1943年7月10日00時
米補給艦隊 米機動部隊に合流の為
サンフランシスコからハワイへと直進
超巡洋艦アラスカ級4隻
『アラスカ』『グアム』『ハワイ』『フィリピン』
航空母艦
旧式空母9隻 搭載値
『バンクーバー』90『ヨハネ』52『ヤコブ』52
『ロング・アイランド』20『ボーグ』20『ナッソー』20
『インディペンデンス』45『ブリンストン』45
『カウペンス』45
駆逐艦80隻
商船75隻
7月9日18:00
戦艦『撫子』
ゆりっぺ「敵通信逆探の結果どうやら潜水艦から
ハワイ沖へと通信がある模様。」
棗恭介副艦長「了解、輸送船団の可能性がある
帰る前にできる限り始末しよう。暗号解読完了後
輸送船団に向けて船速上げて回頭!!」
戦艦撫子、日本機動部隊本隊への帰還から航路変更
米輸送船団へ迫る。
7月9日20:00
敵潜水艦『テンチ級』シュノーケル上げて戦艦撫子付近に
接近。
ゆりっぺ「敵潜水艦シュノーケル、7時方向に発見
ソナー範囲外距離30kmです。」
恭介副艦長「40cm砲で仕留められるか?」
ゆりっぺ「了解、砲撃手位置伝える。」
砲筒が動いて狙いを定める。
発砲。
潜水艦近辺に砲弾が何度も落ちる。
シュノーケルが破壊されて潜水艦がパニックに陥る
至近弾にてやむなく浮上した潜水艦は十二式単装砲の
砲弾着弾にて沈没する。
その後テンチ級潜水艦3隻を前方に発見
ゆりっぺ「敵の潜水艦を発見、10時方向27km
11時方向に38km3時方向に20kmです。」
恭介副艦「艦砲射撃でシュノーケルを破壊、
接近しつつ対潜魚爆雷を投下して破壊しろ。」
相殺魚雷発射管から切り離し式爆雷を投下する特殊魚雷が
投下される。
潜水艦は、妨害電波を放ちながら狩りに来る悪魔に
仲間に打電する統べ無くやられていく。
水上レーダー未完成で一方的にやられていた史実とは
違う挙動の異質の戦艦に煙を上げて潜水艦が破壊されていく
7月10日午前00時
戦艦撫子、艦隊のレーダーを逆探知
敵輸送船団も戦艦撫子のレーダーを逆探知した。
米CIC「後方北北東距離200kmにおいて敵艦1隻を確認。
速度・・・50ノット。」
米艦長「50ノット・・・PTボートか?」
米CIC「いいえ、250m級の戦艦です。」
米艦長「250mで50ノット!?」
レーダーを見るが点の大きさと移動の速さが事実を物語る
米艦長「対水上戦闘用意、夜襲PTボート射出
潜水艦隊に救援要請!!」
戦闘撫子は速度を緩めず接近して来る
護衛している輸送船は9ノット、高速輸送船団でも
速度20ノット。
守りながらで逃げ切るのは不可能。
応戦するしかない
米潜水艦隊20隻、戦艦『撫子』へに迎撃に出撃
日本軍の軍艦や商船の大半を史実で破壊した米潜水艦
その史実以上の性能を誇る『テンチ』級
ここで米船団がやられてしまえば次の戦闘で機動部隊が
使用できる燃料も弾薬も息切れを起こして一方的に
沈められてしまう。
ここで救援に成功しなければもはや後は無い。
戦艦『撫子』の水上レーダーに次々と米潜水艦の
シュノーケルが次々と映る。
ゆりっぺ「敵の潜水艦、前方に20隻・・・群狼作戦と
思われます!!」
恭介「慌てるな!!シュノーケル潰しさえすれば
敵の魚雷は命中しない!!浮いてきた奴は艦砲で
容赦無く潰せ!!」
ゆりっぺ「了解!!」
夜においての潜水艦対策の装備も戦法も充実している
戦艦はこの時代にはそうそう無い。
50ノットで爆走しながら次々と仕留めていく。
いくら潜水艦でも目を潰された状態での戦いは困難を極める
十二式単装砲がシュノーケルや浮いてきた船体を破壊し
息を潜めている潜水艦は対潜魚爆雷で次々と息の音を
止められる。
水上からやられた潜水艦の煙が立ち込める。
アラスカ級巡洋艦が行く先を阻むように戦艦『撫子』に
勝負を挑む。
恭介艦長「総員・対夜間水上戦闘用意!!」
船員「対夜間水上戦闘用意!!」
恭介「大型戦艦4隻、駆逐艦10隻以上確認!!
殲滅戦用意!!」
戦艦『撫子』は米艦隊から距離100km地点で誘導ミサイル
『火の鳥』2発を発射。
アラスカ級『ハワイ』CIC「距離100kmから航空機・・・
速度1000km/h以上・・・。」
その音速の鋼鉄の矢はアラスカ級『ハワイ』側面に直撃
機関部が炎上し誘爆が起こり航行不能に陥る。
アラスカ級『フィリピン』艦長「嘘だろ・・・!?」
アラスカ級『グアム』艦長「航空機による突撃か!?
最大船側で蛇行運転をし主砲射程県内まで回避運動!!
この暗闇でまぐれが何度も通用するか!!水偵で牽制し
先制攻撃を加えろ!!」
だがたかが水偵では音速を誇るミサイルの迎撃など
不可能だった。
接近する撫子は遠慮なく『火の鳥』2射撃目をぶつけて来る
全く迷うことなく『フィリピン』直撃し炎上する。
回避運動したにも関わらず追いかけて仕留められた。
もう偶然なんて言い訳は通用しない。
アラスカ級『グアム』艦長「振り向くな!!最大船速!!
駆逐艦は何をやっている!?」
駆逐艦は40cm砲や十二式単装砲が直撃し返り討ちに
遭っていた。
レーダーによる精密射撃の勝負だとアウトレンジ攻撃が
圧倒的に有利であり駆逐艦の艦載砲ではそもそも届かない
米水偵が必死に牽制するも明かりを消した上での
夜間戦闘は三次元レーダーや赤外線スコープ搭載の
戦艦『撫子』にはただの機銃の的だった。
続いて誘導ミサイル『とびうお』が『グアム』の砲筒に
直撃し、戦闘能力を奪われ黒煙を吹き上げる。
『アラスカ』艦長「何故こんな暗闇で!?何故この遠距離で
外れない!?」
恐怖だった。
艦艇相手に外すことのない音速の矢。
この時代ではオーバーテクノロジーもいいとこだった。
艦間距離35kmにて『グアム』が16インチ砲を発射
しかし射程32kmでは届かず水柱を上げるだけ
撫子40cm砲射程40kmが『グアム』に直撃し大破。
さらに十式単装砲の雨霰が直撃し穴だらけにされる。
アラスカ級巡洋艦はエセックス級航空母艦より
防御が弱いとされている。
この世界次元ではある程度補強されているとは言え
焼け石に水であり、18インチ砲が復元性の問題の
関係上搭載できない等、史実戦局をあまり変えなかった
ことも合間って散々たる惨状を露呈した。
『アラスカ』艦長「行く手を塞げ・・・なんとしてもだ!!」
巡洋艦『アラスカ』が戦艦『撫子』に立ち塞がる
ゆりっぺ「前方に大型艦!!」
恭介艦長「取り舵45度、カタパルト魚雷と40cm砲で
ぶち抜け!!」
仲間が散りゆく中必死に戦艦撫子に立ち塞がる『アラスカ』
しかし16インチ砲の連続砲撃は全て撫子に届かず水柱
そこに40cm砲撃のカウンターが入る。
直撃し炎上、そこにカタパルト魚雷『虎河豚』が
2発発射され機関部に直撃し大爆発を起こす。
アラスカ級4隻、壊滅。
だが思いも寄らぬ強敵が立ち塞がった。
米駆逐艦群である。
米駆逐艦が次々と魚雷を撃ち込んでいく。
本来なら射程が短く、離れていればたいして脅威に
感じない。
ゆりっぺ「この超射程の魚雷は・・・酸素魚雷!?
通信を傍受する限り相手は間違いなく米艦隊・・・
でも何故!?」
恭介「回避運動、直撃するなら相殺魚雷を展開して
突き進め!!」
そうMk-16POLL(Powder oxygen Long Lance)
燃焼時に酸素を発生させる固形燃料を使用した
整備性克服型の量産型酸素魚雷である。
その射程は最低速度で使用すれば32kmという広大な
ロングレンジを誇り、下手をすれば艦載砲より射程が長い
水雷戦をあまり重視しない米軍であるが
これで物量攻撃をされるとそれ相応に苦戦する。
相殺魚雷が展開され、危険軌道にある魚雷をたたき落とし、
『とびうお』や艦砲を使って米駆逐艦を次々と沈めていく。
その時、護衛商船艦隊がレーダーに映る。
米司令官「ボーグ、ナッソーは必要人員以外退艦を急げ!!
航空機は本隊と緊急洋上合流しこのことを伝えろ!!
ここで商船をやられたら確実に終わる!!」
とにかく夜戦では撫子相手に航空機は分が悪い。
音速の切り札の航空隊も夜間での命中率は絶望的
できることは本隊まで逃げ切る事である。
米水兵「必須人員以外退艦終了しました!!」
米司令官「よし、特定海域で甲板を炎上させて注意を引きつつ
立ち塞がれ!!」
甲板にガソリンをぶちまけて護衛空母を燃やす米水兵
死んだふりをして奇襲するつもりだ。
恭介艦長「迂回して商船へ接近しろ!!」
ゆりっぺ「艦長、甲板炎上した護衛空母が接近!!」
恭介「砲弾を浴びせて退かせろ!!」
商船を守るため、撫子が接近した瞬間に甲板が燃えて
死んだと思わせつつ前を塞ぎにかかる。
米司令官「ぬおおおおおおおおおお!!!!」
何発も着弾しながら立ち塞がるも、カタパルト魚雷が
直撃して大爆発を起こして2隻が海上で炎上スクラップとなる
米司令官「機雷を敷設し・・・。」
米水兵「ダメです止まりません!!」
米駆逐艦、潜水艦が全滅覚悟で撫子に襲いかかる。
商船を護るために必死に応戦する米駆逐艦。
米CIC「敵戦艦、距離詰まる・・・!!」
誘導ミサイル『火の鳥』が空母『カウンペンズ』
『ロングアイランド』をついに捉えて直撃し炎上させる。
米司令官「ぬぅぅぅ・・・!!」
空母『インディペンデンス』『ブリンストン』にも
今度は『とびうお』が直撃する。
止めに艦砲に貫かれ炎上していく。
米司令官「もはや・・・これまでか・・・!?」
米CIC「商船団まで後120km!!」
止められない。
米国製酸素魚雷を多数打ち込めば多少遅延させる事はできる
しかしアウトレンジといえば聞こえはいいが魚雷の速度は
想像以上に低速。
相手に優秀なソナーがあれば命中する前に去られてしまう
しかも米駆逐艦の魚雷門数はそれほど多くはない。
ついに
米CIC「商船団まで残り60km!!」
夜明けが迫る。
しかし窮地に立たされた船団は手を束ねて頭を低く
するしかない
恭介「人員引き継ぎ交代、霞頼む。」
霞「了解、商船距離55kmで『とびうお』発射」
友利「電探主管理課、交代します。」
ゆりと変わるCIC友利。
ハッチからミサイルが2発発射される。
それは真っ直ぐ商船へ。
トルマリン「主砲連続信管、砲撃始め!!」
その時、空に空気を切る音がした。
3発の砲弾が形を崩し、近接信管の霰がミサイルに降り注ぎ
ミサイルが破裂して迎撃される。
米司令官「な・・・!!」
友利「『とびうお』商船直前で破壊されました。」
棗霞艦長「!?」
トルマリン・メイビス艦長「こちらキングクライスト級
2番艦ホーリースピリット。最大船速で救援に来た
これより対水上戦闘に映る!!」
救難信号を受ける前に胸騒ぎを感じたトルマリン・メイビス
艦長が最大船速での先行救援に駆けつけていた。
棗霞艦長「まさか・・・。」
脳裏に倒したユーロ・アンパーソンが思い浮かぶ。
棗霞艦長「総員に通達、総員戦闘配備!!対空兵手は
航空機に備え即応体制にて待機、対水上戦闘用意!!」
『対水上戦闘用意!!』
カーン!!カーン!!カーン!!カーン!!
棗霞艦長「位置先行150km以上、艦種不明・最新鋭米戦艦!!
気合いを入れなさい・・・強敵よ。」
ついに交える日米のオーバーテクノロジーシップ
商船への道を塞ぐように『ホーリースピリット』が
立ちはだかる。
友利「55ノットで迫る米艦、距離140km。」
棗霞「迂回しながら、商船を破壊して挑発する。」
『火の鳥』2発を発射して相手の手の届かない範囲の商船を
破壊して真っ向勝負を避けるように迂回する撫子
トルマリン「こらー!!好き勝手すんなぁああああ!!」
無論追いかけて来る
棗霞「最大船速であの艦から逃げる、あの艦から異様な
空気を感じる・・・カタパルト魚雷を撃ち込んで
近寄らせないで!!」
背後から迫る『ホーリースピリット』逃げる『撫子』
カタパルト魚雷の妨害で速度をちょくちょく落として苦戦する
トルマリン「待てやーーーー!!」
真っ直ぐ米起動部隊の方へ向かって逃げる『撫子』は
40cm砲がちょくちょく偵察機を破壊して本隊に迫る。
5ノットの差でジリジリ近づく『ホーリースピリット』
カタパルト魚雷で『ホーリースピリット』の航路を
徹底的に邪魔する戦艦『撫子』。
前方から察したのか『A-1スカイレイダー』の大群
200機あまりが接近。
棗霞「対空戦闘開始、あの速度なら『とびうお』温存
できる?」
友利「やってみます。」
ここまで来るまで誘導ミサイルを半分は消費している
よほどの場合を除いて艦砲で処理することに。
艦砲が一斉に火を噴く。
時速550km/hのスカイレイダーでは
対音速戦闘に慣れた撫子にとっては的にしかならない。
マリアナの七面鳥のようにボコボコと撃墜される。
トルマリン「攻撃隊航空隊に通た・・・。」
友利「妨害電波起動。」
ハイパワーのノイズメーカーで敵の通信を潰す撫子
ドルマリン「くっ・・・このまま航空隊が
消耗してしまえば・・・後が無くなる!!」
米空母艦長「戦闘機隊出撃!!音速以下の航空機では
やつに傷一つつけられん!!」
補填した『A-3ソニックカリバー』を再び対艦戦闘へと
駆り出し、対空装備の破壊の為に『スターストライブズK』
まで出す。
戦艦『撫子』は本格的対空戦闘前に水蒸気煙幕を展開して
『ホーリースピリット』を煙に巻こうと試みる。
ついでにカタパルト魚雷を叩き込んで航路を変えさせる。
トルマリン「なっ!!?」
水蒸気がレーダーを妨害し、視界を失った状態で
カタパルト魚雷が水中から迫るのをソナーで感じて
回避する『ホーリースピリット』
だが、回避成功の代償として戦闘撫子に距離をつけられ
見失う。
トルマリン「しまった!!」
7月10午前8時
戦艦『撫子』は本格的米艦隊中央突破の為最大船速で
機動部隊中枢へと向かった。
棗霞艦長「機動部隊中枢に近い、予備水兵に即応待機命令。」
友利(CIC)「前方距離150kmに航空機多数接近!!」
棗霞「妨害電波を発生させつつ、真っ直ぐ日本へ帰りましょう
全力で米艦隊を突破する。」
棗恭介副艦「了解。」
棗霞「睡眠は大丈夫なの?」
恭介「3時間寝たから大丈夫だ、それに男たるもの
妻を戦場へ一人置き去りは風上にも置けないだろう。」
棗霞「本当に大丈夫?眠かったら足手まといよ?」
恭介「それは目を見て判断してくれ。」
棗霞「・・・わかった、米艦隊中枢に向けて・・・
とーりかーじ!!」
操舵手「とーりかーじ!!」
機関室「全速!!」
機関部のメタンハイドレートタービンが独特の機械音を
上げて巨体に50ノットを提供するパワーをたたき出す。
女性班長「気合いを入れて朝飯を腹に入れろ!!
もたもたするな!!敵は待ってくれん!!飯を甲板に持って
いってでも急いで食え!!化粧抜きだ!!」「はい!!!!!!」
玄米おにぎりにいろいろと多種多様な具を詰め込んだ
戦艦撫子名物玉石混交おにぎり。
中身が蟹だったり温卵だったり焼き肉や魚だったりする。
味噌雑魚煮込みを丼から一気に飲むやつもいた。
恭介「第二電探対空指揮所、入る。」
互いに海軍式の敬礼して運命を預ける。
棗霞「あの子達をお願い。」
CICでカバー仕切れないマルチタスク作業を分担する
ポジションに副艦長が入ることに。
水兵「副艦長入ります。」
水兵「副長、第二電探指揮所に上がられた。」
甲板の多くの水兵が手に兵装を持って唾を飲んで空を見る
友利「敵航空機70機以上、距離70km」
棗霞艦長「距離30kmまで引き付けて。」
恭介「大丈夫なのか?」
棗霞「この速度なら音速で戦闘をして来るはず。
故に近すぎれば、命中に手こずる。」
演習の経験を生かしてあえて航空機を近距離に近寄らせ
棗霞「発射!!」
艦砲を一斉に砲火させる。
音速並の最高速度を持つ航空隊は仲間の撃墜を見て
速度を上げる。
すると艦の上空を素通りする。
時速1200km/hは分速に直すと60km/分
つまり約30秒で通りすぎる計算になる。
しかも高度の上空高い上空からタイムラグのある爆弾や
機銃を戦艦に当てろということである。
この速度よりは遅いがいくら全長270mの巨体に
機銃や爆弾を当てるにしろ訓練期間2ヶ月では足りなすぎる
速度を出せば数十秒しかチャンスは無く、
速度と高度を落とせばやられる。
空中戦より苦行な作業をパイロットは強いられる事となる。
しかし、荒れ狂う敵の航空機の渦中の中で・・・
天敵は背後から着々と距離を詰めて忍び寄っていた。