艦これの世界で空飛んだ   作:某連合軍の緊急脱出王ヽ(0w0)/

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炎の匂い染み付いて













むせた。


第5話~むせる~

高層雲が映え渡る青空。

 

其所に塗装を施した彗星十二型甲と呼ばれた、ジェット機全盛の今では必要のない艦上爆撃機、艦爆と呼ばれる無誘導爆弾を胴体下のパイロンと翼下に設けられたパイロンに計三発ぶら下げた機体、それとそこに続く九九艦爆や彗星艦爆の編隊数十機が演習艦隊に向け飛行していた。

 

 

 

 

「提督の機体を視認!各艦対空戦闘用意!」

 

凛とした長門の声で計六人が対空機銃、長門に関しては三式弾と呼ばれる対空弾を装填し主砲を構え始める。

皆、空を睨み付け緊張した面持ちだ。

 

この演習では艦戦による防空網を抜けた艦爆による対空戦闘を想定していて、この対空演習では一度に出撃できる最大の六人で演習を行う。

 

「行くぞ、一番先に被撃墜したヤツぁ女子トイレに貼り出してやる」

 

「そりゃないです!」

 

「艦娘っつっても女ばかりだろ?そいつぁいいや!」

 

「各編隊長へ、艦隊視認、繰り返す。艦隊視認。急降下用意」

 

そして数分後、編隊の機体が急降下してくる。

 

長門達も機銃(模擬弾)や三式弾等を当て、撃墜判定を出そうとする。急降下爆撃を行おうとした編隊の機体、約七割方はそれにより撃墜される。

 

「うわぁぁぁぁ!」

 

「柿崎ぃぃぃぃ!」

 

が、提督の搭乗している、模擬弾を搭載し鈍重な筈の艦爆、彗星一二型甲には当たらない。いや、厳密には当たってはいるのだが、提督の微妙なコントロールで塗装を剥がすまでしかいかない。

 

「投下!投下!」

 

と、パイロンに装備されていた三発の爆弾を時間差で投下した。勿論それはペンキが詰まったモノだったが、気分は悪くなるだろう。それに続き他の艦爆隊も投下を開始。その数凡そ二十。

 

数秒後着弾、それは六人の内実に二人、赤城と比叡に命中し

二人とも大破判定を示す旗が上がった。

 

これで赤城からは発艦が不可能になった。

 

「ひええええ…べちゃべちゃ…」

 

「くっ…一航戦の誇り、ここで失う訳には…!」

 

二人とも気持ち悪そうだ。

 

「赤城先輩!…っ!あまりっ、調子に乗らないでよねぇ!」

 

赤城が大破判定を頂戴した提督へむけ、直ぐに矢をつがえ瑞鶴が零戦52型や紫電改ニを発進させてくる。

 

急降下爆撃を終え補給に戻ろうとし、編隊を組んだ艦爆に艦戦が追い付いてくる。

 

あっという間に散開した艦爆隊はケツに食い付かれて撃墜される機体が多い中、提督の機体の機動が一際目立った。

 

必死に艦戦は背後に食い付こうとするも、しかしひとつも怖くないとばかりにスティックを薙ぎ倒しロールさせたり、いきなりエンジン出力を下げ機首上げしオーバーシュート、高G機動を繰り返しオーバーシュートさせ、本来なら出来ないような木の葉落とし迄やりのけ撃墜判定を次々と出した。

 

 

 

※木の葉落としとは零戦が行ったと言われるコンバットマニューバ。

いきなり機首を引き上げ急上昇、自由落下し慣性を使い復帰し背後を取り敵機を撃墜する。

(作者は見たこと)無いです。

 

 

 

瑞鶴は呆然として信じられないものを見たとばかりに口を半開きにして

 

「どうやったら彗星十二型甲でそんな機動が出来るのよ…」

 

と呟いていた。

 

すると上空を旋回していた提督の機体から発光信号で

 

「テ ラ ワ ロ ス」

 

と送ってきた。

 

提督が模擬弾を補給をしに戻ると長門や瑞鶴達は額に青筋を浮かべ

 

「…落とすぞ」

 

「…ええ」

 

とだけ話していた。

 

 

 

 

 

…落ちたな(確信)。

 

 

 

 

 

その後殆どが大破、中破判定を貰った。

 

まあ練度及ばないし是非もないよネ!

 

実際あそこまで煽って撃墜されるフラグ建築しておいて落ちないなんてあァんまァァりィだァァァ!

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――

 

 

 

 

演習終了後、提督が鎮守府の廊下を歩いているといきなり

 

「提督覚悟ぉぉぉ!」

 

と声がし、数瞬後矢が飛んできた。顔面付近に。

 

もう一度言おう。

 

顔面付近に。

 

「アカン死ぬぅ!」

 

逃げ出した提督を追いつつ、瑞鶴や赤城の、先の演習に参加していた空母陣は矢をつがえ提督へと繰り返し放った。

 

「ヤバイ!ヤバイ!」

 

提督は廊下を駆け抜けると其所に居たのは艤装を展開している長門。その砲塔は提督へと向いている。

 

「沈めぇっ!さっきの恨み、返させてもらおう!」

 

此方に撃ってきたのはゴム弾のようだが、いかんせん速度が速すぎて当たったら骨がイきそうな速さだ。

 

そして、大捕物の末、遂に追い詰められた。

 

提督はあろうことかヨツンヴァインになり

 

「すいません!何でもしますから!」

 

と土下座し命乞いを始めた。

 

だがその何でもする旨の発言を見逃すほど艦娘達は甘くはなかった。

 

「ほう…今なんでもと」

 

「言ったな。吾輩の耳は節穴ではないぞ」

 

「それだったら…」

 

いつの間にか演習した艦隊が勢揃いしていた。

 

(あっ、オワタ\(^o^)/)

 

すると長門達は身を寄せあい何やら話を始めた。

 

数分後、提督へと向き直ると

 

「何でもすると言ったな。ならば私たちを本州の横須賀の夏祭りに連れていって欲しい」

 

との、予想外のボディーブロー(財布への)。

 

( 0w0)<果たして、提督の財布は持つのか!?

 

( 0w0)<次回、「長瀬、(財布が)死す!」

 

 

「終わらすなよぉぉぉぉぉ!」

 

 

( 0w0)<おっとナイス突っ込み。

 

 

 

金は保たない、はっきりわかんだね。

 

じゃけん節約しましょうね、という事でその後数日間は鎮守府では一切の出費が許されなかったんだとさ。

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

―食堂―

 

 

提督は目を見開いていた。

なぜなら其所には

 

 

「ハムッ ハフハフ ハフッ…」

 

 

最早赤以外の色が見つからない辛さしか無いような麻婆豆腐を一心不乱に食い続ける神父の格好をした男がいたから。

 

すると男は此方に気がついたのか

 

「――食うか」

 

と声をかけてきた。

 

これが―奴とのファーストコンタクトだった」

 

「いやナレーションしてんじゃねえよ」

思わずツッコミを入れてしまっていた。

てか麻婆神父じゃね?

 

「ふぅ…日本からやって来た甲斐があった。こんな美味い麻婆に出会えるとは…」

 

 

 

 

 

 

提督の財布は保つのか!?

 

次回!

 

提督(の財布)、死す!




以下、むせるアニメ風次回予告(二度目)。





楽しそうな祭り、出店の数々。

艦娘を彩るは景品や商品の数々。




ふっ、嘘を言うなっ!





狭苦しく感じる人の群れ。

その闇に潜むは人の欲望か。

祭りの横須賀に際どく涼しい風が吹く。

次回、『夏祭り』

来週も提督のヤ無茶に付き合ってもらう。
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