箱庭出身転生者と猫姉妹   作:めざし

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先日この作品のお気に入り登録が100人突破していました((((;゚Д゚)))))))
正直うぷ主こんなに読んでしかも、お気に入り登録してくれるとは思っておらず、かなり驚いてます。

拙い作品ではございますが誠心誠意これからも執筆していく所存ですので読者の皆様も今後ともよろしくお願いします。
それでは、引き続き本編をお楽しみください。(・ω・)ノ


第7話

Side アザゼル

 

「じゃあ改めて自己紹介だ、嬢ちゃん。俺はアザゼル。『神の子を見張る者(グリゴリ)』のトップをやってる堕天使だ」

 

俺は堕天使に保護を求めにきた少女、黒歌に自身の正体を明かすことにした。へへっ、俺の正体を知ってめっちゃ驚いてんな。・・・・さて?他にも2人ほど誰かいるみたいだが、そいつらはこいつの関係者なのかねぇ?

 

「保護を受けたいのは嬢ちゃん1人かい?それとも・・・後ろの2人も俺たちに保護を求めるのか?」

 

「!!?」

 

嬢ちゃんは自分以外にも仲間がいることがバレて驚いたような表情を浮かべていた。

 

「・・・・・・流石は、堕天使のトップと言ったところかしら。もしかして最初から気づいていたの?」

 

「まぁ、そりゃあな。これでも頭張ってる身だからな、近くにいりゃ、隠れてようが見つけるくらいわけねぇよ。

・・・・んで?どうすんだい嬢ちゃん、結局3人まとめて保護するってことでいいのか?」

 

「・・ええ、お願いしたいわ。おーい2人とも、出てきて!」

 

黒歌が背後に潜んでいた2人に大声で呼びかけると彼女より小さい少女と同じか少し大きいくらいの背丈の少年が黒歌よりも前に出てきた。

 

「初めましてアザゼルさん、レイと申します。突然押しかけてしまってすみません、またこの度は僕たちを保護してくださり有り難うございます」

 

「白音です。・・ありがとうございます」

 

ペコリ、と少年が俺に丁寧に自己紹介と挨拶をしてきた。・・・・へえ、年の割には随分としっかりとしたもんだ。

 

「あぁ、いいっていいって、そんな畏まらなくて。まぁ、話は聞いていたみたいだから、説明しなくてもいいな。んじゃ詳しい話は後で聞くとして早速行くか、我らが『神の子を見張る者(グリゴリ)』にな」

 

そうして俺たちは『神の子を見張る者(グリゴリ)』の本拠地へと向かった。

 

 

 

 

それから・・・・

 

「ーーーなるほどねぇ。お前さんら2人は妖怪の、それもレアな種族だから、ってことでここに連れてこられたわけだ。

・・・・で、お前さんは両親が死んだ後、家にいられなくなり()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()、と。

で、そこから隙をついて3人揃ってその悪魔の下から逃げてきた、かぁ」

 

俺はこれまでの3人の経緯を俺に割り当てられている研究室で詳しい事情を聞いた。・・・・『悪魔の駒(イーヴィル・ピース)』を作ったのは確かにすげぇんだが、そのために無理やり転生させようとする悪魔のやり方はやっぱダメだな。そろそろ自重させないと他の神話勢力どもとの戦争の火種になりかねんぞ・・・・

と、俺が頭を悩ませていると・・・

 

「アザゼルさん、僕たちは人間界で3人、穏やかに生きていきたいと思っています。・・・ですが、そのためにも拠点となる場所や僕たちの身分を保証してくれる後見人がいなければどうにもなりません。なので貴方方堕天使に僕たちの後見人になって欲しいのです。幸い拠点となる場所に関しては僕の実家を取り返せれば良いと思うのです。そしてそのためには叔母から権利を親権を取り返さなくてはなりませんが・・・これは虐待について証言したり、その後それで僕が失踪したことを証言すればなんとかなると思います。・・どうでしょう?」

 

「なるほど。確かにお前さんの言う通りにすりゃまぁ問題なくお前さんの実家は取り返せるだろうな。・・・だが、その後はどうする?家を取り返して人間界で暮らし始めたとしてもまた他の悪魔の貴族に目をつけられて誘拐される可能性は高いぞ?」

 

「あー、確かにその通りですねぇ・・・」

 

レイは俺の指摘を受けて悩み始めてしまった。

 

「・・・じゃあ、こうしようぜ?俺が悪魔側のトップに交渉してお前たちの安全を保証してもらう。その代わりお前たちは俺たちの仕事をいくつか手伝って欲しい。もちろん、子供のお前たちに危険なことはやらせるつもりはねぇし、仕事を頼むのもお前たちがもう少し大きくなってから、ってのは?」

 

「・・・ふむ。そうですね、僕としてはそれで問題ないと思います。姉さんたちは?」

 

「そうねぇ、危険じゃないなら、私もそれで構わないわ」

 

「・・・私はいいと思います」

 

「そうか、良し、決まりだな。じゃあ、残りの細かい話はメシ食べてからにしようぜ?腹減ってるだろう?」

 

俺の提案にレイたちが賛成したのを見て俺たちは食事を摂ることにした。

その後、細かい打ち合わせを終え、食事の間に部下に子供達の部屋を用意させ、その日は解散となった。その際、部屋を男女別にしようとしたら長女の黒歌が一緒の部屋が良いと言い張ったので、3人とも同じ部屋でしばらくの間生活することになった。

 

 

 

 

ーーーそして、俺とあいつらと出会ってから4ヶ月の月日が経った。

・・・・・・俺たち堕天使がレイたちの後見人になる際レイの叔母との裁判が地味に長引き、レイの実家を取り戻すのにしばらくかかったのだ。

その間俺は裁判で使う資料作成に追われたりすることになってクソ忙しかったわけだが・・・。

そんなこんなで今日を迎えた。レイたちが人間界へと向かう日だ。

 

「アザゼルさん、今日までお世話になりました」

 

「「お世話になりました!」」

 

「おう、お前らも元気でな。たまには連絡よこせよ?」

 

レイたちが俺たちに別れの挨拶をした。・・・・あークソ、こいつらが急に居なくなると思うと寂しくなるなぁ。

・・・・そうだ。いいこと思いついたぞ。

 

「あぁ、そうだ黒歌、白音、レイ。お前たちはまだ子供だからな。今年の春から家の近くのこの学校に転入する予定になってるから、勉強頑張れよ」

 

「「「え?」」」

 

「当たり前だろ?俺はお前たちの保護者で、お前たちは子供。しかも、日本の義務教育を受けないといけない歳なんだからなぁ」

 

そう、こいつらは今年の春から地元の小学校に転入することになっているのだ。・・・そしてこいつらが学校に行く以上・・・

 

「保護者への手紙とか連絡があったら、ちゃんと連絡するんだぞ?・・・特に授業参観とか、三者面談とか、運動会のお知らせとかとかとか」

 

こういったイベント毎にこいつらに会いに行く口実ができる。へっへっへ、この際だから、近くにマンションでも借りとくか?

・・・・とか考えていると・・

 

「・・・・・総督?まさかとは思いますがそれを理由に仕事をサボろうとか、人間界に拠点を作ろうとか考えてませんよね?」

 

隣のシェムハザが言ってくる。・・・・お見通しかよ・・

 

「い、いや、そんなことは・・・ねぇぞ・・・?」

 

と、俺が冷や汗を流していると

 

「学校かぁ。そういや入学して1ヶ月で通わなくなっちまったんだよなぁ・・・・誰も僕のことは覚えてないだろうなぁ・・・」

 

と、レイが急にどんよりとした空気を出し始めた。

・・・・・あん?・・・・あー、そうか、こいつ、丁度入学して少し経ってから両親が事故ったんだっけ?

と、レイについて考えていると・・・

 

「だ、大丈夫だよレイ君。たとえ覚えて居なくても、友達ができないって決まったわけじゃないし、一緒にがんばろ?」

 

「そうそう、白音の言う通りよ。寧ろ私たちなんて通ったこと今までなかったんだからレイがしっかりしてくれなきゃ困るわ」

 

「うぅ、そうだな。・・・たとえ、僕のことを覚えてなくても・・・・また一から頑張るしかないかぁ」

 

と、白音と黒歌が励ましてもらったおかげか、多少レイは気を持ち直したようだ。熱いねぇ、お二人さん。

・・・・それとレイのおかげで俺に向いていたシェムハザの疑惑の視線がどっか行った!ナイスだぞレイ!!

と、心の中でレイに親指を立てていた。

 

「・・・・うん、良し。悩んでいてもしょうがないし、その時の僕に期待しよう。

・・・・えっと、それじゃ改めてお世話になりました!そして行ってきます!!」

 

「「行ってきます!!」」

 

「おう、行ってこい。事故とか病気に気をつけるんだぞ!!」

 

 

こうして3人は人間界へと旅立った。

 

 

 

Side レイ

 

僕たちは冥界の堕天使領を出発し、人間界の、僕がもともと暮らしていた街、駒王町へと戻ってきた。うーん、久しぶりの太陽だ、眩しいねぇ。

 

「うにゃあ、眩しいい!!」

 

「うっ、目が」

 

・・・・どうやら黒歌姉さんと白音姉さんはこの久しぶりの日差しで目を痛めたようだ。

 

「・・・大丈夫?2人とも?」

 

「・・・うぅ、れい〜、眩しくて目を開けられないから手を引っ張ってぇ」

 

「・・・ごめんなさい、レイ君。私もお願いします」

 

僕が2人を心配していると、2人が手をこちらに差し出してきた。

・・・これはつまり、僕が2人の手を引いて家まで連れて行けと?いや、いいけどさ・・・

 

「・・・・しょうがないなぁ、じゃあ転ばないようにゆっくり歩こうか」

 

そうして僕たちは登り始めた太陽に向かって歩き始めた。・・・いや、家がこっちにあるんだよ、決して姉さんたちの瞼越しに太陽光をぶち当ててやろうとしたとかじゃないから・・。

 

 

それからしばらくして・・・

 

「おぉ、ここがレイが住んでいた家?大きいねぇ!!」

 

一軒の家の前に立っていた。表札にはローマ字で「葉桜」と書かれている。うん、懐かしき我が家だ。

 

「オシャレな感じの家ですね、わぁ、庭も結構広いですね」

 

と、僕が実家の外観を見て1人懐かしんでいると、2人は勝手に門を開けて庭へと向かった。・・・いや良いけどさ、家主より先に入るってどうなの?・・・いや、家族だからいいけどさ・・・。

少々僕が呆れていると

 

「早く家に入ろう、レイ!」

 

「そうですね、荷物を置きたいですし内装とかも気になります」

 

 

・・・尻尾とか出してないけど、出してたら確実にブンブンしてそうなくらい家の中が気になるようだ。

 

「はいはい、今開けるからちょっと待って」

 

とりあえず家の鍵を取り出して開けるといの一番に黒歌姉さんと白音姉さんは家の中へと転がり込んで行った。・・・・・はやっ!!

 

「「わぁ!!!」」

 

2人は靴を玄関に脱ぎ捨てて、リビングやバスルーム、キッチンなどを順々に見て回り、その度に感嘆の声を上げていた。

・・・何がそんなに2人の興味を引くのか、全くわからんが・・まぁ喜んでるならいっか・・・・

僕はとりあえず両親が遺した家具などの状態を確認し、どれも問題ないことを確認して、冷蔵庫の中を確認した。

 

「・・・まぁ、当然食材とかないよねえ」

 

叔母からこの家を取り戻した際に叔母が持ち込んだ物は全て彼女に引き払ってもらったので、当然冷蔵庫の中はすっからかんだ・・・ってかそもそも電源すら入ってねぇし、仮に何か入ってたら確実にやばかったな、うん・・・・それより昼ご飯はどうしようか、外に出て食べるか、出前になりそうだな、この調子じゃ。

こんな感じに僕が昼飯について思案していると・・・

 

「レイがもともと使ってた部屋ってどこー?」

 

と、二階のほうから黒歌姉さんの声が響いてくる。

 

「階段上がって手前の部屋だよー」

 

それに対してとりあえず返事をして僕も軽く一階の状態を見てから二階へと上がることにした。

そしてかつての自分の部屋に入ると、黒歌姉さんたちがいたのだが・・・・・・・部屋には何もなかった・・。

 

「・・あらぁ、どうやら叔母さんは僕がいなくなった後、部屋の物は全て片付けちゃったみたいだねぇ」

 

かつてそこにはベッドや勉強机、ランドセルなどの家具や小道具があったのだが、そこには何もなかった。・・・・おそらく捨てられたかあまり使っていなかったものはオークションに出されたりしたのだろう・・・・とか適当に考えていると、姉さんたちはとても悲しそうにこちらを見た。

 

「・・・・レイ君の部屋・・・・だったんだよね・・・?」

 

「・・・・こんなのってないよ・・あんまりだよ・・・・」

 

と、すごくショックだったのか、その綺麗な金眼を真赤に充血させて涙を零していた。

・・・やれやれ、姉さんたちは泣き虫だなぁ。

 

「・・・泣かないで、2人とも。確かにここにあった僕の思い出はなくなっちゃったけどさ・・・。その分は僕たちで新しく埋めようよ。この真っ白になったキャンバスに僕たち3人の色をこれから塗っていこう?ね?」

 

と、我ながら後で思い返したら絶対に顔面から火が出てしまうような台詞をはいて、2人の頭を撫でて慰めた。

 

「「・・・・うん」」

 

「・・・・・髪の毛サラサラで気持ちいいな・・」

 

 

 

・・・それからしばらくしてそれぞれの部屋の検分を終えて僕たちは一度リビングに集まった。

 

「・・・・・さて部屋の状態を確かめ終わったことだし、つぎは昼飯について決めようか?なにか希望は?今の所外食か出前にするつもりなんだけど」

 

「外食にしましょう。その足でこの街の案内とか夜ご飯の材料の買い出しをするって流れが効率的です」

 

「白音の言う通りね、それじゃレイ、案内とかよろしく〜」

 

・・・と、こんな感じで外食しに行くことになった僕たちは近くの大型ショッピングモールへ行き、ショッピングモール内にあるフードコートでそれぞれ食べたいものを食べて、帰りに食材やら日常雑貨品などを買い漁り、気づけば大荷物となっていた。しかも、買い物に夢中になりすぎていて、いつのまにかかなりの時間が経過したらしく日が傾き始めていた。ということで、街の案内は後日行うことになった。

・・・・そして3人で荷物を分担して家に持ち帰ると(当然男の僕が1番重かったが、正直大した重さでもなかった)、今日は白音姉さんが料理をしたいと言ったので料理を任せ、その間にキッチン以外をとりあえず黒歌姉さんと一緒に手分けして溜まっていた埃などを掃除をした。

掃除が丁度終わった頃、白音姉さんから料理ができた知らせを受け、料理に舌鼓をうった。どうやら、堕天使領で生活している間に堕天使の女性に習っていたらしく、かなりの出来栄えだった。

食後、入浴することになったが黒歌姉さんが3人で入ろうと言うのでそのまま入ることになった。そして、僕はバスルームに搭載された我が家自慢のギミックを彼女たちに披露した。それは・・・・・

 

「「ふわぁぁ!!?すごーい」」

 

スイッチを押すとバスルームが真っ暗になり、プラネタリウムになるのだ。これは父が星を見るのが好きだったらしく、この家を建てる際にこの仕掛けを導入したものだ。

そして2人が天井に広がる星々の輝きに夢中になっていると・・・・

 

「「ひゃんっ!!?」」

 

突然浴槽から強烈な水流が襲った。

 

「どう?驚いた?」

 

この浴槽はジェットバスになっていたのだ。

これは母の要望を受けて取り付けたらしい。

 

「もうっ、いきなり驚かさないでください!」

 

「ごめんごめん」

 

「・・・・まぁレイのいたずらは後でとっちめるとして・・・・あぁこの泡気持ちいぃ」

 

「・・・そうですね、それに星もきれい・・・」

 

どうやら2人とも気に入ってくれたようだ。

・・・・・・そんなこんなで入浴を楽しんだ僕らは、ショッピングモールで買った寝間着に着替えて就寝することになった。・・・・・もともとの僕の部屋にあったベッドはもうないので、両親の寝室にあるキングサイズのとても大きなベッドで一緒に寝ることになった。・・・・うん、子供の僕らじゃ3人で一緒に寝ても全然余るわ・・・。

 

 

こうして葉桜家、3人の子供たちの生活が始まった。




はい、今回は短いですがここまでとなります。
次回から小学校編を予定してますので、原作開始まで今しばらくお待ちください。
ではでは。٩( 'ω' )و

追記、ちょっと文章増やしてみました。3000字ほど(白目)
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