箱庭出身転生者と猫姉妹   作:めざし

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今回モブキャラにオリキャラを少々出してみました。
分かりにくかったら申し訳ありません。


では、本編をば、お楽しみください。



※我がカルデアに世界的な名探偵をお迎えすることができました・:*+.\(( °ω° ))/.:+
あとはその宿敵が福袋で来てくれれば良かったんですが・・・・まぁ、あんな闇鍋ガチャじゃ早々来ることなんてなく、カルナさんが代わりに来てくれました。持ってなかったから嬉しいんですけどね・・・・ただ
来るなら限定鯖が良かったんですけどねぇ・・・・
といううぷ主の近況でした


第9話

急げ・・・急げ・・・

 

・・・・僕は今、誰も歩いていない廊下を1人、全力で走っていた。

それは僕の未熟さから来る失態が全ての始まりだった。・・・・・僕がもしあの時気づいていれば、白音姉さんはあんなことにはなっていなかったかもしれない。・・・いや、少なくとも何かしらの対策は立てられたかもしれない。

昨日の自己紹介の時僕は思っていた以上に緊張していたか、あるいは浮かれていたのだろう。あの時に異常があったことを僕は見逃してしまっていたんだ。・・・だから白音姉さんの時は間に合わなかった。だが、黒歌姉さんはもしかしたら大丈夫かもしれない。あの人は普段は少しだらしないところがあるがここぞという時には意外としっかりしていたりするところもあるのだ・・・。だから、僕はそれに一縷の望みを託して今黒歌姉さんの教室、僕のクラスの一つ上の階にある6年3組を目指して走っている。

そして・・・・・

 

「姉さん!!」

 

僕はやっとの思いで黒歌姉さんのクラスの前に辿り着き、扉を乱暴に開ける。扉を開いたそこには・・・

 

後ろの席で自身の机に頭を乗せて突っ伏している黒歌姉さんの姿があった。

 

 

「黒歌姉さぁぁぁぁぁぁぁん!!!!?」

 

 

僕は黒歌姉さんのその姿を確認するやいなや思わず叫んでしまった。すると背後から・・・・・

 

「・・・・・・レイ君、うるさいです。いきなり叫ばないでください、先輩たちの迷惑です」

 

 

コンっとという音ともに僕は白音姉さんに頭を叩かれていた。

 

 

 

 

 

ーーーそれはレイたちが2回目の登校後、黒歌と別れ白音とともに1時限目の国語の授業を受けている最中、白音が小声でレイに語りかけた時に起こった。

 

 

「・・・・・・レイ君、今黒板にはなんて書いてあるのですか?」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・へ?」

 

 

これがこの事件の始まりだった。

 

「・・・・・・え?もしかして白音姉さん、字、読めないの?」

 

「はい」

 

「・・・・・・。

・・・いや、昨日自己紹介の時黒板に自分で名前・・書いてたよね?」

 

と、突然のカミングアウトにレイが目をパチクリしながら白音の顔を見ながら尋ねると・・・・

 

「昨日のあれは、漢字はレイ君の名字と思われるところまではレイ君が書いた字を見よう見まねで書いただけですし、名前に関しては名札を見ながら書いたので・・・」

 

「・・・・・・う、そ、だろ」

 

「いえ、本当です」

 

そう言われてレイは白音の胸についている『しろね』と書かれた名札を見ながら、昨日のことを思い返してみると・・・・

 

(・・・・・あぁ、確かに白音姉さんが昨日書いた字はやたらグニャグニャしてた気がする・・・名前も平仮名だったし・・・・。・・・なるほど、昨日名前だけ平仮名だったのはそういうことか。てっきり漢字が分からないのかと思っていたが・・そういう・・・。・・ん?ってことは?)

 

「・・・姉さん、もしかしてだが・・・・黒歌姉さんも字の読み書き出来ない?」

 

「うん、多分」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

「それでレイ君、今黒板にはなんて書いてあるのですか?」

 

「・・・あ、あぁ。それはだなーーー」

 

 

と、レイは今まで思いもしなかった事実が突然湧いて出てきたことにより思考が真っ白になってしまい、白音の問われるままに答えていた。・・・当然、そんなことをしていれば前に立って授業を続けている担任の目に入ってしまい・・・

 

 

ヒュンっ

 

 

と、レイの額目掛けて真っ白なチョークが飛んでくるが・・・・

 

 

パシっ!

 

 

と、意識していなかった方向から突然飛来物が彼を襲おうとしたのでレイはつい無意識にチョークを掴んでしまった。当然・・・

 

 

「おおおおお、すっげぇ!!!」

 

 

当然クラスメイトの注目の的になる・・・。

 

 

「え?あ・・・」

 

 

それに遅れて気付いたレイは自身がしでかしたことに気づき、焦る。

 

 

「・・・葉桜くん、チョークを止めたことはすごいですが、授業中に喋ってはいけませんよ?」

 

「は、はい。すみませんでした!!」

 

「いい返事です。では、チョークを私に返したら、葉桜くんは今読んでいたところをもう一度音読してください」

 

「はい!え、ええとーーー」

 

 

と、いった一波乱があり・・・

 

 

1時限目の終了を告げるチャイムがなるやいなや、レイは駆け出した・・・黒歌の教室を目指して・・・

 

ーーーそして冒頭へと繋がる・・・

 

「うぅ・・・れい〜・・・」

 

「すまない、姉さん・・・僕がもっと早く気付いてさえいれば・・」

 

「・・・・やはり姉さんも字の読み書きが出来なかったんですね・・・」

 

白音が黒歌が使っていたノートに書かれている文字のような何かを見て、察した。

 

「・・・算数難しすぎるよ〜・・・・」

 

「なるほど、黒歌姉さんは1時限目の授業は算数だったのか・・・。・・・・算術も出来ないと・・・・。OK把握した。今日から読み書きの練習と算数も日課に付け加えよう・・・」

 

 

と、レイは1人この状況を打開する決意を固めた。・・・それはひとえに愛すべき家族が今後の学校生活で困らないようにするために・・・・。

 

 

と、朝から早々トラブルを抱えたレイは学校から帰ったら自身が姉2人に勉強をつけるから今日の授業はひたすら黒板に書かれてあることを写すように言付けて、白音を連れて次の授業の準備をした。

そんなこんなで午前中の授業を終えて、レイにとっては久しぶりの、白音にとっては初めての給食の時間を迎えた。

先生が決めたその日の給食を運んでくる当番が教室に戻ってくる間にそれ以外の者たちが4人、あるいは5人1班のグループを作り(クラスの総人数が奇数だったため)、自分たちの机をそれぞれ向かいあわせるように移動させ、それぞれの食卓を作った。その際どうやら作るグループは前の2人、あるいは後ろの2人との班のようだ。

 

 

「レイ君レイ君、学校のお昼って学校が出すんですか!!?」

 

「あぁ、いや、学校によっては家からお弁当を持参するところもあるみたいだけど、この学校は給食があるんだよ」

 

と、白音は初めての給食に興味津々のようだ。

2人が運ばれてくる給食について話していると・・・

 

「あ、あのぉ・・・」

 

「「ん?」」

 

2人は1人のクラスメイトに話しかけられた。どうやら同じ班の女の子のようだ。

 

「あ、えっと・・・・私・・野中 詩穂って・・言うの・・・・え、と・・」

 

2人に話しかけてきた赤縁のメガネをかけた少女、詩穂、はどうやら人と話すのがあまり得意ではないのか、若干聞き取りづらいほどの小さな声で喋っていた。

 

「え、と・・・その・・・わ、私の隣の席の子が今日、きゅ、給食当番だから・・・そ、その・・・その子の分も私たちの誰かが、よ、用意しなきゃ・・・い、いけないの・・だ、だから、え、と、うぅ・・・」

 

「・・・あぁ、えっと野中さん?だいたいわかったけど一旦落ち着いて、ね?」

 

「は、はいぃ・・・。す、すみません、私、話すの、そんなに得意じゃないの・・・」

 

「大丈夫ですよ。私やレイ君はそんなことで怒ったりはしません。だから落ち着いて話してください。ほら、一回深呼吸しましょう。せーの、すぅ・・・はぁ・・・すぅ・・・はぁ・・」

 

「は、はいぃ・・・え、と、す、すぅぅ・・・はぁぁ・・・すぅ・・・はぁ・・・」

 

「・・・落ち着きましたか?」

 

「すぅ・・はぁ・・、は、はい、少し落ち着きました」

 

「良かったです。それで、確かもう1人の方の分の用意・・でしたね」

 

「そ、そうです」

 

「なら、僕が用意するよ。・・・・あ、いや、やっぱ僕がお盆二つ持つから白音姉さんと野中さんは手分けしてお皿に食べ物を載せてくれないかな?」

 

レイはもう1人の子の分も用意することにしようと思ったが、一旦それは改めることにした。何故ならレイがそのように提案した瞬間詩穂が悲しそうな、申し訳ないような表情を浮かべてしまったのだ。そこでレイは一緒に仕事を分担することにして彼女が抱えてしまう申し訳なさを仕事を与えることで軽減し、かつ初対面の詩帆と仲良くなれるかもしれないと考えたからだ。・・・・まぁその際、レイはお盆を持って立ってるだけとなってしまい、逆に自分が申し訳ない気分になってしまったのは言うまでもない。

 

「えっと、はい・・わかり、ました」

 

「わかりました。じゃあ野中さんはあちらのスープと牛乳をお願いします。私は今日のメインのハンバーグをもらってきます!!」

 

と、白音姉さんが早速仕事を野中さんに割り振ったようだ。・・・なんか心なしかハンバーグを見て興奮しているように見えるのは気のせいだろう・・・。

と、まぁ僕はお盆を二つ抱えて待っていると少しして2人がお皿を抱えて戻ってきた。

 

「すみま、せん・・・遅くなりまし、た」

 

「え、いや、全然そんなことないんじゃないか?むしろ早いくらいだぞ?」

 

と、戻ってくるのが遅くなってしまったと謝る詩穂にレイは周りを見渡しながら言う。

 

「ほら、他のグループの子たちもまだ誰も用意し終わってないよ?」

 

そう、レイたちは2人分の給食を分担して運んだ結果1番に揃えられたのだ。

 

「レイ君見てください。このハンバーグ、あそこにあった中で1番の大きさなんです。ムフー」

 

と、僕が野中さんに気にしなくて良いと伝えていると白音姉さんが鼻息を荒く、目をキラキラさせながらしながら成果を報告してきた。

 

「・・・・じゃあ、その大きいのは姉さんに譲るよ」

 

「え?良いんですか?」

 

「うん」

 

「ありがとう、レイ君!」

 

レイは白音が喜んでいるのを見届けて残り2人分の給食も同様に白音と詩穂に用意してもらい席へと戻った。

・・そしてクラス全員が各自給食を揃えるのを確認した先生は食事前の挨拶を述べ、食事時間となった。

すると・・・

 

今日の食事当番をやっていた、レイと同じ班の少年が自己紹介をしてきた。

 

「俺は野田 惇、アツシって呼んでくれ。それと給食運んでくれてサンキュな!」

 

「よろしくアツシ。昨日前で挨拶したから知ってると思うけど、葉桜 レイです。僕もレイでいいよ」

 

「白音です。私も白音でいいですよ」

 

「おう、よろしくな、レイ、白音!」

 

「・・えっと、じゃあ2人とも、私のことも詩穂、で呼んで、ください・・」

 

「了解、詩穂」 「わかりました、詩穂さん」

 

こうして僕と白音姉さんに新たな友人、アツシと詩穂と親交を深めることになった。

 

 

給食を終えると休み時間となり、4人は揃って話をしていたが・・・・当然、クラスに転入してきたばかりのレイと白音の2人は依然としてクラスメイトたちの注目の的であり、2人の周りには昨日同様人集りが生まれ、昼休みいっぱい質問祭りとなった。

そんなこんなで質問の対応に追われていると、休み時間の終了を告げるチャイムが鳴り、2人はようやく解放されたのだった。・・・その際、2人は苦笑いを浮かべたアツシと詩穂に労われ、さらにこれからクラスの掃除をするという事実を2人から告げられたレイと白音はげんなりとした表情を浮かべることになるのだった。

 

掃除を終えて、しばらくすると午後の授業の呼び鈴が鳴り、レイと白音は次の授業の準備を始めた。

次の授業は体育らしく、レイと白音はクラスのみんなと一緒に更衣室へと向かい、着替えて体育館へと集まった。どうやら今日はドッヂボールをするようだ。

午前の授業中の1騒動によって、レイが運動神経抜群なのではないかという疑惑が生まれたらしく、レイはその一挙手一投足にクラスメイトが注目されることになった。当然・・・

 

(・・・や、やりにくい・・)

 

レイは味方にさえ注目されてしまうという今の状況下で少し焦っていた。

それは今現在レイがボールを所持している現状にあった。

レイは「一般的な小学生の筋力」の具合を知らなかったため一体どれだけの力で投げればいいのか見当がつかなかったからだ。当初レイは周りのクラスメイトたちがボールを投げているのを見て、その度合いを図ろうとしていたのだが、残念なことに第1球目をクラスメイトたちに投げてくれと頼まれてしまったため、それが出来なかったのだ。

 

(さて、どうする?どれくらいの力で投げれば自然なんだ?逸脱し過ぎれば問題にしかならんぞ・・・地味にピンチだ・・・)

 

レイはボールを地面に弾ませながら考えていると、ひとつ良策を思いつく。

 

(・・・・・そうか!別に無理に僕が相手に当てる必要ないじゃん!!外野にパスしてしまえばいいんだ!)

 

と、外野にいる味方にパスを送る。そして当然相手に取られないようにするためにレイはボールを山形に投げた。

・・・・さて、客観的に考えればレイのこの咄嗟の思いつきは良い手だったと言えよう、ドッヂボールにおいて外野の味方と連携して相手を討ち取るのは当然のことだろう・・・・。そう、レイがこの時力加減を間違えていなければの話だが・・・。そして・・・

 

「いくぞ、アツシ受け取れ!」

 

「おう!!・・・・って、どこまで投げてんだぁ!!?」

 

そう、レイが投げたボールは山形の軌道を描いて・・・体育館の天井に直撃していた。

 

ガンっ!

ひゅぅ

ポスん

 

と、ボールは天井に当たった後、そのまま垂直に落下し、ちょうど真下の敵陣にボールは落下していき、ボールの軌道を眺めていた少年の顔面にそのまま直撃した。

 

 

「櫻井くん、アウトー。外野に行ってください。」

 

と、審判をしていた白音がいつも通りの平坦な声でヒット判定の申告をした。そして・・・・・

 

 

「・・・・・・すっげぇ!!!!今の狙ってやったのかぁ!!!!??」

 

レイは味方から今の奇想天外な当て方をしたことを賞賛され・・・

 

「・・・・あ、あぁ。たまたまだよ、たまたま・・・」

 

と、答えるしかなかった。

と、まぁ開始早々そんなハプニングはあったものの、その後はボールが相手陣営に渡り、レイたちを襲うボールの速度からサンプルを得ることに成功したレイはそれ以降はどうにか変に思われない程度に活躍することに成功し・・・そのまま無事に、そして何故かやたらと気疲れさせられた体育の授業を終わらせるのだった。

 

その後、今日の授業を全て終えたレイと白音はアツシたちと別れ、黒歌を迎えに行った。・・・・が、どうやら6年生はまだ授業があるらしく、黒歌に先に帰ってて欲しいと言われてしまったため、2人は先に帰宅することにした。・・・その際レイは今夜黒歌と白音に字と算数をを教えるために幼児向けの本やドリル、新たに自宅用に学習用ノートを購入し、隣にいた白音はこれから自身らを襲うであろう文字や数式の羅列の多さに青い顔をしていたのは余談である。

 

 

 

そして・・・・・・

 

「ただいまぁ!!」

 

2人が帰宅してから少しして黒歌が帰ってきた。どうやら、2人が買い物している間に時間が結構経っていたようだ。

 

「「おかえり(なさい)」」

 

「いやぁ、学校って大変だねぇ。ずぅっと座っていないといけないとか、私途中からお尻が痛くてしょうがなかったよ。しかも字が読めないから国語の時間退屈で退屈で。2人はどうだった?」

 

「僕は大したこともなかったかな?字は読み書きできるからね」

 

「私も姉様と同様読めなかったので・・・ただ鉛筆をずっと使ってたら、途中から指が痛かったですね・・・」

 

「・・・・・鉛筆の握り方も教えないとな・・・。良し、先ずは夕食の準備だ。食べたら、勉強するぞ!」

 

「「うん」」

 

その後夕食を終えた3人はみっちり勉強をした。・・・・黒歌は最初ビニール袋に入っている参考資料の多さに遠い目をしだしたが、一度に全部は無理なのでコツコツやろう、とレイに励まされ今日は白音とともに鉛筆の正しい握り方、平仮名を覚えることになったのだが・・・当然、1日でマスターすることはできず、これもコツコツとやることになり、22時を超えた辺りで勉強を切り上げ、いつもより遅い鍛錬を開始し、寝る頃には日付が変わっていたのだった。

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