ではお待たせしました、続きをどうぞ!
痛い、苦しい・・・。
エドルは、そう思いながらも月の光が雲により暗闇され、光がない夜中の道を身を引き裂きつつに進む。
しかしエドルは止まらない。
それは気持ち悪い腕を持つ人間を嫌わず、頼ってくれる村人達を思いながらの行動だからだ。
エドルは昔、疎外された。
教団を抜けた後は、疎外以上の扱いを人々から受けた。
気味が悪い、悪魔、疫病神と数々の暴言を言われたり、酷い時は石や生ゴミを投げられた。ただそれだけの記憶・・・。
そして放浪の果てに着いたのは今定住している場所であった。
身は疲れ、心は壊れかけ、教団の服は穴だらけとなり、死のうとして偶然見つけた村の湖に身を投げようとした。
しかし、一人の男が熊に襲われていたのだ。
エドルは何も考えず駆け出し、イノセンスの『破壊』で熊を殴り殺した。
そして男を見ず、去ろうとした時。初めて引き留められた。
それがカム一家の大黒柱、カムだった。
カムは御礼に家族が居る食卓に案内して食事を振る舞い、風呂に入れてくれた。
それから色々と一悶着が有ったがエドルは打ち捨てられた教会で神父になり、平和な日常を手に入れた。
今日までは・・・
(私の、私のせいだ)
エドルは後悔する。
(私が、私がここを出なかったからカムさんや奥さん。クラウさんは、死ななかったかもしれない。
私が、私が・・・)
「私が、今の生活を捨てたくなかったばかりに!」
エドルは吐いた。自らの本音を吐いた。
師に言った言葉は嘘で有って本当だった。
エドルが初めて、人の治療にイノセンスを使えるのが嬉しかった。
この知識は、AKUMAの破壊しか使えなかったのに、壊した時と人を救える嬉しさの差が大きく有った。
AKUMAを壊した時は虚無しか味わえなかった。
人を救うと心に温かさを感じられた。
だが、その温かさも無くなる。
「頼む、頼む!主よ!
アナタの力を乱用した罰を私だけにお与えください!
無関係な彼等を無慈悲に殺さないでください!」
(だから!)
「私を・・・、咎落ちにして、村人の皆さんを殺さないでください・・・!」
エドルは悲しい声で空に向かって吠えた
「お前・・・、本当に心から言ってるのか?」
しかし唐突に暗闇から声がした。
「もう一度言う、お前は本当に思っているのか?
とんだアマちゃんだな」
再び暗闇から声がする。
だが、その声は少しずつ近づいている。
「それは神が決めるんじゃない。
イノセンスが決める事だ」
カチン、とライターの火が付けられ目の前の暗闇が少し晴れる。
「で、神父様よォ」
月を隠している雲が無くなり、辺りは急に明るくなる。
「泣き言はそれで終わりか?」
エドルの一メートル先に長髪赤髪で、黒い帽子、顔半分に白の仮面を着けた男が現れる。
奇妙な事に服装はエドルが燃やしたコートと色違いの金の刺繍がされた物だった。
そして何故か白髪の青年の首襟を持って片手で引きずっており、肩には金色の何かが止まっていた。
「何故、お前が・・・」
「そんな事はどうでもいい、相変わらず気持ち悪い腕をしているなァ・・・ロドリ」
「そんな答えは私は聞いていない!質問に答えろ!クロス・マリアン元帥!」
「答えろ?嫌だね。
答える必要すらねぇだろ。裏切り者」
「ッ!」
エドルは真実を言われたから口を閉じる。
「でも、まぁ・・・話してやっても良いがな。仕事を頼みたい」
「仕事?」
「そうだ。この白髪のクソ弟子の左手を直してもらおうとな」
「直す?治すの間違いでは?」
「話はまだ途中だから聞け、善良神父。
この弟子の左手はイノセンスでな。さっき村で初戦をさせた」
「村?そうだ!村でAKUMAが!」
「ん、あぁ・・・村人は無事だ・・・。
死体が二体有ったが・・・一体がウイルスによって死に、もう一体は男で切り裂かれていたがな」
カム夫婦だとエドルは分かった。
「本当にその二人以外無事なんですね」
「あぁ・・・。」
エドルは一瞬悩み、答えた
「解りました。アナタが村を救ってくれた事を信じます。ですが・・・その手術は明後日にしてもらえませんか?
今夜は民宿に泊めていただいてもらい疲れを癒してください」
「あ?テメェの教会に泊めろよ」
「アナタの嫌いな教団のエクソシストが居ますが?」
「・・・ッチ、仕方ねぇ」
「ありがとうございます。では、私は一度村の安全を確認してきます」
「俺も行く。民宿は
「解りました。では行きましょう」
「そうだな、だが道中は暇だ。なんか話せ」
「昔みたいに話しますか?」
「そうだな、それ以外なさそうだしな。
で、ロドリ。エクソシストはソーみたいな凛々しい女か?」
「まだ十二になりそうな小さな少女ですよ。そして私は今、エドルです」
「なんだ、リナリーか。あと四年は待たないといけないな」
「アナタ、本当に女性に対して悪食なエクソシストですね!」
「誉めんな」
「誉めてねぇ!」
オマケ劇場
エドルとサー(うP主)の呟き
サー「そういえば本来のエドルの武器は某鍵の武器を使うキャラクターをモチーフとした若々しい人を考えたのさ。」
エドル「いきなり著作権がハードな所を!?」
サー「だって寄生型の心を使ったイノセンスなんて滅多にないから考えたけどハーメルンさんじゃ無理だから破棄した。
あとビィトの才牙を五つも考えた。」
エドル「ビィト懐かしいって人も居るだろうし」
サー「これも寄生型で考えたけど没。
心臓を寄生型武器にしたらサイクロンガンナー(距離にオウジテの変化できる銃)とクラウンシールド(鉄球になり毒を取り除く盾)を使った戦い方が多くなるからねぇ。
あと寄生先は心臓だから壊せないから難しいし。
ボルティックアックス(巨体な戦斧)が使えないのが残念・・・」
エドル「普通はエクセリオンブレード(羽をイメージした大剣)じゃないんですか!?」
サー「男は戦斧じゃあ!」
カ、カカン!
サー「あと名前については次回」
エドル「続いちゃった!?」
クロス「つーか、オマケ劇場に俺を出せ。」
アレン「僕の出番・・・グスッ」
ティム「・・・」