1942年4月 沖縄航路での秘匿演習
戦艦『ティルピッツ』(OTS03)vs戦艦『撫子』(OTS01)
の模擬戦が行われた。
山本五十六「・・・・・。」
その様子を山本五十六も見ていた。
一応は日米開戦反対でハワイ奇襲を提案したことで有名な
日本海軍数少ない航空主兵論の父でもある知将だが
最初政権転覆させた時ハルヒに対して反感は抱いていたが
ハルヒは山本五十六を「日本軍には絶対必要な数少ない
良識人」として日本軍からクビにせず温存しておいたのだ。
その後ハルヒがパイロット育成に力を注ぎ、
航空機主兵論を採用した事から反感は薄れたが、
「女を戦場に出すとは正気か!?」と最初叫んでいたが
女性航空隊『蒼桜』が航空模擬戦で男達をボコボコに
しているのを見て愕然として言葉が出なかった。
「女とは恐ろしい・・・連携は男より強いし
何より撃墜が困難を極める程視野が広い。」と感じた。
ハルヒ機雷を持って米機動部隊を全部鹵獲したときには
驚愕していて米空母を見て回ってそんな馬鹿なと驚き
米戦艦や空母の中を夜を徹して歩き回り興奮していた。
米本土空襲には反対していて
五十六「補給足りるのか?無謀にも程がある・・・
全滅するぞ!!真珠湾だけでも油はカッツカツなのに!!」
と非常に心配していたが米国ボッコボコにして
精油所や航空機や戦場等を掻っ攫ってきたのを見て、
五十六「雌狐という表現じゃ生温い・・・雌龍の盗賊かね?」
ハルヒはちょっと不機嫌になったが、
いつしか五十六ワクワクする出来事を毎日起こすハルヒを
認めていき、航空機の進化や対潜哨戒の重要性
上層部の一新、南方資源地帯・ロシア・中国の陥落と統治と
その驚くべき手腕にいつしか期待を抱くようになった。
現在『南雲機動部隊』ジェット機戦闘機隊の
編成のためのパイロットの育成と技術視察を行い
ジェット機にも乗った。
五十六「癖はあるが最高の航空機だ。」
として大喜びしていたという。
その後ハルヒの『航空機主兵論を覆す対空戦艦』の
見学にここに来ていた。
五十六「さてさて、その対空戦艦とやらがどれ程のものか。」
予断だがもし山本五十六を太平洋に追放した場合
第三人民帝国は
『三段空母』180×3隻
『翔鶴型空母』84×14隻
『大鳳型装甲空母』80×8隻
『雲龍型空母』65×6隻
に加えて戦艦を量産大和型・秋月型戦艦二本に絞って
『量産型大和型』水偵30 合計12隻
『秋月型戦艦』合計12隻
駆逐艦30隻
追加で空母・航空機の大量生産に絞って戦艦建造を中止し
空母真赤城型 搭載91
『黄城』『白城』『緑城』『青城』『紅城』『明城』
空母真加賀型 搭載103
『蒼賀』『草賀』『弥賀』『涼賀』『連賀』『境賀』
装甲空母真信濃型 搭載95
『祢流』『天存』『三島執皮』『素片理折』
『名井天賀羅』『信濃』
合計+空母18隻以上
・・・・・が戦艦の代わりに敵第三世界人民帝国
に配備されていたであろう。
この場合本当の意味でアメリカは航空機防衛仕切れず
もっともっと米本土は損害を負っていたであろう。
しかし今山本五十六は日本本土で大量生産されている
新鋭航空機や新技術に夢中になっており時の知将の不在で
追放日本軍最大の損害となっている。
話を戻そう。
五十六「・・・さてさて・・・雌龍の提督とやらの
対航空主兵論用対空戦艦とやらの真髄を見せてもらうとしよう
・・・未来の戦艦の戦いを・・・。」
空母翔鶴からの福座艦載機『翔翼』に乗って二つの新鋭戦艦の
勇姿を見守る。
棗霞艦長「模擬戦とは言えこの戦艦撫子の水上戦初戦の相手が
あのティルピッツとはね・・・総員、いつも以上に気を
抜かないように!!」
戦艦撫子総員「はい!!」
一方ティルピッツ
亡命ドイツ軍人達が連なりながら艦内で構えている。
シュトロハイム「いいか?一応ロケットに時限信管を
積んでいるため模擬戦では火薬による爆発や衝動で撫子を
沈めることはないだろう。しかし超速度の物体が
万が一命中した衝撃は計り知れない。
一応両者心するように。いいか?」
ハルヒ「OK、模擬戦とは言え負けないでよ『撫子』!!」
空母『翔鶴』から発進した艦載機『翔翼』で勝負の
行方を見守る。
シュトロハイム「マーシャル、艦長としての手腕も
見せてやれ!!」
マーシャル「!?僕!?」
シュトロハイム「そうだ、この船を設計しすべてを
知り尽くしているのはあくまでお前だ。
気合いを入れろ!!ここでお前の真価が試されるぞ!!」
マーシャル「は、はい!!」
造俚加井季との結婚がかかっているこの勝負。
負けられない。
古泉一樹「艦間距離200kmから戦闘を開始せよ!!
対空視察のため艦載機への迎撃は控えよ!!」
通信で告げられる模擬戦ルール説明。
艦間距離が200kmから模擬戦が始まる。
互いの艦間距離が200kmとなり互いに向かい合う。
古泉「はじめ!!」
通信で戦闘開始が告げられる。
戦艦『撫子』艦内
棗霞「対水上戦闘用意!!」
ゆりっぺ「対水上戦闘用意!!」
戦闘警告の鐘の音が鳴る。
ゆりっぺ「戦闘対象ドイツ海軍旗艦2番艦ティルピッツ!!」
戦艦『ティルピッツ』艦内
マーシャル「必ず勝ってみせる!!距離110kmまで接近!!」
OTS級戦艦(Over Technology Ship)2艦による世界初の
戦闘が開始する
棗霞「手加減は不要!!最大船速50ノット!!」
関根しおり「最大船速50ノット!!」
メタンハイドレートタービン(通称MHT)が最大回転して
撫子を吠えさせる。
棗霞「電探反射射撃用意!!」
全砲筒を水面で試し撃ちして弾丸機動の癖を調査して構える。
レーダーに移った瞬間次の予測地点を予測して発射する
高度射撃方法。
ドイツ亡命海軍CIC「距離115kmに接近!!」
マーシャル「『フレイヤブファイル(FB)』発射!!」
ドイツ亡命海軍射撃官制「ロケット発射管、1番4番発射!!」
2本同時に放たれるディルビッツ専用ドイツ軍万能
ミサイル『FB』。対艦・対空に使用可能で、
戦艦撫子は現在のところ万戦ミサイル『とびうお』は1発ずつ
しか発射できない。
しかし撫子は『とびうお』を発射しない。
ゆりっぺの見ているレーダーに影が写る。
ゆりっぺ「写った!!方角西北西35°!!射撃開始!!」
沙耶「発射!!」
砲筒内部で引き金を引く沙耶。
八式13cm単装稼動高射砲(前回から改造された)
3門が砲弾を撃ち出す。
派手さは無いが乗員の反射神経を活かした高速精密射撃が
ロケット弾に向かっていく。
模擬戦では近接信管は無いため命中率がかなり下がる。
だが訓練された予測射撃はロケットを捕らえて・・・破壊する
艦橋観測員「命中確認!!撃破飛翔体2つ!!」
マーシャル「迎撃された!?」
シュトロハイム「怯むな!!2射目!!発射!!」
ティルピッツからもう2発ロケット『FB』が発射される。
沙耶「来た!!」
左目の三次元レーダーの映像が敵の位置を知らせる。
移動する高さと方角が映る。
その左目のレーダー映る飛翔体の挙動を予測して狙い撃つ。
対処できる時間はほんのわずか。
複数の砲筒から近接信管の無い多量の実弾が『FB』に
襲い掛かり迎撃に成功する。
厳しい日々の練度の賜物であった。
マーシャル「くっ・・・!!」
アウトレンジから撫子を圧倒できるティルピッツだったが
検証を重ねてきたとは言え船員の練度も艦の速力も
撫子と比較するとあまりに足りない。
ティルピッツ30ノット
撫子50ノット
そのため立ち回り方がよければ撫子が有利だ。
だが近くに寄れば射程に捕らえることができるが
対処可能時間が減少し迎撃難易度は上昇する。
高速で寄ってくる撫子。
ティルピッツは機動力不足で射程調整が厳しい。
発射された『FB』が7度合計14発が全て撃墜されて
焦るティルピッツ。
ついに撫子の誘導ミサイル『とびうお』の射程圏内
範囲65kmに捕らえられる。
上空からみているハルヒとシュトロハイムの乗る艦載機
ハルヒ「撫子やるじゃん!!」
シュトロハイム「くっ・・・流石は日本海軍最強だとは
よく言ったもんだ・・・しかし勝負はこれからだ!!」
ゆりっぺ「とびうお射程圏内捕らえた!!」
棗霞「使用許可降ろす。」
ゆりっぺ「とびうお発射始め!!」
撫子のバックハッチが開きついに日本製誘導ミサイル
『とびうお』が火を噴いた。
ティルピッツのレーダーが『とびうお』を捕らえる。
・・・が、対空主砲の乗員練度不足で対空主砲では
『とびうお』の迎撃は困難。
マーシャル「『FB』しかない・・・!!」
2本の『FB』が『とびうお』1本に向かっていく。
激突して小さく爆発するが一本の『FB』が撫子に向かっていく
だが撫子は難無く『FB』を迎撃する。
マーシャル「決着がつかない・・・だが決着を左右するは
やはり・・・!!」
棗霞「艦砲射撃・・・しかし!!」
しかし艦砲射撃の射程はティルピッツの方が長く火力と
連射性に富んでいる。
ステータス比較
『撫子』
対艦B 対空S 雷装A 対潜S 装甲S 速力A 電探A
対艦砲射程40km 誘導ミサイル射程65km
『ティルピッツ』
対艦S 対空A 雷装A 対潜C 装甲A 速力C 電探A+
対艦砲射程65km 誘導ミサイル射程120km
説明すると撫子のミサイル最大射程基準は特効兵器『桜花』
ティルピッツのミサイル最大射程基準は『Me163コメート』
ミサイルの威力・誘導性能においてティルピッツが優勢で
対空に全力を注いだ撫子はやや対艦戦に不利と言えよう。
しかし撫子の最大の脅威は練度最大ならば誘導ミサイルさえも
迎撃できる高度精密射撃性能。
ティルピッツは元々OTSとして建造されたのではなく
史実戦艦を魔改造したこともあって機関や装甲は
史実戦艦に毛が生えた位に強化されていない。
(まあわずか1年でこれはやばいが。)
撫子は『とびうお』の射程にティルピッツを捕らえたが
裏を返せばティルピッツの主砲の射程圏内に入ったという
事もできる。
マーシャル「主砲!!掃射開始!!」
ティルピッツの38口径40cm長距離単装砲2門
47口径40cm長距離単装砲1門が火を噴いて撫子を狙い撃つ。
それもただ一回火を噴いたのではない。
連続して2秒毎6連発!!
たとえ適当に測定しても当たるレベルの連射性能。
※ただしペイント模擬弾。
しかし撫子の恐ろしさはさらに上を行っていた。
七式13cm単装稼動高射砲9基がその弾丸さえもレーダーに
捕らえて反射迎撃法で全て迎撃してしまったのだ。
しめて3×6=18の弾丸を迎撃相殺!!
史実戦艦大和の46cm砲は42kmまで着弾時間は8分。
一応迎撃は可能だが余程システムと練度がなくては
到底着弾までに防げない。
マーシャルは撫子の底知れぬ強さに冷や汗を流す。
マーシャル「流石は海戦自称最強を言うだけの事はある
・・・こっちはこんなに武装が強いのに全て処理するとはね
・・・しかし!!次は無い!!」
次弾が装填される。
この時の距離感40km
撫子にティルピッツの主砲が向けられる。
精密予測射撃で砲弾がまた連射される。
ゆりっぺ「敵砲弾発射!!方向2時方向!!」
棗霞「放熱推進を使い急旋回面舵切って。」
関根「おーもーかーじ!!」
撫子のハイドレートタービンの機関の熱を艦下側面から
放出して急旋回推進力として方向転換して砲弾を全てかわす。
まるで浮いて滑るように方向転換する。
模擬砲弾が全て海に落ちる。
棗霞「主砲、とびうお外さないで。」
沙耶「了解!!」
遊佐「了解。」
撫子の主砲がついに火を噴く。
それと同時にハッチから『とびうお』が発射される。
マーシャル「!!」
『とびうお』迎撃の為に『FB』を上げるも
一本は相殺成功する。
・・・が、撫子の七式13cm単装稼動高射砲に
迎撃されてしまう。
棗霞「主砲着弾!!」
ペイント主砲がティルピッツの後方ミサイル発射パネルに
着弾する。
マーシャル「!!」
ハルヒ「やりい!!勝負あったわね流石熟練の水兵の皆様!!」
シュトロハイム「ニヤリ(・∀・)!!」
ゆりっぺ「レーダー反応!!航空反応5機!!」
ハルヒ「は!?」
ティルピッツのはるか後方に航空戦艦ビスマルク。
カタパルトから射出煙が出ている。
ミサイル相殺成功したとおもった煙りから・・・
『Me163コメートG型』2機と
『Do337 アクアファランクス』3機が水上フロートを
パージし『Do335』として襲い掛かって来たのだ。
棗霞「対空砲火!!真撃稼動!!」
しかもかなり近くに接近されていた。
自動対空砲撃と対空機銃、七式13cm単装稼動高射砲の
対空迎撃が火を噴く。
しかし迎撃前に二本の魚雷を同時に水面に滑らせる
『Do335』。合計6本
もし艦載雷撃改造されていれば時速770km/hを誇る
最強のドイツ航空機『Do335』。
遊佐「相殺魚雷射出。」
撫子から射出された3本の相殺魚雷が危険コースにある
航空魚雷を誘爆させて阻止する。
・・・がそれも所詮囮。
本命の爆撃コメートが一直線に2機並んで突っ込んできて
噴進砲2門からロケットを吐き出す。
その後噴進砲コンテナがコメートから放棄される。
前方の奴は遠すぎて戦艦に届かない。
問題ない、後方の為の戦術的目くらまし。
後方の奴は下から前方の奴をくぐって対空砲火を
かい潜り撫子の側面のちょっと下にペイント噴進砲を
吐き出し急上昇して撫子のすぐ上を通りすぎる。
ペイント噴進砲は撫子のすぐ近くで水面で爆砕し、
着弾を告げるペイントが撫子にかかった。
ハルヒ「はぁ!?ちょっと2vs1とか聞いてないわよ!!」
シュトロハイム「ぶぁっはっはっはっはっは!!賭けは敗北だが
戦場ではこれは有り得るぞ!!不意打ちの無礼は謝罪しよう。
だが、航空戦艦の有用性は証明されたな!!」
音速で良好な操作性を実現させた『Me163G型』
の迎撃はミサイル迎撃より難易度がはるかに高かった。
ミサイルは高速でも単純挙動で迎撃が楽だが
高速で不規則に動く航空機の迎撃は至難の業であった。
空母翔鶴甲板上
賭けには勝ったが勝負で負けた。
その言葉に相応しい戦いであった。
ハルヒ「賭けには勝ったのになんという不意打ち!!
まあ、安全考慮している事や船員への教訓学習に
なるでしょう・・・くー!!」
シュトロハイム「ヒャッハーーーうれぴーーーー!!
やっぱりビスちゃんさいこーーー!!!」
この模擬戦で判明したのが、練度同等であれば艦船同士の
戦闘ではティルピッツが圧倒的有利という事と
『Me163G』の想像以上の潜在能力。
ビスマルクも決して侮れないことも身に染みて思い知らされた
ハルヒ「うー、まあいっか。加井季さんもゲット
できなくて残念ね天才小僧。」
マーシャル「うぅぅ・・・射程と誘導性は勝ってたのに
・・・。」
造俚加井季「いいわよ。」
マーシャル「え?」
ハルヒ「え?」
造俚加井季「いいわよ、結婚。」
マーシャル「えぇぇぇえええ!?」
ハルヒ「え?加井季さん?」
造俚加井季「練度を除けば惨敗よ・・・電力不足も
調整で補っていたところは流石。
誘導と射程は完全に敗北・・・まあ、体のいい
私同等の腕のお手伝い欲しかった事だしいいとしましょう。
でも機械製造に夢中で後で愛情感じないとかあるかもだから
引き返すのは今のうちよ。」
マーシャルの顔がキラキラ輝いた笑顔に変わった。
マーシャル「はい!!この無表情でも抱きまくらに
させていただきます!!」
シュトロハイム「お前にはメンツと言うものは無いのか・・。」
息子のはしゃぎっぷりにあきれる父シュトロハイム。
コメートパイロット「降りるよ降りるよー。」
空母翔鶴水兵「ちょっ!?」
コメートG型が空母翔鶴の甲板で着艦作業をして
甲板が結構削れた。
ハルヒ「ちょっおま!!!」
液体燃料だったら滑走路がただれていたであろう。
コメート2機が甲板を削った後ブファイルも甲板に
着陸しビスマルクの艦載機の回収が終了した。
ハルヒ「クラーフ・ツェッペリン連れて来るべきだったわね
・・・。」
甲板の修理の後作業が大変なことが見て取れた。
ハルヒ「まあいいわ。不意打ちの代償として
ビスマルクを『対音速戦闘用熟練演習艦』として
しばらく運用するとする!!
現在もっとも短時間とは言え音速を超えた戦闘力を
保有する『Me163G』の処理ができる航空隊が編成できれば
どんなに強力な米艦載機相手でも圧倒できること間違いなし
今後ビスマルクを最強航空隊育成の為の演習機としての
運用を要求する!!」
シュトロハイム「演習費いただけるなら喜んで・・・。」
こうして世界発のオーバーテクノロジーシップ同士の
戦いは撫子の勝利で幕を閉じた。
しかし実戦ではその実力さえも命の保障とは呼べないことを
実証する結果となった。
その後マーシャル・シュトロハイムと造俚加井季は結婚。
戦艦『撫子』はいざ赤軍と元大日本帝国上層部が
進出しているアフリカへロシア救援機動部隊を率いて
いざ太平洋へと行く。