マイボス マイパートナー   作:ジト民逆脚屋

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そうだね。リックドムⅡ満足の出来です!

そして、ゲルググマリーネ、リファインしませんか?!
シーマ様専用ゲルググマリーネ、リファインしませんか?!


一年一組の一人と一年二組の一人と一年四組の二人

「谷間谷間、ゴッド谷間~」

「ボス、あまり人前でそういう歌は歌わない方ガ……」

 

〝レゾナンス〟での買い物中に出来た空き時間に、簪がなにやら替え歌を歌い出した。

 

「なんだ、簪はオパーイ教徒か?」

「あれ、人は夢を追い求める生き物」

「ふむ、道理だな」

 

一夏が頷き、両手で空中を揉み始めた。

 

「まあ、俺もそうなんだが、実は最近のオパーイ教徒に、一言物申さねば気が済まない訳だ」

「織斑クン、因みにですがそれハ?」

「こう、だな。胸に貴賤は無い。小さかろうが大きかろうが、それはオパーイ教徒が崇めるべきオパーイであってだな。つまり何が言いたいかと言うと、鈴の胸は下から揉み上げると大変素晴らしい……」

 

言うやいなや、一夏の姿が二人の前から消えた。

傭平は気付いていた。簪に至っては、大欠伸をして見てすらいない。

この手の話が始まる時は、大体惚気話になる。そして、鈴の一撃で全て終了する。

 

「ちょ~っと、待っててね。すぐ静かにするから」

 

丁度よく会計を済ませた鈴は、両手に持った紙袋を此方へ預けると、一夏が消えていった方向へと歩いていく。その際に、骨の鳴る凄い音が聞こえてきたが、簪と傭平は聞こえなかった事にした。

肉を打つ音が連続して鳴り響き、視界の端で一夏の足が音に合わせて痙攣する様に動いているが、二人は努めて見ない事にした。

 

「お待たせ」

「ん」

「おい、鈴。怪我したらどうすんだ?!」

「怪我してないからいいじゃない」

「それもそうか」

「いや、それでいいんですカ?」

「いいのいいの」

 

軽い調子で手を振る一夏、あれ程見事に吹っ飛び、音が聞こえ、体が痙攣する様に動く打撃を食らったにも関わらず、彼には怪我一つ無い。

いつもと変わらぬ軽い調子で居る。

 

「しかしまあ、なにかあったら言ってくださイ。いい病院紹介しますヨ」

「因みに、どんな病院?」

「更識がよく使う病院で、どんなにヘタレの意気地無しで玉無しの臆病者でも、帰ってから三時間は素手でシベリア虎絞め落とすくらいに勇敢になる。まあ、その後三日くらいめっちゃダウナー入って、自殺未遂かましまくるけど」

「それ絶対何かやってるわよ」

「怪我は良くなるからノーカン。で、どう? 安くしとくよ」

「今なら入院費は更識と仙波持ちですヨ」

「ノーサンキューだ」

「それは残念ですネ」

 

簪と傭平がニヤニヤと一夏に迫るが、にべもなく断られた。

 

「まあ、怪我したら言って。安くさせるから」

「うわぁ、なにも安心出来ねえ」

「二割負担でどうでス?」

「その他諸々込みで?」

「治療費諸々込みで」

「そう、じゃあ次なにかあったらね」

 

一夏が目を見開いたが、鈴は平然とそれを無視。先へと歩みを進める。

向かう先には、カラフルな装飾が成された店先が見えた。

 

「さ、お菓子でも買って帰りましょう。少し多めにね」

「少し多め? なんでだ?」

「あのね、誠一郎達の分も要るでしょ?」

「まあ、パッケージのテストなら、そろそろ終わって帰り支度している頃かもしれませんネ」

「パッケージが一つならね」

「俺には縁の無い話だな」

 

一夏は右腕の腕輪に目をやる。己の専用機である〝白式〟は、かなり偏屈というか基本装備万歳なところがある。雪片一つしか積めない。

崇めて宥めすかして、今ではなんとかライフルを使える様にはなったが、拡張領域に納めようとすると滅茶苦茶に抵抗してくる。

 

この前も、なんとかしてライフルを拡張領域に納めようとしたが案の定抵抗されて、大変な事になった。

ネットで拾ってきたのか何なのかは解らないが、合成音声で

 

『らめえええ! そんな大きいの白式壊れちゃうぅぅ!』

 

と、大音量でピットに響き渡った時は社会的に死んだかと思った。

誠一郎が凄い顔をして、セシリアが止まって、シャルが顔を赤くして、ラウラが何処かに電話して、箒が静かに竹刀(スポーツチャンバラ用)を抜いて、鈴が拳を鳴らして、箒が竹刀を納めて、己は土下座した。

 

傭平と簪は平常運転だったが、傭平が機体の盾を展開していたのは何故だろうか?

そして、盾の後ろに対IS用滑腔砲を準備していたのは気のせいだろう。

 

「さて、なにを買おうかしら」

「鈴カーちゃん鈴カーちゃん、私これ欲しい」

「ダメよ、あんたそれおまけの玩具目当てでしょ? 玩具は買わないわよ、お菓子を買いなさい」

「えー」

「えー、じゃないの。後、私はまだあんたみたいな大きい子供は居ないからね」

 

買い物篭を持った鈴が、食玩を持ってきた簪を一喝して追い返す。

 

「鈴、これはどうだ?」

「あら、パーティーパックね、いいじゃない。その下に隠してる玩具を元の場所に戻してきたらね」

「待て、鈴。話をしよう」

「いいわ、聞くわ」

 

篭を持ち手に腕を通し仁王立ちをする鈴に対し、一夏が簪が持ってきていたものと似た小箱を掲げた。

 

「いいか、鈴。これは食玩の歴史を変えたミニプラモなんだ」

「あ、お会計お願いしまーす」

「待って!」

 

待たない、お会計終了。

 

「ゼク・ツヴァイが……」

「ノイエ・ジール……」

「二人共……」

 

項垂れる一夏と簪を他所に、傭平がビニール袋を提げてやって来た。

 

「自分で買いましょうヨ。因みに、これはヴァルヴァロでス」

「あ! 傭平ズリィ!」

「いや、ズルいもなにも、自分で買いましょうヨ」

「傭平、私のは? 私のノイエ・ジールは?」

「予算オーバーでス」

 

簪が派手な音を立てて倒れた。




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