あるとりあくせられーた日記   作:疾走する人

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某花の魔術師がいつくらいに出てくるかわからないので、とりあえず登場させてみました。




はなのまじゅつし

☓月◯▽日

 

晴れ

 

 

アクセラレータがわたしたちのところに来てから、もう3週間が経ちました。

 

時が経つのは早いものです。

 

流石に毎日日記を書いていくと日記のページが無くなってしまうので、特別なことがあった日だけ記録につける事にしました。

 

まあ、特別なことといっても、わたしにとって印象的だったことってだけですが。

 

 

 

さて、今日は、マーリンと名乗る銀髪の男の人が家に訪ねてきました。

 

アクセラレータは何が気に入らなかったのかわかりませんが、その男の人のことを睨んでいました。

 

その男の人は、玄関に出てきましたケイ兄さんを見て、言いました。

 

「アルトリアは居るかい?」

 

その瞬間、アクセラレータがその人に殴りかかりました。

 

男の人は少しビックリしたようですが、片手でアクセラレータの拳を受け止めて、また驚いたような顔をしました。

 

「これは…私の体…いや、血液に干渉しているのか?魔術の詠唱もなしに?」

 

その後、アクセラレータに問いかけました。

 

「何故、何もしていない私に攻撃したんだい?」

 

アクセラレータは驚いたような顔をしましたが、すぐに立ち直って再び男の人を睨みつけ、言いました。

 

「テメェは学園都市…俺の故郷にいたような何かを観察して楽しむクズと同じ目をしていたからなァ」

 

「質問に答えやがれェ…何しにここに来たァ…?」

 

「ほう…君の故郷は学園都市というのか…聞いたことのない名だね…何処にあるんだい?」

 

「詠唱すらせずにこの私の血液に無理矢理干渉する魔術…とても興味深いねぇ…」

 

「質問に答えやがれェ、クソ野郎ォ!」

 

そしてアクセラレータが足で地面を思いっきり踏み付けた瞬間、アクセラレータの周りの地面がいきなり崩れ始めました。

 

男の人は掴んでいたアクセラレータの拳を離して、後ろに飛びずさりました。

 

「おっと、危ない危ない。私の名前はマーリン、花の魔術師と呼ばれている者さ。どうも君には話が通じそうにないな。ケイを呼んでくれるかい?彼ならば話を聞いてくれるだろう。」

 

その言葉を聞いた私は、急いで家の中で水を飲んでいたケイ兄さんを家の中から引っ張り出しました。

 

ケイ兄さんは、ひび割れている地面を見て驚いたようでしたが、男の人…マーリンを見て、彼が花の魔術師だということを知ると、目付きを厳しくして、彼の方に向き直りました。

 

「それで?その花の魔術師がこんな農村になんのようだ?」

 

「君はわかっているのではないかね?私の用事は簡単、そこのアルトリアを引き取りに来たんだ。」

 

その言葉を聞いたアクセラレータはますます険しい目でマーリンを睨みつけ、わたしは、不安な気持ちでいっぱいになりました。

 

わたしは何かいけないことをしてしまったのでしょうか。

 

そうわたしが思い始めた瞬間、マーリンが衝撃的な事を言い放ちました。

 

「彼女は、前ブリテン王、ウーサー·ペンドラゴンの子なのさ。」

 

わたしたちが衝撃の事実を知って呆然としている間にも、マーリンはかまわず言葉を続けました。

 

「ここまで言えばわかるだろう?彼女、いや、彼には前王、ウーサーの跡を継いで、王になる権利、いや、義務がある。ああ、女だから、とかいう言い訳は通用しないよ?言っただろう?彼には王になる義務がある、と。」

 

「あァ?どォいうことだァ?アルトリアは女で、男にはなれねェだろォが…ッッ!テメェ、まさか!」

 

「おや、君はわかっているじゃないか。そう。アルトリアには、男として性別を偽って王になってもらう。」

 

「テメェッ!アルトリアを無理矢理道具にするつもりかッ!」

 

「おや、道具とは辛辣な。民の為になるのが王の責務だろう?性別を偽ろうと、王は王だ。」

 

「と言う訳で、今日からアルトリアはわたしが宮殿で王としての教育を施させてもらうよ。」

 

とても楽しそうに、とても愉しそうにマーリンは言ったあと、「それでは。」と言って、呆然としているわたしの肩を掴んで、何かの魔術を使って、城まで転移しました。

 

わたしを掴もうとしていたのであろうアクセラレータの腕と、必死な紅い目が、心に焼き付いて離れませんでした。

 

この日記は、たまたま懐に入れていたので持ってこれましたが、他のものは持ってこれませんでした。

 

最悪です。

 

アクセラレータにもう離れない事を約束してもらったのに、約束を取り付けたわたしの方から約束を破ってしまったではないですか。

 

嫌です。離れたくないです。帰りたいです。アクセラレータのところに…

 

あ、何だか眠くなっ…て…

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「おや、もうアルトリアは眠ってしまったしまったみたいだね。疲れていたんだろう。少し、悪いことをしてしまったかな。

これは…日記か…。なるほどなるほど、アルトリアは今朝の白い少年が大切なわけだ。この子が王になったら、宮廷料理人にでもしてあげようかな。料理はうまいようだし。

それにしても、あの白い少年が使った魔術に、彼が発した「学園都市」という言葉…。

僕の千里眼で見切れないものは初めてだ。

少しだけ、気にかけておく必要がありそうだな…。」




ラスボス系クソ野郎マーリン。

なお、現時点ではアクセラレータよりもマーリンの方が一枚上手の模様。
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