1943年3月 情報暇人全員の共同屋敷
キョン「俺が『最後の宇宙人』であり
『最後の超能力者』であり『最後の未来人』?
俺は一般人だぞ?いつからそんなレベルに引き上がった?」
紺色「まあ、普通そう考えるだろうな。
『高次元な未来を知っている未来人』や
『未知の生態系の宇宙人』、
『特殊に秀でた能力を持つ超能力者』、
と、このように考えるだろう。
だが観点が違う、お前が『夫』という存在として完成した
瞬間その全てを具備することとなるんだ。
涼宮ハルヒにとって『完成した夫』の君は
『全てを具備した大切な存在として』だ。
それは愛の結合によって未来の結実を創造し生み出す
『未来人』であり
男女の未知の生態系と深く向き合う上で人生で絶対の
意思疎通を必要とする『宇宙人』であり
涼宮ハルヒの運命をハッピーエンドへと変える
能力を持った『超能力者』というわけだ。」
キョン「・・・・ぶっ・・・はっはっはっはっはっはw
なんだそういうことか!!無理矢理こじつければ
そういう事になるのか(笑)!!」
紺色「笑いごっちゃねえぞキョン殿。
君も、ハルヒも『この巡り会わせじゃないと幸せに
ならない』んだよ。」
キョン「どういうことだ?」
紺色「キョン殿は現代2010年の恋愛結婚によって
ハッピーエンドはどれぐらいだと思う?」
キョン「興味ないから知らん。」
紺色「ですよねー。『3割は結婚後崩壊するんだ』
結婚後バットエンドで離婚したり冷えきったり殺人に
なったりしているのが現代の現状なんだ。
両性が信用できなかったり、結婚相手が確保できない
未婚率も含めるともっと深刻な"社会的大問題"だぜ?」
キョン「・・・・は?」
紺色「様々なラノベやアニメ、物語があるが99%は
『結婚した後の現実』から目をそらしてハッピーエンドが
多い、まともにこんな現状を漫画化しているのは
『ジョジョ6部』ぐらいなんだぜ?
君も子育てして過労死しかけたり、離婚を考えたり
してみた次期もあっただろ?」
キョン「まあ、ないといえば嘘になるが苦労してまで
子供を育てるのは親として常識だろ?そんなに不思議か?」
紺色「君が越えれた試練を"現代では大半の人間がリタイヤ"
してるんだよ!!涼宮ハルヒは特に色々なルートで深刻だった。
夏休み一万回以上ループなんて生易しい。
その失敗は"記憶から消えても心の傷が消えなくなるほど"
深刻だったのさ!!1ルート1ルートで体の一分が引き裂かれる
ぐらいの苦痛を伴ってな!!」
キョン「・・・!?どういうことだ!?」
紺色「ハルヒはお前と別の人生を多数のルートで生きた。
あらゆる地位や名誉がある人間、宇宙人、未来人、
超能力者と結婚したルートがあったが夏休みループなんて
あまっちょろい程苦痛がやばかったんだ!!
地位や名誉がある人間はあっさり浮気して裏切ったり
ハルヒの性格についていけず離婚したり
宇宙人は愛の意思疎通に限界を感じでリタイヤ
未来人は未来が変わることを恐れて去っていき
超能力者は能力無しだとただのクズ男でハルヒを虐待まで
したルートがあった!!これを見て結婚が『ハッピーエンド』
と言えるか?試練を超えられない人間からしたら
『苦行の始まり』であり『バットエンド』そのものなんだよ!!
私はその時は"観察"の任務で全てを見てきた。
未来にいくにつれて愛という概念が崩壊する研究が
面白いぐらいに上層部は興味を示すほどだ!!」
キョン「・・・・・・・!!!!」
甘く見ていた。
さっさと帰った方が心臓によかったかもしれない。
紺色「ちなみに君が長門や朝比奈みくる、鶴屋を選んだ
場合も見た。」
キョン「・・・ごくり。」
うわぁ・・・これ以上聞きたくないのに耳が、足が
去ろうとしてくれない。
聞きたくないのに聞きたい。
そんな複雑な心境に心臓の重力不安定が重なる感じで
すっげえもやもやする!!
紺色「長門はお前と結婚した後割とうまくいっていたが
"涼宮ハルヒの観察よりお前との関係を取った"
せいで不要だと判断されて上層部、情報統合思念体
そのものに存在を削除された、君の目の前でな。」
長門「・・・・。」
長門は泣いていた。
無表情な目を必死で腕で拭って隠している。
長門「紺色は全情報統合思念体有機インターフェースとの
ネットワーク集合体の器でもある、だからそれを通じて
紺色美那は有機インターフェースの多くの現状はわかる
でも上層部命令には逆らえない。
それで不要になった暇人達もネットワーク維持の疲労削減
の為に間引きされていった。
私では貴方を幸せにできない現状はどうにもできなかった
だからどんなに未練が強くても手放すしか・・・無かっ。」
紺色はタオルを渡して長門に涙を拭かせた。
長門「貴方には幸せになってほしい、だから涼宮ハルヒが
アプローチに成功したとき、抵抗や嫉妬は無意味と諦めざるを
得なかった。何万回のルートの中でこのルートの
心の傷は、記憶をリセットされても夢に出てきて泣きそうに
・・・。」
キョン「長門・・・。」
そんなに辛かったのか。
何万回も夏休みスルーできた長門が苦痛を訴えた程それは
深刻だった。
紺色「朝比奈みくるも似たような理由だ。
上層部曰く"未来が変わる"から消えろとな。
鶴屋さんはうまくいったように見えたが
震災で子供もろとも事故死した上でお前だけが残った。」
キョン「・・・おいおい。」
嘘だろ?
ハルヒ以外正解がないとでも世界はいってんのかよ?
世界理不尽過ぎるだろ!?
ハルヒも俺も・・・。
紺色「世界はそんなもんさ、お前以上に悲惨な奴は
ごまんといる。発展途上国の子供は最初からバットエンド
みたいな現状だ。文句を言うんじゃない!!
世間はもっと悲惨だ!!日本と中国が戦争の兆しが
見えているぐらいだ。静かに進んでいたのさ、
ハルヒが倒そうとした連中のツケが回って世界が
終わろうとしているのさ。
そしてハルヒの現代変革最後のルートでは
もう男を信用しなくなった。
だから結婚しなかった。
ルペライトと組んで世界変革一歩手前まで来たが
残念ながらアクアマリン・ダグラスには勝てなかった。
絶対無敵のスーパーマン(スノー・ロングゲート)
未来化学レベルの発明家(ヴァッケンハッカー)
サイコキネシスの使い手(ラージ・ウォータフル)
等などの人員を揃えた上でさらに戦争マッチポンプから
支援アリアリの無理ゲーさ。
この時代だと共産主義思想のせいで全く実力が
発揮できていないけど民主主義型ルペライトは
頗る有能だったんだぜ。」
キョン「アメリカらしいな・・・揃えられて不思議じゃない。」
アベンジャーズでも追加されそうな勢いだ。
紺色「結局全員皆殺しになって結局ハルヒ一人だけに
なるのさ。話ちょっと反れるけど古泉の各ルートの
死亡率パネエな(笑)」
うわあ残念見てみたかったわ。
そんなに死ぬのかあいつは。
じゃなくてじゃなくて。
キョン「まったくこの時代と繋がらないんですが?」
紺色「まあ、最後まで聞け。
ハルヒは追われ続けて全ての始まりの地とも言える
君の高校周辺に引き付けられるように来たのさ。
もうこの時もうループを辞めて力を全て捨てかけるほど
胸の奥が絶望的で
「もう・・・死んでいいや。」
と考えるほど追い詰められていたのさ。」
キョン「あれ!?終わっちゃう!!終わっちゃうよこれ!?
今と繋がらないまま終わっちゃうよ!?」
紺色「だが、殺される寸前目の前に現れたのさ。
全てを失い、どういうわけか再び出会うまで気に
食わない傭兵仕事にさえも手を染めて涼宮ハルヒを
探し求めて来た男が。」
キョン「誰だそれ?」
紺色はニヤリと笑って言う。
紺色「決まってるじゃないか。」
『お前だよ。
変わり果てたカッコイイ姿で登場しちゃったのさ君が。』
キョン「・・・え?」
なんでこんな状態になったの俺!?
紺色「どんなヘタレでもきっかけで一般人から戦闘兵に進化
するときがあるもんだぜ、本人が一番信じられないだろう姿
にな!!」
長門「なにそれちょっと見てみたい。」
キョン「頬を赤らめて興味を示すんじゃない!!」
紺色「残念写真が無いんだ。」
キョン「やかましい!!」
紺色「結局防弾チョッキ貫通されて銃弾食らいまくって
死ぬけどね。」
キョン「台無しじゃねーか!!」
紺色「ここでようやくハルヒが気がつくのさ。
どうしてなんの才能も見えないこんな男を引っ張り
回していたのか。」
キョン「失礼だ!!失礼だよこいつ!!」
紺色「そう、最初出会った時からハルヒの本能は
知っていたのさ。『最後の宇宙人』『最後の未来人』
『最後の超能力者』を集結させた最後の存在。
『運命の人』だったのさ。でも人間は直感全てを
信じられないのは理解できるだろ?
ようやく辿りついたのさ。
『100万回死んだ猫』同様、最初は異様な力、地位、名誉
学歴、権力に魅力を見出だそうとして最後にその
価値観が無意味とわかってループした結果
最後に自分が求めていた物『真実の愛』を求めたのさ。
それは恋愛の一時的なものじゃなく
夫婦になって恋愛が冷めてからが愛を深める
過程でありより深く家族で結び付く『真実』を
見出だした女はもう『宇宙人・未来人・超能力者』の
話をしなくなったのさ。」
キョン「あ!!」
この下りは『100万回死んだ猫』でいう
『俺は100万回死んだんだぜ』っていう・・・!!
紺色「そう、お前が全ての元凶だったのさ。」
キョン「嘘だろ・・・?」
冗談みたいな話だ。
だが心当たりはある。
ハルヒが甘えん坊になって俺を癒す事に積極的だった
背景を考えるとなるほどと思える。
紺色「だからハルヒは最後お前に全てをかけることを決意して
世界をやり直してお前に全てをさらけ出してでも
結婚に持ち込もうとした。でも恋愛で勝たなきゃ結局
結婚できないから大変だったみたいだな。」
長門がそっぽを向いた。
なんかごめんなさい。
紺色「そして勝負に勝った涼宮ハルヒは世界ねじ曲げてでも
結婚に持ち込んだ。」
うん、権力乱用と両親合意で持ち込まれたね。
まああの状態から断る発想も無かったしな。
紺色「ま、いかなるルートよりもセックスの回数は最多だし
初めて子供をまともに産んだ上に子沢山なのは
このルートが史上初だぜ?」
キョン「何処で覗いた!?言え!!」
紺色「子供の数で大体察しがつくだろ?」
ぐうの音も出ない正論。
長門「うらやましい・・・(小声)」
紺色「各ルートじゃ産まなかったり堕胎とか暴力流産とか
大変だったからな。」
キョン「やべえ・・・涙出てきた。」
紺色「じゃあなんでこの第二次世界大戦かと言うと
『この時代が世界平和か世界破綻を決定する最大の分岐点』
だからさ。この時代のアメリカの終戦政策の失敗が
世界平和破綻に直結しているからな。」
キョン「そんなに重要なのか!?」
紺色「この時代のうちに共産主義国家を始末しておけば
現代の日本の脅威はほぼ無くなったも同然なんだ。」
キョン「ほー。」
確かに毛沢東は追放(死亡)したし、北朝鮮の産みの親の
ソ連は倒したし残るは・・・。
紺色「そういうことだ、君をスノーロングゲートに
ぶつけたのも『運命の人』だったらどうにかなるかなー
っていうわけさ。」
キョン「そんな適当な理由で戦場へ出すんじゃない!!」
紺色「長門を護衛に出さなかったのは
私が死んでも君は『ヤベエ!!』の反応だが
護衛した長門がもし死んだ場合『殺してやる!!』になるだろ?
あいつは特殊な人間をピンポイントでサーチして殺しに
来る上に『殺気』まで出されたら感知されて台無しになる
可能性も踏まえた上で一応保険に遠距離護衛の水色を
配備しておいたし、君に文字通り『全てを托した』
訳だよ。感知されないように軽く恐怖を感じた位で
撃ってくれたほうがベストという訳だ。
朝倉涼子にはやめとけって言ったんだがなぁ・・・。」
まったくだ。
まあ・・・長門への反応は否定できない。
でも俺の出兵は納得できん!!
長門「・・・一回だけ・・・かっこいい・・・
その時のコスプレを。」
キョン「やりません!!」
長門「そう残念。」
紺色「がっかりしちゃいけませんよ長門さん。
さあ、長話が済んだところで帰宅をお願い・・・」
ドンドン!!
「キョン居る?」
ドアの音が。
あ、嫁が来た。
紺色「長話が過ぎたみたいだな、今作戦は大変感謝している。」
キョン「ふう。」
どうやらハルヒはわざわざ運転して迎えに来てくれたようだ。
車が何故かファミリー用改造デロリアン。
多分発注品だろうが某映画のようにタイムワープはしない。
ハルヒ「浮気とかしてない?」
キョン「大丈夫さ、体の臭いを嗅いでも女の臭いはしないし
肌一つ触らせて無いぜ。」
ハルヒ「そう、その反応なら大丈夫ね。
まったく心配したんだから・・・戦没は駄目だからね。」
こんなに心配してくれて恐縮だが聞いてみる。
キョン「なあ、宇宙人・未来人・超能力者・俺
一緒に居るとしたらどれ?」
ハルヒ「あんた。」
即答。
ハルヒ「確かに・・・それにかまげていた時期もあったけど
やっぱり幸せにしてくれる人とは別問題よ。
子育てで疲労したあんた見て過労死しないか離婚
押し付けないか心配だった事もあったし・・・まあ
感謝しているのよ。激し過ぎる刺激は無いけど
あんたの胸の奥・・・安心できるの。」
やっぱり変わっていた。
俺の知らないところで涼宮ハルヒは成長していた。
帰ってきて子供と戯れた、飯を食べた後、ハルヒから
「今日は裸で一緒に寝ましょ。」とお誘い。
いつもの行為では無いがまあ夫婦だしね。
高校だとあそこを引きちぎられるレベルの蛮行だが
夫婦だからこそ許されるんだろう。
抱きしめて思う。
俺・・・かわいい妻が居るんだなと。
すげえあったかいなこいつ。
こいつも必死だったんだ。
俺と幸せになるために。
ハルヒ「一人じゃないって素晴らしいわね。」
キョン「そうだな。」
ハルヒ「言いにくいけど・・・あんた割とかっこいいのよ。」
キョン「そうか?」
こいつにはあの時の俺が瞳にどう映っていたのかは
俺は知らない。
朝起きたら子供達が俺達の間に入ってきていたことに二人して
びっくりしていたのは内緒。
一方アメリカ
アクアマリン「だから破壊活動じゃなくてスパイ活動を
してくださいと言ったんです。」
スノー「すいません、お嬢様のご期待に添えなくて。」
違う、そうじゃない
とつっこみたくなる。
アクアマリン「危うく準備前に敵に攻め込まれるかと
思いましたよ・・・でもスノー達の囮のお陰で
諜報活動員から有力な情報を得れたのは大きいので
拝見してみましょう。」
いざ拝見
アクアマリン「・・・・・・。」
その現状にアクアマリン・ダグラスはしばらく黙り込んだ。
一方ルペライトはロシアの国内病院で療養していた。
栄養剤投与してもよろよろ歩くのがやっとだった。
ルペライト「やれやれ・・・ワープの代償が辛い。
九曜達はどうしてるかな?」
別の病室へ。
すると九曜と黒人巨人のイング・クアッタが
同じベットで布団に体を隠して・・・。
橘京子「リア充どもめ・・・いちゃつきやがって
体力無くなってる癖して元気な連中だ。」
そっぽを向いて寝ている橘京子。
ルペライトは悟った。
九曜とイングが何をしているのかを。
ドアをゆっくり閉めて言う。
ルペライト「見なかった事にしよう。」
九曜「あっあっ・・・。」
喘ぎ声が。
ルペライト「知らない知らない知らない。」
ルペライトは自分の病室に帰った。