蒼那視点――
御影町・工場跡前――
蒼那
「こうやってナオや先輩たちと歩くのはあの時以来だっけ?」
尚也
「あー…そういえば、もうあれから数ヶ月が経つんだっけ」
圭
「時が過ぎるのは確かに早いものだな」
ブラウン
「文化祭はいろいろあったからな~」
マーク
「確かに、冴子先生が雪の女王の仮面をかぶって学校が凍ったり」
ゆきの
「その冴子先生を助けるために塔で鏡のかけらを必死に探し回ったり」
綾瀬
「やっと助けて雪の女王を倒したと思ったら」
エリー
「マキがセベクにつかまって、外もdemonだらけでやっと、神取のもとにたどり着いたら」
玲司
「平行世界に跳んだり戻ったりしていろいろあったが」
麻希
「皆のおかげで私は自分を好きになることができた」
凛空
「確かに、かなり無茶なことをしたな」
そう、この町は数か月前、2つの事件があった。それも普通の人でどうにかできるものではなく当時『ペルソナ様』をした私達で事件を終結させた。
そして今、街の雰囲気も落ち着いたと思ったら矢先のこと
蒼那
「やっと事件の緊張感が落ち着いてきたのに今、時々起こっている火事の多発は一体何なんだろうね、少なくともわかっているのは実行犯が一人でそれも…」
尚也
「ペルソナ使い…だもんね」
マーク
「だーー!とにかくそいつをとっちめればいいんだろ!?」
蒼那
「まあ、とりあえず今は先に行った私の両親を追いかけましょ「ドガァァン」
「「「「「「「「「「「!!??」」」」」」」」」」」
……
………
…………
………………
ゴォォォォ…バチッバチチチッッ
……
………
…………
………………
父さん…!母さああああん!!!!
あの日、私の両親は、私や凛空、先輩たちの目の前で何者かのペルソナの炎に包まれてこの世を去ってしまった。
数日後――蒼那の家
凛空視点――
あの後、火が鎮火した後、お義母さん方の捜索があり見つかりはしたが遺体は残っていなかった。今はお義父さん達が信頼していた数人のデビルサマナーの人たちによって小さく静かな葬儀を順調に進めていた。蒼那の近くにはお義父さんのお兄さん夫婦がおり、おれ達は遠くからその様子を見ていた。
凛空
「蒼那…」
蒼那
「………………」
マーク
「お、おい蒼那の奴大丈夫かよ」
圭
「大丈夫なわけなかろう」
尚也
「遺体は無かったけど、本当に残酷だよ、何故かCONPと管だけは何事もなかったように灰になってしまったご両親の傍にあったんだから」
レイホゥ
「ちなみにCONPと管の中には何もいなかったわ」
マダム
「おそらくだけど…ギリギリで契約解除を実行したのね…」
綾瀬
「蒼那、これからどうなるの…?」
凛空
「…蒼那自身はまだこの町に居たいらしい」
だが…一人ではこの家は大きいからアパートとかを借りることになる上に蒼那はしばらく一人になりたいという事だったから別々に暮らす事になりそうだな…。
だからこそ、おれたちは気付けなかった蒼那が望み、蒼那の中で力を増幅しあんな事態を引き起こした『彼』の存在を
尚也視点――
凛空
「蒼那!!影に身を任せるなっ!!!!」
蒼那?
「うるさいナァ、黙ってろよ、片割れを一人にした癖に」
カキンカキンと蒼那じゃない何かの剣と凛空の剣がぶつかる音と言い争いをしている声が少し離れているところから聞こえる
冴子先生
「蒼那は一体どうしたんだい!」
尚也
「たぶん影に取り込まれているんだと思います。ご両親のことがあった後だから…」
今の蒼那の目はこの世のものではないような紅い目をしている。凛空の予想だとどうやら今の蒼那は影に取り込まれて普段精神深部にいる影が表にいる代わりに蒼那がそこにいるんじゃないかという予想だった。元に戻すにはそこにいる蒼那に語り掛けて立ち直ってもらい影から主導権を奪うという事だった。
麻希
「蒼那ちゃん…!何処…!」
ブラウン
「おい、園村まだか!?」
ゆきの
「少し落ち着きな!蒼那は精神の一番深いところにいるんだそう簡単に見つかるわけがない」
エリー
「でも早く見つけなければ凛空の防戦もきつくなってきますわ」
麻希
「…いた!蒼那ちゃん!」
尚也
「蒼那!」
蒼那視点――
――そう――――な
―誰?私を呼ぶのは―――
影に身を――任せるな―――
―――何故?父さんも母さんもいなくなった――いつも私の傍にいてくれるのは彼だけ…それにとても落ち着くんだ…もういないのに父さんと母さんに包まれる感じがして――
――蒼那ちゃん!そんなところに居ちゃダメ――みんな心配してるよ、戻ってきて!
もう嫌なんだ――何も、かも―――
ならもう二度と――蒼那の言っていた、あの子に会えなくなってもいいのか!!
――――っ!!
『蒼那!こっちこっち!』
『これ綺麗だね、じゃ蒼那があおで、俺があかだな!』
『俺の友達と遊ぼう?』
『大丈夫、皆には話しているし、今回は特別だから!』
――……たつ…や……また…あいたい…よ……
そう思ったのを最後に私の意識は暗転した
蒼那
「っ……みん…な?」
目が覚めたらそこにあったのは皆の姿と、どこか遠い所で見た何処までも青く澄んだ蒼穹の空だった――
それから1年後―――運命が動き出す地に帰るとき歯車が少しづつ動き出す――盤上に乗った時、世界は破滅か存在か――――それとも運命が狂うのか――――