将来の夢はマダオ。 作:ら!
夢色パティシエールとは
スイーツが大好きな中学生、天野いちごはなんやかんやで一流パティシエのアンリ・リュカスにスカウトされ、聖マリー学園へ編入することになる。製菓の腕に未熟ないちごは、失敗を繰り返しつつも、スイーツ精霊のバニラや仲間たちスイーツ王子と共に、一流パティシエールを目指す。
take1
聖マリー学園中等部。ここに入学してからずいぶんと時間が経過した。久我春日はというと、とあるスイーツ精霊とは出会い、それなりに切磋琢磨していた。そのおかげかAグループになり、スイーツ王子こと樫野、安藤、花房と同等にそのひとりとして数えられている。
そんな春日が出会ったスイーツ精霊は銀時だ。
「いいか、おれの名前は銀時だ。間違っても金時なんて呼ぶなよ?」
得意分野は宇治金時、つまり小豆を使ったスイーツだ。他にも専門分野ではないのにパフェやらチョコレートやらこだわりを持っている糖分王だ。
「いくら甘党だからって、さすがにご飯の上に小豆はのせないよ。それに毎日いちご牛乳ばかり飲むって言うのもちょっと控えた方がいいよ、久我。」
そう苦笑するのは実家が和菓子屋の安藤。医者から週一のパフェに制限された春日の様子をみて、慰めつつもたしなめた。
「何いってんだよ、安藤。
カルシウムさえとっときゃ、全てうまくいくんだよ」
いちご牛乳片手に力説されても困る。
糖尿病一歩手前なスイーツ王子、それが久我春日である。
take2
聖マリー学園中等部。ここに入学してからずいぶんと時間が経過した。久我春日はというと、とあるスイーツ精霊とは出会い、それなりに切磋琢磨していた。そのおかげかAグループになり、スイーツ王子こと樫野、安藤、花房と同等にそのひとりとして数えられている。
そんな春日が出会ったスイーツ精霊は神楽だ。
「ちゃらついたおかずに興味ないネ。たくあんヨロシ。」
得意分野は酢昆布ならびに駄菓子。卵かけご飯を好んで食べている。とりあえずおなかが満たされたら満足な胃拡張系チャイナ娘だ。
「......ぼくが樫野から徴収した大量のチョコが姿を消した。食べた奴は正直に手ェ挙げろ。今なら3/4殺しで許してやる」
「......おい、久我。徴収ってどういうことだ。」
樫野が春日の肩に手を置いたのをみた神楽はこれ幸いにと雲隠れした。樫野のお説教が始まったのは言うまでもない。
take3
聖マリー学園中等部。ここに入学してからずいぶんと時間が経過した。久我春日はというと、とあるスイーツ精霊とは出会い、それなりに切磋琢磨していた。そのおかげかAグループになり、スイーツ王子こと樫野、安藤、花房と同等にそのひとりとして数えられている。
そんな春日が出会ったスイーツ精霊はマヨ方だ。
「あぁ?マヨネーズ馬鹿にすんなよ、コラ」
得意分野はマヨネーズ。1にマヨネーズ、2にマヨネーズ、3にマヨネーズな生粋のマヨラーである。常に瞳孔が開いているスイーツ精霊だ。
「久我、ぼくの飴細工どうかな?」
春日が答えるよりも先にマヨ方はスイーツマジックを使った。
美しく食べるのがもったいない程の花房の飴細工はマヨネーズをこれでもか!とこってりかけられ、無惨な姿と化した。
「あれは、犬のエサだ......」
いちごがそう言ったのも無理はない。