狂騎士の英雄譚   作:牙刀

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だいぶ前投稿してましたが投稿します。
基本的にゆっくり投稿していきますので気長に待ちください


第一話

「ふぁ〜〜」

春風が吹く中とある公園で欠伸をしている男が一人とその隣に屈伸運動などの準備運動をしている男が一人。

欠伸をしている男が上城 条野 準備運動をしている男が黒鉄 一輝。彼等は、破軍学園を通いながら毎日こうして集まり鍛錬に励んでいる。

「そろそろ始めようか、条野」

そう言って準備運動をしていた一輝がこちらに振り向いた。

「おう」

そう言って置いていた二本の木刀のうち一本を一輝に向かって放り投げた。

一輝はその投げられた木刀を受け取り握り直しこちらを向いた。

俺も木刀を握り直し一輝を見た。

「そんじゃあ、行くぞ一輝!」

「来い!条野!」

お互いに打ち込んだ木刀のぶつかる音が朝の公園に響きわたった。

 

 

 

それから十数分後ついに決着がつき今回は条野の勝った。

「まさか左手に木の枝を隠し持っていたとはな」

そう最後の攻防で左手に木の枝を隠し持っており木の枝を弾かせてそこをつき勝利した。

「思いつきだったから上手く成功するとはなー」

「思い、つき?」

「思いつき」

お互いにキョトンとしたのち、

「く、ははははははははは」

「ぷ、ははははははははは」

と、笑いが漏れて静かな公園に響きわたる。

 

 

「あ、はははそう言えば今日から新学期だから遅刻には気をつけろよ」

そう言って一輝は立ち上がり木刀を布に包んで肩にかけた

「そう言えばそうだったか?これから新学期もよろしく頼むよ一輝」

俺も木刀を布に包んで手に持った。

「ああ、こっちもよろしく頼むよ条野」

お互い肩を並べて公園の出口に向かって歩き出した。

 

 

〜〜破軍学園寮にて〜〜

俺らは公園から今住んでいる寮まで戻ってきた。

「そんじゃあ俺はもう少し上の階だからまた後でな一輝」

そう言って上の階え向かった。

「うん、また後で条野」

一輝と別れた。

自分の部屋に人の気配を感じ静かに扉を開けてリビングの方えと向かうと人影が見えて来た。

「誰だ!」

そこにいたのは、金色に輝く髪と漆黒に染まっている下着が体を更に引き立てている。

その瞬間二人の時間が止まった。

止まった時間も束の間目の前にいる女性が手で体を隠すようにして、

「イ「ストップ!ストップ」」

急いで後ろを向き叫んだ。

「悪かった悪かった貴女の言いたい事もわかる、すまなかった。貴女が言いたい事も分かるけどここはお相方で俺も脱ぐから!」

そう言って上着を脱ぎ捨てた。

顔が真っ赤になった女性はそのまま後ろに倒れた。

「だ、大丈夫か!」

近付いてみると、

「気を失ってるだけか」

体を持ち上げソファに乗せ布をかけた。

「改めて顔を見るとどこかで見たことが・・」

記憶の中を探っていたら玄関のチャイムが鳴り響いた。

扉を開けるとそこにいたのは破軍学園の理事長、さっきまで一緒にいた黒鉄一輝と最後は、真っ赤に燃えたような真紅色の髪を持つ女性が俺を見て様々な反応示した。

理事長は、頭を抱えて「お前もか・・・」と、

一輝は、苦笑いしながら「ははは・・・」と、

赤髪の女性は、髪と同じ顔を真っ赤にしてこちらを見ている。

俺達は気絶した彼女が目覚めるまで待ち理事長が金色の髪の女性を落ち着かせ破軍学園の理事長室に連れて行かれた。

 

 


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