ネフィリムさん   作:モサモサ

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||ω・)チラ



||つミ○ポイッ



||三ササッ



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||ω・)チラ





m(__)m遅れた上に駄文で済まぬ


第四話

○月>日

 

気分と体が落ち着いたので、昨日あった事を整理しようと思う。

 

俺達はホテルに着いた後、早速ネッさんと共に美食探しに街へと繰り出したまでは良かったのだが、俺の体で食事中のネッさんが唐突に立ち上がって言った。「俺の同胞の反応がする」と。

そのまま駆け出してしまったネッさんに連れられ、辿り着いた先は何かの研究所らしき建物だった。この時点で既に嫌な予感がビンビンしていた俺だったが、止まる様子のないネッさんに、諦めて覚悟を決めた……が、その覚悟はネッさんが次に取った行動でぶち壊された。

 

研究所に入る際、当然俺は某蛇のようなスニーキングミッションを行うものだとばかり思っていたのだが、何とネッさん、研究所の壁を素手でぶち抜いて堂々と正面から入りやがった。

どうして正面から行ったのか云々よりもまず、何で俺の体で分厚いコンクリートの壁を壊せるのかを問いたい。……え?俺が気付いていないだけで、ネッさんと融合したらこれくらい普通にできる?あ、そう……。今後スポーツは自粛しよう。このパワーは反則過ぎる。

 

ぶち抜いた壁から早速侵入しようとしたネッさんだが、俺はここでせめて顔くらいは隠して欲しいと待ったをかける。するとネッさんは懐から仮○ライダーのパチもんのお面を取り出して被った。一体いつの間に用意したのだろう?俺は見覚えがないのだが。

 

研究所に入れば当然ながら警報が鳴り響いていたのだが、ネッさんはそんな事などお構い無しに突き進んで行く。俺は警報が鳴ったのに誰も駆けつけて来ない事を不思議に思いつつも、仕方なくネッさんを追いかけた。そして進んだ先に居たのはなんと、真っ白で巨大なネッさんだった。

 

後から聞いた話だが、あれは正規の手段を用いずにネフィリムを起動させた場合に起こる、防衛機能を兼ねた暴走らしい。『正規の手段を用いない=正しい起動方法を知らない=正当な所有者ではない』という理屈で、周囲にある物を無差別に破壊しつくしてから、再び眠りにつくのだという。とんだ傍迷惑な機能だ。巻き込まれる方はたまったもんじゃねぇな。暴走時はあまり出力がないらしいが、充分ヤバイわ。

 

ネッさんの体を取り込んで完全体になろうと襲い来る暴走ネフィリムを迎え撃ち、俺達は激しい戦いを繰り広げた。その場に居合わせた、白い特撮スーツ?(ネッさん曰く、あれも先史文明の技術)を着た少女が巻き込まれるも、俺が体を張って暴走ネフィリムを押さえている間に、ネッさんが安全な場所まで運び出した。

 

ネッさんが室外に出ると同時、俺は暴走ネフィリムに弾き飛ばされ、壁に叩き付けられる。追撃に迫って来る暴走ネフィリムを見ながら諦めかけたその瞬間、視界が変転し、俺は元の体に戻っていた。ついでにネッさんはクロスカウンターで暴走ネフィリムを沈めてた。ネッさんマジパネェ。

 

しかし、起動状態でも単体であるネッさんと、暴走していても群体が一つになったネフィリムとではスペック差があるためか、ネフィリムは直ぐに起き上がろうとする。が、直後にネッさんによる追撃のムーンサルトプレスで再び沈められる。三度起き上がろうとし、今度はジャイアントスイング。

稼働時間経験の差によるものなのか、戦いはネッさんの一方的なまま進んでいった。

殴られれば突き出された腕の一部を咬み千切り、タックルをされればスレ違い様に肉を喰い千切り、懐に入れば腹から背中へと喰い破りと、着実に力を削ぎつつ自己を強化している。

しかし俺達の戦いを見ていた研究者達が、このままではネフィリムを喰い殺されると思ったのか、慌てて何やら指示を出していた。遅せぇよ!少女がピンチな時点で動けや!

 

ダメージを受けたネフィリムが機能停止する頃には、ネッさんの体は熊ほどのサイズまで大きくなっていた。そして研究者達の様子を見て、流石にこれ以上時間はかけられないと考えたのか、ネッさんは俺を連れて逃げ出した。俺の襟首をくわえて。

ネッさんが壁をぶち破って、外に少女らしき人影が見えたが、そっから先は記憶が無い。というか、酸欠で意識が飛んで気がついたらホテルのベッドで寝てた。(でもいつの間にか日記は書いていた。習慣ってすげぇ)

ついでに筋肉痛で1日中ベッドから動けなかった。こうして日記を書けるようになったのも、痛みが引いて来た夜中の事である。ちくせう。

 

 

 

 

 

○月⁉日

 

僅か1日で全身筋肉痛から復活し、改めてネッさんと融合したこのボディのチートっぷりに驚嘆しつつ、備え付けのコーヒーを入れる。ネッさんはいつもの大型犬サイズで過ごしていた。熊サイズだと普通に邪魔である。

 

軽めの朝食を取りつつ、なんとなしにテレビをつけたら、昨日この街のビル街の方で黒い謎の巨大生物が発見され、現在行方を追っているというニュースが流れていた。飲んでいたコーヒーが霧になった。

慌ててネッさんの方を振り返れば、忍び足でこの部屋から逃げ出そうとしている。即座に捕まえて尋問した。

 

ネッさんの言い分は「仕方がなかったんだッ!ネフィル状態からようやくネフィリムに成れたんだぞ?そりゃあ嬉しくてつい街中を走り回るくらいはするって!な?」とのことだ。当然ながら有罪ギルティである。

何が『な?』なのか全然分からん。テメェなんざそこの冷蔵庫に仕舞い忘れてたパンでも食ってろ。味のしない上(元々味覚はないが)にボッソボソの飯が貴様の今日の食事だ。というか暫くの間は絶対に体を貸さん。

 

言い渡された罰にギャーギャー騒ぐネッさんにイラッときた俺は、ネッさんを縛り上げて風呂に放り込み、蛇口を全開にした。なんかガボガボ言ってるが、死にはせんだろう。

 

絶賛水攻め中のネッさんは放っておいて、現状の確認と打破をしなければならない。

まず第一に、ニュースになってしまった以上、あのマッド共に俺達の居場所はほぼバレてしまっているだろう。研究所自体、ここから然程遠い場所でもないので、追手が来るのも時間の問題だ。

そのため、早急にこの街を脱出し、帰りの便の時間に合わせて空港に向かわねばならない。しかし相手は明らかに政府が関わっていそうな研究機関。そう簡単にはいかないだろう。

まさかアメリカまで来てハリウッド映画染みた逃走劇を繰り広げなきゃならんとはなぁ。……さて、行くか!

 

 

 

 

 

○月(^^)日

 

俺は今、帰りの飛行機の中で日記を書いている。時差とか色々あるので現在の正確な日時が分からんが、あと1~2時間で日本だ。

空港に着くまでマジで危なかった。一歩間違えば即実験体コースだってのに、まるで世界が俺を殺しにかかってんじゃないのか?って思うくらい、色んなトラブルに巻き込まれまくるんだからな。

 

昨日の日記を書いた後、ネッさんをリュックに詰めた俺は、まずはホテルを出ようとした。そしてその瞬間、ホテル内に凶悪な連続強盗犯が飛び込んで来たのだ。

警察に追われてこのホテルに逃げ込み、人質でも取って立て籠ろうとしたようだが、侵入と同時に先を急いでいた俺が右ストレートで沈めた。ナイフ持って叫ぼうとしてたから、一目で悪人って分かったし。

その後事情聴取をしようと近づいて来た警察を華麗にスルーし、空港行きの電車に乗るためバス停に直行。

 

二つほどバス停を過ぎた所で、銃声が響き渡る。バスジャックのようだった。犯人の位置が俺の席に近かったので、飛びかかって銃を周りの死角に入らせ、その瞬間に潜んでいたネッさんが銃をムシャリ。武器がなくなったので、暴発の可能性を気にせず力ずくで四肢の間接を外して捨て置いた。

警察を呼ぶために運転手がバスを止めると、俺は何事もなかったかの様にバスを降りて、「何か今日は物騒だなぁ」等と考えつつ近くにあったタクシーへ乗り換える。

 

もうすぐ駅かなぁ、というところで再び事件発生。何とタクシーが狙撃された。幸いにもリュックの中にいたネッさんに当たったため怪我はなかったが、それよりも狙撃された事が問題である。

すわ追手かッ!?と身構えたものの、向こうは研究のためにネッさんとその担い手である俺が欲しい筈なのだ。誘拐のために怪我はさせても、いきなり殺しにくる事はないだろう。では何なのかと考えていると、いつの間にやら武装した男たちにタクシーが囲まれていた。

やむを得ずネッさんを出そうとしたら、タクシーの運転手が銃を取り出して先程の狙撃主が居ると思わしき場所に向かって撃ちやがった。

 

それを皮切りにして戦闘が勃発。辺りには悲鳴が響き渡る。つかお前ら、街中で銃撃戦してんじゃねえよ!

詳しい事は省くが、俺達はタクシーの運転手を含めた全員をぶちのめしてその場を去った。多分襲撃者達の標的はタクシーの運転手だったんだろうけど、運が悪かったな。去るときにパトカーとすれ違ったし、全員お縄につくだろう。

その後は場所が割りと近くだったので、駅には徒歩で向かい、空港行きの電車に乗り込んだ。

 

電車に揺られること数十分。またも銃声が響き渡る。そして聞こえる乗客の悲鳴やテロリスト達の怒声。

 

 

ま た か よ !

 

 

しかも今度はアサルトライフルやらサブマシンガンやらだけでなく、バズーカや手榴弾まで完備してやがる。どこに戦争仕掛けに行くつもりだよ!マジでいい加減にしろよ!何なんだよ厄日か今日は!思わずキレてバーサーカーになっちまったよ!しばらく意識が飛んで、ネッさんに声かけられて気がついたら、テロリスト達がみんな床に沈んでたよ!イキリトか俺は!……乗客に怪我も無いみたいだし、良かったんじゃないかな。うん。また警察が来る前に、俺達はそそくさと電車を降りた。

 

二度目のバスジャックが無いことを祈りつつ、バスに乗ること小一時間。やっとの思いで空港に着いたら、凶悪なテロリストがアメリカに侵入したというニュースが流れていた。俺の乗る便までまだ少し時間があったので、スマホで軽く検索をかけてみると、何と顔写真が出てきた。さっき電車を襲撃してきた奴等の一人だった。俺は何も見なかった事にした。

 

こうして幾度も事件に巻き込まれつつも、俺は見事に帰りの飛行機に搭乗し、無事を確保したのだ。そういや、ろくにウマイ物食ってねえなぁ。元々はそれが目的で行ったのに。しょうがない、帰ったらまたグルメツアーにでも行くとしよ──

 

「動くな!この飛行機は我々がジャックし──オブォッ!?」

 

──ネッさん、お疲れ。何かステルス行動上手くなったね。誰にも見えない死角から近づいて一撃とかやるじゃん。でも俺もう疲れたよ。後はお前に任せて寝るわ。着いたら起こしてくれ。おやすみ。

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