喜べ決戦まで後少し。
1943年3月
アメリカは頭を抱えていた。
それは停戦終了まで後1ヶ月半と迫って大戦再開を前にして
この状況に頭を悩ませていた。
史実
連合国『アメリカ』『イギリス』
『中国』『オーストラリア』
『ソビエト』『カナダ』『欧州』
VS
枢軸国
『日本』『ドイツ』『イタリア』
だった構図が
今史
連合国『アメリカ』『イギリス』
『カナダ』『欧州』
VS
枢軸国『日本』『ロシア』『インド』
中立国『中国』『オーストラリア』
となっているのだ。
ドイツ、イタリアは既に戦争を終了し降伏。
だがドイツが日本と手を組み日本の米本土襲撃と同時に
講話を切り出す事で史実の倍の領土で講話が成功した。
しかし、ヒトラーが死亡し、非人道国家から卒業した
ドイツに領土を返せと周辺国家からクレームが相次いだ。
特にオランダ・フランスの領土がごっそり取られており
盛大に不満が募っていったが、背後に日本の同盟国と
なったロシアがそびえ立っていたためもし戦争を始めれば
ドイツが泣きついて援助を求めるのは明白だった。
※ロシア天皇の鹿島葉留佳はそんなつもりはありません。
そのため手出しができないため、ロシアの鹿島天皇政権の
権限を弱体化させるためには日本打倒が不可欠となった。
そのため欧州から米国へ大量の補充人員が補給される構図に
なったが、アメリカは・・・存亡の危機に瀕していた。
まだ人民帝国との戦いの傷痕が回復しきっておらず
パイロットの補充と東海岸のライフラインの再生や
対上陸防衛費用、第一次・第二次米本土の傷痕の回復が
できていない状況下において日本への"停戦破棄の奇襲"
が絶望的だった。
ライフラインを回復しなければたとえ空母が30隻あっても
陸上部隊がわんさかいても維持物資の輸送で詰むからである。
今米国本土は史実と比較しても驚愕の様変わりしていた。
都市田舎の到るところに対空砲、海岸には史実の倍以上の
サイズと数の対艦・対空火砲、列車砲の大量配備、
地下鉄戦略網の構築、民間防衛部隊の構築、
最強の避難決戦要塞へと設営されたロッキー山脈
週一で国民狙撃銃訓練、対空訓練の実施
国会では『国会総動員法』と『徴兵制』の議論までされていた
アメリカの若者達<・・・こんなアメリカやだー。
アメリカの若者達<NO Freedom!!
この上で深刻なのが日露印の三国の人海戦術による
米本土上陸である。
日本・満州軍を動員しても陥落が敵わなかった米本土を
圧倒的人的資源の宝庫ロシア・インドと手を組んで米本土上陸
されたら本当に米国は存亡の危機に瀕する。
前述の対策でどうにか撃退はできなくはないし
米国ならば集団機関銃や集団ロケットランチャー
火砲・戦車ごり押しの人海過剰火力で歩兵は
迎撃ができるがさらなる問題が米国に脅威を与えていた。
それが日米間の技術進捗だった。
アメリカ諜報機関が仕入れた情報を元に作成
※日本は満州のみを含む
なお戦艦撫子の技術を除く
日米技術進捗表 日 米 史実 日 米
近接信管 65 70 33 70
レーダ- 77 99 21 99
人造石油 200 0 50 0
ソナー 45 50 5 50
レジプロ 102 95 21 81
ジェット機 85 65 11 65
ロケット 131 85 10 85
誘導技術 88 51 44 51
合金技術 85 65 55 65
潜水艦技術 95 80 60 80
造船技術 75 100 45 100
核兵器 25 44 7 51
ステルス技術 55 35 0 21
生産能力値 70 200 10 10000
※生産能力値は 航空機生産数/1日を基準
※生産能力値は日本はロシア含めると生産能力値+50
アクアマリン「何この島国チートアイランドやん( ̄ー ̄;)
うちの国、世界でも屈指の技術大国なのに
ジャップさん所々ぶち抜いてるね。
ジェット機とレジプロとロケットとか
嘘でしょ結構ぶち抜かれてますやん・・・。
制空権取られたらアメリカ滅んじゃうかもしれない。
早く・・・早く・・・手を打たねば・・・!!」
※ソ連とドイツから盛大にいただきました。
そう、人的資源の優位の逆転、制空権への不安も
重なり、もし米本土決戦となってしまえば
アメリカはたとえ勝てたとしてもボロボロになって
発展途上国へ没落する可能性が高い。
算出された勝率はなんと4割とかなりきつい。
敗北が六割もある相手は
そこそこ手強い日本
総合力強めのロシア
人的資源わんさかのインド
史実の人的資源弱小三国とは勝手が違う。
※なお史実
そこそこ手強い日本
まあまあ強いドイツ
最弱イタリア
だった。
おまけに保有空母数が
日本 推定35隻
ロシア 推定10隻
インド 推定5隻
合計50隻
アメリカ 約35
イギリス 約6隻
合計41隻
負けてる・・・。
日本単体だったらどうにかなりそうだが同盟国含めると
かなり厳しい。
アメリカはようやく本調子に戻りつつあるがあくまでも
1941年の本調子である。
さらに不安な情報が英国から届いた。
ジャスパー・マスケリン
アフリカで人民帝国と戦い、英国への侵攻を防いだ英雄。
そいつからもたらされた情報によると
「圧倒的対空能力を持った日本軍新鋭戦艦」の情報で
最大砲撃射程が55~60kmの花火と思わしきものを発射して
占領されたエジプトからの人民部隊を撃退した。
最も恐ろしいのは何百機以上の航空機の飛び交う中無傷で
帰港したという情報だった。
軽巡洋艦サイズの砲に戦艦クラスの大きさ。
一見するとフットより小さいし
巡洋戦艦 フット262m
OTS艦 撫子240m
砲も一門除けば全て13cm1門ずつとあまり強そうに見えない
しかし数100機の航空機のど真ん中で無傷の戦艦は
この時代では有り得ない話だった。
※あの米国最強クラスの対空能力クリープランド級でも
数100機以上の航空機のど真ん中で生き残るのは
至難の業であった。
このデータを見てアメリカは驚愕しこれが護衛艦にいた場合
敵空母撃沈が絶望的になる可能性を示唆した。
このまま停戦終了の1943年5月31になれば再び戦いが始まり
確実に米国は勝ち負けに関わらずボロボロになるという
危機感に恐怖していた。
一応対応艦艇としてキングクライスト級戦艦を2隻建造
するなどの対策は練られていたが上陸を阻止できる保障はない
情報工作員達を総動員してキングクライスト級の
2隻を捕獲した量産大和型の船体を流用して建造するなど
急ピッチで進められているが上陸を阻止できる保障はない。
ここで損害を被る覚悟の上で奇襲をかけて敵船舶を減らすか
それとも降伏するか。
あるいは停戦終了まで守りを固めるだけにするか・・・。
ホワイトハウス
ダグラス・マッカーサー大統領
「ロシアに中立になってもらえるように会談できないか?」
アレクサンダー・ヴァンデクリフト
「はい、北極沖海戦で鹿島葉留佳隊長に
水兵を助けていただいたので講話、もしくは中立条約を
結ぶ道筋があるかと。」
マッカーサー「相手は日本の傀儡政権だぞ?
信用できるのか?一時の人情が敵の全てではないのだぞ?」
アレクサンダー「確定情報で鹿島葉留佳天皇は
キリスト教を信奉されているのが諜報員・欧州外交の情報より
確認されています、しかも彼女が政権になってから
ソ連もといロシアは共産主義を捨て去り
奉仕国会として運営しており、彼女が政権になってから
欧州への侵攻が止んだと言われております。
ウクライナ・フィンランド・ハンガリー等の国々は
スターリンから領土をよこせと言われて震え上がって
いましたが、今の政権は本当に温情的で侵略の危険も国民の
粛正も虐殺も束縛も無くなり、飢餓から解放されて
国民が喜んでいるとあります。」
マッカーサー「油断させて欧州侵略を目論んでいる
可能性は?」
アレクサンダー「無いとは言い切れませんが、
それを考えているなら他国に戦闘機や戦車を
売ったりしますかね?」
鹿島<お金が無かったんだよー(;:)
マッカーサー「財政を回復させて攻勢に転じる可能性なら
考えられるもんだ。」
諜報員「いいえ、アメリカ上陸作戦にはロシアは今のところ
参加できない模様です。」
マッカーサー「ほお?」
諜報員「第三人民帝国を倒すためにアフリカに出兵を
行い、さらに設営等で国費を消耗しているため参加
できないようです。
さらに彼女は中国やインド・アフリカにキリスト教教育をした
若者達を派遣して奉仕設営活動を行っている事から
侵略の意図があるならこんな余計な所に費用を消耗
させる理由もない為、対談すれば敵が減らせるかも
知れません。スパイ活動の疑惑も調査しましたが
その兆候も見られません。」
マッカーサー「可能性があることはわかった。
しかし鹿島天皇はともかく長門有希がいたら
阻止されるんじゃないか?おまけにどうやって
対談すればいいのだ?」
アレクサンダー「ドイツを仲裁に使って会談の
パイプを持ってみたらどうかと。」
マッカーサー「・・・三日待て。」
マッカーサーは敬謙なキリスト教信徒だったため朝起きたら
何時間も祈り出発するという習慣を行っていた。
マッカーサー「日本の中でもアメリカ上陸反対派が
いるなら・・・あるいは。」
そう、米本土上陸問題は日本上層でも反対が相次いでいた
山本五十六「行えば陸軍が全滅する覚悟が必要だぞ!?」
佐由紀第二元帥「敵の守りの準備が堅すぎる!!講話して
戦争を終わらせるべきだ!!」
そう、米国の防衛情報を入手して公開して作戦会議を
行った結果反対が相次いだのだ。
古泉「ですがここで米国をほおっておけばすぐに
巻き返される!!」
真珠第三元帥「せやせや!!傷痕癒えんうちに
ぶちのめさなあかんので!!戦力回復しきったら
手遅れになるう!!」
ハルヒ「気持ちはわかるけど、でもどうしても
アメリカを占領しないといけない理由があるの!!
共産主義が消えた今最後の敵こそ"戦争誘発金融体"なの!!
これをアメリカ・欧州内部からとっちめてやらないと
いくら講話を結んだとしても必ず戦争へ舵を切らせる!!
そうなったら今度こそアウトよ!!
世界がめちゃめちゃになる!!」
佐由紀「だったら他に方法は無いのですか!?
陸軍大半使ってまで民間人へ銃口を向けねば
ならないのですか!?
総督の夫たる人ならなんか言ってください!!
このままでは憎しみの渦が泥沼化して想定最低でも2億人もの
死傷者が出る計算になるんですよ!?」
こっちに振るなよ・・・困るだろ?
キョン「残念だが俺は反対できん、敵の手の内が
わかったなら尚更だ。」
佐由紀「そんな・・・!!」
キョン(いやあ、事情を詳細に知らなかったら俺も反対するよ?
だけどな、史実知っている身からしてみたら
アメリカは完成したら絶対なんの躊躇いも無く
ファットマンとリトルボーイを特攻機に乗せて
ぶつけて来るよ?俺がアメリカだったら俺もそうするし
史実よりも全力で核のボタン叩き割るぐらい
清々しく発射しちゃうもの。
だって・・・こんな国史実より・・・絶対怖いもん。
それに一昨日あたり戦ったアレがいる以上・・・
回復前に殺さなきゃ死ぬ。)
日本国内でもグダグダしていた。
キョン「そういえば長門は?」
水色此十「今までの疲労が溜まっていたのか高熱を出して
寝込んでいる。あの娘全然休み取らなかったから。」
キョン「マジで!?大丈夫なのか・・・っていうか。」
水色「私は最近長門に関わるより海底資源調査に忙しい。
私のせいでオーバーロードしたわけじゃない。
紺色は造俚のフォローと機密防衛に行ってる。
私達は時を重ねるごとにどんどん人間と同じになっている
これは自由の効く喜ばしい事であると同時に
事実上有機インターフェイスじゃかからなかった
通常病への注意が必要となる。」
キョン「いっそあいつも弱体化すればいいのに。」
この前北方領土から追い出したアレの事である。
水色「まったくだ。」
キョン「長門・・・大丈夫かな?」
長門はロシアの病院で意識朦朧としながら高熱で寝ていた。
前の世界と同じ要領で動いていたツケが回ったのだ。
そのため1週間満州にいた親友の陸奥に会計を頼んで
人員を穴埋めしたが、この不在が展開を大きく左右する。
戻ってアメリカホワイトハウス
外交官「アポイントメントが取れました!!会談は可能です!!」
マッカーサー「・・・神は行けと言っている。
いいだろう行こう。」
秘書長「大統領、大統領当てにこんなものが。」
手紙だった。
差出人は・・・東アジアの独立運動をしている若者。
『鹿島天皇を国連理事長に置けば戦いが全て終わる』
マッカーサー「・・・?」
無性に気になったが誰が送ったものかわからないが
その手紙は謎と引かれる気がした。
アクアマリン「同伴よろしいですか?」
マッカーサー「ああ、君は大丈夫か?」
アクアマリン「スノー不在ですが私と旦那様はこれでも
シークレットサービスより頼りになりますよ?」
マッカーサー「わかったついてきなさい。」
アクアマリン「はい。」
アクアマリン(ロシア天皇はハルヒの手先か・・・
それとも・・・。)
ダグラス・マッカーサー大統領 ロシアと機密会談へ。
専用航空機は北極を超えてロシア北方の飛行場へ。
護衛にはスターストライブズⅡ型が10機随伴。
すると、上空に『MIG-15』がお出迎えし飛行場へ着陸した。
アクアマリン(この国と喧嘩は絶対マズイ!!
どうにか・・・仲良く・・・できるか!?)
この時点でマッカーサーは青ざめた。
これを見て悟った。
マッカーサー(中立を結べなければ・・・いざとなれば
これも敵に・・・!!)
中立を結べば少なくともアラスカルートからの
攻撃を封じる事ができる。
しかし、敵に回ればこの性能の戦闘機達とアメリカは
戦うことになる。
そうなれば・・・アメリカは絶対無事では済まない。
決死の外交へモスクワへマッカーサーは降り立った。
そこは史実とは全然違うロシアの光景だった。
至るところにキリスト教会が立ち並び、
日本人の中高校生が奴隷みたいに畑仕事をしている。
※事情を知らなかったらこうみえます。
至るところから聖歌が聞こえ、マルクス・レーニン・
スターリンの像が地面で粉々に砕かれていた。
マッカーサー「ほ~。」
マッカーサーは感心していた。
日本はこの当時信教の自由が無いことは聞いていたが
ハルヒの政権下では信教の自由を肯定的に捉え
神社参拝を廃止した情報は入っていたが
無神論だったソ連時代を考えると凄い様変わりである。
アクアマリン「凄く空気と雰囲気が綺麗!!これがロシア!!」
町も清掃員が生き生きとした顔で綺麗に掃除していた。
モスクワ・グレムリン宮殿に到着。
鹿島はせっせと清掃員の格好で客室を掃除していた。
鹿島「よし!!やっぱり掃除は最後は自分で
仕上げるべきですね。」
掃除道具をなおしに行くと。
マッカーサー「すいません、天皇殿はどこにおられますか?」
鉢合わせした。
鹿島は気まずそうに「あ、すいませんね~今私着替えて
来ますんで・・・。」
マッカーサー・アクアマリン「ふぁ!?これが本人!?」
一般人と全く同じ空気で気がつかなかった。
数分後
鹿島「お待たせしました鹿島葉留佳です。
天皇と言っても成り行きなんでそれほど偉くも
ありませんが。」
軍服を着て登場した鹿島さん。
第一印象。
二十歳過ぎてまだ間もないぐらい若い。
純粋無垢な少女の空気を漂わせている。
それでいて割とピシッとしている。
アクアマリン(私と変わらない位じゃないですか!?)
鹿島「こんな遠路遥々いらしてくれました。
お話は食事の後でいいですかね?」
マッカーサー「こちらはあまりあなたと敵対したくない
それを伝えに来た。」
鹿島「まあまあ肩の力を抜いて抜いて。
食事終わったらゆっくりお話しましょう。」
マッカーサー「むむ。」
そこで出た昼飯のメニューは
「麦飯」「ししゃも焼いた奴」「納豆」
「葱とゴボウの味噌汁」
「大根の葉っぱと蓮根ともやしとワカメのお浸し」
マッカーサー「?」