1943年7月10日8:00
戦艦撫子、対空戦闘開始
弾薬庫から弾薬の入ったでかい台車が取り出され
レールに沿って走り、甲板へエレベーターで運ばれる。
艦内部ではヘルメットを被った兵士達が弾薬を背負って
階段を走る。
甲板上水兵「主砲対空信管、攻撃始め!!」
40cm砲と13cm十二式単装砲10門が砲撃を始める。
全方位から迫る準音速航空機。
通りすぎてターンして再度攻撃に移ろうとした瞬間
撃ち落とされる。
戦艦撫子の対空兵が史実の日本水兵と違い格違いなのは
その対空練度。
通常"男達の大和"の対空シーンで見る航空機を
機銃で追いかけるシーンがあるが、戦艦撫子の水兵の場合
その航空機と弾丸が相対速度上でぶつかるように予測射撃
できるように徹底されている。例で言えば
横向きに飛ぶ鳥をホースの水で追いかけても当たらないが
鳥の通る道筋にホースの水を配置すれば当たる。
つまり史実の水兵と違い一見かなりでたらめな方向に
砲筒を向けているが、その実航空機の斜線上に弾丸が
ぶつかるようにかなり先を狙って撃つのだ。
これに三次元レーダーによる射撃官制が加わることで
必要だ弾丸を必要な距離とタイミングで、正確に航空機に
当てることができて弾薬も節約できる。
棗霞(音速航空機は狙いがつけづらい分無誘導での
対艦攻撃に高い難色を持つ、そのため近すぎるタイミングで
距離を把握させればほぼ確実に通りすぎる
そして再度攻撃の際には高い確率でUターンして
速度が落ちて挙動が単調になる。
そこに一斉に打ち込めば敵機数を一気に減らせる!!)
航空隊がUターンして迫って来る頭に近接信管の砲撃を
加えて一気に10機以下に砲弾を浴びせる。
航空機が炎上して次々と水没していく。
対空機銃の段幕が航空機の先を予測して動き回り
多数の砲撃が同時に火を噴く。
航空機は戦艦大和の何十倍もの恐怖の対空射撃に
翻弄されて攻めあくねている。
1943年7月10日朝7時
朝6時より偵察機『輝』から戦艦撫子が敵艦隊接近と連絡
一方日本軍南雲機動部隊以下航空隊、再度攻撃開始
航空母艦 『大和』『武蔵』『天照』 『蒼桜』『大鳳』
『赤城』『加賀』『蒼龍』『飛龍』『翔鶴』 『瑞鶴』『神鳳』
『ホーネット(蜃気楼)』『エンタープライズ(銀炎)』
『サラトガ(冥炎)』以下から
艦載ジェット戦闘機『南雲』90機
艦上装甲戦闘機『蒼桜専用豪風八型蒼皇』45機
艦上装甲戦闘機『豪風八型蒼皇』50機
艦上戦闘機『豪風七型真零』83機
三矛型艦上攻撃機『青筋揚羽』100機
総勢約350機以上発艦
ニミッツ「このタイミングで・・・戦闘機隊反転!!
戦艦は『アイオワ』達に任せて後にしろ!!」
これに気がついた米航空隊は艦隊右翼に接近した
日本軍航空隊に対して防空を開始した
その時なんと、艦隊左舷距離300kmから攻撃隊が発艦、
それは前回米軍が取り逃した翔鶴準改型空母『雷鶴』
の残存攻撃隊『黄揚羽』6機『八多烏』4機『拳骨』6機
しかもタイミング最悪で撫子と日本軍航空隊迎撃の為に
空がお留守になっていた。
バルゼー「怯むな!!たった16機に手間を取るな!!」
米艦隊対空砲火を開始。
一斉にボフォースや近接信管による砲撃が始まる。
しかし、幾度の戦闘に生き残った連中を落とすのは
容易では無かった。仮にも半分はレーダー官制の効かない
ステルス仕様。
腹に最後の爆弾を抱えた航空隊が米機動部隊に迫る。
戦艦 『ニュー・ジャージー』『ミズーリ』
『ケンタッキー』以下艦船が対空砲火開始
しかし、レーダーに映らないのと6t誘導ミサイルを
機動させて音速に達した航空隊を逃してしまう。
パトリシア・マーティン「同じ手は通用しませんよ!!」
上空から新型艦上戦闘機
『スターストライブズ・ナイト・ターボ』に乗り換えて
グループで迎撃に入る航空隊『ウィンディパーティー』
小数vs精鋭航空隊では相手になるはずもなく
大半を上空からの機銃掃射で血祭りに上げる
パトリシア以下航空隊。
拳骨パイロット「丸山!!茂知!!くぉおおおお!!!!」
残り2機となった拳骨。
拳骨パイロット「沈め・・・戦艦様よぉおおお!!」
6tミサイルを切り離した直後機銃の直撃で
炎上して海上に落ちる1機と『八多烏』1機 『黄揚羽』1機
その6tミサイルは戦艦『ケンタッキー』に向かって
直進する。
ケンタッキー艦長「うわあああああ!!!」
艦橋に直撃して構造物が爆砕する。
弾幕にあぶられながら最後の1機が空母『フランクリン』に
噴射しながらの誘導ミサイルをギリギリまで抱えて突っ込む。
拳骨パイロット「俺は・・・俺は死ねない!!」
肉薄してミサイルを切り離し彼方へ逃げる『拳骨』
その6tミサイルは空母『フランクリン』の甲板を
右斜め方向から斜め向きにゴッソリ削り取る。
炎上した直後生き残った 『八多烏』1機 『黄揚羽』1機
が魚雷を直撃させて止めを刺す。
その後『A-1スカイレイダー』の群れ約50機が
が空母『雷鶴』に来襲。
閃光弾を何発も発射して抵抗を続ける。
わかっている。
もう逃げられない。
だが少しでも長く生きて敵の足の裏に刺さる刺となる。
空母『雷鶴』艦長「非戦闘員は退艦準備!!回避を続けろ!!」
史実ミッドウェー海戦で奮闘した『飛龍』より長く
持ちこたえる『雷鶴』。
37mm機銃と閃光弾、噴進砲を使いながら必死に逃げる。
甲板に500kg爆弾6発が着弾するも『拳骨』専用に
強化された甲板で持ちこたえる。
だが、対空能力は確実に壊れていく。
鋼鉄の破片が飛び散っていく。
『A-1スカイレイダー』5機が魚雷3本ずつを一斉に投下して
魚雷の津波を作り出す。
『雷鶴』の側面1列に一斉に着弾して爆発が次々と起こる。
艦体が傾斜してもなお『スカイレイダー』は止めの
爆弾投下を行い空母『雷鶴』を撃沈させる。
『棗機動部隊、空母全滅』
一方米航空隊は日本軍航空隊に艦隊におびき出される。
ウェーク「同じ手が通用するか!!」
米航空隊は前回の空海合同作戦で大損害を被っている為
深追いせずに引っ込む。
それを見た日本軍航空隊は低空で米航空隊の下に回る
ウェーク「艦隊に雷撃を行う機か、そうはさせん!!」
上空からの襲いかかる米航空隊。
こなた「全員、離脱!!」
ぎびすを返して一斉に逃げる日本軍航空隊。
上空からの機銃掃射で追いかける米軍。
こなた「総員一斉投下!!」
くす玉みたいなホイルチップが隊長機から放出される。
それを合図に編成を組んだ航空隊の後方焼夷弾が
一斉に投下される。
しかし、敵が高空にいてこちらが低空状態では
下に落っこちて基本無意味に近い。
その時異様に高い水柱が上空から低空を襲撃した
一斉に米航空隊に襲いかかる。
ウェーク「!?」
高速度状態での波タッチはそれこそ急所へのパンチ同然の
威力がある。
航空機の約4分の1が水柱に殴られて墜落する。
見事な予測編成回避で水柱の網を回避して退避する
航空隊『蒼桜』
こなた「いやーナトリウム弾やっべ。」
みさお「わかってても冷や汗もんだなあ。」
そう、これはアルカリ土金属と特殊爆薬を中心とし混合した
『ナトリウム爆柱弾』である。
航空隊の戦力を若干減らすのに成功した航空隊は離脱
ウェーク「貴様らーーーーー!!」
だが、日本軍が制空権を完全に得るには至らなかった。
米軍はギリギリまで訓練しつくした精鋭航空隊
新型機の搬送が成功していたため、
航空戦でこれ以上の戦果は出せず
結局弾切れに追い込んで両者離脱しただけとなり
帰還を余儀なくされた。
南雲「新型・・・!!くっ・・・!!」
一方戦艦撫子
弾幕を効率よく命中させながら航空機と弾幕の応酬を
繰り返す。
前回の戦いで学習した『A-3ソニックカリバー』編成を
組んで戦艦『撫子』の右舷に集中して迫る。
たとえ音速に慣れないパイロット達に使い勝手が悪いとは言え
編成を組んで絨毯爆撃なら命中率は格段に上がり
機銃とロケットランチャーを当てられれば確実に対空能力が
削られる。
対空能力の喪失は、この時代の艦船の死を意味する。
友利「右舷敵航隊編距離150km!!」
棗霞艦長「面舵78度!噴進砲右上部に掃射!とびうお閃光弾
タイプを発射して編成を壊せ!」
関根しおり「おーもかーじ前にーいそーげーーー!!」
噴進砲を放ちながら、閃光弾搭載の『とびうお』を
発射しつつ、敵航空隊の迫る方向に頭を向ける。
『とびうお』に内蔵された対空閃光弾で視界を眩ませた
『A-3』が連続して空中で共食い衝突する。
それでも残った編隊はロケットランチャーと爆弾を投下。
噴進砲が一部を相殺し、近接信管で『A-3』1機を
巻き込んで破壊。
しかし、自動対空機銃『真撃』の迎撃は間に合わず
ロケットランチャーが甲板前前方辺りと前方側面に着弾。
前方の第1十二式単装砲の砲筒が吹き飛んで砲台がひしゃける
水兵「わぁああああ!!!」
恭介「前方第一単速射砲稼動不能!!砲撃装填手!!
砲弾引っこ抜いて他に持ってけ!!消化急げ!!」
水兵「大丈夫か!!運べ!!」「しっかりせえおい!!」
着弾の衝撃で気絶した砲撃手を医務室に運ぶ医務班。
棗霞艦長「もどーせー!!」
航空機に一矢報いたものの米機動部隊本隊の中を
突っ切るのは危険極まりない。
しかし、南雲機動部隊からの航空隊の支援攻撃で米航空隊の
濃度が一気に薄まり突っ切る。
恭介「頑張れお前ら!!ここを乗り越えれば帰れるぞ!!」
妨害電波で連携も通信も取りづらい状況を作りだし
混乱する米機動部隊付近。
妨害電波の届かない範囲では日本航空隊の襲撃で足止めを
食らう米航空隊。
A-1スカイレイダーが総力をあげて襲撃するも撫子からすれば
マリアナの七面鳥扱いで撃墜されていき焼石に水だった。
撫子への攻撃も散漫なものとならざるを得ず米軍は進撃を
許すしか無かった。
米機動部隊中枢へと戦艦撫子が向かう。
1943年7月10日11:30
米攻撃隊の攻撃に晒されるも日本軍機動部隊との戦いで
疲弊と損耗から帰艦した航空隊には長い充填時間を必要とし
戦艦撫子にしばらく反撃ができなかった。
航空隊の攻撃濃度が薄まり前進を続ける戦艦撫子
レーダーに米機動部隊本隊の一端が映る。
それは既に最大船速で逃げている空母『エセックス』
『イントレビット』と護衛駆逐艦郡であった。
友利「機動部隊確認!!レーダー派性質分析から米艦隊と断定!!」
棗霞艦長「逃げる一番大きな艦に『火の鳥』をぶつけて。」
ミサイルハッチから最大射程150kmの誘導ミサイル
『火の鳥』が発射される。
音速のその凶器は逃走する空母を逃がし給わず直撃を
食らわせる。
米水兵「わああああああ!!!」
空母後方に直撃して火災を起こすもまだ健在。
戦艦『アイオワ』艦長「これ以上やらせるか!!」
友利「大型艦艇、接近してきます!!」
棗霞「無視して逃げる大型艦を撃ちなさい。」
友利「了解。」
パトリシア「Oh NO!!ーーーーーー私の母艦があああ!!!」
再度装填して出撃したパトリシア・マーティン以下
航空隊は自分の母艦の危機に顔を青ざめる。※『エセックス』
ミサイル2発が再度飛んでいく。
パトリシア「また!?StopStopStopStop!!帰れなくなりゅーー!!」
アイオワ艦長「やらせるか!!」
アイオワ級対大和改造は18インチ近接信管を一斉に撃ち込む
空母に向かって来るミサイルをまさかの精度を誇る
レーダー官制で迎撃して見せた。
パトリシア「た、たたた助かっ・・・。」
棗霞「前方艦に向けてとびうお発射。」
友利「うぃ~す5番6番。」
撫子、無慈悲。
今度はアイオワに誘導ミサイル『とびうお』が撃ち込まれる。
SIWSやシースパローを積んでいないこの世代の
アイオワに迎撃する術は無い。
18インチ改良砲の射程に収めようとして接近したが
誘導ミサイルに着弾されてしまう。
アイオワCIC「第一、第二砲筒中部被弾!!」
アイオワ艦長「戦艦が簡単に沈むか!!しかし・・・。」
そもそも速力と射程が足りない時点で勝負がついていた。
42kmまで主砲の射程が延びているアイオワ改だが
誘導ミサイルとびうおの射程65km相手には
どうにもならなかった。
一撃ではやられたりはしないが、浴びつづければ確実に落ちる
誘導ミサイルが容赦無くまた発射される。
今度はまた逃走中の空母に向かって。
アイオワ艦長「くそっ!!」
米水兵「対空砲火!!」
しかし、この時代の空母の対空砲火如きで防げるわけもない
『エセックス』と『イントレビット』に再び迫る
誘導ミサイルの魔の手。
回避も迎撃もできない。その時だった。
トルマリン・メイビス艦長「シーウォール、Fire!!」
空母『エセックス』『イントレビット』の影から
誘導ミサイルが発射され、『火の鳥』が迎撃された。
空母の影からOTS05キングクライスト級2番艦
『ホーリースピリット』が現れた。
友利「敵艦240m級50ノットで接近!!」
棗霞艦長「あれか・・・。」
『ユーロ・アンパーソン』との戦いで残弾不足に陥った
事が頭を過ぎり『ホーリースピリット』との戦いを
徹底的に避ける事を決定した。
棗霞「最大船速を保ちつつ本隊との合流を優先する。」
米機動部隊から遠ざける為に追撃する『ホーリースピリット』
トルマリン・メイビス艦隊「航空隊にこれ以上あの艦の
追撃をしないように通達、あれに航空戦力を削られすぎると
護衛に響きます。ハワイ基地に合流して飛行場の
修繕と艦隊の補給、それの護衛に従事するように。」
『ホーリースピリット』、『撫子』追撃再開。
撫子50ノット ホーリースピリット55ノット
どう頑張っても追いつかれる。
棗霞艦長「カタパルト魚雷で足止めを!!」
カタパルトから魚雷を射手して滑空しながら
ホーリースピリットに迫らせる。
トルマリン艦長「主砲連続信管、砲撃!!」
35インチ砲が発射され、滑空している魚雷が大爆発と
同時にたたき落とされる。
何度も行うもたたき落とされるカタパルト魚雷。
水兵「残弾、残り2!!」
棗霞艦長「魚雷攻撃中止!!これより誘導弾で仕留める!!」
友利「了解!!火の鳥、撃ちます!!」
誘導ミサイル2発がホーリースピリットに襲いかかる。
ホーリースピリットCIC「シーウォール発射始サルボー!!」
誘導ミサイルシーウォール2発が誘導ミサイルを迎撃する。
棗霞艦長(まぐれじゃ無いわね・・・辿り着けるかしら・・・
日本艦隊本隊に・・・!!)