涼宮ハルヒの第二次世界大戦(リメイク)   作:ミディオン

84 / 84
最終話まで頑張りたい
中途半端のままでは..........。


第81話 1943年7月12日 最後の試練

 1943年7月12日 午前9時 

 日本側 空母『赤城』『飛龍』『翔鶴』『大鳳』

 『ホーネット(蜃気楼)』『ペータ・ストラッツェル』

 轟沈

 『加賀』大破撤退

 米軍側『ミッドウェー』『コーラルシー』『ニミッツ』

 『ヨークタウン(2代)』『ワスプ(2代)』

 『タイコンデロガ』『レイテ』

 『オリスカニー』『アンティタム』

 『レイク・シャンプレーン』

 『ぺテロ』『ヨハネ』轟沈

 

 ハルヒ「うおっしゃ!!敵米空母撃破!!残り空母6隻!!

 こっちはまだ空母10隻以上生存!!このまま撤退すれば

 こっちの勝利確定!!油断せずに帰艦すれば

 待望の日本の勝利!!不可能と言われた快挙達成よ!!

 犠牲となった空母は多かったけどよく皆さん

 捨て身で頑張りました!!」

 米空母残り

 『エセックス』『エンタープライズ(2代)』

 『イントレピッド』

 ミッドウェー級1隻 レジプロ搭載137機可能

 『ダグラス・マッカーサー』

 ジェネルラルアトランティス級1隻 レジプロ150機可能

 『ジェネルラル・アトランティス』

 軽空母『ヤコブ』

 

 日本空母残り

 『瑞鶴』『神鳳』『準鷹』『飛鷹』『蒼龍』

 『大和』『天照』『武蔵』『蒼桜』

 『エンタープライズ(銀炎)』

 『サラトガ(冥炎)』

 『グラーフ・ツェッペリン』

 『エーデル・アインズ』

 『アプリル・モーント(如月)』

 『シュタイフェ・ブリーゼ(疾風)』

 

 キョン「マジか.....。」

 マジでやりやがった。

 どうあがいても勝てないという絶望的な相手を

 ライト級の新人がヘビー級チャンピオン倒したぐらいの

 衝撃。

 その前にミドル級を5人ぐらい相手にしてなおかつ勝利

 これは快挙と言わずしてなんという。

 ソ連、英国、第三人民、中国、オーストラリア

 まあ一人ずつ倒せるように工夫して戦ったとは言え

 立ち回り間違えたら即死する綱渡り。

 そこを渡りきった。

 キョン「これで.....本当に終わるのか.....戦いは?」

 

 米軍側

 アクアマリン「くあぁああああああああああああ!!」

 戦艦キングクライスト内部で地面をぶっ叩いていた

 絶叫する。

 この作戦の思わぬ失敗だった。

 煙幕で見失わせ続けて逃げ切れば勝ちだった。

 だが、思わぬ『覚悟』の『特攻』が

 作戦を破壊した。

 さらに言えば水色の偵察さえも欺き切れば勝利だった。

 アクアマリン「確かに可能性はあった.....

 だが命中不確定の状況での体当たりは想定

 していなかった.....煙幕さえ消されていなければ

 十分勝てていた.....敵を欺けていた.....

 最後の最後で.....位置を変えていれば.....!!」

 米軍上官達は自分達でも有効手段を打てなかった為

 アクアマリン・ダグラスを攻めれなかった。

 普通に正攻法を使っても勝てなかった戦いで

 ここまでよくやった。

 その情報は帰還できなくなった艦載機にも伝達

 されていた。

 米パイロット「俺たちの帰る艦が.....無い。」

 米パイロット「そんな.....負けたのか....俺たちは....。」

 自軍艦隊から上がる大量の黒い煙がその惨状を伝える。

 全軍に絶望が伝わる中誰かが口を開く。

 「戦いという今日1日はまだ終わっていない。」

 それは日本人では無い東洋人が言った。

 今は国も無いに等しい状況の民族だった。

 「総員に通達する、友の国に我々と同じ思いを

 させてはならない。国を失って.....40年近く

 涙を溢したあんな思いを....友の国にさせてはならない

 我が国の独立よりも...友の国の妻子に涙を流させては

 ならない。父、イエスは言った。

 友のために命を捧げる愛こそ.....最も最上の愛で

 あると.....『公益人間』であると.....。

 女のパイロットは帰還しろ.....友軍に格納庫を

 空けてやれ....俺たちは最後の戦いを行う。」

 アクアマリン「何を.....する気ですか.....。」

 東アジア独立連合の3分の1の航空隊が.....

 天照級航空母艦3隻含めた機動部隊に補給もせずに

 真っ直ぐ向かっていく。

 アクアマリン「総員!!ただちに帰還せよ!!やめろ!!

 私はそこまでやれと望んでいない!!今すぐ帰還せよ!!」

 気がついた。

 彼らが何をしようとしてるかを。

 それは.....一言。

 『帰る事の無い戦いをする。』つもりだった。

 柳霊剣・委青柳「隊長!!」

 「お前達は恨みを残すんじゃ無い.....愛を残して

 生き延びろ。上官命令だ。」

 柳霊剣「ふざけんな!!あんた達だけ

 先に行くつもり.....。」

 委青柳「私達は補給を終えてからついていきます.....

 弾も燃料も無い状況では...私達はどうにもできない。」

 柳霊剣「ふざけんな!!.....これが命令だって.....

 それこそ恨みしか残らねえじゃねえか.....

 どうしろってんだよぉ!!」

 

 異常は発生していた。

 日本軍攻撃隊が帰還する後ろから多数の攻撃隊と

 戦闘機が迫ってくる。

 東アジア独立連合パイロット

 「つっこめーーーーーーーーーー!!」

 日本軍パイロット「何!?」

 後ろからの奇襲に回避を優先させて避ける。

 だが連中はこっちを見ずに一目散に日本軍空母に向かう

 日本軍の残ったジェット機攻撃隊が次々と

 空母に帰艦していく。

 ハルヒ隊は空母『武蔵』に帰艦

 ハルヒ「ふう.....帰ってこれたわ。」

 キョン「ん?やけに機銃の音が激しくないか?」

 ポンポンポンポン!!

 タタタタタタタタタタタタ!!

 ハルヒ「え?」

 水兵「総員対空戦闘!!」

 ハルヒ「嘘.....追撃!?」

 水兵「使えるのが『青筋揚羽』のみ、

 しかも補給の真っ只中です!!今、防空は事実上

 ほぼ丸裸です!!」

 ハルヒ「ふぁっ!?緊急補給実施!!燃料と弾薬

 補充できたやつを全部出せ!!残存艦艇に救援要請!!」

 補給するインターバルタイムをもろ突かれる

 土方「くそっ!!弾さっきほとんど使っちまって

 迎撃できねえ.....余裕あるやつは手を貸せ!!」

 敵攻撃隊が対空砲火で落ちていく中何機か

 熟練の腕で突破にかかる。

 土方「爆弾も積まずに.....まさかこいつら.....!!」

 そのまさかだった。

 多くの航空機が機銃を撃ちながら、撃ち落とされながら

 真っ直ぐ突っ込んでくる。

 爆弾も積んでいない艦載機が突っ込んでくる理由。

 山本五十六「まさか.....こいつら!?」

 東アジア独立パイロット「ぬあああああああああ!!!」

 空母『大和』に『A-1スカイレイダー』が真っ直ぐ

 対空砲火を掻い潜った1機が激突する。

 ドココォオオオオン!!

 通信「右舷着弾!!敵機.....『特攻』です!!」

 ハルヒ「米軍が.....特攻!?」

 キョン「おいおいおいおいおいマジかよ.....!!」

 山本五十六「総員全速!!対空気合いを入れろ!!

 敵が来るぞぉおおおおおーーーーー!!」

 何百もの爆撃機が空母

 『神鳳』『準鷹』『飛鷹』『大和』『天照』『武蔵』

 を襲撃する。

 駆逐艦秋月Ⅱ型『秋月』『照月』『涼月』

 艦長「総員うてぇえええええええ!!」

 護衛駆逐艦、戦艦が稼働して必死に戦う。

 弾幕をありったけ吐き出して空母を護衛する。

 米軍「なんでだお前ら.....どうしてそんなことを....。」

 ニミッツ「総員に通達する.....『今日一日という

 戦争はまだ終わっていない。』

 戦意を失った者は離艦、脱出せよ、

 戦意のあるやつは.....最善を尽くせ。

 東洋人に国の命運託すような.....

 そんな国に俺たちは成り下がるか?」

 米軍「.......................................。」

 しばらく沈黙が続く。

 米軍パイロット「主よ....父よ....俺達に.....力を!!」

 米軍パイロット「俺達の先祖が命を手に入れた

 信仰の自由を.....アメリカを.....家族を.....

 .....俺たちが命をかけて守らなくてどうすんだ!?

 東洋の名の無い連中にできて、俺たちに

 できなくてどうすんだぁあああああ!!!」

 米軍「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

 米軍の士気が一気に回復する。

 目の色が史実の米軍の目付きではなく

 それはかつて日本の存亡をかけて末期を戦った

 男たちの目に似ていた。

 米軍の残存空母は緊急補給を済ませて発艦・襲撃

 を開始する。

 パトリシア「そうですよね.....このまま

 負けっぱなしは.....アメリカに似合いません!!」

 空母『エセックス』内部で補給をする

 航空隊『ウィンディパーティー』

 

 ニミッツ「全艦隊前進!!今日以内に敵を全部沈めて

 やれ!!」

 米機動部隊、ラストアタックを敢行。

 ハワイ航空隊その知らせを受け再度発進準備

 

 空母『武蔵』

 ハルヒ「米軍がカミカゼってどういうこと!?」

 キョン「明日になったら自分の国が.....

 無くなる.....自分の家族を差し出さなくちゃ

 ならなくなるかもしれないのに....

 じっとしてるわけがなかったということか!!」

 山本五十六「敵が必死にならぬ理由は無い.....か。

 回避しろ!!空母『大和』を沈めてはならん!!」

 次々と日本軍航空隊を振り切って突っ込んでいく

 米艦載機。

 決して数は多くはない。

 だが彼らは訓練で受けた全てを尽くして突っ込む。

 米艦載機は重く、速く、硬い。

 故に日本の特攻と比べ物にならないぐらい危険度が

 増す。

 空母『大和』『武蔵』『天照』の三隻の

 後ろに待機していた『神鳳』『飛鷹』『準鷹』

 は敵から距離がやや離れていたこともあって

 集中攻撃を受けるのは.....天照級航空母艦3隻

 空母『天照』のレーダーに『AMモーラー』

 甲板前方に『XB-42ミックスマスター』が体当たり

 して装甲飛行甲板を破壊していく。

 大和にも対空攻撃を掻い潜った

 『A-3ソニックカリバー』3機

 『AF-2ガーディアン』1機が追加で激突する。

 頑丈だった装甲飛行甲板が破壊されて吹っ飛んでいく。

 いくら巨大装甲空母でも10t近くはある音速航空機の

 激突をホイホイ防げるほど固くない。

 山本五十六「敵も.....いるのか.....大切な者や

 妻子が...確かに...敵の感情に移入など.....

 本来すべきではない。だが.....。」

 その時使い損ねていたのかロケットエンジンに

 点火して『A-3ソニックカリバー』4機が

 突っ込んでくる。

 『青筋揚羽』は黙って見ているほど甘くはない

 迎撃に出てくる。

 そこに『スターストライブズ・KT』が機銃で

 『青筋揚羽』を追っ払い、対空砲火を庇う。

 米パイロット「いけぇええええええええ!!」

 パイロットはその姿に首を下げて、

 それから真っ直ぐ

 空母を見つめて一気に上昇する『A-3』

 永遠の零のように。

 軽やかに空母『大和』に向かって直角に軌道を

 変えコマのように回転しながら甲板中央に落下する。

 パァアアアアアアアアン!!

 空母『大和』が揺れ、十字架状の爆風が

 巻き起こる。

 通信「機関部、大破ぁああああ!!航行不能ぉおお!!」

 山本五十六「なんだと.....。どんなに優秀な

 軍艦でも...人の魂には勝てぬということか...

 なんという天啓じゃ...総員離艦!!この艦はもう無理だ!!」

 空母『大和』に『A-3』のロケット特攻が次々と

 激突していく。

 艦橋の鉄材が吹き飛び、甲板中央に空いた穴に

 もう1機が突っ込み大爆発を起こして

 空母『大和』を沈没させる。

 ハルヒ「そんな.....!!」

 空母『天照』にも連続で『A-3』の特攻が

 襲いかかる。

 日本攻撃隊「とまれええええええええ!!」

 機銃で穴だらけにしても勢いを失わず

 次々と空母『天照』に直撃し穴が空き、合金が

 凹んでいく。

 東アジア独立パイロット「これが...『公益人間』だ。」

 空母『天照』の真っ正面からロケットを吹かして

 突っ込む『A-3』。

 鉄が砕ける音が鳴り響き

 格納庫内部が火の海になる。

 瀕死になる『天照』

 逃げる『武蔵』

 東アジア独立パイロット「逃がすかぁあああ!!」

 またロケットを点火して突っ込む『A-3』

 手薄な左斜め上から急降下。

 命中すればどんなに分厚い飛行甲板でも防御は不可能

 土方「近藤さんが勝ち戦だっつってんだ!!

 邪魔すんじゃねええええ!!」

 ジェット戦闘機『豪凱』が真っ正面から『A-3』と

 ぶつかり合い空中で炸裂する。

 ハルヒ「危なかった.....。」

 キョン「やべえ...このままだと...対空手伝おうか!?」

 ハルヒ「ダメ!!」

 ハルヒがキョンの背中を引っ張って止める。

 その時。

 空母『武蔵』CIC「敵攻撃隊第二波接近!!」

 補給を緊急で終えた米艦載機が追撃で

 日本の六隻の空母を全て葬ろうと最後の攻撃を

 仕掛ける。

 空母『大和』は沈没、『天照』は瀕死

 その時。

 こなた「こちら航空隊『蒼桜』、通信傍受にて

 緊急救援に来た。」

 武蔵艦長「空母『蒼桜』!!無事だったのか!!」

 真白「こちら空母を『蒼龍』、艦長の機転により

 無事ナリ!!緊急救援に来た!!」

 ハワイ沖で戦闘をしていた2隻が転進して救援に

 来たのだ。

 キョン「助かった.....。」

 パトリシア「青い桜のマークは...隊長の言っていた。」

 ウェーク「ブルーチェリーブロッサム.....!!」

 日本の航空母艦6隻をここで葬る事ができれば

 ハルヒの野望は潰える。

 だがここに日本最強の航空隊『蒼桜』『風花』

 『加賀(空母蒼桜に収用)』が到着している。

 絶望的状況と言っても過言ではない。

 だが幸い米攻撃隊の総数よりは少ない。

 両者退くことはできない。

 ぶつかり合う最後の空戦が。

 ウェーク「東南アジア.....欧州、サリバン.....

 何処までも邪魔してきたお前らと決着をつける!!」

 こなた「んじゃあみんな!!生きて帰るよ!!

 全員集合!!」

 激突する空。

 だが状況は互いの思いに反して変わる。

 真白「よそ見ぃ!!」

 ウェーク「貴様.....!!」

 こなた達と互角以上の腕をもつ航空隊『風花』に

 捕まってしまうウェーク。

 委青柳「お前らぁ!!」

 柳霊剣「お前らだけは!!」

 真白「流れろ!!そして翻弄しろっ!!」

 滑らかなグループ回避で敵を翻弄する『風花』

 一方航空隊『蒼桜』は.....パトリシア率いる航空隊

 『ウィンディパーティー』と戦闘を開始。

 米航空隊を圧倒し、翻弄する真白以下航空隊『風花』

 委青柳「挟み撃ちだ!!」

 柳霊剣「逃げられまい!!」

 左右からX時放火を挑む韓民族パイロット

 真白「空を本気で楽しめなきゃ.....私達に勝てるわけ

 無いだろ!!」

 真白が『真零』を縦に向けた瞬間『風花』の

 仲間の4つの機銃が後ろを追っていた二人の

 機体に降り注ぐ。

 委青柳「そんな.....!!」

 柳霊剣「ちくしょぉおおおお!!」

 真白「よし.....!?」

 ウェーク「ぬぉおおおおおおおお!!」

 トトトトトトトトトト!!

 落ちていく二人の機体の影から『ナハト』が飛び出し

 真白の機体の機銃とエンジンを撃ち抜く。

 真白「しまった.....空母に戻る!!」

 戦闘不能となり帰還を余儀なくされる真白

 ウェークは最後の最後でガッツを見せ真白を

 奇襲で封殺する。

 柳霊剣「隊長!!後は.....すいません!!」

 ウェーク「任せろ!!」

 暮川「ここで止める!!」

 ウェーク「この動きは.....!!」

 米本土襲撃時何度も見た因縁の動き

 奪い取られた『サラトガ』から発艦してきた

 米本土襲撃隊。

 そいつらは艦隊護衛の為にこっちに来ていた。

 抗えぬ因縁、抗えぬ環境、激突を約束された状況

 その2機が激突する。

 ウェーク「お前は....。」

 暮川「久しぶりだな....ビルに機体突っ込ませて

 俺を帰らせた男か....決着は....つけるしか

 ないんだろうな。」

 うおおおおおおおおおおおおおお!!

 

 防空の加勢に加わる『蒼桜』とエリートパイロット達

 ななこ「くっ!!波状攻撃相手にわしらだけの

 防衛きっついで!!」

 諦めずに燃料と爆弾を補充して残存空母から

 強襲する米航空隊。

 補給した航空機から即座に出て編隊も組まずに突っ込む

 攻撃は見方を帰れば長時間に攻撃を凌ぎ続けなきゃ

 ならないため日本にとって厳しい攻撃のされかたで

 あった。何故ならそうやってミッドウェー海戦

 史実敗北したのだから。

 さばききれない攻撃機が空母に突っ込んでいく。

 こなた「そうまでする!?」

 みさお「気をつけなきゃこっちも体当たりされるぞ!!

 気を付けろ!!」

 タタタタタタタタタタタタ!!

 何機か落とされた。

 みさお「ぎゃおおおおおおお!!」

 パトリシア「お前たちが南方資源地帯の空の狼

 どもですか!!」

 こなた「こいつら!?動きが....私たちに似ている!?」

 航空隊『ウィンディパーティー』は

 航空隊『蒼桜』と最初で最後の因縁の戦いが

 始まる。

 ななこ「うぉぉぉぉおおおおおおお!!一体何機

 いるんだ!?」

 米軍特攻機というパワーワードに翻弄されて

 エースパイロット達は奮闘する。

 空母『準鷹』『飛鷹』煙幕展開して退避する。

 命を振り絞って突っ込む米航空機達。

 トラック「ぬぉおおおおおおおおお!!」

 ななこ「抜かれた!!防空艦頼む!!」

 史実以上に強力な対空段幕

 近接信管が空で弾けるも

 それさえも掻い潜る米軍達。

 トラック「あいつらだってできたんだ!!

 自分の国ぐらい自分で護らなくてどうするんだ!?

 俺だけのこのこあいつら尻目に

 生き残ってどうすんだ!!」

 空母『天照』直上から真っ逆さまにロケット全開で

 突っ込む『A-3ソニックガリバー』

 ボロボロになっていた空母『天照』の

 古傷に直撃し機関部に連続的に引火して爆発し

 所々から爆発音が聞こえて煙が吹き出す。

 空母『天照』機能完全停止。総員退艦命令。

 

 こなた「こいつ....今まで戦った敵の中で一番強い!!」

 パトリシア「いい腕です!!私の機体の調子も一番いい!!」

 機銃を交わしながら激突する『蒼皇』と

 『スターストライブズ・ナハト』

 しかし機体をチューニングしてるとはいえ

 操作性で『ナハト』に負けている。

 勝っているのは防弾性能位。

 こなた「まずい....!!」

 こなたはバックを取るためブレーキをかけるも

 パトリシアはあえてオーバーシュートして

 再度旋回して迫る。

 急降下して後方焼夷弾を使って加速と回避を

 同時にこなすこなた。

 しかしそれさえも左から旋回して回り込み追撃する

 パトリシア。

 機銃が何度もかすってひやひやするこなた。

 仲間に救援求めようにも編成攻撃さえも拮抗している

 『ウィンディパーティー』の前ではそれも期待できない

 パトリシア「これで....勝負です!!」

 正面からこなたの機銃が当たらない位置で機銃を放つ

 耐えながらこなたは機銃も撃たずに突っ込むこなた。

 こなた「うぉおおおおおおおおお!!」

 パトリシア「体当たりしても無駄です!!想定住みです!!」

 こなた「じゃあこれは!?」

 回転して何かに突っかかって怯む『ナハト』

 パトリシア「!?」

 こなたが回転して引っ掻けたのは

 離着陸用の車輪だった。

 パトリシア「あわっ!!」

 そこから旋回してこなたが機銃をぶちこむ。

 大型機銃が落下して燃料漏れを起こして落っこちる

 パトリシア。

 こなた「ごめんね、私....子供いるんだ。」

 穴だらけになった『蒼皇』が息たえたえで

 空に浮いていた。

 空母『神鳳』『準鷹』『飛鷹』にも攻撃が着弾

 して煙をあげている。

 秋月Ⅱ型駆逐艦『涼月』の側面に爆弾が

 直撃して炎上する。

 血まみれの部下を抱えて医療室へ引っ張る隊員。

 「しっかりせえおい!!今日は勝つんだろ!!

 帰って日本が勝つところ見るんだろ!!

 ここに来て死ぬんじゃねえ!!」

 煙を上げながら逃走する『日本軍先行襲撃隊』

 

 ハワイ沖では風雪が艦隊に撤退命令を出していた。

 「戦わないんですか!?」

 風雪「空母艦隊の体制の整理ができるまで余計な

 犠牲を出すわけにはいかない。

 ここで下手に衝突する意味はない。

 空母艦隊の体制が整えば下手な犠牲を出さずに

 まだ戦える。『決戦は体制が整ってから』という

 総督命令だ。」

 

 最終戦闘結果

 「脱出成功です!!敵航空圏内脱出です!!」

 1943年7月12日

 午後5時57分

 『先行攻撃隊』撤退完了

 空母『武蔵』小破

 空母『神鳳』『準鷹』『飛鷹』中破

 空母『天照』『大和』撃沈

 キョン「危なかった....。」

 ハルヒ「..........。」

 勝敗は決した。

 多大な犠牲は出たものの。

 本日を持って『ミッドウェー海戦』は

 空母約10隻残して.....日本の勝利だった。

 ようやく対米戦は終結したのだ。

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。