かれれば現実は世界から剥がれ落ちるという。
神代と幻想の最後に立った「王」であるが故、彼女はこの絶大な力を秘めた聖槍を所有する。
また真名解放によって、聖槍は最果てにて輝く光の力の一端を放つことになる。
真名解放を行うためには合計十三の拘束のうち半数までを解除する必要がある。
この性質は「世界を救う星の聖剣」と同等のモノとされる。
俗説ではこの槍はかの救世主を刺したロンギヌスの槍と同一視する動きもあるが、伝承から判断すれば辻褄が合わず、信憑性は低いとされている。
約束された勝利の剣(エクスカリバー)
ランク:A++
種別:対城宝具
レンジ:1~99
最大補足:1000人
由来:アーサー王の聖剣
セイバーの代名詞たる聖剣。簡単に説明すれば、ビームをぶっぱするだけの聖剣。
【概要】
既に終わった第五次聖杯戦争に参加していたサーヴァント。当時、壊れた聖杯が破壊される運命から逃れるために自己防衛で青セイバーの別の可能性を引っ張り出したのが事の始まりらしい。召喚当時はランサーだった。
しかし、聖杯の中に存在していたセイバーオルタと融合・・・・もしくは合体事故を引き起こし、外見は乳上(ここ重要)で能力はランサーとセイバーの両方を兼ねそろえたバグサーヴァントとなった。
青とは違い、聖杯にまったく興味がなく、勝手にしろとばかりに戦争から離脱。放浪中に海鳴の教会に立ち寄ったときに高町なのはと出会う。言峰綺麗の弟子であり、同類で、自分とも相性がよさそうと見た彼女は彼のサーヴァントとなった。なのはの膨大な魔力のおかげでステータスが大幅に強化された。
受肉している理由は、召喚当時から聖杯の泥をかぶっていたからである。
青とは違い、男でも女でも行ける両刀で、ショタも大好物である。
外見は乳上でもベースはオルタなので、ジャンク大好き大食い王となっている。
それでもニートセイバーと違い、ちゃんと働いている。趣味を兼ねてバイク専門店の店長になっている。
自宅には白い犬(カヴァス二世)のペットがいる。
欠点は、掃除が苦手であること。偶になのはが自宅の清掃している。
余談だが、この契約が原因で魔力の大半は彼女に行っているので、原作のなのはよりも大半以上魔力が使えない。その代わり、彼女のスペックは大幅に強化されている。