時は1938年12月に遡る。
運動も勉強も平凡だった岩城真白は、
そのうち姉の佐友紀と同じくいずれ見つかる旦那と
結婚して普通に家庭を築くはずの若い女子高生だった。
空の鳥を眺めながら、学校が終われば毎日
山の中で風を感じるのが好きな変わった女性だった。
とにかく風の流れを見て、体で感じて目を閉じるのが
好きだった。
高校二年の時、陸軍訓練を受けて空母6隻と姉佐友紀と一緒に
東南アジアへ防衛に向かった。
人気の無いところで熱い陽射しと風を感じて
きつい訓練の事は何も思わず、なにか物足りなさを感じていた
そんなとき、非常時航空部隊編成のため戦えるほぼ全員が
飛行機訓練を受けるという政策が取られた。
その中で真白はこなたに飛行機に乗せられて共同飛行。
真白は感じた。
全身を風が覆うような爽快な世界。
全身に風を乗せているような速くなればなるほど胸が
高鳴る不思議な感覚。
真白はこなたが困惑するほどの長期飛行を行って思う存分
楽しんだ。そして彼女は・・・非常時航空隊から
素質のある奴だけが選ばれた『航空予備隊』に昇格した。
航空予備隊となれば許可をもらえれば訓練目的で
好きなだけ空が飛べる。
精油所が近い東南アジアならではである。
嵐の日1938年1月
こなた達
こなた「航空予備隊の連中熱心だよな。」
みさお「ああ・・・私達より熱心でウキウキしてるう゛ぁ。」
こなた「上達早いね、抜かれそうだよ~。かがみ、
妊娠して辛いなら日本帰っても罰は当たらないよ、
子供が産まれたときここじゃ大変だよ?」
かがみ「最前線で戦う夫を置いて妻は下がっちゃいけないと
思って。」
こなた「そんなことないと思うよ。」
みゆき「いいえ泉さん、私達が帰っちゃったら旦那様は
元気なくしちゃいますよ。確かに前線に出て欲しくない
気持ちはわかりますけど戦場でのストレスはそうとうなもので
慰めてあげると気力が上がって戦場で生きて帰りたい
気持ちも上がって、へろへろの状態よりも大喜びで
基地へ帰ってきてくれるのはやっぱり嬉しいと思います。
いつ会えなくなるかわからないからこそ、
一緒に居れる時間を沢山持ちたいと想い合い
旦那さんが死ぬ直前までは幸せな気持ちでいてほしい。
それが妻の願いなんですよ。」
こなた「へぇ~。」
あやの「そうですよ、口では下がってろって言いますけど
抱きしめてあげるとすっごい喜ぶんですよ。」
みさお「すけべなだけじゃないのか?」
かがみ「空気読めよ、しばくぞもう・・・。」
つかさ「ぐぅぅ・・・うっぷっ・・・うっぷっ。」
かがみ「大丈夫つかさ?」
つかさ「できちゃった・・・みたい・・・。」
あやの「休婦室に案内しますので休みましょうつかささん。」
つかさ「ご・・・ごめん・・・。」
こなた「つかさも旦那さんに汗だらけにされてたもんね。」
かがみ「見たような口調で言うんじゃない。」
こなた「ふぅ~よりにもよって部隊『練華』のエースの
黒井先生が飛行機乗れなくなちゃって・・・
女性航空部隊半数は結婚でいなくなっちゃうし予備隊で
穴埋めできるのかな?」
みさお「まあ、今はありのままを受け入れればいいんと
思うんだう゛ぁ。」
こなたとみさおは外を見る。
椰子の木が猫背になって激しい雨風で傾いている。
こなた「嵐は嫌だって昔思っていたけど、訓練が休みになる分
悪くないもんだね~。」
みさお「ダイヤモンドより貴重なお昼寝時間だぜ、
音はうるさいけど気にもならずにぐっすり眠れそうだ。
・・・ん?」
みさお「飛行機飛んでないか?」
かがみ「流石にこれは馬鹿でも飛ばないわよ。」
こなた「Σ( ̄□ ̄;)」
外で九六式艦上戦闘機が嵐の中ですいすい飛んでた。
しかもその数60機。
真白「負けないぞお前ら!!」
近藤「へっ!!よく言うぜ雌狐!!」
榛名「無理すんなよ!!燃料よく見て動け!!」
男性航空予備隊と女性航空予備隊が嵐の空でドックファイトを
繰り広げていた。
かがみ(待て!?死ぬよこの風!?)
こなた「教官!!教官!!」
寿教官「馬鹿もんがぁぁぁぁああああ!!!」
すっごい怒られた。
寿「貴重な航空機と命を潰す気かお前ら!!」
真白「すいません・・・でも・・・嵐と夜の空が
風が一番気持ちいいんです。」
寿「おいおい・・・まさか夜まで飛び回っていたのか?」
真白「はい!!気持ち良く!!」
寿「おふざけも大概にしろ!!危険だ!!」
真白「じゃあ賭けをしませんか?夜の空で航空訓練して私が
勝てば思う存分空を飛ばせてください。」
結構反抗的につっかっかってきた。
寿「ふざけるな!!そんな危ない要求を呑めるか!!」
真白「怖いんですか?負けるのが?」
寿「お前達は将来俺達を超えるエースだ、こんな下らない
遊びで失うわけにはいかないんだ!!」
近藤「いいや、真白の言う通りだ。」
男性予備航空隊の隊長近藤が口を挟む。
近藤「隊長、確かに夜や嵐の航空飛行は危険極まりありません
ですが、敵が爆撃機で夜襲を仕掛けて来ることも
想定できていなくては航空隊教官としてどうかと思います。」
寿「なんだと!?」
榛名「そうだ、真白見せてやれ!!」
女性航空予備隊
真白が寿教官に空中戦に挑む為に前に出る。
寿「いいだろうお前の未熟さを思い知らせてやる。」
夜間戦闘訓練。
昼間の航空戦闘でこなた達ですら歯が立たない化け物
パイロットの寿教官だったが、夜九六式に乗って周りを
見て緊張を強めた。
寿「嘘だろ・・・こんな真っ暗じゃあ飛べないぞ。」
よりによって新月・曇り・星空無し。
照らすものは何も無い。
だが真白は「怖くなったら明日でもいいんですよ。
最も私はこの天気が大好きなわけですが。」
寿「くっ・・・。」
内心わかりはじめた。
下手をすれば負けると。
ライトが飛行場を照らしてはいるが空は真っ暗。
こんな空を雪野原を駆けずり回るうさぎのように
無邪気に飛んでいるこいつの気持ちがわからない。
エンジンが回る。
空を飛んで時計が1分を超えたら空中で激突する。
空を飛ぶ二機。
寿も風を感じられる化け物。
だが夜間の感覚を掴みきれていない。
寿「くそっ・・・!!」
これで負けたくは無い。
この状況を相手が得意としてることなんて認めたくない。
だが真白の体には・・・風を妨げる異物から
ここはどこなのかしっかり見えている。
そもそも夜間夜目の方が冴えている同僚は夜空の方だが
風探索敵能力は圧倒的に真白だ。
寿「くそっ・・・何も・・・見えねえ・・・!!」
暗闇が想像以上に腕を萎縮させる。
1分が経つ。
この時点でほぼ勝敗は決まっているかもしれない。
真白は寿の機体をペイントで赤く染めるべく向かって来る。
寿「・・・くっ!!」
ペイント弾が飛んで来る。
感と直感だけで攻撃位置を特定して回避する寿。
寿「歴戦の感を舐めるな!!」
寿は必死に感でわずかに見えた真白の残像を追いかけて
追撃する。
だが寿の攻撃が空を切る。
寿は感と経験を駆使して真白の攻撃を回避する。
しかし反撃しても反撃しても空を切るばっかりで
ストレスと恐怖が溜まる。
寿「くそっ・・・。」
まるで闇の中を泳いでいる気分だ。
その時寿は起死回生の状況ではっきり見えた。真白の機体が
風の中で見えた。
だがその瞬間・・・理解した。
自分が負けたのだと。
ペイント弾の当たる感触が機体のエンジンに響いた。
寿は驚愕した。
夜間航空は遊んでいるなんてもんじゃない。
真剣に飛んで冷や汗で全身がグッショリになるレベルだった。
寿「惨敗だ・・・。」
真白「気持ちいい~~~~~♪」
寿「畜生・・・。」
教官は夜間の暗闇のストレスで顔真っ赤で半泣きだった。
佐友紀「私もあまり考えていなかった。
危険極まりない飛行でありあまりやってほしくは無い。」
そこには真白の姉の佐友紀元帥が来ていた。
佐友紀「だが敵の夜間空爆は避けられない問題だ。
今のところ特定のパイロット以外は適応しないのが現状
基地防衛の為にもそれ専用の部隊を編成する事にする。
夜間防衛専門部隊として活躍してもらう。
部隊名は男性部隊は『荒天』女性部隊は戦艦から取って
『風華』とする。」
真白「いやっほーーい!!」
佐友紀「あくまで訓練だ遊びじゃない。わかってるな?」
真白「はーい!!」
無邪気に飛び回る妹に微笑ましくも呆れた気持ちになる
姉だった。
黒井ななこという練華のエースパイロットや
女性航空部隊の半数の本土帰還を非常時航空部隊から
編入させて穴埋めし、新たな夜戦専用の少数精鋭部隊
『荒天』『風華』が編成された。
その後の訓練戦闘でこなたと真白が激突する事となった。
戦いの時計の針が空に浮かぶ二人の腕の中で
戦闘開始を告げる。
こなたは練度6真白も練度6という昼間では互角の
戦闘力であった。
こなた「後輩に負けるか!!」
真白「空は私の遊び場!!先輩だろうが渡しませんよ!!」
螺旋の動きを二人は繰り返して走る。
後方宙返りを駆使する二人。こなたが真白の後方へ張り付く。
こなた「もらった!!」
真白「風が・・・。」
ペイント弾機銃が放たれる。
真白「私の味方だぁぁぁああ!!」
その時上昇気流が二人にかかる。
その風に120%乗っかってエンジンを一気に引っ張った。
すると一気に真白の機体がこなたの視界から消える。
こなた「なっ!?」
上昇気流を読めずに機銃を外すこなた。
その上一時的に操作不能になる。
その時こなたの機体の左斜め上から切り裂くように
ペイント弾が炸裂して決着がつく。
こなた「新人に抜かれた・・・。」
真白「わぁ~~お♪あはははははっ~~♪」
空を踊るように飛び回る真白。
その時。
他の方向からペイント弾が飛んできた。
真白「おっと。」
ひょいと回避する真白。
寿「調子に乗るな。」
真白「夜間で負けたのに不意打ちですか?」
寿「多人数も想定して戦うのも訓練だ。
文句なら今俺を倒してから言え。」
真白「かっかてこーーーい。」
寿「楽しそうに言いやがって・・・調子狂うな。」
その後。
真白「くっそぉ・・・ペイントで全体を
真っ赤にしやがって・・・。」
不満げに機体の全体を眺める真白。
こなた「真昼間だとうまくいかないね。」
寿「俺の圧勝でいいと思うがなにか怨みでもあるのか
このペイントの当て方?」
寿はさすが教官であるからして全力を出しきったのか
ほとんど機体にはペイントはついてない。
ただほんの一点だけ。寿の機体の真下のしっぽ
あたりに恥ずかしい付き方でペイント弾がついていた。
後に東南アジア航空部隊の最強のパイロットとして
真白は君臨することとなる。
その後航空予備隊からいい男性パイロット達はもちろんのこと
良好な実力の女性パイロットが129人程追加されたので、
女性航空隊『蒼桜』『錬花』を再度編成しなおし、
30人位のお空大好きな女性達・風を感じる素質の女性達を
集めて新たに3つ目の女性航空隊『空華』と名付けられた。
隊長は統率力を重視して『幹雄榛名』隊長を、
航空技術のエースは『岩城真白』副隊長を『渚紫夜空』
とした。他に女性航空隊『明星』『龍嬢』『珊瑚』
が編成され、男性航空隊も大幅に増えた。
だが日本本土では『学徒精鋭航空隊』から引き抜いた
『白銀起動部隊』を既に起用していたため、追加の
航空予備隊人員がハイレベルに育つまで最低半年以上、
完全熟練レベルには1年はかかるため12月までは使いたくない
一方、1939年6月。アメリカ。
昨月まで1ヶ月ちょい占領されていたアラスカ州に
米製『零戦雉鳩』改め『クールジークⅡ』を400機を
防衛戦闘機として配置した後ようやく4隻の空母の竣工が完了
し、起動部隊が組めるようになった。
米国所有空母
『レンジャー』86『ワスプ』76
『ペテロ』32 『ヨハネ』32 『ヤコブ』32
アクアマリン司令官「ようやく・・・機動部隊が組める(涙)」
マッカーサー大統領「だがまだよほどの事が無い限り
戦闘には出せん・・・敵は情報によると合計14隻の
空母を所有しているようだ。」
参考
史実空母保有数 日本10隻 米国7隻
今史実 日本14隻 米国5隻
史実戦艦保有数 日本10隻 米国15隻
今史実 日本6隻 米国0隻
ルァン「うべ・・・3倍はある・・・。」
アクアマリン「下手に最前線出したらボッコボコですね・・。」
マッカーサー「ハワイ・ミッドウェーを早急に攻略しないと
オーストラリアに物資が渡らず、下手をすれば
やられてしまう・・・だが自国を守る艦艇が大半壊滅
している以上、ここは数が揃うまで待つしかない・・・。
自国を守る駆逐艦や潜水艦まで米本土空襲で迎撃に
使い果たしてしまっているからな・・・。」
ただ今米国制海権がザル状態。
アクアマリン「・・・でもハワイだけなら!!」
マッカーサー「奪還できないならやめた方がいい・・・。」
アクアマリン「そんなぁ~(泣)。」
マッカーサー「そう悲しむ事ばかりではない、先日
米国東海岸の造船所が修理と破壊対策の防衛力増強の
近代化改修を終了させて使えるようになった。
だが、西海岸造船所は日本戦艦6隻の艦砲射撃が激し過ぎた
ため修復に時間がかかり、先ほどの重機燃料の問題と
道路破壊の影響でまず地形の修繕から始めなくてはならない。
(※ガダルカナル以上に時間がかかる理由であった。)
日本への対策として週間空母と月刊空母の早期導入を
急いでいる。」
アクアマリン「工場と油田破壊が凄く響く・・・。
重機を使う燃料が塞がれてたら時間かかってしまう・・・
幸いアラスカとカナダの油田は無事だったので借りています
くっ・・・アメリカなのに貧乏。」
その時だった。
1939年6月独ソ不可侵条約締結
1939年7月
ナチスドイツ軍日本進軍に影響されてヨーロッパ進撃開始。
マッカーサー「!!!」
フランス・ポーランド、ドイツと交戦開始
ヨーロッパの国々が次々と進撃され多大な被害を負っていた。
アクアマリン「くっ・・・指をくわえて見ている事しか
できないんですか!?」
「心配するな・・・!!」
そこに来たのは英国首相ウィストンチャーチルだった。
チャーチル「アメリカが日本の攻撃で深手を負っている事を
聞いて、残念ながら米国への救援には行けなかったが
しかし、我が英国は連合国の希望の代役をしなくては
ならない、既にカナダの造船所の一部を借りてまでして
空母と戦艦の造船を行い、カナダ・イギリス国内では
最新鋭機、『スピリットファイア』の大量生産が
始まっている。ドイツ如きが攻めてきてもびくともせんわ!!」
そう、米国大空襲を見たウィストン・チャーチルは
ただちに対策を講じていた。
既に南方資源地帯で大敗北を喫していた英国は
インドを含む植民地から緊急輸送で造船人員・工業力人員
資源を収集し緊急竣工と航空隊の再度編成によって
日本機動部隊の襲撃に備えていたのだ。
その理由は空中給油で米国東海岸まで艦載機で攻撃した
日本の戦いを見て、ある程度遠くに空母があった場合でも
英国への本土爆撃は可能である可能性も踏んで準備を
凝らしたのだ。だが、カナダで造った『スピリットファイア』
をインドへ送る前にドイツが開戦したため機体が米国に
しばらく残されることとなった。
『英国防衛部隊』
戦艦
『ネルソン』
『ロドニー』
空母(改造済)
『イラストリアス』52
『ヴィクトリアス』52
『フォーミダブル』52
『インドミタブル』52
艦載機『ソードフィッシュ』52機
『スキュア艦上爆撃機』52機
『ハリケーン艦上戦闘機型』52機
『シーファイア艦上戦闘機』52機
駆逐艦55隻 軽巡洋艦20隻
英国本土防衛戦闘機
『スピリットファイア』500機
『スキュア艦上爆撃機』100機
『ブレニウム戦闘機』 100機
『バトル軽爆撃機』 100機
『ハリケーン戦闘機』 1000機
『AW38ホイットレー爆撃機』100機
『ウェリントン爆撃機』200機
『ハンプデン爆撃機』100機
※史実より航空機が多い。
そのためいつドイツが英国本土に攻めて来ようが
あまり怖くは無かった・・・が、本土防衛政策の代償として
インドの防衛能力が低下し、インドに配置された有能な
人材まで引き抜いたためインドはいつ占領されても
おかしくない状況となってしまった。
これは米国西海岸から東海岸まで爆撃した日本に備えるため
ある意味仕方の無い事とは言えインド空軍は日本からの
襲撃に怯えることとなった。
英国(自分)>インド
英国は自国の守りを固めながらフランスを支援し
ドイツを苦戦させ、ドイツはポーランドを奪うだけで
精一杯だった。なぜなら海岸沿いの英国飛行場から
『スピリットファイア』の余剰分がフランス防衛に
襲ってくるためドイツは史実では手に入ったフランスが
手に入らなかった。
史実では守りもしなかったフランスだが、
アメリカが深手を負って動けない以上、少ない同盟国を
失うことは連合国側にとっては致命傷になりかねない。
そのため英国は味方を失わないためにフランス防衛に
やっきになっていた。
だが、その間にもノルウェー・スウェーデン・ポーランド
デンマークがドイツの餌食になっていく。
『スピリットファイア』は中々強い機体だが
航続距離の関係上フランスぐらいしか護衛できない。
アクアマリン「うおーーー!!!戦力さえ整えばすぐに救援に
行くのに!!」
マッカーサー「今米国各地の防衛体制を更新しているから待て
最低限それをやらないと援軍行った瞬間こっちがやられる。
今のところは英国を支援して見守るしかない。
今はまだ大丈夫だ、心配するな。」
1939年6月
一方東南アジアは・・・意外と平和だった。
日本は上陸部隊の人数不足を考慮してこれ以上不要な
戦闘を避ける戦略を取っていた。
補給線が伸びきって損するだけだからである。
それでも油断せずに訓練と偵察を欠かさずに駐屯している。
この環境にも慣れたのか、現地では当番を決めながら
食料用のパイナップルを育てたり、魚を乾燥させて
鶏を育てたり、どうやって奪って来たのかエミューを
養殖したり、様々な魚を海で養殖したりと食料問題を
現地略奪や強制労働無しで解決しながら
現地住人達と、意外とゆったりした時間を過ごしていた。
南方航空機研究所と工場が設営完了し、日本本土から空輸
された中学・高校生がシフト交代しながら航空機を
製造しながら、航空機研究者や造船要員に工業を
教えてもらいながら修学旅行という名のお仕事をしていた。
時々農作物のお世話や家畜の世話、現地での特殊な食事
現地語、英語の勉強等現代の教育びっくりの国際体験を
3ヶ月も体にぶっこまれていた。※満州・中国にも行きます。
だが、航空機研究者は後継機づくりに神経を尖らせていた。
研究は主に1825馬力エンジン『誉エンジン』の改善と簡略化を
行っていた。
構造が複雑で製造しにくく不調多発では使い物にならないため
エンジン構造を変更したりして研究に苦戦したが改善を
どうにか完了させついに7月に立候補機体が完成した。
航空科学班 中島 峰仁
第一候補 『零三式艦上戦闘機 鶯』(うぐいす)
最高速度650km/h航続距離2100km
旋回性能:とても良好 タイプ:戦闘機 量産性C 防弾性C~E
弱点 機体強度が弱め・急降下に難色・生産性が難
概要
ニ乃田との協力もあって、パイロットの
安全に重点を置きつつ、軽量化と性能を追求した。
ただそれでも製作手順が多く生産性は良くない。
護衛戦闘機という設計で搭載機器を機銃のみに
絞って設計されている。
弱点の急降下耐久性はある程度改善されている。
機体カラーは鶯っぽい。
航空科学班 坂本 ニ乃田
第二候補 『零二式艦上戦闘機 雀』
最高速度610km/h航続距離2500km 量産性B 防弾性B
旋回性能:とても良好 タイプ:攻撃機(戦爆両立、もしくは凡用)
弱点 他二機より性能が劣る、
概要
ジュラルミンと鋼鉄の複合装甲、新装備の防弾チョッキ材
を機体全面に張り付ける事で、防弾性をワイルドキャット
並に上昇させてなおかつ最低限の重量増加に押さえることで
エンジンパワーはヘルキャットに劣るものの性能では
同等に渡り合える。ただし急降下性能はヘルキャットに
わずかに劣るが積載武器もそこそこ詰めるなど
余裕を持った設計になっている。
性能はメッサーシュミット109よりも旋回性能・航続距離
防弾性能が高く、急降下性能では同等に渡り合える。
なお防弾チョッキ材は基本特殊なネジ留めか接着剤で
とめられているが、軍用ガムテープでも修繕は可能。
翼内タンクも防漏れ機能追加と特殊新兵器が搭載されている。
防弾チョッキ材採用により機体カラーがが雀に見える。
航空科学班 二宮 中蔵
第三候補 『陸上戦闘機 挵蝶』(セセリチョウと読みます)
最高速度620km/h 航続距離3000km 量産性A 防弾性B
旋回性能:とても良好 タイプ:戦闘機
弱点 空母運用を前提としていないため着陸が特殊。
陸戦運用を前提に造ったため艦上戦闘機必須の折りたたみや
滑走路を考えずに比較的制限無くいい機体を製作している。
エンジンをかなり改良してあるため航続距離も長い。
※(五式戦闘機や紫電改を参考に製作してみましたby作者)
結構小型に造ってあるため空母でも運用できなくはないが
着陸方法が2足設置式の為艦上戦闘機のように3足設置させると
事故る。防弾と生産性は雀よりも良好。
航空科学班 坂本 ニ乃田
第四候補『零四式艦上戦闘機 梟』(ふくろう)
最高速度630km/h 航続距離2100km 量産性C 防弾性C
旋回性能:とても良好 タイプ:攻撃機
弱点:防弾性皆無、雨天での整備がめんどくさい。
五重塔や木造建築のプロ達が戦闘隊に混じっていたので
折角なので遊びで造ってもらった。
重量軽減を意識しつつ接着剤を使わず、伝統の技で
組み立てるだけで十分な固定ができる設計となっている。
空力性能向上を成功させ、性能向上に成功。
匠の技が必要な為量産性はきつい。
翼内タンクは撤廃している。
だが、一部のベテランに人気のためわりと製造されている。
ハルヒ「・・・・全部優秀だから採用するけど生産優先順位は
『挵蝶』<『雉鳩』<『鶯』<『梟』とする。
今回は二宮班が一番ね、じゃあ早速製造を開始!!
機体更新に多少月がかかっちゃうけど、研究はノンストップ
でお願いね!!余談だけど『一式陸上攻撃機』を
『一00式重爆撃機 呑龍』に更新!!『次式』・『零轟式』
よりも航続距離では劣るけど高い防弾性能でパイロット生存率
を高めてくれるいい機体!!・・・でも護衛がきっちりしている
場合は『次式』ベースに航続距離を伸ばしただけの
『二式陸上攻撃機』も捨てがたいから悩み所ね・・・
まだ『連山』できてないのよね・・・早くできないかな?」