この話で村山さんとのお話しを予定しておりましたが、次話となってしまいました。
すみません…
いつもながら至らない箇所ばかりですが、お楽しみに頂ければ幸いです。
とある日本庭園つきの豪邸(高天ヶ原家)の一室にて、
「八坂ぁ~…仲直り出来なかったらどおしよぉ…嫌われてるよな…」
と少年が爆乳九尾嫁の胸に甘えていた。
対して九尾嫁八坂、少年を胸に抱きヨシヨシと頭を撫でる。否、撫で回す。犬にするようにワシャワシャと撫で回す。
少年から時おりでる「ンナャァ~」という甘い声が撫で回す手を加速させていた。
(のっほぉ~♪可愛いのぉ~可愛いのぉ~♪戦の時とのギャップがなんとも言えぬのぉ~♪食べるぞ?食すぞ?モフるのじゃぁ~♪)
と絶好上機嫌八坂である。
そんな八坂の乳に頬ずりをしつつも時折揉みしだくエロ少年。
とびきり激甘な空間である。
淫乱猫も裸で逃げたす程である。
娘九重はというと、
「夫をたてるのも妻たる妾の務めじゃ!」
と捨て台詞を吐いて逃走し、姫華に慰められており、
桜華はというと、
「我、あいしゃるりたーん」
と言い残し、空間を切り裂いて引きこもったのである。
となれば最早邪魔無しの甘々イチャラブ空間であり、最速八坂は着物がはだけており、朝からヤることヤっちゃうんじゃね?という空間である。
正妻無双八坂の勢いは誰にも止められない。
「お二人とも、お時間です」
訳では無かったらしい。
高天ヶ原家敏腕メイドの姫華ちゃん、お取り込み中でも何のその。
かくして高天ヶ原家に平和が戻ったのである。
―――――・―――――・―――――
その頃オカルト研究部、グレモリー眷属のキングたるリアス・グレモリーとその懐刀、クイーンの姫島朱乃が紅茶を楽しんでいた。
「昨日の彼とよく似た男の子が今日転校してくるらしいですわ」
と朱乃が伝えるとリアスが目を細める。
「もし彼なら何としても眷属に入れたいところね」
とやる気をみせる。
「部長はなぜそこまで彼を?監視でもいいのでは?」
尤もな意見である。
昨日の戦闘で眷属を軽くあしらう程の実力が証明されておりそこまでの実力者を無事に眷属にできるかは怪しかった。よって朱乃の疑問は的確であり、リアスは痛いところを突かれた形である。
しかしそれでも眷属化の意思は揺らがないようである。
「彼のカタナ、綺麗な朱鞘で私の紅髪と赤龍帝の赤にぴったりじゃない?それに、はぐれ悪魔黒歌と関わりがあるみたいだし、小猫のなつきようも信じられない。大事な眷属に危険が及ぶ可能性まであるなら眷属として縛っておいた方が妥当よ」
ともっともらしく言っているが、本心は欲しいから欲しい。
実力もあるしもしかすれば黒歌をこちら側へ引き込めるかもしれないと。
姫島朱乃は嘆息する。
「部長、いえリアス、自分より実力がある者は眷属にできません。それを無理に押し通そうとするとかえって危険よ。貴女は眷属を預かるキング、そのクイーンとして、友人としてそのような危険を侵すことを容認できません」
そうはっきり言いきったのである。言外にリアスの実力不足と認識の甘さを指摘して。
しかしリアスも黙って頷くような性格ではない。
「朱乃、貴女私の実力が信用ならないの?昨日は小猫が側にいて皆実力を出せなかっただけよ。恐らく彼の神器はあのカタナよ。遠距離から攻撃を加え続ければ勝てるわ。それにただの人間が祐斗の本気についていけるわけないわ!」
負けじと言いきった。
全くの検討違いであり、傲慢であり、この性格が仇となって少年はソーナ・シトリーへと流れて行くのであるが、それは少し後の話。
「とにかく、私は自分の眷属の実力を信じているわ!」
流石情愛深いグレモリー家の次期当主と言うところであろうか。
対してソーナ・シトリーは少年の前の学校が日本神話が運営する学園であると気付いており、既に目をつけているのである。
ただ、リアスと違い下手に出てお願いするスタンスのため好感度の違いは言うまでもなく明らかだが。
―――――・―――――・―――――
教室、それは学生達の監獄であり城である。
その扉の前、緊張した面持ちの少年がいた。
あの未遂事件の後、姫華に厳重注意とは名ばかりの嫉妬が上乗せされたおねだりをされ、
「我、リターン。えっへん」
と高天ヶ原家に来て以降表情豊かになって単なる可愛い幼女になった桜華や、
「もふもふは?」
とモフられるのをデフォルト化しようと画策している可愛い幼女九重ちゃん(自称)に密着されたのである。
結果、もっと拗ねた姫華を八坂と弄り倒しもっと可愛い姫華を見れたのだが、やはりというかオハナシ合いという名の説教タイムが待っていたのである。
もうただのツンデレ化していたが。
ともあれ少年の緊張は霧散したのであるが、いざ教室を前にすると緊張するものである。
そんな少年であるが、実は妹のいるクラスは二つ隣であり、緊張は解れたのであるがクラスの女子率が特に高いクラスであったため穿つような視線を向けられ、ちょっとおどおどしていまいクラスの女子に弄ったら可愛い反応しそうという印象をもたれ、あっさりクラスに溶け込んだのだ。
この後だが、隣の席の片瀬とというピンクの髪の少女と仲良くなり剣道の話で意気投合し、その他にも色々な話をする。
片瀬はと言うと、ご都合よろしく少年に好意を抱き始めており、親友の村山という少女に打ち明けた際
「あ、そう言えば前はこの町に住んでたって言ってたし、村山って名字だったって言ってたよ。もしかして親戚だったり?」
と洩らしてしまい質問攻めにされるのだ。
しかし、ご都合主義かな。
今日は金曜日の設定である。
家出した兄の話を聞いた片瀬は確かめる術もなく、悶々として過ごすのである。
明日、剣道場で合うことになるのだが。
対する少年、放課後オカルト研究部なる部室に連行され眷属の話を断って逃走中、ソーナ・シトリーに生徒会室に引き込まれてこれまた眷属の話をされることになるのだ。この後。
―――――・―――――・―――――
と、言うわけで放課後。
普通に帰ろうとしたら人気の無い場所で待ち構えていた小猫に捕まったのである。
「先輩…来てください……」
服の裾を引かれ、俯き気味に言う小猫。
対して少年、
「どうした?白音」
と名前を呼ぶと、小猫が勢いよく顔を上げ、
「姉様は!黒歌姉様は生きているのですね!先輩から姉様の匂いがするんです!どこに居るのですか!怪我はしていませんか!ちゃんとご飯食べてますか!無理してませんか?………私の事…怨んでませんか……?」
すがり付くように勢いよく詰め寄ったが、段々不安げになり、泣き出してしまったのである。
そんな小猫を優しく抱き締めて頭を撫でる少年。
この光景を偶然目撃した生徒によって、転校生が小猫を泣かせたとか、恋人宜しく抱き合っていたとか噂がながれ一波乱あるのだが、周囲に誰も居ないと安心しきっている小猫は見られていることなど気付かず泣き続けるのである。
少年は人の気配は感じて居たのであるがそんなことよりあやすことの方が重要である。
「黒歌の匂いがするのはな、一緒に住んでるからだ」
そう言う少年に対し、
「姉様に…会いたい……私のためにはぐれとして手配されて追われてて…だから、謝りたいんです!誰にも言いません!だから…あわせて……」
小猫の偽らざる本音である。
だが少年、小猫の言葉から黒歌のはぐれ取り消しの件伝わってないのでは?
と疑問を抱いたのである。
「白音、むしろ黒歌の方が怨まれてると思ってうだうだしてるよ。それに、黒歌はもうはぐれじゃないからいつでも会いに来い」
そう言われた小猫は混乱していた。
(え?はぐれじゃない?姉様が…?部長達は一言も…)
「もしかして聞いてないのか?」
そう聞かれ抱き付きながらコクコクと頷く小猫。
予想的中でリアスの評価を下方修正しつつ、サーゼクスとオハナシすることを決める少年。
そろそろ小猫も落ち着き、
「もう…大丈夫です…//////」
と顔を真っ赤にして離れたことから、部室へ向かうことにする。
「白音、もし暇なら、明日うちに来るか?」
「!!!はい!行きます!絶対行きます!これ!このチラシで私を召還してください!あ!メールでも可です!推奨です!」
と物凄い剣幕で詰め寄る小猫。
結果、連絡先を交換したのだった。
―――――・―――――・―――――
「部長…手間取りましたが連れて来ました」
そう言って何事もなかったように部室へ入る小猫。
「だいぶかかった見たいね」
と訝しげなリアスに対し、「逃げようとしたので泣き落としで連れて来ました」とあながち嘘でもない説明をする小猫。
一応それで納得したようである。
「さて、朱乃、祐斗、イッセー」
そして眷属に取り囲まれた。
「部長!これはどういうことですか!騙したんですか?」
どうやら小猫は知らされていないようである。
「小猫!今すぐ彼から離れなさい!騙されているのは貴女なのよ!はやく!」
今にも仕掛けて来そうな眷属。
そんな彼らに、「騙してたのは部長です…」と言う小猫の呟きは聞こえなかった。
「小猫!」
叫ぶリアス。
最早仲間割れである。
そんな中少年は悠々と逃げた。
「じゃあな、白音」
小猫にしか聞こえないようそう呟いて、
「帰るわ」
そう言い残し、いつの間にか扉を開けて出ていってしまった。
固まる一同。
それはそうだ。誰一人としてその動作が見えなかったのだ。
かつ、人一人這い出ることのできない包囲の中悠々と脱出した。
暫く呆けていたが、
「!みんな!追うのよ!」
と捜索を始めるのであった。
そして始まる町全体の捜索。
その渦中の少年はと言うと、
「ソーナも大変ですね…」
「ええ…リアスといい、例の三人組といい…」
「お疲れ様です」
「それが私達の仕事ですから」
ソーナ・シトリーと打ち解けていた。
遡ること一時間程前
「あー…めんどくさいな……」
そう漏らしながらリアスからどう逃げようか考えていた少年は、
「支取先輩!匿ってください!」
ソーナ・シトリーに出会った。
「高天ヶ原くん、単刀直入に聞きます。貴女は日本神話勢力の者ですね?」
ソーナのみの生徒会室で、魔力による結界が施されているためここでの会話は外部に漏れない。
だとしても随分と思いきった質問である。
「そうです。勝手に領土にされた挙げ句管理がずさんなので監視に来ました」
そう言いきった少年に、ソーナは若干の落胆を浮かべた。
「そうですか…眷属になっていただくようお願いしようと思ったのですが……わかりました。諦めます」
とのソーナに対し、
「グレモリー先輩と随分違うんですね」
と漏らしたことで、ソーナの愚痴がこぼれそれを聞くうち距離が縮まっていくのである。
「私の事はソーナと御呼びください」
「そ、そんな…先輩を呼び捨てなんて…」
「気にしません。その代わり、咲良と呼ばせてもらいます。あと、二人の時は敬語は不要よ」
「わかった。ソーナ」
「!……///う、うん…咲良…/////」
とソーナ・シトリーを攻略しかけるのである。
「ソーナが管理者やればいいのに…」
「一応私も管理者なのだけれど…リアスが任せての一点張りで…ハァ…」
ソーナは苦労人である。
少年はと言うと、
(悪魔側監督者としてソーナを任命する書簡でも出して貰おうかな)
と今後について画策していた。
そして、ソーナの苦労ぶりに、
「ソーナ、仕事…手伝おうか?」
と自然と出ていた。
ソーナはと言うと、思いもよらない申し出に戸惑ったが、どこか嬉しそうな表情を浮かべる。
「そ、そんな…さ、咲良に迷惑をかけるわけには…」
と言いつつも、若干期待しているのだ。
「眷属になるわけにはいかないけど、仮眷属として少しでも役に立ちたい…だめかな?」
そう言って貰えることをどこか期待していたソーナ。
「な、ならお願いします……あ、あの…明日…お昼頃から、一人で書類の整理をしようと思っていたのですが…」
と
(明日って図々しすぎないかな?でも、二人きり…生徒会室で……ソーナ、彼を知るチャンスよ!頑張るのよ!私!……午前中は二人きりでエヘヘ…はっ!)
葛藤している。
少年はそんな葛藤など露知らず、
「明日か。わかった。で、図々しいお願いなんだけど…明日午前中って…剣道場使わせてもらえないかな?」
とのと願いをし、無事ソーナを現実へと引き戻すことに成功したのである。
全く知らないうちに。
かくして、使用許可と道場の鍵を得た少年。
ソーナはと言うと、若干落ち込みながらも、(午後は二人きり…////っ!私は何を考えて!……で、でも…その…吝かではない……というか…!ダメダメ!出会ったばかりよ!何を考えているの!で…でも……////)
とまた葛藤していた。
やはりというか、なんと言うか。
ソーナ・シトリーを攻略仕掛けていることなど露程も感じていない少年は、
「じゃあ、ソーナまた明日」
と普通に帰るのである。
その際ソーナは
「うん!また…明日……////」
そう言って頬を染める。
そんな彼女を見て、
(え!反則でしょ!可愛い…)
と思ってしまった少年は、帰宅直後まるで全て見ていたかのようにあった出来事を知っている高天ヶ原一同にオハナシをされ、長い夜が始まるのだ。
本当に長い夜が…
その最中、「妾だけで良いではないか…すけこまかしおって……わかっておるのじゃぞ?…しかしな?…」と八坂が珍しく拗ね、それに萌えた少年が張り切るのであった。
如何でしたか?
複数キャラの出し方を模索中でして、不自然な箇所等あっると思いますが、改善できるよう努力致しますので今後とも宜しくお願いします。
次話についてですが、村山さんと片瀬さんとのお話しと、ソーナとの生徒会室デート、出来ればアーシアも登場させたいと思っております。
お楽しみに!