Fate/Hentai Order   作:「旗戦士」

9 / 15
「ケツ……オジマンディアス様。ここにおられましたか」
「おい貴様今なんて言いかけた」
「言い間違えてませんって。高貴なるファラオの御名前を臀部を言い間違えるだなんて」
「いやそれ自供してない? つか普通に不敬じゃない? 」
「くぉらぁーっ! 偉大なるファラオに向かってなんて口を利くのですか! 不敬ですよ不敬! 」
「あっニトクリ〇リスちゃん」
「不敬ィィィィィィ!!!! 」

今日のぐだ男:メジェド様に見られながらケツにピラミッドを突き刺される


第九節: 性別はアストルフォ

<草原>

 

「みんなー! 情報を貰ってきましたー! 」

「すいません、マリー。私が街に行くとそれだけで大騒ぎなので……」

「僕も情報集めてきたよ。返ってきたのは拳だけだったけど」

「そりゃあ半裸で近づけばそうなるでしょうが……」

 

でもフランスの可愛い女の子にぶん殴られたのは気持ちよかった。黒髭とアマデウスを連れて行ったら「おかしい人間ってあんたたちの事でしょ! 」と言われて拒否されたのは納得いかなかったが。

 

「聖女マルタが教えてくれた都市、リヨン。結論から言うとそこは少し前に滅ぼされたらしいのですけど、そこから逃げてきた難民たちが住み着いたようですね」

「ふむ……リヨンには怪物たちが闊歩している様ですね」

「拙者たちも集めてきましたぞい。どうやら拙者とマスターとアマデウス氏だけ、難民たちの新たな脅威として受け入れられてるようですぞ」

「当たり前だろ馬鹿! 3人共半裸で聞き込みしたらそうもなるわ! 」

 

最近服を着ると乳首が圧迫されてしんどいんだよね。それに究極のネイキッドスタイルだし受け入れやすいと思ったんだけど彼らにはまだ早かったらしい。

 

「それに詳しい話も。なんでも、リヨンには守り神がいたんですって」

「守り神……ですか? 」

「大きな剣を持った騎士さまが化け物たちを蹴散らしていた、とか」

「大きな剣だったら僕の股間にも付いてるよ」

「テメーのはダガーだろうが!! 」

 

さすがに羽交い締めにして殴るのはひどいと思うんだ。あっでも僕を抑えてるジャンヌのおっぱいが背中に当たってるのが堪らん。

既にアルトリアが口調崩壊してるのはなんだか複雑な心境だ。

 

「なるほど。それがもしかすると、マルタ様が言っていたサーヴァントかもしれませんね」

「えぇ。でも、少し前に黒いジャンヌのサーヴァントたちがやって来た」

「かくして……リヨンも滅ぼされてしまった……」

 

ジャンヌの言葉にその場にいた全員が頷く。

難民たちの中にいた美少女を守るためにはどうにかして魔の手から彼女たちを救い出すしかない。

 

「そのサーヴァントとやらが生きている保証は低い……少なからず私たちだけの戦力で連中を倒すことを視野に入れておいた方が良いだろう」

「アーチャーの言う通りよな。幸い某はあの蜥蜴擬きを殺すことに長けているようだ、以降あの者共の処理は任せて貰っても構わない」

「小次郎素敵! 抱いて! 」

「はっはっは、半裸でくっつくなマスター。某は男色の気はないぞ」

 

無論僕もホモの気はないと言っておく。

でもアストルフォきゅんは余裕で抱けるので問題ない。

 

「そうそう。シャルル7世が討たれたのをきっかけに混乱していた兵をジル・ド・レェ元帥が纏め上げたそうよ」

「嘘……ジルが……? 」

「おそらくリヨンを取り戻すために攻め入ろうとしているのでしょうなぁ。拙者ももし同じ立場だったのなら、こんな大規模な都市で兵がいないところには攻め入るでござる。所謂、恰好の的というものでありますな」

 

普段よりも真面目な黒髭の雰囲気に僕は思わず驚いた視線を彼に向ける。

でも考えてみたら彼も海賊の頭領だったし作戦を考えつくのも容易か。

 

「合流は難しいよね……なんたって今のジャンヌが竜の魔女となって知られてるし、ジル・ド・レェとの因縁も知ってる。ボクからしたらローランと会いたくない気持ちだね」

「……だとすると、ジルも私たちだけで倒さなければなりませんね……」

 

ジャンヌの言葉に僕たちは頷き、マリーが笑顔を浮かべながら彼女の手を取った。

 

「でも、会いたくない気持ちも分かるわ。だって女の子だもの! 無理して会わなくていいに一票! 私たちも急がなければならないしね! 」

「うむ……リヨンに住み着いた魔物たちを一介の兵士達が倒せるとは思わない。某たちが倒すのが一番だろう」

「小次郎さんの言う通りですね……私たちだけで倒しましょう」

「勿論さ。その為に僕たちはこの特異点に降り立った。如何なる脅威が僕たちに向かおうとも、倒さねばならない。まあみんなは安心してよ、見ての通り僕は殺しても死なない男だからね」

 

僕の言葉に何故かエミヤやアストルフォきゅん、ジャンヌは微妙な表情を浮かべ黒髭とアマデウス、小次郎とそれにマリーは笑顔を浮かべていた。

あれ? 僕何かおかしい事言ったかな?

 

「まあ確かに……股間から魔力を暴発させてサーヴァントを打倒したり自分を矢にしろだなんて言うマスターは初めてだよ。安心したまえ、君の下には鼠一匹通させない」

「エミヤ……今ならケツ空いてるよ……? 」

「要らん。つーかその雌の顔を止めろ」

「エミヤさんはやっぱりホモもいけるんですね……」

「なんでさ」

 

でもマシュには怒らないのは正直言ってずるいと思う。

僕はケツに干将と莫耶を突っ込まれた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

<リヨン>

 

そんなこんなで僕たちは守り神の騎士とやらがいる街、リヨンへと辿り着く。ケツに突き刺さった二振りの双剣をどうにかして引っこ抜くとサーヴァントたちを二手に分ける事にし、正式に契約したマシュ、ジャンヌ、小次郎、黒髭、アストルフォきゅんを率いて僕は街の東門から入ることにした。

 

反対側はアマデウスとマリーがリーダーとなり、いつでも彼らと連絡が取れるように予備用の通信機を清姫に持たせておく。でもきよひーって無線なくても余裕で追ってきそうだよね。

 

「……止まられよ、マスター。何か嫌な気配を感じる。これは……」

「呻き声……ですな」

 

黒髭の言葉を聞いた瞬間、僕の身体は本能的に崩壊した瓦礫の中から聞こえる呻き声の主の下へと駆けていた。積み上げられた木片やレンガを掻き分けた先には――。

 

「……ッ!? う、嘘だろう……? 」

「死体が動いている……リビングデッドだね。マスター、離れて! 」

 

皮膚が千切れかけれ鮮血と肉が露わになるも、僕の目の前にいる死体は僕を食らおうと必死に両手を伸ばしている。正直な話、僕にも今の光景が信じられない。まさか崩壊で死んでいった市民たちをゾンビにするだなんて、変態の僕でも許せない。

 

アストルフォきゅんの槍に貫かれて間もなくゾンビは消滅していくが、その音を聞きつけられたのか続々と瓦礫の下から手が伸びてくる。

 

僕はアストルフォきゅんに手を引かれ、急いでその瓦礫群から抜け出すと僕を守るようにマシュとジャンヌが前に立った。

 

「……けッ。胸糞悪ィことするじゃねぇか。死者を冒涜なんて事は流石に俺もやらなかったぜ」

「く、黒髭殿? 普段と口調が……」

「あァ、すまねえな。正直連中の行為にカチンときたんだ。な、マスター? 」

「……おうとも。黒髭、みんな。この人たちを眠らせてあげよう」

 

バツの悪い表情を浮かべながら、街の住民たちを屠っていく僕ら。聞こえこそ悪いが、今の僕には命を奪っていく重みを確かに感じている。

変態紳士は決して人の死を蔑んだりはしない。人にはセクハラするけど。

 

「いつもこんな雰囲気でいてくれたらいいのに……ああ! マスター! 敵の数が減りません! 」

「マリーたちに連絡しよう! みんな、時間を稼いでくれ! 」

「お任せってね! 」

 

こんな時でも可愛いアストルフォきゅんはやっぱり僕の天使である。

股間にイチモツがついてても可愛い人間って本当にいるんだね。しばらくして僕たちとは反対側から見覚えのある魔力弾と矢がゾンビの群れに殺到し、ほとんどの敵を殲滅する。

 

「マスター! 無事ですか! 」

「この通りピンピンしてるよ! エミヤ、アルトリア! 二人は黒髭と小次郎の援護! アマデウスとマリーはマシュの回復を優先して! 清姫! 宝具の準備、出来てる!? 」

「……無論ですわ。皆様の非難を優先してくださいまし」

「聞こえたね、みんな! 僕が合図したら離脱するんだ! 」

 

僕の隣で手にした鉄扇を構え、宝具の詠唱を始める清姫を横目にエミヤとアルトリアが未だゾンビの軍勢と交戦を繰り広げる黒髭たちの下へ飛び込んでいった。

 

「――風王、鉄槌!! 」

「ほほう、これは拙者も負けてはいられんな。屍共よ、僭越ながら拙者の剣も見て頂こうか」

 

一度だけ背中に背負っていた鞘に刀を納め、小次郎は中腰の姿勢でゾンビの群れへと常軌を逸する速さで駆けていく。そして、直後に鋭い金属音と共に彼は背中の刀を引き抜いていた。

 

「――秘剣、燕返し」

「ひゅーっ……これがかの有名な燕返しですな。拙者も漫画で読みましたぞ」

「黒髭! キャラ! キャラ! 」

「あっ。……やるじゃねえか、あの侍」

「いやさすがに無理ありますよね!? 」

 

途中で気が抜けて普段のキャラに戻ってしまうのはご愛嬌。そして隣の清姫は僕の肩を優しく叩き、笑顔を浮かべながら頷く。

いつもこんな風にめっちゃ可愛くいてくれたら僕としては一生大切にするのに。

ただし毎日肉体関係は求めるぞ!

 

「これより逃げた大噓付きを退治します。――転身火生三昧! 」

「令呪を以て命ず……僕の下に来いッ! 」

 

全てを覆いつくす竜型の炎に巻き込まれないよう、僕は右手を翳しながら戦闘を繰り広げる彼らに命令した。一瞬で全員が僕の頭上に現れ、僕は彼らの下敷きになる。

どうやらきよひーの宝具によって周囲の敵は倒したみたいだけど、僕の顔には何故か固い感触の何かがくっついていた。

 

「ま、マスター……そこ、ボクの……スカートの中だよ……」

「へ? と、というと……まさかこの感触は……! 」

 

イエス、マイサン。

この場合はアストルフォきゅんズサンか。

天にも昇る勢いで僕の意識は真っ白に燃え尽き、そして鼻の中から勢いよく熱い液体を噴出する。

間もなくして僕は意識を失ってしまった。




「というわけで前書きでも本文でも座にイキかけたぐだ男だよ。ケツにモノつっこまれる主人公って斬新だよね」
「あっぐだ男じゃない! 良かったぁ! 生きてたのね! 」
「いや所長、こいつケツにピラミッド刺さってるしなんか変なマスコット持ってるしヤバい奴なんじゃね? ワシの危険人物センサービンビンなんじゃが」

「あっはっは、君も十分ヤバいでしょ。寺焼き討ちしたり人の頭蓋骨で酒飲んだり。あと色んなとこで女体化させられたり」
「それもそうじゃった! ワッハッハ! 」

「んでこの黒髪美少女誰? 」
「知らねぇのかよ」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。