少しおかしなマインクラフトの中に!?   作:ペペロンテ

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読者の皆さん、私は帰ってきたぁー!!!
志望校合格しました!これで心置きなく書ける…と思いきや学年末テストが…もういいじゃん!卒業でいいじゃん!ということでまだしばらく不定期になりそうです…ホントーにすいません(汗)
では、どうぞ!


風呂の脅威

「ふう、ここまでくれば大丈夫だろ…どっこいしょ」

 

グラビモスから逃げ切った俺は穴を登って地上に着くと気が抜け、地面に座り込んだ。モンスターもいないし大丈夫だろう。アレクやクゥが心配そうにこっちを見つめているがはっきり言って俺も慰めるような余裕はない。…ハッキリ言って自分のトラウマがこんなに根深かったのかと驚いてしまうほどだ。

 

「大丈夫でしたかニャ?やっぱり私たちだけで行ったほうが…」

 

「そんなありえない話をするな。お前たちだけで行かせるわけ無いだろ?目的の物も手に入ったし、さっさと帰ろうぜ」

 

アレクの俺を思っての言葉に内心癒されるが、首を横に振ってその意見を封じる。俺がこいつらだけであのあぶねえ洞窟に行かせる?たとえ天地がひっくり返ってもありえんな。なんて思っていると、

 

クイックイッ

 

「…ん?どうしたクゥ?」

 

クゥが俺の袖を引っ張った。クゥの方を見るとメチャクチャ怯えた顔で後ろの洞窟を睨んでいる。

 

「……怖かった。早く行こ?」

 

どうやらクゥもあの怖さがトラウマになってしまったようだ。そりゃあそうだろう、あと少し遅かったらあの巨体を相手しなければならなかったところだ。俺らの装備で挑むなんて無謀としか言えないだろう。

その言葉に俺は頷くとアレクの腕を握り、作りかけの浴場建設地に向かった。

 

 

 

洞窟から帰ってきた俺たちは建設を再開した。

まずはじめにあらかじめ作っておいた鉄の板を浴場建設地に開けた穴の表面に貼り付けていく。この中に溶岩をいれ、鉄の板で蓋をし、その上に木材を載せ、お湯を温めようというものだ。

現実世界では溶岩は鉄なんぞ一瞬で溶かしてしまうがここはゲームの世界、何故か溶けない。それなのに熱は通すご都合主義に、発見した当初は首を傾げたが…まあ今はこの世界に感謝である。溶岩で溶けない物の調達はこの世界ではほぼ不可能だろう。

手間はかかるが温かいお湯に疲れそうだと思った矢先、あることに気づいた。

 

「…ってか今思ったら紅蓮石とかでもよかったんじゃぁ…」

 

「………………あ」

 

アレクも気づいたようでこっちを見ながら声を漏らす。その顔は完全に「やっちまった!」と言いたげな顔だ。

紅蓮石とは、モンハン世界の素材鉱石の一つで常に常温で燃え盛るほどの熱を放つフシギ鉱石だ。武器の加工に使えたり、防具に必要だったりと結構使用回数が高かったりする初級~中級のハンターには必要になるときが来る鉱石である。まあ後になると倉庫の肥しになってしまうのだが…ちなみにこの上には獄炎石なるものもあるがこっちは上級者向けだ。

何が言いたいかというとこれを敷き詰めればあんな危険なところに溶岩を取りに行くこともなかったのでは…?ということである。思わず絶望しかけたがアレクが言うには、

 

「紅蓮石は火山地帯でしか手に入らない鉱石でして…この辺りに火山地帯は無いので入手は難しいのでは…?」

 

とのことらしい。そういえばそうだったと納得する。でも紅蓮石があればだいぶこの作業も楽だったんだが…と無いものよがりしてしまう。が、無いものは無いので作業を再開する。

 

 

 

「…よし、こんなもんか」

 

2時間ほどかかって漸く浴場の外組みと浴槽が完成した。普通の室内の浴槽と浴場の上に周りを石で囲って雰囲気を持たせた露天風呂を作った。浴槽はどっちも3×3だ。なかなか広々とできる。シャワーはないが浴びる用の水溜め釜を設置し、全身を洗うことが出来る。そのスペースも3×3だ。ああ、天井はもしもの為に備えて黒曜石にするつもりだ。無限黒曜石製造機を作り出して新しく作ったダイヤピッケルで取りまくったから天井はそうするつもりだ。

しかしまあ、石鹸がないのが痛い。一度現実世界で調べたことがあるがこの世界で苛性ソーダとかどうやって作んだよ!苛性ソーダを使わない方法もあったと思うけどあんま覚えてないし…こりゃ無理かな…。せいぜいが髪に油塗るぐらいか?まあやらんけど。

…話がそれた。露天風呂は敵に襲われないようにガラスで囲っている。壁の下側だけ柵にして空気の入れ替えをできるようにしている。これで夜空を一望できるってわけだ。

この世界は水流を自分で作れるから便利だ。何もない空間に水の入ったバケツを流すだけでそこから無限に水が沸いてくる。だからこんな芸当ができるってわけだ。

 

「後は脱衣所と浴場の壁と天井を作るだけか。んじゃあさっさと終わらせますか!」

 

「はいですニャ!早く入りたいですニャ!」

 

「……ん!」

 

俺たちは最後のラストスパートをかけ、さっさと終わらせてしまうことにした。

 

 

 

日が暮れそうになる頃、無事に浴場と露天風呂は完成した。モンスターが来ないうちに作り終えることができて一安心である。後は浴槽に水を入れるだけである。今日は露天風呂に入ろうと思い、露天風呂の浴槽に水を溜めると一瞬で水がお湯になった。

 

「おっしゃあ!成功だ!」

 

「やりましたニャ!これであったかいお湯に浸かれますニャ!」

 

「……できた!」

 

3人で抱きついて喜びを分かち合う。まさか1日でできるとは思っていなかった。

 

「そうと決まればさっさと入るか!…で、誰が先に入る?」

 

「…ニャ?」

 

「……む?」

 

「うん?」

 

俺の問い掛けに2人は俺の言った言葉が理解できないという顔をしている。俺が2人の顔を見て疑問に思っていると2人から爆弾が落とされた。

 

「……一緒に入ればいい」

 

「そうですニャ。それの方が時間もかからなくて手っ取り早いですニャ!」

 

「………………へ?」

 

 

 

あの後俺は抵抗むなしく露天風呂に連行され、今3人で入浴TIME☆だ。って言うかアイルーであるアレクはともかくクゥの裸は強制禁欲中の俺にはきっついものがある。なるべく見ないように見ないように…!と思ったら2人で俺に抱きついてきた!?くくくクゥさん?あ、あのー胸が当たって…意外と大きいんですね…ブハァ!(吐血

 

「気持ちいいですニャ…」

 

「ソソソソウデスネー」

 

「……どうしたの?」(ギュッ

 

「ナナナナンデモナイデスヨー」

 

「…ムー(私が抱きついても大丈夫なのに…)」

 

なんかアレクが拗ねてるけど今はそんな暇はない!し、静まれ俺の息子!こんなところで見せるわけには…うおおおおおおお!!!

 

「……♪」(ニコッ

 

…………惚れてまうやろー!!!やっべぇ下から目線の笑顔の破壊力舐めてた…!これ以上ここにいるのはヤバい!

 

「も、もう俺出るわ!2人はゆっくりしててくれ!」ザバァ

 

「あっ…」

 

「……」

 

急いで梯子を降りて浴場を通り、脱衣所で服を着て自分の部屋に戻った。やっべぇ…理性無くすとこだった…風呂に入る時間帯決めるべきかな…?

 

 

 

3人が夕飯を食べ終え、自分の部屋に戻って寝静まったと思われたが1人…アレクだけが起きていた。

 

「……………」

 

ベッドに腰掛け手に持っているものを眺める。それはあの古びた杖だった。それを持ってアレクは1人考えに耽っていた。それは一縷が露天風呂から出た後の話だ。

 

 

 

露天風呂から一縷が出て2人きりになった。2人ともしばらく無言だったが意外にもクゥがアレクに向かって話しかけた。

 

「……アレクは…イチルが好き?」

 

「へ!?え、えっとですニャ…///」

 

いきなりの質問にも驚いたが、その内容に言葉が詰まる。が、嫌いなわけがない。自分の命を救ってくれ、そのあとも助けられた。ある日いきなり別々で過ごせと言われたら泣いて拒否するだろう。その顔を赤くしながら問いに頷くとクゥは「……そう」と返した。

 

「……ボクは元モンスター…らしい。でもその時に記憶はない。記憶がある内から私にはイチルしかいない。だから……イチルはボクの全て。アレクのことも好きだけど……その何倍もイチルが好き。だからアレクには負けない」

 

「…!」

 

その言葉にアレクの顔の赤みがなくなり、愕然とした。自分は一縷が好き。だがクゥには『一縷しかいない』。その違いはとてつもなく大きい。それにアレクの体はアイルー、猫が二足歩行しているだけだ。欲情などするわけがない。良くてペットとしての『好き』だろう。恋愛感情に昇華するはずがない。自分とクゥとの違いをまざまざと思い知らされたように感じたアレクは何も言えず固まってしまった。その様子に気づいたクゥは気まずそうな顔をするが、無言で立ち上がって梯子を降りていった。

 

 

 

ということがあり、その時から若干上の空気味だった。一縷に心配されたが「大丈夫」と返し、一足先に自室に戻った。そして2人が自室に戻ったのを見計らって1階のチェストからこの杖を持ってきたのだ。

 

「…この杖で人間になれば…ご主人さまは私のこと…」

 

だが不安要素が大量にある。自分にその効果が出るか、自分自身に使用しても大丈夫なのか、無事に人間になれるのか、人間になったとして一縷は受け入れてくれるのかなど、考えだしたらキリがなく、そのことへの恐怖心からアレクは杖を使用することを躊躇っていた。

 

「……………」

 

だが、ここで自分が変わらなければ何も始まらない。いつまでたっても一縷は『アイルー』としてアレクを見るだろう。それは人間として仕方のないことだ。でもアレクはそれを良しとしない。アレクは『愛情』が欲しいのだ。『友情』や『親情』ではない。1つの生き物として『アレク』を見て欲しいのだ。

 

「………なら、やることはひとつニャ…!」

 

 

 

その夜、建物の1室で光が溢れたが、誰も気づくものはいなかった。

 

 




…おや?アレクのようすが…
そしてクゥの一縷に対する執着っぷりが見えますね。こんなキャラにするつもりは…!まあいっか。ちなみにクゥの胸はD~Eらへんです。普段はパーカーで隠れてます。でけぇ…!
浴場の間取り図はわかりにくいと思われます。しかし見取り図を入れれるほどぺぺの技術力は高くないため、感想にて質問を受け付けます。ここがわからないなど書いてくださるとありがたいです。お手数をおかけしますがご了承下さると幸いです。
口頭で付け加えるならば、1階の溶岩はじめんに埋まってます。木材からが地表です。2階は黒曜石を敷いて鉄の蓋をし、その上に木材を敷いています。黒曜石全部は味気ないですし、取るのが大変でしょうし。
最後に、一縷そこ変われ!!!という声に応えまして今からIBK(一縷をボコる会)を結成します!参加特典はこの妙に赤いものが付着した痛そうな釘バットです!ご入会される方は感想欄まで!
garcia様、夢見の狩人様、ohtkhr様、感想ありがとうございます!これからもよろしくお願いします!そしてこの方たち以外も感想をお待ちしております!
次回、目が覚めたらアレクが○○○○になってた!?クゥもライバル意識が…?
『獣人と匠の合間に』お楽しみに~!








前回のサブタイのネタは∀ガンダムより、「月に吠える」です
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